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遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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映画評「スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え No.1!!」

よくよく考えてみたらこの映画の評/感想を書いてなかったので、今更、書いてみます(笑) まじイマサラww
 
まず。映画の中味は、女子高生のような若い世代をターゲットにした青春映画。ですので、インド映画っぽい濃さとかは、この映画にありません。少女漫画のようなベタなノリのトレンディドラマなそんな学園モノと思っていただけるといいかな?(^^)v 若い子かわいーーかっこいいーーっていうそういう映画。
 なので案の定、インド映画好きな濃い~~中年の方々には酷評(苦笑) 話に中味があるかと言われると全くないアイドル映画ですから(笑) でも無条件にライトノベルのような気軽さで見ていられる映画でもあります(^^) インド映画に馴染みの無い人向けの、インド映画って今こんなの作ってるんだよっていう映画でもありますね。マサラ上映でなくても、普通上映でも、若いインド映画に馴染みの無い方に、観ていただきたいさわやか青春映画でもあります。
 
 そこで、日本に来てるインド映画って、今まで来てる数がむちゃくちゃ少ない分(日本の市場は東南アジア等に比べてインド映画が入ってくる極端に本数少ない現実があります。結構日本だけのガラパゴス現象)、厳選されて中味のあるイイものが来てる方なんですよね。そのおいしいところだけを私たちはいただいてたわけで、それも自分で稼いでる大人だから贅沢にもその選択をして、いろいろ観にいけてるわけなんですね。
 
 インドは映画製作でも世界の大国でピンからキリまであらゆるタイプの映画がつくられてます。もちろん、中味の全然っ無いっ!映画も沢山!!(笑) 大衆を楽しませるに不可欠なテイストに、かっこいいヒーローに、美しいヒロインが大活躍だけすればいい映画もあれば、とても文芸的抒情的なモノから、唸ってしまう様な社会派のものまで、様々につくられています。今また、BRICSの一翼を担う経済成長の旗手としてその背景に中産階級の収入を持つ人たちも増え、そういう層の子供たち/学生たちもターゲットになっている映画も作られているわけです。日本だって昔スターが画面の中だけで歌って踊ってそれだけで中味の無い映画なんて山ほど作られてきたわけで、そういう娯楽の青春映画だと思えば、納得のいく話でもあります。
 若いアイドル学園モノを作ってアイドルたちだけでなく『若いファンも一緒に育てる』というドラマや映画がつくられていますよね? この「スチューデント・オブ・ザ・イヤー」(=以下、SOTYと略す)は、そういう若者をターゲットにした新人を育ててアイドルで若い世代もファンが楽しんでくださいという映画なんですね。

  そう考えると、そら中年のおばさんな私とかには「もうちょっと渋さやエロが足りねぇぇ~(;_;)」とインド映画の持つ「濃さ」を求めてしまいがちになってしまってるインド脳になってしまっていますが(笑) まぁ若い子かわいいから、いいっかー!と許せてしまいますし(笑) オバサンとしては彼らの将来が楽しみだよぉ~~(^Q^)と、オバサンなくせに頭の中味は「腐女子思考」なオレwwには眼福な映画でもあります。映画の中で、何としてでも若い二人の筋肉見せるために脱がそう、どうやって脱がそうか?っていう話の運びになってるのには笑いましたが(笑) そう考えるのは、私が「心の汚れきった垢の着いたオバサン」だからの視点なのでしょうかね~(笑)




 ちょっと関東のお客さんの話を小耳にはさんだのですが、日本ではインド映画と言えば=オバサン客 っていう今までのイメージがあったみたいですが(笑) このSOTY映画では、若い女子高生のような方々が映画館に足を運んでいただけてるようで、これは今までの日本のインド映画観客の中ではなかなか無い現象だとワタクシも思います。いいことですよね(^^)。何も映画は年寄りの為だけのモノではなく、若い人にも、子供にも、万人に楽しんでもらえるものですもの(^^)v。そういう映画を作るキャパがインド映画の中にあることはとても大事なことだと思います。
 
 先日ツイッター眺めていると7歳の娘さんが、ヒロインのシュナヤ役のアーリアが気にいったらしく、お母さんが買ってくれた映画のDVD(日本版はまだ。輸入版英語字幕)を何度も観て一緒に踊っているそうです(^^)。確かに!おませさんの女の子が喜びそうなお嬢様っぷりなかわいさの役どころをしていますよね(笑)  子供は無条件に音楽やリズムに反応して、映画の中の主人公たちと一緒に踊ったり歌ったりしますもんね、かわいいオシャレしている女の子が大好きな気持ちわかります(^^) 若い女性が憧れそうなブランドモノが所狭しと次々登場している様は、かわいらしいというか、ほほえましく私は見てました(^^)。
https://www.youtube.com/watch?v=iDXzPiBL12E
ブランド名が歌詞の中にいっぱい詰め込まれてて(笑)これはちょっと口ずさんでしまいたくなるツボにハマりましたね。如何にもアイドルソングーって感じ?な歌詞にしあがってるのもナイス(笑)
 
 さて若い若いと連発してきましたが、実は演じてる彼らはそんなに若くはありません(笑)。ヒロイン シュナヤ役のアーリアは現在21歳、この映画の時で19歳でしたが、アビー役のシッダルタ君は今年29歳(映画時27歳)、ロハン役のヴァルンも27歳(映画時25歳)と映画の設定のカレッジ学生をするには5年~ちょっと歳が行きすぎてますよね(笑) インドは映画の世界もやっぱりその映画の一族に連なっているところが主役などの表に並ぶので(それでも映画産業やIT関連はそのカーストの枠等が比較的垣根が無いといわれています。)、そのラッキーチャンスを若いうちから手のすることは困難なのかもしれません。
映画評「スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え No.1!!」_a0308487_18515395.jpg

 また、新人を育ててきてなくて同じ顔にばかりなってきているという批判も昨今インド映画にありますので、次の世代を育てなければならないと考えた製作側の意図があり、この映画ではそれを目指したのでしょう。カラン・ジョハール監督と言えばKKHHやMNIKなどの名作を世に出した才能の持ち主ですが、ここ近年はプロデューサー業を中心にしています。その彼が再びメガフォンを取ったのも、そのネームバリューでこれらの新人たちを後押しするために一肌脱いだと考えるのが妥当でしょう。おそらく映像やスタッフも含めて、一応一流どころが名前を連ねていますが、その下でアシスタントやチームを組んでいる人たちを育てているのでないでしょうか?若手を育てるためにの学園モノと言う映画はそのスタッフ達も訓練の場所?なのかもしれません。(日本もドラマつくりで学園モノってわりとそうだよね?) それと彼女たちはオーディションで選ばれてその役を獲得したことも明記しておきます。
 
 ちなみに、シッダルタもヴァルンも、カラン監督のもとで助監督としてMNIKの頃から映画のスタッフとして製作現場で汗を流していたようです。ヴァルンもアーリアも映画一族の息子、娘という家庭の人だそうですが、シッダルタ・マルホトラは、映画の世界に飛び込んできた普通家庭の人だそうです。年齢が27歳で遅咲きなのに学園モノというのも、そういう点があるのだということも頭の隅に入れておいてください。学園モノをするというのはインド映画の若いファン獲得のための通過儀礼でも多少ありますね。シッダルタ君はこの後もカランのプロデュースで一本脇役ででてますし、その次はインド映画の定番の「2人の殿方に一人の女性」設定の映画「Ek Villain」で、先輩格のリティーシュとタイで並ぶ役で映画がまっています。ポスターみてちょっと驚いたよ、リティーシュと顔面アップで半分並んでるやんっ!って(笑)   ヴァルンもアーリアも映画一族ですから、カラン映画で出演の格付け後は、その一族が支えて映画に起用もして行くでしょうから出演先に困るというということはあまり無いと思われますから、今後はこのシッダルタ君はこのSOTYを契機に、多作に出演を重ねてくるのではないかと思います。アーリアの「Highway」は評判良かったみたいですから、今後も楽しみですね。
映画評「スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え No.1!!」_a0308487_18515579.jpg 他にも、スード役のカヨーズ・イラニはボーマン・イラニの息子なのでいわば親子共演作でもあり、ターニャ役のサナー・サイードは、あのっ!シャールクのKuch Kuch Hota Hai(邦題:何かが起きている)の時のあの娘さん役の子役の彼女!!だと教えていただきました。あんなに育ったのか――!(・o・)とちょっと感慨深いもんが(笑)
 
 インド映画の面白さって一回観ただけじゃわからない点も、実は映画の中味にいっぱい散りばめられてあって、そういうのはお金かけて映像作ってて何度観ても再発見あるんですよ。このSOTY映画は新人育てる映画とはいえ、新人のデビューとしては破格の待遇な上に、2012の年間上位に新人たちで食い込んだ興行成績でもあり、且つ新人賞獲った彼らの今後インド映画のスター・才能の集まった試金石となった作品になるのでは・・・という点でも、インド映画の昔からのファンには、実はとりあえずは見といてくださいという映画であることも、明記しておきますね。
 
  脇役の他の友人たちもそれぞれいい個性や味をもった若手の役者さんたちなので、数年後、何かの映画で化ける様が観れた時、「ああ!あの時のアイドル映画に出てたあの子!!」みたいな楽しみ方ができるんじゃないかしら?(^^) 

 若い人にはこれをキッカケにインド映画に興味持ってもらって一緒にその次のこれからの映画を楽しんで欲しいです(^^)/ あ、ちなみに、映像の出来はやっぱり「カラン・ジョハールだわ・・・・_(^^;)」と、私は彼の映像の描き方とか評価しております。痩せても枯れてもカランの映像は、カランの映像っすわぁ~(^人^;)パチパチと感心させられた映画になっておりました。


   @@先に触れた、シュナヤ登場のブランド名連呼する曲の元曲はコチラ

https://www.youtube.com/watch?v=2rvoiBkDePY
こういう部分も、ニヤッっとさせてくれるあたりが、この映画製作者たちの遊びがあって面白いですよね(^^)


by AkaneChiba | 2014-06-09 19:24 | Bollywood | Comments(0)

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