遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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雑記 印活始め

 年明けての印活は、やっぱり家で映画を見ることくらいか…(^^;) 外に出れてないわたくし今年は年初めからプライベートで忙しすぎました(^^;)
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<残念な話>
 訃報です。名優 Om Puri氏が66歳で心臓発作で急逝!!mm(><、) 今年真っ先にインド映画ネタ、ネットで漁ってて飛び込んできた残念な出来事。活躍の舞台はインドだけにとどまらず、多くのハリウッド映画や英国ドラマでもその姿を見せてくれたオム・プリー氏。インド映画のファンにはもちろん知らない人はいませんが、インド映画に限らずハリウッドなどの映画でもインドに関わる映画・ドラマなんかには必ずどこかに出演している名優でして、氏の功績無くしてはインド映画の映画史は語れないほど、その名前と数々の作品に名前を残している大名優であります。
 ワタクシは所詮インド映画ファンになって数年のにわかでございますから、氏のお名前も顔も最近になってからしか理解しておりませんが、どの映画を見ても必ず登場しているバイプレーヤーとして、様々な映画で拝見させていただきました。66歳ってまだ若いじゃないですかっ!まだこれからもいっぱいその年齢に応じた配役でお姿拝見したかったっ!!(><、) 若いころの氏の作品はさすがにワタクシまだ見ることが適っていませんが(映画俳優歴は1972年からだそうで)、最近のいろんな映画では必ずどこかに出演しておられるので、しかもがっつり存在感のあるポジションにおられるので多くの方々に愛されてきた方です。日本でも公開されてる映画では「遠い道」や「ガンジー」最近だと「マダム・マロリーと魔法のスパイス」とかですか。ああ!!日本のウキペディア!「ダバング 大胆不敵」もいれとかんかいっ!こらっ!!!_(><、) 
 IMDbのクレジットをみると300からクレジットがあるのですが、今年も精力的に映画の出演がクレジットされてます。ハリウッドの2本(「Victory's House」「Solar Eclipse:Depth of Darkness」)も今年あったんだ…。

「Victory's House」2017年3月米国公開 OfficialWeb Trailer

 おおおお!アップで出てる出てるーーー!インド側ご年配配役の絶対そこにいるポジションですな。今年インド映画では潜水艦ものの映画があってそこにもクレジットされてるので、きっと頑固一徹な司令高官な役柄とかやってそうな気がするんですが、公開はインドでは2月半ばなので、ちょっと切ない気分でこの映画を観そうです(・人・、)とにもかくにも残念です。ご冥福をお祈りします…R.I.P....(-人-、)


<インド映画が宝塚に!>
 既にご存知の方は見に行っておられると思います。残念ながら東京に遠征できない私はネットでその情報を指をくわえてただ眺めてるだけですが(^^;) 
 宝塚歌劇団星組の新トップ、紅ゆずるさんのお披露目公演「オーム・シャンティ・オ-ム ~恋する輪廻~」が1月6日から上演されております。
 これが結構好評のようで、宝塚ファンにはもちろんのこと、元の映画のインド映画ファンにも好評のようで、映画も最初はコメディ仕立てで(内容はスリラードラマ?という方が近い?)、ストーリーの主人公の役どころも、そういう部分も新しいトップスターお披露目公演にふさわしいチョイスでもあったようです。まぁキラキラ輝く超豪華エンターテイメントミュージカル銀幕の世界の話ですから、正月のお披露目公演にはピッタシの題材でもありますよね。見に行った人にしかわからない小ネタもあるそうですが、インド映画ファンにもウレシイ小ネタがちりばめてあるそうで、ストーリーも映画に忠実なようで、よい評判が聞こえてくるのはウレシイ限りです(^^)v 歌の歌詞がかなり映画に近いらしくてお見事だったと仰ってた方もいましたので、あー見に行けないもどかしさがツライわ(><、)。プロのお手並み拝見させていただきとぉ~ございます、ホンマ見てぇ…orz 東京に足をのばせる方は是非、機会があれば楽しんでいただければと願います。
 夏7月に関西、梅田芸術劇場でも、公演があるようなので、関西のファンにも楽しんでいただけると嬉しいですね(^^)/


@@宝塚の公演がかなり好評で、ボンベイドリームスの悪夢はなかったようだ(笑)

by AkaneChiba | 2017-01-07 00:40 | そのほか | Comments(0)

雑記 2016年の感想 2017年の予想

2017年 あけましておめでとうございます <(_ _)>

<2016年のヒンディ映画>

 2016年は、本当に、ボリウッド(ヒンディ語映画)は、面白くない映画だらけの年でした(^^;) 長年インド映画を見てこられた方も、今年のボリウッド映画は大不作とおっしゃってましたし、私もこれについては激しく同意します(^^;) ヒンディ映画はとことん!大スターものが面白くなかった…(^^;) それとも前年2015年が凄すぎたのか?さてどれだ?
 また興行成績が一極集中しすぎてるのと、必ずしもそこに合わせたクオリティの映画というのでもなく、宣伝や製作費にいくらお金をかけたところで、脚本やストーリーの厚さが無ければ無意味なもので、それにこたえる準備や年月をかけた一本というものがあまりに少なすぎたというのがあります。また難しい話やシリアス話はどうもインド人はあまり好きでは無いようで、インドクオリティを自国の人がなぜか認めていない…という残念な興行のものもありました。
 今年の見るべきを「一本だけ」選べというなら、ボリウッドはShivaayですね。これは他の作品とは全く一線を画す2年の歳月をかけた素晴らしい映像を収めたハリウッド映画と遜色ないアクション映像になっていまして、これを評価できないインド人がいたなら、ちょっとどころかずいぶん目が節穴だなと思います(^^;)
 宣伝や前評判だけ見てスター様に突進しても、今年の大御所スターは若手の支援っていう映画ばっかりだったので、若手というのも決して俳優ばかりではありません、スタッフ支援の目的もあったのでしょう。で、スタッフの経験値が浅いと面白味のかけらもない作品もあり、興行成績上げててもクソみたいに面白くない映画も正直ございました(^^;)

<製作費やプロットが丁寧な映画>
 製作費やプロットを丁寧に作りあげている作品では、コンスタンスにそこそこクオリティのある作品になってはいましたので、何本か見ごたえのあるものは確かにありました。Neerja」「Airlift」「FUNなどは、しっかりプロット/脚本を練ってる作品です。製作費かけた分だけ多くの人に見て貰えた「Airlift」はしっかり映像を作りこんでる戦争地域など見ごたえはありましたが、アッキーがアクションするような話ではないのでそこだけが残念(^^;)でも 製作費に見合ったヒット作品であったといえると思います。その点では製作費の無い中で脚本勝負の「NeerjaはSonamの美しさだけじゃない女優としての違う領域を見た気がします。FUN」もこれまたプロット勝負インド人にはウケませんでした近年のシャールクのトップパフォーマンスの演技力でもあり、国内での評価が低いのは残念です(ファンに喧嘩売ってる内容だったもんなw)。
 案外しんどかったのが「Fitoor」や「Kapoor & Sons」「Aligarh」など、暗すぎ映画やアイシュの「Subjit」映画もどん底に暗くなんだかなぁ…という作品ばかりで。実話系に拘った今年のシリアスドラマが多かったのではありますが、正直に言うと私にはどれもオモロなかったです(^^;) 「Fittoor」や「Baar Baar Deko」なんかどっちもお金出して見る価値は疑問で、カトリーナ・カイフ好きにしか意味の無い映画(きっぱり! ^^;)。シド君がいつまでたっても演技の幅が広がらないのが見ていてわかるので、顔と体だけの男にならないでくれと願うのですが、今のところ彼は成長していません…orz アイシュも秋には盛り返すかな?と思った「Ae Dil Hai Mushkil」も監督カラン・ジョハルの才能のネタ切れにちょっと驚いてしまいました(^^;)


2016年南インド 2017年予想
by AkaneChiba | 2017-01-03 22:51 | インド映画全般 | Comments(0)

映画「OMG~Oh My God!」は「PK」よりも面白い?!

 ああ、先を越されてしまいました!!(笑) 敬愛する大好きなブログの方で某SNSでも時々浮かれたコメントでやり取りお付き合いいただいてまして、この映画紹介するタイミング図ってたと仰ってました(笑) 実は私も同じこと考えててこれについて書こうと手ぐすね引いて準備してたわけです(笑) 
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<「PK」が2016年秋に日本公開>
 さて、PKが2016年秋、日本に来るというので、盛り上がっている日本のインド映画ファンクラスタ。したまちコメディ映画祭にも特別上映招待作品で紹介され評判も上々。順次、試写会が始まっています。「きっと、うまくいく」(3idiots)や「チェイス」(Dhoom3)等でアーミルのファンになった方々も、さぞや楽しみにしていることと思います。チェイスの「アーミル萌え」視点で映画を見られた方には、アーミルのかわいさは存分に発揮されてる映画「PK」ですのでツボは抑えれると思いますが、話の内容は社会派アーミルにふさわしい一本となってます。ひじょーーに脚本が良いのでまた翻訳する側も大変でしょうが、偏向する誤訳にはしないでストレートにテーマに沿う映画にしていただきたいと願います。
 PKの映画の内容は、宗教カルトなどに対する正面批判です。インドのような宗教慣習が社会そのものであるような国ですら、こういう主張がしっかり映画にできしかも国民的スター主演でなされるのですから、インドにはしっかりと、その言論を確保できる自由があることに拍手を贈りたいと思います。日本は言葉狩りの激しい社会なので、しかもおかしな勢力によってその言葉狩りですら悪用利用されてしまって、本当のことが言えない社会になってしまっていますので、インドのこれには私たち社会が見習うものが山のようにあると思います。インドのような宗教的文化な国でもこれが上映できる自由な言論が民主主義がある国なのです。中国ではこれは上映されています(宗教否定なんで中共には良かったのかもしれんがw)。日本でこれが上映できないというのなら、日本はどんなおかしな国?と世界から笑われてもしょうがないとは思いますね。さて、その器にある「上映館」がどれだけ日本にあるのかも、とくと私たちの眼で見ようではありませんか(笑)
 
<インド人がPKよりも薦めるOMG?!>
 この間インド関連のイベントで立ち話をした日本語の達者なインド人が、いろんなパンフの横にあった「PK」のチラシがあったので、映画の話題で立ち話をしました。a0308487_01050617.jpg チラシをみて「やっと日本でPK上映される」と喜んだのですが、そのインド人は「うーん、いまいちだと思った」と感想を述べました。私がそこですかさず答えたのが
『Oh My God!』の方が面白かったもんね(^^)v
 と答えると、そのインド人が
そう!
(゚∀゚)━━!あっちのほうが面白い!」
と、キターーー!
!! 顔で(笑)会話が進んだひとときでしたw。

 そうでしょうともw 日本人には「PK」の映画はひじょーーに新鮮に映る真っ向から社会に切り込んだ作品ですが、その内容を知るインドの事情が背景にわからないとさらに深いところで唸れない部分があるのですが、それとa0308487_01010760.jpg実はこの「PK」(-2014)と同じテーマの2012年のヒット作品「OMG~Oh My God!」もどちらも同じテーマを扱っており、その双方とも同じTV番組が元ネタになっているからであります。Kanji Virudh Kanji」というグジャラーティ語の一人芝居の人気番組が元になっています。また、OMGの方は2001年のオーストラリア映画「The Man Who Sued God」のリメイドテイストもはいっているのだそうです。
 
 「え?PKでも感動してスゴイ!と思ったのに、それよりも面白い映画があるの???」と思う方も出られるでしょうが、実際見てみれば、2012の映画の方が、渋い演技ベテラン役者が主人公であり人気スターではない分、脚本がひじょーーに素晴らしく、また脚本がひじょーーに難しい(^^;) 英語の苦手な人には英語字幕で見るには一苦労する一本となってもいます(^^;) PKの方がわかりやすさの比で行けば断然大衆的でわかりやすいので、同じ元ネタ/同じテーマを、2012年の「OMG」2014年の「PK」と比較しながら楽しむのも良い機会だと思われます(^^)/
 そして今、日本の世間が「PK」で盛り上がってるのを横目にわざわざ「PKよりもインド人が面白いと云う映画がある!」というのをこうやって伝えるのも(笑)インドの奥の深さを知る一つだと思いますので、あえてそうさせていただきます(笑)

★「OMG Oh My God!」 Wikipedia IMDb Facebook Twitter

https://www.youtube.com/watch?v=8nUwpoTrWFk
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ストーリー: Kanji(=Paresh Rawal)は、アンチ宗教な現実主義者なのにヒンドゥ教グッズを販売する店の親父。そんな店を経営していながらも、日ごろから自分の周りの世間の宗教漬けのおかしな出来事に、アンチ宗教な彼は皮肉に満ちた弁の立つ言葉さらりと口にする日々。ある宗教団体が絡んだことがきっかけで自分の店が燃え、宗教団体には神の仕業だ天罰だと騒がれる。困ったKanjiは店にかけた保険の申請を正規にするが、保険を払いたくない保険屋は神を理由に神の所業と称して保険に支払い義務がないと言いだす。怒ったKanjiは弁護士を訪ねて回り、その保険屋と「神を訴える」という暴挙に出る。そんな渦中の中、Kanjiの前に現れる不思議な力を持つ神と名乗る男 Krishna(=Akshay Kumar)は、Kanjiを不思議な力で助けながら神の存在を彼に問うたり相談に乗ったりもする。またKanjiの起こしたそんな裁判に誰も手を貸す弁護士はおらず、弁の立つKanjiはその裁判に彼自身が挑む。神を訴えたことでTVメディアも注目し大騒ぎ。はたして神はどうやって裁かれるのか?神の代弁者として巷の有名な宗教指導者 Swamy(=Mithun Chakraborty)他2人を巻き込んで、法廷で、神を、宗教を、そして既存の社会の価値観を、裁判にかけるKanjiの弁が見ものの社会風刺ドラマ。
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<興行成績が2012年良かった映画のひとつ>
a0308487_00564109.jpg 実はこの映画「OMG」は、2012年のインドの映画の興行収入の11位に入っており国内80cr、世界含めて120cr達成した大人気作品なのです。主演は Paresh Rawalとこれまたインド映画では、必ずどこかでお目にかかったことがあるおなじみの名脇役の俳優さんです。名脇役なだけでなく若いころから様々な下積みもこなしてきている方で、この個人の方は役柄はなんでもこなすので駄作から名作まで様々です。この方の人となりは非常に知的な社会派の方でもあることでも知られています(たしか議員さんもやっておられる方だったと思います)。インドの政治政党は私にはわからないのですが、ツイッターでも社会的なことをつぶやいたり、彼のファン応援ツイッターですらも高度に政治的なレベルのつぶやきをしているようですので、インド事情がWikipediaレベル以上のことが分からん私には難しい話の大半はちんぷんかんぷんでもあります(^^;)
 あらパドマシュリ(インド政府が出す勲章、日本でいうと紫綬褒章みたいなものかな?)お持ちの方なんですね、素晴らしい!どっちだろ?役者としていただいてるのか?議員とかそっち方面からだろうか?日本は勲章の種類で、教育系とか、文化・芸術系とかあるんだけど。
 この「OMG」の映画の出演者は他に助演では謎の神様役に Akshay Kumarというスターを並べて社会風刺ドラマです。アッキーの主役で100crなら不思議はないですが、これは主役はPareshさんです。この方の主役で映画の内容がひじょーーに濃密で良かったために、総合で120crもあげた一本となっているのですから、どれだけ長い間映画ファンが足しげくこれに通ったかがわかる、評判の良い一本だということがわかるのではないかと思います。BoxOffice収入では120crですが、Wikipediaでは総売り上げは180crとなっていますね。

 私の感想から言うと、もちろんpk」は名作ですが、脚本の中味もその難しさもセリフ回しも役者もすべてにおいて私はこちらの「OMG」の方がクオリティが『上』の作品ではないかと判断しています。(製作費まではさすがにアーミルには敵いませんがw)

 この映画はいわゆるスターものではありません、主役はParesh Rawala0308487_02304598.jpgまた同じ元ネタにインスパイアされた映画の「PK」はAamir Kahnのネームバリューで彼は揺ぎ無い大スターですので、Paresh Rawal主演では、アーミルの興行ポテンシャルには及ばないとはいえ、長い間映画の世界におられる名脇役の方でもございます。左のこんな白シャツで白の股引姿(笑)が似合いそうな「ザ・おっちゃん!」そのものの彼が中心に物語が動き、Akshay Kumarの助演で集客が叶ってこの「OMG」のヒットになってる側面はあるにしても、映画のテーマや面白さが群を抜いてセリフ脚本映画であったので、それが世間に受け入れられSuper Hit作品となりました。もう一度言いますインドはこのような「真っ向から宗教批判する」映画でも、観客が入る!!!そういう土壌があります。大事なことなので2度言いましたww

 他にも、神様側の代弁者として宗教者の役どころに、Govind NamdeoPoonam JhawerMithun Chakrabortyなど、a0308487_02374145.jpgベテランがガッツリ対峙し、何が面白いってMithun(ミトゥン)の長髪の小指を立てた教祖っぷりが 妙にオカシくてw、他の名俳優たちの芝居も面白い「プロフェッショナルが集まった」タイトルになっています。
 ミトゥンといえば濃い~熱いヒーローで若い頃は、ギラギラにバッタバッタと悪い奴らを倒してくれたディスコダンサー(笑)な懐かしの時代のヒーロー俳優ですが、歳とってからの彼の恐面ての役どころとか、その恐い顔でコメディとか、なかなか面白い役どころしてくれてます(笑)

  映画としては、プラヴディーヴァやソナクシのアイテムソングもはいってたりなどインド映画らしい作りにはなっています。またインドは法廷モノの映画は昔からとても多くつくられていまして、数多くの法廷ドラマの優秀な作品を世間に送り出しています。a0308487_02400191.jpg世界中どこでも法廷ドラマといえば、渋い俳優さんがセリフの応酬で事件そのものをカタづけていくさまがとても面白いのですが、脚本とその脚本の中にだけに仕掛けられたトリックで観客を唸らせる様は、その彼らのプロフェッショナルさにアッパレと拍手を送りたくなります。世界中どこの映画でも法廷モノは面白いのに、この映画はその争う先が「神様」wですから、インドらし~い法廷モノ、且つインドらし~い神様を題材に、そしてインドらし~い風刺の効いたダイアログと、これほどの法廷ドラマをみたのは本当に久しぶりだったように思います。並みいる他の国々の法廷モノも面白かったですが、これはその中でもずば抜けて世界に肩を並べて誇れる逸品ではないでしょうか?

<PKとOMGの両方を見れるインド映画ファン>
 インドというと中味の無い大衆エンタテイメント的な映画が興行収入を上げがちで、セリフの難しい映画は興行収入が伸びなかたったりするのですが(日本でも世界中どこでもそうですけどww)、この映画は人気スターが助演でいつも脇役のPareshの彼が主役であるにも関わらず、それだけの興行収入を上げたというのは、この映画を見る観客の側にも、いい映画を見たいと思う目の肥えた人が多いことを示していると私は思います。とにかく全編にわたってクスクスと笑いながらKanjiのぶった切る神様論や、社会の毒はことごとく痛快でしてw クスクス笑いながら楽しんでみていただけることこの上ないです(^^)v。この映画の中味については多くは語りません。「PK」を見た方なら、今からでもDVDなりネット課金配信なりで「OMG」を観賞していただければ、私だけでなく、他の方もどうしてこの映画を絶賛するかがひじょーーに納得のいく一本になっていると思います。
 ヒラニ監督が来日しての「PK」のプレス試写会(業界向けに有名人とか呼んで上映する試写会)では、「PK」の作品のテーマや内容に記者たちも満足したようで、今の時代の切り口やテーマでもあることで、あーだこーだと質問がいっぱいヒラニ監督に飛んだと聞いています。私は常日頃、日本の新聞記者は自分たちが賢いと錯覚してる馬鹿だと思ってますので(きっぱり!笑)、インド映画事情を知らないだろう日本の記者「なぜそこにサンジェイ・ダットがいるのか?」までを掘り下げることができる人は、インド映画ファン以外にはただの一人もいないだろうと思っています。それでも「PK」は今の時代のテーマに沿った逸品だと彼らが絶賛するのですから「ちょっとまてw まだスゴイそれ以上の作品が、しかもPKの2年も前に同じ元ネタのTVの一人芝居番組をインスパイアさせて、とっくに「名作」を作り上げげてる」ことなんて!到底~思いもよらないでしょうねぇ~(^^;) そういう他の映画のことを知ろうともしないで、中途半端に知った気になってるインド映画を馬鹿にしてきた映画関係者やプレス諸君にゃぁ~、わっかんねぇ~だろうなぁ~wwとっ!ちと意地悪な目で、これから出てくる映画宣伝のいろんな有名人のコメントや新聞記事や映画批評を眺めたいと思っております(笑) この「OMG」も「PK」とも両方みてるだけで、インド映画に無知な有識者?コメントとかの薄っぺらさが、すごーーくよくわかるんじゃないかと、インドらしいシニカルな毒たっぷりにこの数か月を楽しんでみてくださいww 
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インドは言論の自由がある社会ですね。
by AkaneChiba | 2016-10-05 03:17 | Bollywood | Comments(0)

Intermission あてにならない興行収入

 インド映画の興行収入額ですが、近年高騰してまして、この数字ホンマかいや?と言いたくなる数字をたたき出しています(笑)そうとう数字盛ってるのもあるかもですねww 宣伝も上手なので事前の宣伝で、ガッツリ最初の週に売り上げちゃうスターもおりまして(笑)、映画の内容の良しあしと興行収入が比例するとは限らないのも事実です。実はインドの興行収入にはちょっとした問題点があって、インド国内の興行、ワールドワイドの興行、あと数字が正確かどうかの価値観(^^;) のところで、かなーり興行収入だけに焦点を当てて映画を選ぶと、期待を外してしまいます(^^;)

 どれが面白そう?というインド映画を選定する基準としては、配役監督の名前を憶えれれば、おのずとアタリはつけられるようにはなってきます。私はインド本国のみならず日本ですらも、多くの映画を上映できる環境にある関東には足を運べませんので、ネットの情報のみでそこをチェックするしかありません。言葉なんか読めなくたって画像とつたないネットの翻訳と念力で(笑)理解するしかありませんが。でもまぁ「映画のトレーラーの【画】がいい」と役者名や言葉がわからなくてもまずはそれだけでも判断ができます。そしてそれから映画を見ます。【画】については多くの映画(インド映画に限らず)や、芸術系の作品、世の中にある色彩などを、自分の感性を磨いていけばおのずとわかってくるので判断できるようになります。また映像や画面には黄金比というものがあって、それに沿った映像だと良い【画】に見えることも多いです。構図や色彩はいろんなものを見ているうちに感性は磨かれる側面もありますから、ジャンルに拘らない様々な作品をみることは大事ですね。

 例えば昨年のシャールクの「Dilwale」なぞは、制作費も売り上げも相当に高い金額ですが映像はいいですが、a0308487_16262581.jpg話はクソ面白くない映画です(笑)本人は楽しそうに演技してましたけどねww けれど興行収入をあれだけ出せるのは、さすがKingのファンの多さだと思います。映画って、小難しい芸術大作作るより、大衆娯楽作る方がビジネスになるので、インド映画はいつもそこを目指しています(笑) ですから、興行収入が高いからと必ずしも面白いとは限りませんので選定が難しいです。
 
 またこれが判断に困ることなのですが、前回の映画が面白くて興行収入も上げて大ヒットになったの、スターの次回作は前回の面白さの期待を胸に観客は映画館にみな足を運びますから、次の作品が1st Dayから最初の数日だけで興行収入が前作を超えることもありますが、作品の出来は…ということもしょっちゅうで(笑)、サルマンやアッキーのように年間数本の主演作がある多作な人気俳優だと、必ずしも映画の出来と興行収入が比例することは無く玉石混交でもあります。特に興行収入を上げているボリウッド・スターのうちでも、Akshay Kumar主演作は、興行収入と作品の質は合致しません(^^;) 寧ろ興行収入がものすごく上がった一本前の作品が、クオリティがひじょーに高い!ってのがざらにあるのが、彼の特徴でもあります。a0308487_16264110.jpgAkshayの今年の映画はもう3本も封切られていますが、今年は年初めの一本「Airlift」が大成功し、2本目がコメディでも人が入っています。3本目が「Rustom」がシリアスなのでさらに人が入っていますが、この3本なら今年の一本は年初めの「Airlift」がクオリティが一番高いです。ですが昨年の「Baby」程のクオリティには今一歩及びません
 その映画の良し悪しの判断映画監督の名前が理解できると、理解できるようになるので(プロデューサーに名監督が自分でメガフォンを取らずに名前を連ねてるときは特に要注意w 名前につられる興行収入あてこんでますので外すことも。プロデューサーはお金集めしてる人ですからw)監督に焦点を当てて意識して映画を見る知識がついてくれば、おのずとインド映画の出来の良し悪しはわかるようになると思います。

 他にこれらのインド映画の基準として考慮する項目は、インド人が好むテイストかどうか?と、その映画の宣伝成功の可否、というところでせっかくの大作も名作も大FLOPしてしまいまうこともあります。
 インド人の価値観では面白いものでも、日本人の価値観には合わないテイストも多々ありまして、スラップスティックなジャンク・コメディは、相当なインドの知識がないとまーーーったくわからないものも多く、そういう映画はインドでは興行収入を上げていても、ワールドワイドにはそういうわけにはいきません。日本や欧米映画しかほとんど知らない客にインドギャグセンス映画を見せてもこれは無理ということもあります。
 宣伝方法では例えば、2006年の「DON」と「JAAN-E-MANN」のシャールクVSサルマン対決では、過去のアミタブの大ヒット作のリメイクということもあってa0308487_16375109.jpgDON」への期待も宣伝も相当に盛り上げ方が巧かったようで、サルマンの「JAAN-E-MANN」は興行的に負けてしまいました。ですが、DVDでこの映画を見ましたら、このサルマンのこの映画はとてもイイ映画でして(サルマン映画の中でも相当上位に入る名作)、これはひじょーーに勿体ない、隠れた名作の一本にもなってしまいました。そういう宣伝手法の軍配で興行収入も左右することも多い社会なので、一概に興行収入だけで単純に判断することは、私はある程度の簡易な目安程度にしかならないと判断しています。

 昨年、大予算で製作したにもかかわらず大Flopしてしまった映画「Bombay Velvet」は、興行的には大コケにこけて、過去に大コケにこけたサルマンの「Marigold」という映画と並び称されてさんざんに叩かれた映画でしたが、a0308487_16440131.jpgBombay Velvet」はDVD化されてそれを見た人からはかなりの好評となっています。こうなると興行の運もありますが、話の内容がインド人が好むテイストの話か?という話になりますと、デザイン・美術含めて彼らにとってはなじみが無さ過ぎて・・・というのがあるように思います。1920年代風マフィアギャングのアメリカンテイストで、それが1960年代のボンベイのキャバレーなどの裏世界だったといわれても、わからない世界だったのかもしれません。
a0308487_16264084.jpg またインド基準の美も、南の方だと女性はふくよかですし(欧米基準だったら主役のヒロインには絶対なれません ^^;)、インド人が好むテイストと、それ以外の国が好むテイストでは、大きな違いがありますね。
 今年も「HouseFull3」というナンセンス・コメディの映画が興行成績を上げていたのですが、正直これは、インド人以外の人が見てもインド映画を知らない人が見ても笑える映画?というにはギャグ・センスがあまりにお国柄が違います。興行成績は立派なものですが(^^;)

 インド映画のその基準を、日本に当てはめるのは無理があるのも事実でして、ビジネスの視点から見るインド映画の選定基準は難しいものがありますね。日本ではインド映画に理解のある方は、地方の映画への理解がある方が多くまた、地方の方が単価が安いですが、スターの知名度やビジュアルや技術は超マニアックになってしまいますし、北の都市部の映画の方がビジュアル的に欧米的で日本での一般映画ファン向けですが、近年ボリウッドは単価が決して安くないこともあって、日本はなかなか良好なビジネスを築けているとは言えません。インド人とビジネスをするのはとても難しく、華僑と並んで印僑と渡り合える商売をする超ビジネスマンが必要でしょうね。映画の世界のバイヤーにその能力のある人材は果たしてどれだけいることでしょうか?
 少なくとも映画会社のバイヤーさんは、一応数字でモノは見るでしょうが、日本人であるなら日本に向き不向きも判断できるはずですから、その点ではインドの価値観の興行収入…は実はほとんど参考にはなりえないのではないかと思っています(^^;) バイヤーさんにその数字視点だけで選定されても困りますけどね。映画のクオリティも総合的に見る眼はあるでしょうから是非そちらの眼で選定してほしいと切に願いもします。

 インド映画の世界も外国人側から見ると買い付けが難しいですが、その年の興行収入はあくまでも二の次として副次的なものに留めて、興行収入の上位20位くらいの範囲で話題作を見つけると、そう値段の高いものではなくても、名作をがっつり引き当てることがあります。
 
 ちなみにIMDbの評価は全くあてになりません(きっぱり!w)。映画の世界は、欧米人種が有色人種への偏見バリバリで評価してるもののすくなくないので、またIMDbへのその手の批判や評価はしっかり問題視されてもいます。確かにインドのはパクリも多いですが、オマージュや見事なリメイク・リメイドも存在しますし、他の文化を理解する気のない狭量な視野もその評価コメントから読むことができますので、自分の目で映画を見てから判断するようお勧めします。インドの価値観への理解がないとわからない作品も、それを理解した途端!大名作になる作品もいっぱいあるので、そういう誰かの人の目を通してネガティブな先入観で映画を見るのではなく、まず自分の目を通して映画を見てから、その評価を考えてみてください。こういう数字はあくまでも二次的な目安にしかならないということを頭の隅においておいてほしいと私は願います。
 以前にも言いましたが、Gundayという映画はひじょーに面白い映画でしたが、IMDbの評価は悪いです。これは政治宗教カルト集団が、ほとんど言いがかりとしか言えないような文句を映画につけて彼らでキャンペーンを張って評価をわざと低くつけたという事件が起きたためです。ニュースにはなってもIMDbはそういう不正投票を排除する手段は持ち合わせていないようですし、アジアや第三国の映画への扱いは酷いサイトなので、そのままになってしまってもいます。

 時に映画を見るのには、かなりのインテリジェンスを要求されることもあります。映画の筋を読み取ることのできない人も多数存在しますが(日本語すら読めないなんて言う話も最近聞くので驚きますが)、インド映画はかなり映像で表現する傾向が強いので(言語の多い国なので映像表現でわかりやすさを追求する腕はピカイチです)、ハリウッドもそうですがインド映画はわかりやすい表現方法で作られていると言われます。が、時にはむちゃくちゃ高度に知的な要求を突き付ける一本もあって、国際政治に興味なんかないよーという人には全く理解できなかった「DON2」はオチがわかったドイツ人は喜んでましたが、オチがわからなかった政治を知らない日本人にはシャーはかっこいよかったけど「イマイチ」といわれてしまっています。
 この間も、アッキーのアクション・コメディが、普通にさらっとしか見てなかったので取り立てて注目もしないでいたのですが、音楽についての知識を一つ理解した途端!全体のストーリーがなんのインドの価値観をモチーフにしている映画なのかを、2年もたってから気が付きまして(^^;) あんなアクションコメディでがっつり脳天叩かれるとは思ってもいませんでした、こいつには参りましたw(^^;)w

 映画の内容に好みの傾向は個人それぞれにありますが、映画のクオリティの話になると決してこれは合致のするものでもないで、映画を選ぶめやすとしては、コメディだとか、シリアスドラマだとか、アクションさとか、そういうざっくりしたストーリーの傾向だけで、見るみないを決めるのも悪い話ではないとは思います。
 イイ映画かどうかは全体のクオリティですので、ハンカチ映画で人を泣かせる映画でもクオリティ大したことないけど興行成績のいい映画もあります。シリアスで悲しいからと必ずしも名作とも限りません。
 他にも映画を見る前にイイ映画かどうかを知る方法に、配給会社や制作会社で判断するという方法も実はあります。こちらは次回また書きたいとおもいますが、ここまで知識がついてくると、大まかに見る前にスターや配役名、監督名、音楽担当+製作配給会社で当たりはずれがピタっっとくるようになってきますね。 何度も言いますが、興行成績は様々なスターであげてはいますが、Rohit Shetty監督なんてのはとことん!!話はつまらない監督です(きっぱりw) アクションと色彩はOKですが、ストーリーはダメな監督でもありますので、彼がスターを起用すると聞くと私はストーリーはバッサリ諦めて、カーアクションと役者の芝居のビジュアルに注目することにしています_(^^;)。

 監督の名前を知って映画を選別してインド国内の興行収入に惑わされることなく判断できれば心配いりませんが、IMDbのような映画評価も副次的要素ではあっても興行収入と合わせてそれをメインに参考にするのは、ひじょーーーに危険で大傑作をスコーン!と逃してしまう、とても「勿・体・な・い・っ・!」行為だと、知っておくべきだと思います(^^;)。あくまでも副次的な参考程度にしかならないものであって、メインでそれを判断するものではないという判断材料なのです。
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さらにぶっちゃけ話。暴露話がいらない人は見ないでください↓
by AkaneChiba | 2016-09-19 21:57 | Intermission | Comments(0)

ちょっと 休憩 2016の日本事情

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 今年もそろそろ秋の映画シーズンのラインナップを気にする方が、インド映画の何が来るのかをあれこれ願望をネットのコメントでみました。 団体にもよりますが、長く歴史ある映画祭でのラインナップを見る限りだと一昨年あたりからあまりビックタイトルはないので、本国側が日本のブームを嗅ぎ取って単価を上げてきたんじゃないかと危惧しています。 またとある団体では今年も『また』翻訳家探してた告知をみたので「こぉ~何年も特殊言語のインド言語で、次々翻訳家募集するとか、なんかおかしいやろっ…(^^;)」と素人の私ですら容易に想像がつくレベルで心配と危惧をしています(笑)。

<2016年前半は本国も日本も不作>
 英語字幕があるから支障はない…っていうものでもなくインド映画などの文化圏の場合は英語翻訳すればいいってそういうものでもありません。やっぱり!その国の文化や言語を理解しない人が翻訳するとファンとしては暴れたくなるようなひどい訳になってしまうので、英語ができればいいだろう…というものではない「特殊言語」というのが世界にはあるのを理解するのは大事だなぁ…と私は思います。そのラインナップに並ぶ、情けなくはない素晴らしい作品をしっかりした品質でどこまで日本に引っ張ってこれるかが気になっております。
 正直2016年前半ボリウッドは不作です(他の地域はそうでもないですが)。名前の知られたスターの並ぶビックタイトルは単価が高いでしょうし、インド人コミュニティによる上映会で関東中心に行われていて、わりとスターものの上映は済んでますし。また興行成績がトップセールスにあるスター映画はそれはさすがに値段が高すぎてゲットできないと思いますし、映画祭などでは日本ですでに紹介されてないそれ以外のタイトルという話になるでしょう。昨年や今年の範囲に拘らず、年数を7-8年拡大すれば良い作品はいくつも出てるので、その範疇で良い作品が来るといいのですけどね、新しいのに拘るのでしょうか、今年前半は本国ヒンディは暗いのが多いよ(^^;)。

 さて、今年は日本では全体的に無い・・のと、本国でも2016年は地味なものであまり情報がお届けできません。本国が去年がすごすぎたので…。しかしその去年の凄さが、みじんも感じられない日本の上映状況には悲しい思いをしています。一縷の望みは今年秋の「PK」の全国公開ロードショーくらいなものでしょうか?(監督の来日も先日ありましたので) 「PK」はいろんなレコードを作ったGJ作品なので皆さんも期待して映画館に足を運んでくださいね006.gif


続きはコチラ…
by AkaneChiba | 2016-08-20 23:49 | 映画全般 | Comments(0)

グローバルだからか?インドだからか?(ちょっと事件)

 ちょっと2ヶ月前くらいの騒動について書いてみましょうか(笑)
 インド基準のパクりあい・・・ってのは、映画の世界でなかなか大変な様相で、いまでこそかなりオリジナルや著作権やら、そういうものを大事にするようになっていますが、昔の香港映画とかですと、台本作ったら盗まれてしまうので、台本が無かったといわれるように、インド映画もそんな世界が存在しています。今はかなりマシになったようですが、それでも著作権のようなものに関しての価値観は大変ルーズ・・・とそういうお国柄でもあります(^^;)
 私はDVDやCDメディアを良く買うのですが、まだまだ型抜きの技術の精度が低いことやら、バリ取りなんて言葉があちらにはないかも?(笑)と思うようなプラケース製品なんかで届いたりするのは、わりとしょっちゅうです(笑)。そういう精度はまだまだ未熟なお国柄でして、そこを了承して付き合う必要があります。いいように言えばおおらかですが(笑) そのおおらかさ?からかもしれませんが、ちょっとした事件が先日起こりました。

 ある有名スターのファンのことについて書いた本が、発売されました。もちろん!大手ネットサイト密林でも紹介され、スター様本人もその本について、某SNSのご自身のアカウントでそのことに触れ、世界中のそのスターのファンや、もちろん!日本のファンもその本について興味を示しました・・特に!!日本のファンはこの本に関して、ひじょーーに大きな興味をことのほか示しました!!

その理由は!!!
by AkaneChiba | 2016-05-26 02:02 | そのほか | Comments(0)

番外.Sanjay Dutt 一人祭り中 サンジュー出所!

 昨日今日はボリウッド・クラスタのニュースは、これ一色だったと思います(笑)
Sanjay Dutt Emotional Speech after Releasing from Jail

 サンジェイ・ダットの愛称は「Sanju」(サンジュー)とか「Baba」(ババー)とかなので、記者たちから呼ばれています。 

 サンジェイ・ダットという俳優が何故、収監されていたかについては、私も、サンジューについて多くのアーティクルを書いてますので、そちらをご覧ください。→Sanjay Dutt 一人祭り中 URLまとめ  このその3~その5、そしてXIIIのところで、この収監の件についてまとめてあります。 
a0308487_25435100.jpg 今はこういうタイプの役者は日本では見なくなりましたが、昔は勝新みたいな困ったヤツなんですがそれが魅力となるような破天荒な役者が沢山日本にもいました。サンジューもそういう破天荒な困ったタイプのスター(笑)なのですが、サンジューの足跡を知ることはボリウッドの大きな断面を知る、特にインド映画の歴史ごとその足跡とインドの社会を知る大きな大きな手掛かりになる存在でもあります。 役者としての技量そのものよりも、そういう彼の人生そのものが映画のストーリーになり、また善悪や清濁で紋切り型にストーリーを展開できるような話では無いところに位置する存在でもあります。
 以前にもいいましたが、サンジューの軌跡を知らねば、pkは理解が出来ない映画でもあります。 ともあれ、5年の刑期も(2013年秋収監)、以前の収監歴との差し引きと模範囚だったことから3年弱(2年半?)で出所したわけですから、特別待遇ではあるのかもしれません。まずは自由の身でゆっくり過ごしてのち、落ち着いたら映画の撮影に復帰してほしいと、ファンの一人として願います(^^)/ 
おかえりなさい、サンジュー!お努め御苦労さんです!ww
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サンジェイの映画?
by AkaneChiba | 2016-02-25 03:23 | インド映画スター | Comments(0)

"Ranveer Singh" その1 Bajirao Mastaniの成功

a0308487_19302867.png Bajirao Mastani の快進撃はとどまるところを知りません。公開28日を超えて国内180cr。Worldwideも合わせて現在342cr超え、12月に封切られたばかりだというのに2015年の賞レース候補に一躍踊りでて既にいくつかの映画賞で様々な受賞を受け、とうとうインドの映画賞のメイン・イベント映画誌「Filmfareの「Filmfare Awards」で「Bajirao Mastani」は賞を9部門受賞という快挙となりました。 その主役のBajirao役ことRanveer Singhも、今年の主演男優賞Best Actorを、もっか恋人と噂されているDeepikaPikuで主演女優賞受賞)と共に受賞し、この映画の成功で確実にインド映画のスターの中の階段をワンステップグレードをあげたスターになったことを印象付ける作品となりました。

おめでとうございます!w(≧▽≦)w


<ボリウッドのスター、商業ベースの国際派は?>
 ボリウッドの映画界は何を言っても現在は3KhanAkshayAjayHrithikの牙城です。Hrithik以外は同世代の俳優たち90年~00年代を牽引してきた大スターたちは既に50歳前後。その後の世代の一強Hrithik Roshanが40代前半、その後30代をShahid Kapoor(1981年生まれ、主役デビュー2003 ダンサーとしては1997にでている)Ranbir Kapoor(1982年生まれ デビュー2007)の30代が続いていますが、Hrithikがあまりに超絶過ぎて、素晴らしい監督の作品に出ているShahidもRanbirもとても良い俳優でありながら興行収入で影響力のある俳優として先のリティックたちに追いつくことが出来ているかといわれると、まだそこに及んでおりません。00年代真ん中デビューの彼らも3カーン世代の築き上げてきた商業的盤石な映画の体制の中での土壌の前で足踏みしており、そこの商業的な土壌をステップに自分の世界を確立できて国際舞台に渡っているのは本当にリティックしか見当たらない・・・というのが実情です。Shahidに於いては芸術一家の気難しさがあってか出ている映画の本数やキャリアは相当数ジャンクなものから名作までこなしている実力俳優なのですが100crClub入りしたタイトルは持っていないのには驚きました。そういう点ではやはり映画一家の名門の御曹司Ranbir Kapoorは2本タイトルを獲得していますが、国内向けというか彼らせっかくの実力派の二人も国際舞台になかなかのってはいない現状です。a0308487_21452146.jpgむしろ女優の方が短い旬の間に多くのキャリアを重ねているのでKatrina Kaif(1983生まれ、2003デビュー)Deepika Padukone(1986生まれ、デビュー2006)等が、その世代の出世頭といえるだろうし国際舞台でしっかりファンを獲得できる力を持っています(CL杯を触らせてもらえたプリヤンカやディーピカや、テニスグランドスラム等の会場にプレーヤーと一緒に映ってる写真などは、国際的なセレブリティである証でもある)女優は美しい時代が短いのでデビューが男性より早いし俳優としての成熟も早いのが世界中どこでもそれが常です。インドの映画では、女性のデビューは20歳前後、男性のデビューは名門の家や映画一家の家系から1~2人が大体23~5くらいの間、大学を卒業したころに映画一家の後押しを受けてデビューとなることも多いようなので、そろそろ国際舞台に通用する次世代の男性スターの存在は必要になってきてる時でもありました。
a0308487_2136147.jpg ※参考 Filmfare Best of Debut 男性新人賞女性新人賞
 そこで、このRanveer Singhの今回の「Bajirao Mastani」のビジネス的成功と、賞レースの俳優としての評価の成功は今後のBollywoodに一つターニングポイントを作った快挙となったと考えます。

孤軍奮闘の宣伝をするRanveer
by AkaneChiba | 2016-01-13 03:00 | インド映画スター | Comments(0)

あけましておめでとうございます

遅ればせながら、新年のご挨拶
あけましておめでとうございます<(_ _)>

 新年は殆ど風邪でぶっ倒れておりました(苦笑)年末年始は女性に自由はございませんが、そこに風邪のコンボはきつかった・・・(/_;),  皆様も体調にはお気を付けくださいませ。

 えー、さてこのブログでは、ブログの中にできるだけリンクを埋めるような形で、記事を書いています。参考になるインド映画に関する記事や、映画のタイトルの公式サイトなどを埋めながら、それらを手掛かりに映画について知って欲しいからです。
 もちろん、そういう外部リンクも多々貼ってありますが、自分のブログ内のブログ記事にも多くリンクを貼っています。一度説明したものを、再度時間が立って考察したりなどして記事を増やしたりもしたりして、追記もしょっちゅう加えていますね(^^;)  まぁ誤字脱字もしょっちゅうしてるんで、それの修正とかもしてますがww そこはご愛嬌範囲でお許しをww

 で、実は一つの映画について、上映中だったりすると気付いたことを何度も捕捉記事を書いていることもあり、検索サーチエンジンでそのキーワードでお越しいただく方もいるようでありがたいことで、記事のタイトル「そのもの」の検索で、当ブログを訪問なさってくださるのは非常にありがたく思います。
 が、字数が多いからでしょうか?ごちゃごちゃ書いてるのが読みにくい・・・のは当方の力量不足かもしれませんが、その映画についての考察が、一回きりでは終わっていないものが、結構な割合で有りまして・・・(^_^;) 追記しているのは申し訳ない。
 2013より2015年年末までで見た本数は340本を超えそちらの一言感想はほぼ340本分~すべてmixiの方のアカウントの方でかなりフランクに(笑)書いております。え?こっちも好き放題だって?いやいや調べ物しないと、こっちは書きにくいですかね(笑)。そういう意味ではmixiの方が深く考えずにフランクに面白いことを書いているかもしれませんが、こちらのブログでは載せる内容は厳選するもその分、調べ物をして書くような様相になっているというわけです。ですので、同じ映画についての追記が実はかなり加算されて書いてるタイトルもあり、そういうリンクを忍ばせてるものもあります。 
 なので、後からそのタイトルの映画紹介などを見てくれた方には、その一歩先に有る補足まで追いかけていただけると、もうひとつ見方が増えるかも知れないのですが、リンクを貼っていてもそのリンク先をあまりそこまで掘ってくださる方は少ないようで少し残念です。まだまだ私の精進不足とは思いますが。(文章ばっかしだもんね ^^;)

 例えば、このブログのタイトルにもなっているOSO(=「恋する輪廻 Om Shanti Om)に至っては、ハマったゆえに何度も書いていますし、Krrishシリーズは、マサラマニュアルやペーパーマスクのようなものだけじゃなく解説は2度にわたってしていますし、Chennai Expressに至っては計5記事に渡って追っています。つまり何度も見て考察したら、単純なヒーロー映画では無い思った以上に奥が深かった・・・というタイトルの一本だったことが、その年の他の映画と、インドの国の記念日の時のシャールクの一枚の写真を見てようやっと気付いた・・・有様でして(^^;)。そこまで見ないとわからんか・・・っていう。

 日本で少しでも上映されて、その宣伝文句がファンとして納得いかなかったり、あるいはあまり内容を理解してもらえてないとか、評価をもらえてないなぁ~…残念だなぁ・・・ってときには、わりと突っ込んで書いてるようにも思います。インド映画は、インテリジェンスを観客側に試される映画も結構あるもので、単に困難にある男女のドラマの物語・・・っていうような映画ではないのもあるんですよね。映画の表面だけ見て、そういう部分を見落とすと勿体ない・・・とずっと思っているゆえに、ウンチク君(笑)なことかいてしまいますが。
 おひまがありましたら、気が向いたときには是非、そういう追記なども見ていただいて楽しんでいただけると重畳です。

  2015年は、資金を莫大にかけて作成した映画がそれを上回る興行収入をあげて、また前半のテルグ映画「Baahubari」旋風と、判決の下りたサンルマンの「Bajrangi Bhaijaan」の大成功、他12月の賞レースに「Bajirao Mastani」のヒットなど、Bで始まるタイトル(インド言語表記は別でしょうが)の年となりました。お金かけて大こけにコケたのは「Bombay Velvet」も、Bでしたか(笑) おそらく今年に入ったら、そのうちのいくつか日本でも見ることが出来るかもしれませんが、インド映画ファンとしては、新しい2016年も追いかけると同時に、昨年の話題作が日本でも多くの人に届くことを祈っております。(配給会社さんは本当に頑張ってください。世界の映画の波は確実にインド映画が来てるのに、それに日本はひたすら乗り遅れていますから)
 
 2016年も楽しみな映画が何本か有りますので、Baahubariの後編、シャールクはいつもの「ちゃんと良い脚本で」の映画を今年は2本予定していますし、1月のアクシャイのシリアス路線の映画で「AIRLEFT」も楽しみにしています。毎年冬1~2月辺りは、各映画賞時期でもあるので、それらの番組も楽しみですから、ネットに張り付きながら遠いインドの情報を貪る日々、一緒に楽しんでくださいね(笑)
本年もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
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   @@ 画像はランヴィール・シンがHNYにだした挨拶。さすが、常に前を向いてるな。
by AkaneChiba | 2016-01-01 23:54 | そのほか | Comments(0)

映画『Ishaqzaade』 (イシャクザーデ:愛の申し子)-2012

  やっぱりインド映画、ラブロマンスはうまいっw(^^;)w 優しくする男性との間にしか恋愛が成り立たないようなラブロマンスしか知らない日本の恋愛ドラマ音痴には、どうしてそこで恋愛が成立するのか理解が出来ない人も少なくないようだ。そういう機微を描かせたら、インド映画は本当に巧いと感心する。2012年のYRF製作の新人2人の映画『ISHAQZAADE』。これはなかなかハードなロマンスのドラマだ。言葉は、愛(=ISHAQ)の子供たち?~の人?的意味合いの造語らしい。現代版ロミオとジュリエットなラブロマンスだ。
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a0308487_12205796.jpg ストーリーゾヤ(ムスリム)とパルマ(ヒンドゥ)は対立する地方議員のライバル一家の子供。一族の対立に例外なく染まって、子供のころから喧嘩をし続けてきた互いの立場だ。
 ヒンドゥの地方議員の家にいる、父を亡くして不遇な扱いを祖父の一族から受けていると感じている父の愛に餓えたパルマ。そのコンプレックスの裏返しが 祖父の政治活動の手助けになるように認められること(父性の代理を祖父に求めている)だが、乱暴者の彼のすることは裏目にしかでない。母は息子の素行不良に心痛めて息子を叱り飛ばす真っ当な母。母には全く頭の上がらないパルマ。
 対立する候補のムスリム議員の家の娘ゾーヤは男ばかりの一家に生まれたお嬢様、ちやほやされてわがまま一杯に育ったので男勝りに父の選挙活動を手伝うが、そろそろ娘に政略結婚だが相手を見つくろうくらいになるも、パーティーの場に乱入してきたパルマの粗暴に、相手の男は彼女を守るくらいの気概のある男では無い、私を守れない男はいらないと、男勝りに兄と共に車を運転してパルマたちを追い掛ける。争いは不発に終わり、家に帰り親に女の行動ではないと咎められるが彼女は「父のように政治家になりたい」という。が、男兄弟家族から笑われ本気にされない。どちら二人も一族では半人前で自分の身の置き所のの無い心地悪さを感じている。
 対立する両家で暴力沙汰も日常茶飯事だが、選挙活動の手前、暴力行為を控えることを手打ちするも、ヒンドゥ議員一族が少々不利な様子。ゾーヤとパルマは同じ大学で、ゾヤの学内での選挙活動をパルマがゾヤの父を侮辱する妨害したことで、ゾーヤは怒って平手打ちをパルマに浴びせるが、それに怒ったパルマがゾヤを銃で脅しても一向に怯まない様子にパルマは関心を寄せる。パルマは一計を案じるが、それが大きく二人の運命を動かしていく・・・。

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 話はラブロマンスですが、主人公たちは、ヒンドゥの男と、ムスリムの女の恋愛の話です。このところインドではモディ氏が首相になったことで、ヒンディ至上主義が鎌首を社会にもたげてきていることもあって、ところどころ不穏な話が聞こえてきています。(モディ氏は昔ヒンディの過激派にいてたとされており、それらの氏指揮によるテロがあった社会でもありますので・・・。このところ3カーンたちがひじょーに気にかけてムスリムの話をしているのは、世界情勢をめぐる変化と、これらモディ政権下の方向を警戒しているからでもあります。)。インドにとっては双方の対立の根は古くからある社会問題の鉄板なネタともいえます。そしてそれは現在進行形でもあり、インドの映画界はそこを映像化することはひじょーに多いことは知っておいてもらえると、この映画も理解がしやすいことと思います。

 このあとは、思いっきり!あらすじに触れます(笑)。でないと解説出来ないので、興味があれば、日本じゃ到底上映があり得ないでしょうから、正規インド版販売品による日本語訳付きのDVDゲットしてから、ご覧になってください(もちろん英語字幕メディアでも楽しめます)。日本での上映を期待して待つよりインド版正規BD/DVDメディアゲットした方が辛い思いせずに映画がしっかり楽しめますよ。
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 さて、ロマンス・セオリーが苦手な日本人には、どーしてあんなクズ男なのに、最後愛に発展してるのか理解できない・・・と混乱する人もいたようだ(^^;)
 前半のINTERVAL時点でのパルマのやり様はまさしく「キング・オブ・クズww」(この映画を見た人からいただいた称号w)なのだが(笑)、この映画を丁寧にみていくと真っ先に恋に落ちているのは誰だ?といえば、実はまぎれもなくパルマの方が先に恋に落ちているのである。意外にそれを見落としてる人も多いご様子。パルマは母にだけは頭が上がらない、母以外は女にはひっぱたかれたことのないだろうパルマが、初めて受けた洗礼がゾーヤの平手なわけだ。家に帰って銃に怯まない勝気な彼女のその時のことを一人思い出しながら彼は食事をしている。同じ席で議論する家族の言葉など耳に入らないほどにパルマはゾヤのことばかり頭で一杯でパルマはその感情が何かも自分自身で気づいていない、この時点で彼はリベンジを考えておらず「あの女、面白い」というくらいにしか彼の頭の中では言語化されていない新鮮な感情が存在するだけなのだ。
 そのぼぉ~っとして今日あった出来事を頭の中で反芻しているだけだったが、心ここにあらずなパルマに、祖父から大学での落ちこぼれを叱責され、彼は祖父に大学での票をなんとかするように命令される。日ごろの家族の中で自分が認められないことを不満に感じている彼は、自分の感情の答えに方向性をつける。彼女に受けた平手の屈辱を選挙に絡んで彼女を出し抜く方へシフトさせたのは、その祖父の大学票を取りまとめるよう叱責されたのがきっかけで、いわばその自分の祖父へのコンプレックスを彼女へ八つ当たりするという責任転嫁でもある(基本的にパルマは甘えん坊体質なキャラ設定だねw)。また彼の普段の行動は、力や暴力でねじ伏せる形で粗暴な行動でしか自分の感情のはけ口やコミュニケがとれない生き方をしてきた「彼流のコミュニケーション術」という、はなはだ周辺からすればハタ迷惑なw行動をするしつけのできていない「粗暴者」。
 銃の脅しにも屈しないゾーヤの気丈さに対し、屈折しているパルマは力でねじ伏せる屈辱的な方法を思いつくことになる。彼はそうでもして「彼女とまだ何らか関わりあおうとしている」と彼の奥底にあるモチベーションに彼自身も気が付いていない。

a0308487_12201525.jpg その偽りの求愛行動も壁ドンで(笑)偉そうに少々偉気高に昨日のことを謝罪するという、悪気ない屈託のない顔であんたに惚れたという。怪訝な顔をしてにわかに信じられないゾーヤだが、トイレでゾヤに羽交い絞めにしたところで、耳元で「こんなところを人に見られたら誤解されて困るのはあんたもだろう」とささやくが、この急接近で単に言葉をいうだけなら、あんな不必要に耳をアップさせることは無い。ゾーヤも彼の「力、たくましさ」と、「耳」のそばで聞く男の声に、微かに性の違いを意識させることになる。嫌な思いをしながらも「男の声」を耳元でささやかれ、今までに感じたことのない性差の何かを感じたゾーヤ。耳のアップのシーンに「ほんのりのリビドー」を漂わせた映像で見せた手腕はなかなかなものだ。(これ理解できた人いる?) だからその後、そのときのおそらく「ゾクっ」っとでもした違和感がゾーヤには何か分からず、その違和感を払拭すべく家で『ヘッドフォン』で音楽を聴く・・・というシチュエーションになっているわけだ。彼女はその違和感の正体がなんなのか自分でも理解できずに気持ち悪さ?あるいは心地よさ?に家でヘッドフォンをして、そのことを打ち消し?or反芻して?耳への違和感の上書で忘れようとしているのか、その耳で囁かれたことを思い出しているのかよくわからない混乱状態にある。
 間もなく彼は自分の愛の証明にゾヤの家に忍び込み(双方の暴力沙汰手打ち協定を知ってるので殺されることは無いことを知っている双方ではあるが、ゾヤは女性らしい暴力沙汰を好まない甘さから、パルマはそれを逆手にとって上手にこれを利用している男性的勝負師的行動。こう書くとさらに彼のクズ度が増すがw)、殴られ追い出される。ゾヤはパルマの本心を少し認め傷薬を持って彼の傷の手当てをこっそりする。

  ここで二人は、同じレベルで同じような環境に育ち、かたやわがまま放題のお譲さまだが気丈でも女性ゆえに政治に参加できないことを歯がゆく思っている、かたや一族の力になれない成績も悪い鼻つまみ者の甘えたな男、どちらもその一族の中に身を置き溶け込んでいるようで、自分の身の置き場の無い違和感を感じている「同じレベルに同じようなところにいる二人」であることを、前半ののっけから示している。a0308487_12193133.jpg子供のころから喧嘩でしか通じ合えないコミュニケーションでもあり、そして同じところに位置している二人なのだ。反目しあうということは、それはそれでいつでも相手のことが頭の中にあることを指すわけで、年頃の男女がその存在を言いも悪いも意識しだしたらそれは恋の領域だ。昨日まで一族の代理で憎み合ってた年頃の男女が、一転して恋人同士になるのもそうは時間はかからない。自分の感情を破壊行為でしか消化できない未熟なパルマは、ゾヤを自分に夢中にさせることに普請し自分に夢中になって行くのを見るのは自尊心も満たされるしいい気になってうぬぼれて彼女を自分に夢中にさせるのは楽しくなかったわけがない。彼女はお嬢様だからちょっと悪な男にはコロッっとなるし、家同士が宿敵というシチュエーションにも酔っている。シャワーを浴びて自分の頭にピストル型の指を当てて狂ってるのか?と見せるシーンは、恋に恋する自分に酔っている若い女を表しているシーンだ。二人ともこの時点で「大人」になりきれていない半人前同士の恋愛ごっこ。どちらも浮かれまくったバカップル状態の二人。軽く結婚も、軽く駆け落ち相談も、軽く宗教を捨てるとも相談する(ヒンドゥや他は改宗できても、イスラムは一度それを選ぶと改宗できない宗教なので女は男に改宗するよう迫る)。彼女が男女の一線を越えるには、どうしても結婚という通過儀礼なしには越えられないが、超えたいと思うほどに彼と愛を確かめ合いたい。ムスリムに改宗するという彼の虚言を信じ、まんまとここでパルマの姦計にハメられ、ヒンドゥ式の結婚式をさせられ、身をささげた彼女はその直後、男の裏切りに直面し絶望の淵にたたき落とされる。男の復讐は見事に成功しハメられた女は、愛した男の裏切りに泣き崩れるしかない。
 彼の歪んだ愛は、欲しい対象を征服/破壊することで達成され、好きな子をいじめて喜ぶ子供の延長上があのINTERVALのシーンだ。心が未熟な二人の不幸なことはお互いが既に体だけは成熟した男女だったからで、男女であったゆえ愛の勝負に彼女は負けたと思い、男は女を心と性を征服することで勝ったと勘違いした。
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 選挙はこの謀によって、大学票を取り込むことに成功したパルマの功績で一族は選挙に勝ち祖父からも認められる。 一方ゾーヤの一族は娘のスキャンダルで選挙に負け、彼女はその悔しさのあまり思い余って銃を片手にパルマの家に忍び込む。ムスリムのゾーヤ人生そのものをパルマに踏みにじられたのだから、パルマを殺すほど憎んでの行動にでる。彼女はあえなくパルマの母に見つかって、パルマの母は選挙に勝って認めてもらってうかれまくっている馬鹿息子のパルマを部屋に引きずって事の次第を問い詰める。
 結婚すらゲームで出来てしまうパルマだが、たとえ冗談でも儀式を終えたらそれは絶対的に夫婦である価値観の国である。ましてや、ムスリムの女性を騙してベッドを共にしたのだから、自分の息子の仕打ちの愚かさに怒り狂う母。このパルマの母はまともな母で、事の次第を息子の口から聴き、「(ムスリムの)彼女の人生を台無しにして、いい思いをしただと!」と烈火のごとく怒り狂って母は息子をどつき回す。
 母は息子に彼女の人生を償う責任があるとパルマに言い聞かせる、渋々承知するわけでもなく、母に逆らえるわけでもなく、しかし母が彼女を匿う。ゾヤの望みはパルマの死でしかこの侮辱は購えないと考えるが、彼の死はすなわち即パルマ一族に反撃されてゾヤに死がもたらされ両家泥沼の一族の争いになる未来しかない。パルマの母はゾヤを嫁として受け入れることで、全力で彼女を守る義母の立場に立つことを即座に決断する(このお母ちゃんはまともだ!!)
 愛の闘いは命のやりとりでは無い、男は力でねじ伏せる闘いを闘いとするが、女の闘いは力では無い闘い方があるのではないかと彼女を諭す「殺すほどの憎しみ(=愛の裏返しでもある)があるなら、彼の野獣のような振る舞いを、あなたの愛で人間らしさに更生させれてはじめて勝利ではないのか」と、諭す。
 ほどなく彼女の一族は、ゾヤの結婚相手がパルマであることを僧侶から聞き出し、彼女の存在は一族の恥であり、葬り去ることでしかなり立たなくなる(イスラムは改宗できない)ので、娘の恥は名誉殺人で購うしかなく彼の父は娘の死を望む。一族に捨てられたことを知った彼女は義母の胸ですがるように泣くことしかできなかった。彼女もまたあの一族での行き場を失くした存在になったのだ。つかの間、義母が彼女を庇うも見つかり、祖父と揉めた末、パルマは自分の浅はかな行動の起こした結果の結末と現実を、真正面から叩きつけられる結果となるのだ。自分が何をしたのかをようやっと気づくのだが、気づいた時には全てが遅すぎ、失うものがあまりにも大きかった。
 祖父への反抗心の正体も、この一族に自分が認められようとした動機もその結果も、この失ったものの大きさをきっかけに自分が取るべき道にようやっと目覚め、自分の居場所はこの一族の中に有るのではないことに気づく。その贖罪から、両方の一族から命を狙われるゾーヤを守る守護神になることを自ら選択する。とにかく彼女を匿い自分の一族を捨てる決心をして彼女の元に向かう。逃げる彼女を敵から追い払い、自分のせいで失ったものの愚かさを嘆き、彼女の人生を台無しにした自分を責め、大学で告白と称して偉気高に高圧的に偽の謝罪していたのとは、まった正反対のくはじめて彼女に自分の頭を垂れ、心からの謝罪を彼女に告げ泣き崩れるのだ。
 双方とも行き場をなくして、双方とも自分の愛をなくして佇むことしかできなくなった二人となった。ここで二人は「愛をなくして愛を渇望する二人」となるのだ。 性と恋、男女の愛と肉親の愛、子供のハートと大人の体、ヒンディとムスリム、元々の肉親と新しい肉親、周辺環境も対立する一族の争いの中で、母の死で全部この二人は垣根を超える、越えざるを得なくなる。失くした愛を、或いは初めから実は手にしてない愛?を埋めるのは、お互い同じところにいる同じような二人だったのかもしれない・・。
 インド規範の式を上げたからには無理矢理でも夫婦で妻を守る義務がある・・・から恋するわけではなく、パルマは自分の中にある未熟さの正体に気づいたら自分の気持ちに素直になれただけで、謝ることのない高慢な男が女に心から惚れたら、ひれ伏すしかなくなったわけで、女は貞操をささげるほどに惚れたので(裏切られたので女の方が感情的には拗れているのだが)、この二人は、どの一族からの縛りも何もかも!離れたところで、ようやっと本当に恋人同士になれたのだ。
 残念ながら本編に収録されていないデリートシーンがあるのだがそのシーンがあると、パルマのハートの推移の補完ができるのだが、そのシーンがないと唐突にパルマが事件への呵責からゾヤに媚だしてるように見えるのが残念だ(笑) なので是非!DVDBDをゲットしてそのデリートシーンを確認してほしいというか、メディア抜きでは理解できないかもしれない。 この後は時間薬の二人だが、元々二人は恋に落ちているわけでそれが一族の縛りから解放され雪解けて行く。
 その日々で、ゾヤはパルマの愛を得ることに成功する。が、イードだからと自宅へパルマを連れていく。パルマの母のいっていた「女の闘い方による勝利」を、本来ならパルマの母に認めてもらいたかったのだろうがそれは叶わない、その女の側の勝利を誰かに知ってもらう誇示する代理行為として、自分の両親に彼を会わせたいと考えたのだ。自分の両親に結婚を認めてもらいたい祝福を受けたいというインド的規範から逃れられないのもあるが、そこには同時に彼女も「親に捨てられた自分」に抗う、それを認めたくない「肉親への愛の渇望」がゾヤの中にあるのだ。  
 このまままっすぐ逃げれれば良かったのだが、破滅願望があったのは女のゾヤの方。男の欠損愛は対象を破壊衝動という行動にでるが、女の欠損する愛は自分の身の破滅願望に帰結する。愛を欲した二人の最後の愛の拠り所はお互いの中にしかない形で純粋に昇華される結末となる。
  「Ishaqzaade」を愛の人とか愛の子と訳すのだが、英訳では「The Love-rebels」と訳されている。直訳すると『愛の反逆者たち/愛に抗う人たち』という意味。現実では愛が得られないでいるからこそ愛を渇望している二人の境遇が切ない。

 解説というより映画のネタバレに近くなってるけれど、この映画のタイトルが頭にあってその通り二人の愛を映画の筋で追っていくと、あんなクズ男についてく女がわからんとか、一度結婚したからと二人が連れ立って行くのが理解できないとか、インド的規範のところで???マークが並ぶ人もいるようだが、インド的規範はそこを物語で表しているわけではなく、ムスリムは改宗できないゆえに行き場をなくしたゾヤの立場とか、パルマが軽率すぎるので母のとらざるを得ない行動や、名誉殺人になるゾヤの親族の立場にインド規範を見れば、無理矢理二人は愛の中にあるわけではなく、お互い近親者の愛に欠乏した二人の道はああなるしか他にないストーリーになっているのです。そうそう、インドの男のマザコンっぷりもインド規範やな(笑) 
 ストーリーはちゃんと愛の中にある二人を丁寧に追っている現代版ロミオとジュリエットな佳作の一本になってるのです。

 とてもよく頭で考えられているストーリーの行間を感じる映画で、デビューしたての主人公二人にピッタシの作品になっていました。是非!メディアを手にとって観賞されることを私は強くお勧めします。

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余談:名作でも日本の配給は手を出すか?
by AkaneChiba | 2015-12-04 03:27 | 10年代 | Comments(0)

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