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遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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Intermission あてにならない興行収入

 インド映画の興行収入額ですが、近年高騰してまして、この数字ホンマかいや?と言いたくなる数字をたたき出しています(笑)そうとう数字盛ってるのもあるかもですねww 宣伝も上手なので事前の宣伝で、ガッツリ最初の週に売り上げちゃうスターもおりまして(笑)、映画の内容の良しあしと興行収入が比例するとは限らないのも事実です。実はインドの興行収入にはちょっとした問題点があって、インド国内の興行、ワールドワイドの興行、あと数字が正確かどうかの価値観(^^;) のところで、かなーり興行収入だけに焦点を当てて映画を選ぶと、期待を外してしまいます(^^;)

 どれが面白そう?というインド映画を選定する基準としては、配役監督の名前を憶えれれば、おのずとアタリはつけられるようにはなってきます。私はインド本国のみならず日本ですらも、多くの映画を上映できる環境にある関東には足を運べませんので、ネットの情報のみでそこをチェックするしかありません。言葉なんか読めなくたって画像とつたないネットの翻訳と念力で(笑)理解するしかありませんが。でもまぁ「映画のトレーラーの【画】がいい」と役者名や言葉がわからなくてもまずはそれだけでも判断ができます。そしてそれから映画を見ます。【画】については多くの映画(インド映画に限らず)や、芸術系の作品、世の中にある色彩などを、自分の感性を磨いていけばおのずとわかってくるので判断できるようになります。また映像や画面には黄金比というものがあって、それに沿った映像だと良い【画】に見えることも多いです。構図や色彩はいろんなものを見ているうちに感性は磨かれる側面もありますから、ジャンルに拘らない様々な作品をみることは大事ですね。

 例えば昨年のシャールクの「Dilwale」なぞは、制作費も売り上げも相当に高い金額ですが映像はいいですが、Intermission あてにならない興行収入_a0308487_16262581.jpg話はクソ面白くない映画です(笑)本人は楽しそうに演技してましたけどねww けれど興行収入をあれだけ出せるのは、さすがKingのファンの多さだと思います。映画って、小難しい芸術大作作るより、大衆娯楽作る方がビジネスになるので、インド映画はいつもそこを目指しています(笑) ですから、興行収入が高いからと必ずしも面白いとは限りませんので選定が難しいです。
 
 またこれが判断に困ることなのですが、前回の映画が面白くて興行収入も上げて大ヒットになったの、スターの次回作は前回の面白さの期待を胸に観客は映画館にみな足を運びますから、次の作品が1st Dayから最初の数日だけで興行収入が前作を超えることもありますが、作品の出来は…ということもしょっちゅうで(笑)、サルマンやアッキーのように年間数本の主演作がある多作な人気俳優だと、必ずしも映画の出来と興行収入が比例することは無く玉石混交でもあります。特に興行収入を上げているボリウッド・スターのうちでも、Akshay Kumar主演作は、興行収入と作品の質は合致しません(^^;) 寧ろ興行収入がものすごく上がった一本前の作品が、クオリティがひじょーに高い!ってのがざらにあるのが、彼の特徴でもあります。Intermission あてにならない興行収入_a0308487_16264110.jpgAkshayの今年の映画はもう3本も封切られていますが、今年は年初めの一本「Airlift」が大成功し、2本目がコメディでも人が入っています。3本目が「Rustom」がシリアスなのでさらに人が入っていますが、この3本なら今年の一本は年初めの「Airlift」がクオリティが一番高いです。ですが昨年の「Baby」程のクオリティには今一歩及びません
 その映画の良し悪しの判断映画監督の名前が理解できると、理解できるようになるので(プロデューサーに名監督が自分でメガフォンを取らずに名前を連ねてるときは特に要注意w 名前につられる興行収入あてこんでますので外すことも。プロデューサーはお金集めしてる人ですからw)監督に焦点を当てて意識して映画を見る知識がついてくれば、おのずとインド映画の出来の良し悪しはわかるようになると思います。

 他にこれらのインド映画の基準として考慮する項目は、インド人が好むテイストかどうか?と、その映画の宣伝成功の可否、というところでせっかくの大作も名作も大FLOPしてしまいまうこともあります。
 インド人の価値観では面白いものでも、日本人の価値観には合わないテイストも多々ありまして、スラップスティックなジャンク・コメディは、相当なインドの知識がないとまーーーったくわからないものも多く、そういう映画はインドでは興行収入を上げていても、ワールドワイドにはそういうわけにはいきません。日本や欧米映画しかほとんど知らない客にインドギャグセンス映画を見せてもこれは無理ということもあります。
 宣伝方法では例えば、2006年の「DON」と「JAAN-E-MANN」のシャールクVSサルマン対決では、過去のアミタブの大ヒット作のリメイクということもあってIntermission あてにならない興行収入_a0308487_16375109.jpgDON」への期待も宣伝も相当に盛り上げ方が巧かったようで、サルマンの「JAAN-E-MANN」は興行的に負けてしまいました。ですが、DVDでこの映画を見ましたら、このサルマンのこの映画はとてもイイ映画でして(サルマン映画の中でも相当上位に入る名作)、これはひじょーーに勿体ない、隠れた名作の一本にもなってしまいました。そういう宣伝手法の軍配で興行収入も左右することも多い社会なので、一概に興行収入だけで単純に判断することは、私はある程度の簡易な目安程度にしかならないと判断しています。

 昨年、大予算で製作したにもかかわらず大Flopしてしまった映画「Bombay Velvet」は、興行的には大コケにこけて、過去に大コケにこけたサルマンの「Marigold」という映画と並び称されてさんざんに叩かれた映画でしたが、Intermission あてにならない興行収入_a0308487_16440131.jpgBombay Velvet」はDVD化されてそれを見た人からはかなりの好評となっています。こうなると興行の運もありますが、話の内容がインド人が好むテイストの話か?という話になりますと、デザイン・美術含めて彼らにとってはなじみが無さ過ぎて・・・というのがあるように思います。1920年代風マフィアギャングのアメリカンテイストで、それが1960年代のボンベイのキャバレーなどの裏世界だったといわれても、わからない世界だったのかもしれません。
Intermission あてにならない興行収入_a0308487_16264084.jpg またインド基準の美も、南の方だと女性はふくよかですし(欧米基準だったら主役のヒロインには絶対なれません ^^;)、インド人が好むテイストと、それ以外の国が好むテイストでは、大きな違いがありますね。
 今年も「HouseFull3」というナンセンス・コメディの映画が興行成績を上げていたのですが、正直これは、インド人以外の人が見てもインド映画を知らない人が見ても笑える映画?というにはギャグ・センスがあまりにお国柄が違います。興行成績は立派なものですが(^^;)

 インド映画のその基準を、日本に当てはめるのは無理があるのも事実でして、ビジネスの視点から見るインド映画の選定基準は難しいものがありますね。日本ではインド映画に理解のある方は、地方の映画への理解がある方が多くまた、地方の方が単価が安いですが、スターの知名度やビジュアルや技術は超マニアックになってしまいますし、北の都市部の映画の方がビジュアル的に欧米的で日本での一般映画ファン向けですが、近年ボリウッドは単価が決して安くないこともあって、日本はなかなか良好なビジネスを築けているとは言えません。インド人とビジネスをするのはとても難しく、華僑と並んで印僑と渡り合える商売をする超ビジネスマンが必要でしょうね。映画の世界のバイヤーにその能力のある人材は果たしてどれだけいることでしょうか?
 少なくとも映画会社のバイヤーさんは、一応数字でモノは見るでしょうが、日本人であるなら日本に向き不向きも判断できるはずですから、その点ではインドの価値観の興行収入…は実はほとんど参考にはなりえないのではないかと思っています(^^;) バイヤーさんにその数字視点だけで選定されても困りますけどね。映画のクオリティも総合的に見る眼はあるでしょうから是非そちらの眼で選定してほしいと切に願いもします。

 インド映画の世界も外国人側から見ると買い付けが難しいですが、その年の興行収入はあくまでも二の次として副次的なものに留めて、興行収入の上位20位くらいの範囲で話題作を見つけると、そう値段の高いものではなくても、名作をがっつり引き当てることがあります。
 
 ちなみにIMDbの評価は全くあてになりません(きっぱり!w)。映画の世界は、欧米人種が有色人種への偏見バリバリで評価してるもののすくなくないので、またIMDbへのその手の批判や評価はしっかり問題視されてもいます。確かにインドのはパクリも多いですが、オマージュや見事なリメイク・リメイドも存在しますし、他の文化を理解する気のない狭量な視野もその評価コメントから読むことができますので、自分の目で映画を見てから判断するようお勧めします。インドの価値観への理解がないとわからない作品も、それを理解した途端!大名作になる作品もいっぱいあるので、そういう誰かの人の目を通してネガティブな先入観で映画を見るのではなく、まず自分の目を通して映画を見てから、その評価を考えてみてください。こういう数字はあくまでも二次的な目安にしかならないということを頭の隅においておいてほしいと私は願います。
 以前にも言いましたが、Gundayという映画はひじょーに面白い映画でしたが、IMDbの評価は悪いです。これは政治宗教カルト集団が、ほとんど言いがかりとしか言えないような文句を映画につけて彼らでキャンペーンを張って評価をわざと低くつけたという事件が起きたためです。ニュースにはなってもIMDbはそういう不正投票を排除する手段は持ち合わせていないようですし、アジアや第三国の映画への扱いは酷いサイトなので、そのままになってしまってもいます。

 時に映画を見るのには、かなりのインテリジェンスを要求されることもあります。映画の筋を読み取ることのできない人も多数存在しますが(日本語すら読めないなんて言う話も最近聞くので驚きますが)、インド映画はかなり映像で表現する傾向が強いので(言語の多い国なので映像表現でわかりやすさを追求する腕はピカイチです)、ハリウッドもそうですがインド映画はわかりやすい表現方法で作られていると言われます。が、時にはむちゃくちゃ高度に知的な要求を突き付ける一本もあって、国際政治に興味なんかないよーという人には全く理解できなかった「DON2」はオチがわかったドイツ人は喜んでましたが、オチがわからなかった政治を知らない日本人にはシャーはかっこいよかったけど「イマイチ」といわれてしまっています。
 この間も、アッキーのアクション・コメディが、普通にさらっとしか見てなかったので取り立てて注目もしないでいたのですが、音楽についての知識を一つ理解した途端!全体のストーリーがなんのインドの価値観をモチーフにしている映画なのかを、2年もたってから気が付きまして(^^;) あんなアクションコメディでがっつり脳天叩かれるとは思ってもいませんでした、こいつには参りましたw(^^;)w

 映画の内容に好みの傾向は個人それぞれにありますが、映画のクオリティの話になると決してこれは合致のするものでもないで、映画を選ぶめやすとしては、コメディだとか、シリアスドラマだとか、アクションさとか、そういうざっくりしたストーリーの傾向だけで、見るみないを決めるのも悪い話ではないとは思います。
 イイ映画かどうかは全体のクオリティですので、ハンカチ映画で人を泣かせる映画でもクオリティ大したことないけど興行成績のいい映画もあります。シリアスで悲しいからと必ずしも名作とも限りません。
 他にも映画を見る前にイイ映画かどうかを知る方法に、配給会社や制作会社で判断するという方法も実はあります。こちらは次回また書きたいとおもいますが、ここまで知識がついてくると、大まかに見る前にスターや配役名、監督名、音楽担当+製作配給会社で当たりはずれがピタっっとくるようになってきますね。 何度も言いますが、興行成績は様々なスターであげてはいますが、Rohit Shetty監督なんてのはとことん!!話はつまらない監督です(きっぱりw) アクションと色彩はOKですが、ストーリーはダメな監督でもありますので、彼がスターを起用すると聞くと私はストーリーはバッサリ諦めて、カーアクションと役者の芝居のビジュアルに注目することにしています_(^^;)。

 監督の名前を知って映画を選別してインド国内の興行収入に惑わされることなく判断できれば心配いりませんが、IMDbのような映画評価も副次的要素ではあっても興行収入と合わせてそれをメインに参考にするのは、ひじょーーーに危険で大傑作をスコーン!と逃してしまう、とても「勿・体・な・い・っ・!」行為だと、知っておくべきだと思います(^^;)。あくまでも副次的な参考程度にしかならないものであって、メインでそれを判断するものではないという判断材料なのです。
Intermission あてにならない興行収入_a0308487_16265063.jpg




<ぶっちゃけ話です(笑)>ぶっちゃけ話が不必要ならスルーしてください。
 今度、秋にある某インド映画祭の話をしましょう。面白さの可否というぶっちゃけ話なので、知りたくない方は↓を読まないでください。
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 正直なところをゲロってしまうと「Kapoor &Sons」や「Aligarh」は全然!面白さを求める映画ではないです(^^;)。
 「Kapoor &Sons」は若いかけだしのスタッフと若い役者をまとめて育てようとしているドラマなので、脇のベテラン人の演技を見るのはうれしい作品となっていますが、若手育成中心の若手の3人が如何に成長したかを知る映画の範囲です。Fawad Khanはまだインドでは売り出し中の存在ですが、売り出し中の理由は「パキスタンのアクター」だからです。インドではパキスタンは仲の良い国ではない事情があるので、映画世界はこれらの交流を実力主義で認めはするものの、一般観客は裾野においては複雑な事情があるので、こうやって丁寧に手厚くいろんな有名なスターたちとの共演で、彼らの存在を知らせる必要があるという国内事情があるので、今後のFawadについてはしっかり見ていきたいと思います。(Fawadは歌えます。ボリスターは音痴が多すぎてそこだけが困った点ですが ^^;)
 「Aligarh」はインドでの「ゲイ」の人がどういう扱われ方をするのかの実話を基にしてるので、インドの社会の問題にしっかり切り込んでる作品でその視点では見る価値が高い映画であり、社会問題提起を知ろうとする人には評価のある映画になりますが、エンタメ好みの人にはとことんしんどいですw(^^;)。教授役のManoj Bajpayeeはひじょーーに達者な名俳優なのでそれを評価する方には楽しみな一本だとも思います。というかそこまでマニアックでヘビーなファンが日本のインド映画ファンにおるのか?という疑問はありますが(笑)。まだ、なかなかおらんやろなぁ(^^;)
 「Ki & Ka」はカリーナやアルジュン好きなら普通に楽しいですが、話のテーマは日本人の私たちにとってはありきたり。インド的にはこの手の社会概念のストーリーがまだ必要なタイプの映画ともいえるでしょうが、日本人には飽きてる題材かもしれません。ダイアログがなかなかシニカルな「毒」があり、インド現代事情が多少わからないとくすっと笑えないかもしれません(翻訳家のボリ知識量次第かな)。私はアルジュン好きなので個人的マニアックな理由で日本語翻訳を見たいですが、私と同じ価値観を他の方に押し付けるわけにはいきませんので、そこはよしなに判断くださいw
 「Airlift 」は昨年の「Baby」ほどの質は無いですがかなりシリアスに緊張する展開のドラマが見れます。実話が元になってるのですが、笑ってしまったのはこのシリアスドラマでも踊るんかよwwと建国記念日狙っての公開日の映画でしたのでお祝い部分の楽しい要素も取り入れて踊ったのでしょうが(笑)、その分、お国万歳が少々鼻につく映画でもあります。内容は緊迫した話なので面白いのでそれは満足できます。インド人で男性の方はお国万歳なものは薦める傾向が強いので(自国の誇りとでも言いましょうか ^^;)、そういう部分を頭に入れて日本人の眼で見る切り口も必要だと思います。
 上のアッキー映画と近い時期にインドで公開されたシリアスドラマでは「Neerja」がありますが、映画の出来は私はアッキーよりもこちらの「Neerja」に軍配を上げます。インドでの興行成績はそこに反映されていないのは、アクシャイの知名度とソーナムのファン層の違い、キャリアの違い、俳優と女優では、俳優に人気が集まり、しかも男性が積極的に映画を見に行くインド社会では強い男が愛される社会の背景がインド社会にあるので、そういう差異があることは知っておいていただきたいと思います。Neerjaはひじょーーに質が高いドラマで、日本人である私たちは今一度彼女のことを再考する必要のある人物だと宣言しますし、見終わった後に彼女のことについてはいろいろ調べてほしい映画でもあります。
Intermission あてにならない興行収入_a0308487_16262500.jpg さてお祭り男のサルマン映画はいつでもどんな映画でも興行成績は高いです。サルマン人気と今回紹介される映画の一本前の映画で名作だった「Bajrangi Bhaijaan 」は世界的にも大ヒットになったので、観客たちが前回の期待からがっつり足を運んだ映画がその次の「Prem Ratan Dhan Payo」で興行成績がかなりいいのは、そういう理由もあります。また古いタイプのインド映画らし~いインド映画で、そういうベテラン監督のセオリーでこれを作成していますので「Prem Ratan Dhan Payo 」はストーリーはシンプルですが、サルマンらしい役どころや、映像と音楽のクオリティはひじょーに高いので今回の映画祭のラインナップの中ではこれが一番の映画(日本で興行しようと思ったらとてつもなく値段も高くなってしまう)と思います。ベテラン監督らしい丁寧な古き良きインド映画の造りを知ってほしい映画でもありますね。
Bombay Velvet 」は先に紹介した通り。しっかり資金をかけているので楽しめるエンタメ性の高い映画になっています。大きな期待を寄せずに見に行くとアタリと思える一本ではないでしょうか?そしていつもの素敵なシャールクを期待しているファンにとっては「素行の悪いファンになってるんじゃねえの?」とシャー様からおしかりを突き付けられたようなもやもや感が残るだろう「FAN」であり評価が真っ二つに二分する映画にもなってます。
 「Housefull3」「Gabbar is Back」はどちらもアッキーらしい~映画です。どちらもアッキーの横に並ぶ今売り出し中の「美人!」を堪能するにはうってつけなので、インド映画らしい気軽さで見れると思います。ジャクリーン・フェルナンデスや美人のShurti Haasanは歌も歌える美人なので(かのKamal Haasanの娘)シュルティを見るにはいい映画かもしれません。
 大穴の予想外はおそらくベンガル語映画。監督の名前もありますがベンガル語の映画で興行収入が30crも上げたのはものすごいことでもありまして、地方の映画の興行収入が高いものは、評判になった良い映画である可能性は高いと思われます。ヒンディ語映画は興行収入を基準にし過ぎると外しやすく地方の映画は興行収入を上げているときはロングランで興行収入を上げてるのでいい映画/面白い映画である可能性が高くなる・・・ってなことも、知っておくといいかもしれませんね。
 今回のラインナップで「Neerja」「Prem Ratan Dhan Payo」は、絶対に外すべきではない作品だとだけは進言しておきます。昨年2015後半から今年2016前半にかけてはソーナムとサルマンの映画に注目するのは正しい選択だったと思います。他の作品はこれは見ないと損!っていうのかどうかは五分五分な範囲ですね。翻訳家がしっかりインド事情を分かって翻訳してくださってることを心から望みますが。

 これらのところを、ぶっちゃけた私のこの上の評価は、さてそれを目にするあなたにとっては、異論反論もあるところとなるでしょう(笑)が、限られた時間と資金で映画を見る参考にして、逃しちゃいけないもったいない映画は逃さないでいただければと願います。


<最後に>
 映画を選択する眼としてのヒントを書いてきましたが、日本人の今のあなたの眼で判断をしてみてください。インド人基準とは違う価値観の眼でも判断できる視野も必要だと思います。
 今回の選定はそこそこ、それでも頑張ったように見えますが、すでに機会を逃してるうちに役者がスターダムにのぼってしまい、単価が上がりすぎて交渉が出来なくなったタイトルも他にあるような感じですね。紹介しやすい配給会社の映画の紹介が多いように思います。ヤシュラージフィルムの作品は今回「FAN」だけですね(昨年はYRFはいくつかありましたが)。「FAN」はインドの興行ではFLOP映画ですから、しかもシャー崇拝民な方々には、本人から「キ●ガイダメよ」って釘刺されてる映画ですからね、それが面白くない人も多かったんであの興行成績なんでしょうね、少しでも売り込んで少しは売り上げたいところでしょうか?(笑) 
 中にはあまりよろしくない品質のものを売りつけるバイヤーも少なくないですから、(なんか急に上映が無くなったりするようなポカとかからもわかるように、^^;)私たち観客の方が過剰な期待はよせすぎず、中には信者みたいな方もいないわけではないですが、あまりそういう過剰な入れ込みはせずに、でもインド映画を見たい気持ちもありますから、見に行ってみたら「ちょっと儲けもんの映画が2~3品あったわラッキー♪」くらいのスタンスで足を運ぶと肩の力が抜けて楽しく映画を楽しめると思っています。

 そういうわけで、こういう切り口で評価している側の人間もいることを知っていてもらえると(笑)、過剰に期待しすぎないで、かといって極端にディスるわけでもなく(笑)、肩の力が抜けて楽しめるんじゃないかと思います(^^)v 

 質の良い映画を自分たちのできうる限りの努力で一人でも多くの人に届けたい…と願う観客第一主義の熱意がスタッフの側にないと、いい作品は日本には入ってきませんので、映画は興行というビジネスでもある部分と、その熱意を持ち続けられる努力との狭間で、映画ファンは翻弄される日々という話だと思います(^^;)


  @@信者のような妄信する観客になると、質の悪いタイトルでも平気で売りつけられてしまう可能性がある…というくらいの「慎重さ」は、私たち観客の側にも求められると思います。日本人は海外にはとにかくいいようにされる傾向が強いので、長く本当に愛されるいい映画を見て、長い関係の良い環境を続けたいなら尚のこと、妄信だけはしないで少し頭の冷えた眼も必要ですよ(^^)

by AkaneChiba | 2016-09-19 21:57 | Intermission | Comments(0)

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