遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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カテゴリ:10年代( 12 )

『Premam』『Bangalore Days』ニュージェネレーション

 さて、このところずっと夢中になってるマラヤラム映画から2本紹介。
 マラヤラム映画と言えば、御大スター様も南インドな太った髭のオジサンが義に篤く正義を見せてくれるような映画を作ってきている印象が私にはありますが、2010年代になってからその様相が大きく違ってきています。タミルは元々映画の製作も長く名作も生み出していますが、テルグはIT関連産業地のハイデラバードの躍進で映像含めてものすごい躍進を遂げてきて、ひじょーーに面白いエンタメな質の高い映画/映像が次々生まれています。タミルはチェンナイ、テルグはハイデラバードと、予算もそういう産業都市を背景にしている分、最近は大スターになると資金がかけれるようになっています。が、他の地域の映画もそれに追いつけと言わんばかりに資金面の辛さはありますが、かなり頑張って「質の高い作品」を生み出す努力をしているんですね。
 その中でもマラヤラム映画は限られた予算の中での映画製作とはいえ、元々教育レベルの高い地域(ケララはインド一識字率が高く就学率も高い)でインテリジェンスが高く、実験的だったり新しいことをしてみようという気質も持っているようで、そういう映画がいろいろ生まれています。お金がないと頭を使う…そしてそこから素晴らしい才能の映画製作者が排出もしています。
 2000年代後半このマラヤラム映画業界では、映画人材の育成を積極的に取り組んできており、ショートフィルムの盛んなインドの製作者が、スターを使って「Kerala Cafe」(2009)というオムニバス映画を作りました。 この辺りの取り組みが、その後のマラヤラム映画の新しい潮流となる「Traffic」(2011)を基点に、「New Generation」といわれる監督・撮影・脚本/ライター・他スタッフ・俳優等を新世代の傑出したクオリティの映画を生み出しているようです。New GenerationとかNew Ageとか呼ぶようです。そのNew Generationの監督は後日紹介しますが、その中から育ったそれを代表する俳優二人の2本紹介します。
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<映画『Bangalore Days』> -2014
★『Bangalore Days』2014 Wikipedia IMDb

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a0308487_04133926.jpgストーリー: 現代っ娘のKunju(=Nazriya Nazim)と型にハマらない自由の持ち主Aju(=Dulquer Salmaan)とちょっと生真面目なKuttan(=Nivin Pauly)と学生時代子供のころからの幼馴染で大親友。3人の友人関係も従来のインド価値観とは違う自由な男女の垣根の無い親友です。Kunjuも年頃となり見合い結婚でShivadas(=Fadhadh Faasil)と結婚しバンガロールに住むことに。夫は出張がちで、KunjuはAjuとKuttanたちと楽しくバンガロールで青春を満喫します。この3人の自由さは、インドの今までの社会規範の型にはまるものではなく、3人の楽しい青春群像は同時進行で進みます。生真面目なKuttanは勇気を出して飛行機のスッチーに声をかけうまくいってるように見えてハートブレイク、Ajuはバイクショップの仕事の傍らレースの日々、バンガロールのDJ:Shara(=Parvaty)に恋をするも、あることで彼女にあまり近づけないでいます。妻であるKunjuはあまり家庭に関心を示さない夫との間がしっくりいきません。そんな3人の抱えるバンガロールの生活がツイストしていき…。
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 マラヤラムのNew Generationを代表する若手世代、Nazriya NazimNivin PaulyDulquer Salmaanによる男女3人の青春群像ストーリー。a0308487_04133920.jpg昨年マラヤラム映画で日本での初の一般上映となった「Charile」(2015 現在も順次上映中)でDulquer Salmaanを知った方もおられると思いますが、マラヤラムのニューシネマを代表する若手俳優が彼です。a0308487_04134065.jpgまた2015年の東京国際映画祭でマニ・ラトナム監督OK Darling」というのがありましたが(原題『O Kadhal Kanmani』タミル語)、こちらでも日本で彼は紹介されていますが、マラヤラムを中心に活躍するNew Ageを代表する俳優です。上記のマニ・ラトナム監督の「OK~」は、あれを見られた方は「マニ・ラトナム監督にしてはお洒落なラブロマンス?」と思った方も少なくなかったようでして、その理由はこれらマラヤラムで起きている映画のムーブメントを知っていると納得できることと思います。名監督がそのマラヤラムのムーブメントの代表俳優であるデュルケール君を使って、そのニューエイジの波をタミルに持ち込みたかった映画?ではないかと容易に推測できます。
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 この「Bangalore Days」の映画では若手3人の群像劇なので、物語のリードはNazriya女性で始まります。a0308487_04134099.jpgまた、ニューエイジのもう一人Nivin Paulyも後で紹介しますが、そのムーブメントの映画の中心にいる俳優です。映画の話のメインではないですが話の肝にもなるFahadh Faasilも、マラヤラム映画のニュー・ジェネレーション作品の代表する作品に多数出演する俳優で、世代的にはデュルケールやニヴィンより先輩世代で、Prithviraj君と同世代の00年初期から活躍する俳優です。他にも、過去の恋人役で先の「OK Darling」のヒロインをやったNithya Menon、CharileのヒロインのParvathyなども出ています。a0308487_04133984.jpg インド映画のニューシネマ・ムーブメントのお洒落さや新感覚映像で魅せるバンガロールの若者群像の傑作。あちらこちらの海外の映画祭に出されたら間違いなく話題になるだろう逸品です。2014年には南インドの各賞で賞をいただく一本で、マラヤラムの地域で50cr近い興行成績(マラヤラム史上Top10内に入る成績)をあげ、この映画はタミルでもリメイクされています。
  全篇に渡って、映像がとても現代的でおしゃれでナチュラルで、そして自由な南の風を映像から感じます。従来の古くからある南の映画の持つ説明臭い演出のぼったり感とは全く違う鮮やかな映像は、ミニシアターでおしゃれな映像が大好きな人にはたまらないでしょうし、またボリウッドでもそういう映画がありますがそれでもボリ映像は濃い濃縮度のある印象のボリウッドに対して、こちらの南の風は透明感/解放感に溢れた映像を見ることが出来ます。また展開も演出具合もかなり難しい様相で、練られた脚本やストーリーが伺える「ツイスト様相」な作品も多く、とにかく一筋縄ではいかないタイトルも。
 この映画のような良い映像は絶対に日本の映画マニアな人たちは大好きで、口コミでマラヤラム映画のファンが増えること間違いないマラヤラム・ムーブメントとして、a0308487_04133931.jpg日本の映画ファンには、是非に!知っていただきたいタイトルが「Bangalore Days」です。
 ちなみに私のハマりどころは、この監督の力量と音楽とFahadh Faasil(笑)。結局もれなく私の趣味はオッサンですかオッサン。イイ役者には弱いんだよ~(^^;)


<映画『Premam』> -2015
★『Premam』2015 Wikipedia IMDb

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ストーリー:George(=Nivin Pauly)は高校生。学校に気になるかわいい女子が気になるお年頃。a0308487_04150757.jpgどこにでもいる普通の兄ちゃんは、彼女を追いかけカワイイあの子の家の前で歌いだしたくなるウキウキ気分を過ごす毎日。ある日その気になるあの娘に声をかけられ有頂天…かと思いきや、彼女が気になるある男の子との橋渡しを頼まれ、あっさり失恋wで始まるGeorgeの初恋。Gerogeのその後の青春も、そうそうかっこよく何か話があるわけでなく、劣等生な落第生で悪ガキのまま大学に通い…さてさて次の気になる女性が出てきます。学校の女教師に片思いかと思いきや、いい雰囲気でアプローチも進むのです…  
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 こちらも、New Age世代のNivin Pauly主演の、一人の普通の男の「愛=Premam」の青春ドラマ。日本ではインド人コミュニティ向け上映会でこれが上映なされていまして、その時、映画マニアの友人が大絶賛していた一本でもあります。私もマラヤラムの入口はプリトヴィ君からひと世代前のスターからどっぷり漬かりましたが、この「Premam」映画は見た途端「この監督!誰だーーー!(><;)」と画面に向かって絶叫したタイトルです(^^;) ひじょーーに!映像感覚が全く素晴らしい出来栄えで、演出も音楽もすべてを含めてどう表現していいか、文章の下手な稚拙な私では言葉が見つけられません!!_(^^;)。
 a0308487_04150734.jpgまた主演のNivin君、若い高校生レベルの学生姿から、劣等生兄ちゃんから社会人の落ち着いた姿まで通しての見た目も見事に変わっていってますが、年齢不詳な3変化にはちょっと驚きます(笑)。でも映画の肝は彼の風貌の代わりではなく、彼演じる主人公の幾度となくやってくる恋愛模様のお話。Nivin君のキャリアは実は浅く2010年代はいってから、大学を卒業してからのキャリアです。a0308487_04150767.jpg先に紹介したデュルケール君は、彼の出る映画は全て「New Generation」のカテゴリーに含められるそうですが、Nivin君はそうではない従来の映画にも出れる幅の広さのある個性を持っていますので、いろいろ楽しみではあります。際立ってイケメンというのではない普通っぽい個性が映画の画面の中では重要であるので、今後もファンをかなり楽しませてくれると思います。マラヤラムの脚本の難しさを、画面の中でぴったり何気なくハマる個性の俳優として(華やかなスター様作る傾向の強いインド映画とは違う向きの)、マラヤラムだけでなくタミル/テルグを牽引していく一人になると思います。
 ちなみに先に書いたデュルケール君は既にタミルデビューしていますが、ヒンディでもデビューの噂があるそうです。ヒンディ業界もマラヤラムのNew Generationの作風を気に入っていないわけがありません(New Generationは世界で闘えるレベルの作風のクオリティですから)。ただヒンディの観客がマラヤラムの風を理解するかどうかは全く別の話です。海外向けのヒンディの観客層には受け入れられるでしょうが。この乖離が実はインド映画の弱点でもあり、まだ克服にはかなり遠い話なんでしょうねぇ。
a0308487_04150787.jpg この映画、とにかく!映像/演出が際立っていまして、4crの製作費で60crの興行収入、上記と同じく近年のマラヤラム興行のTOP10に入っており、音楽も素晴らしくこれを映画館で見ることが出来た人が羨ましくてしょうがないです…(^^;)

 この2015年のやはりマラヤラムの映画賞では、デュルケール君の「Chalie」が賞もとっていましたがそちらは話が分かりやすさもありましたが、こちら「Premam」もいろいろ賞を獲りまくっています。a0308487_04150620.jpg何しろ映像の紡ぎ方の感覚がかなり斬新で、ストーリーを追うというのよりも映像の演出で作りだす情景や画面の絵面は、私の中では「恋する惑星」のウォン・カーウェイ監督を見て以来の感動を覚えまして。もちろんこの映画は今の時代なので、時代が違うと手法も違うでしょうが、かつインド的であるにもかかわらず現代的でありますが新感覚な美しい映像です。 ショートフィルムなどを支援するマラヤラム映画界のプログラムが、確実に実力のある映画人を育て上げている成果の一人の監督です。
 この一本を、映画マニアあるいは映画好きがとにかく見ないってことは、まずありえないっ!とまで断言させる一本となっていますので、自称でもあなたに映画好きの自負があるなら、絶・対・に・っ・!見るべきタイトルだとお伝えしておきます。(私は残念ながら映画マニアというほどには毎回映画に足を運べない環境に生活が限られてる者ですので、そんなあたしが見た!んですから、映画マニアと自称する人は「見て当然!w」だと思います、はい(^^;))。この映画、2016年にはテルグでリメイクされてます。
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 こういう映画を一般上映で日本で上映できるくらいの力が、日本の映画会社にあるのなら、まだまだ日本の配給も捨てたものじゃぁ~ないなぁ~と思えるのですが(^^;)。

これを日本で一般上映できる力が欲しい
by AkaneChiba | 2017-02-11 06:14 | 10年代 | Comments(0)

映画『BOSS』 -2013

a0308487_18033758.jpg これを最初に見たとき、何気なくガハハと笑ってアッキーらしい~映画で楽しく見てそれだけで終わってしまったコメディアクションでした。…が、先日、あるものを探していて、それについて調べることで、この映画の評価がガラッ!と変えてしまう一本となってしまった映画となりました…_(^^;)

<インド映画百周年の年、2012-2013>   
 2013という年は、前年の2012年と合わせてインド映画百周年を祝う映画業界が、世界に向けて国挙げてのプロモーションを行っておりました。ですので、この2012-2013と珠玉の作品ぞろいでして、その中でも大衆人気のこのアクシャイ・クマールも、2013年の作品にはそれなりに気合を入れた作品を作っていないわけがないと思います。実際、このBoss という映画は、音楽も、映像もとてもいいので、ストーリーのありきたりさがイマイチ、シンプルすぎて、アクションコメディの話というには、その映像音楽の質と、ストーリーの質との「差」が勿体なくも感じており、私の中で評価が???となった・・・というのが正直なところの作品なのでした。・・・・・・が!!!・・・・・↓

★「BOSS」-2013 Wikipedia IMDb

https://www.youtube.com/watch?v=zaoDtl0GL2E


テキトーな映画だと思ってたらとんでもない!!
by AkaneChiba | 2016-09-11 19:06 | 10年代 | Comments(0)

映画「Band Baaja Baaraat」 -2010

 今年前半の目玉映画はシャールクの「FAN」でしたが、それを語る上でも外せない一本を紹介。
 このところ、オバサンな私wはGundayコンビのランチンさん(=Ranveer Singh)やキモオタ君(=Arjun Kapoor)がかわいくてたまりません(笑) まだ彼らのデビューが10年代に入ってからなので、過去の映画を遡って十分追いかけれますし、新しい時代の技術・感性・タレント性で表現できる作品が多く、マニアックな90年代~00年代前半とは違った、ハリウッドに慣れた若い人でも十分に彼らを追いかけることのできる感性の若い魅力ある映画に出ています。
a0308487_1729720.jpg 彼らのデビュー当時のことは私もよくわからないのでネットを調べてみますと、残念ながら古くからのインド映画好きの人は、気難しく拘る方(笑)も多いので、ネームバリューが無いタレントはマイナス要因で映画を見ますので、なんとも彼がダイヤモンドの原石であることをあまり見抜くことができていませんでした。食い付き良かったのはやはり女性?(笑)
 男は女にもてそうな男は嫌いですし(笑)、女は男に媚びすぎる女は嫌いです(笑) 若いというだけでそのモテるという要素が無条件にあるのですから、男性は男性に対して見る目もきつく女性は女性に対して見る目がきついので、新しい俳優に対しての評価の仕方が変わります。ですが、若いというのは感性の問題ありますので、若い男性の評価は女性がするほうが確かですし(笑)、女性の評価は男性が品定めする方が、マーケティングの観点からも間違いはありません(笑)。 異性に対しての評価は、自分の好みと理想を重ねるのですからでたばかりの新人たちのタレントやスターをまずは異性の観る側の評価、その「ファクター」で判断するのが正しいといえるでしょう。デビューしてから、何本かの配役をこなしそろそろ新人を抜け出したところで、男性は男性の評価を、女性は女性の評価をする方が、役者やスターとしての公正な評価ができるのではないかと、私は思っています(笑)。 

★「Band Baaja Baaraat」-2010 YRF公式サイト
 (英題:Bands Horns and Revelry) IMDb Wikipedia 

https://www.youtube.com/watch?v=k67ErU7SeIE くそ重たいFlashサイトつくってやがるww その辺はまだまだ統一できてない感じやねぇ・・・がんばれインド!!
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ストーリー:目的の無い怠惰なBitto(Ranveer Singh)と、将来Wedding Plannerを目指すShurti(Anushka Sharma)は、ともにデリーの大学生。ある結婚式に「食事目当てで乗り込んだBitto」たちを、観て咎めるShuritiが出合います。ひょんなきっかけから、田舎に帰りたくない落ちこぼれBittoは、ShurtiのWedding Plannerの起業を手伝いたいと持ちかけます。ビジネスパートナーとして組んだ二人は、彼女のデザインセンス、彼の男性のする力仕事的な部分でのマッチングがハマり、ビジネスは順調、良きパートナーとして笑顔の楽しい日々。大きな仕事を終えて酔っぱらったパーティーで、二人はビジネス・パートナーから、一歩進んだ男女の仲に・・・。ここから二人のぎくしゃくが始まり・・・・
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新人監督、新人俳優、若手女優
by AkaneChiba | 2016-05-28 19:24 | 10年代 | Comments(0)

引き算監督SLBの映画 「Bajirao Mastani」(バジラオとマスターニ) -2015

Bajirao Mastani」を見てきました。
 歴史絵巻を音楽作曲と共に舞台劇にしたかった監督が、舞台にできる土壌が無いインドでは映画にするしかないことを十分知った上で、その監督が(ストーリーの中にある心情の機微には焦点をあてずに)淡々と、その物語が描かれた本のページをめくった歴史絵本・・・という映画でした。
 映画の観方にもいろんな観点があって、監督が何を目指しているのか?は大体オープニングのところで、この映画はこういう映画だよ・・・と予告してくれる演出をしてくれる監督もいまして、これはオープニングに「この映画はそういう歴史絵巻絵本だよ」っていうのを示してくれていました。(そのことに気付いた人はいますか?)

a0308487_0221381.jpg この映画は、巨匠Sanjay Leela Bansali という監督の映画でして、彼の作品でインド映画ファンなら誰しも知っている映画は「Devdas」(-2002)ですね。その前は、サルマンやアイシュの日本でも紹介された「ミモラ」(Hum Dil De Chuke Sanam -1999)。音楽的なものもそうですが、ひじょーーに美しい映像を撮る監督でもあります。そしてとても豪華な映像を見せてくれる方でもあり、インドの芸術は素晴らしいんだよということを誇りに思ってそれを前面に出してくる巨匠監督でもあります(日本でいえば、溝口?マキノ?タイプかな・・・いや、市川?篠田正浩?かしら?うーん・・日本でそれを表現するのは私も誰だとは言い切れず・・・。伝統好きでその継承もしますが、エンタメにも迎合もしてくれて稼ぎますし、この監督に推してもらえたら俳優は、一応インドでは確固たる名前も地位も固まるっていう監督でもあります。女性をとにかく美しく演出させるのはお見事な方です。) その監督の初の歴史ものということでインド国内でも期待もひじょーに高い一本となりました。

 ただこの映画を見るにあたっての問題は、この映画を見るだけの知識見識が外国人であるインドのことが分からない私にその知識があるかどうか?(^_^;)っていう点がありました。英語字幕すらもおぼろげな私なので、他の娯楽映画と違ってこの映画そのものがわかるのか?という不安のまま足を運びました。 その芸術家監督の拘った部分をのどこが疑問に感じるだろうか?の点を数点列挙してみます。

4つのポイント、専門家解説求む!!
by AkaneChiba | 2016-01-31 18:01 | 10年代 | Comments(0)

ランヴィール・スィン その3 素顔のままに

続きその3です。その1はコチラ。その2はこちら
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<デビュー前のRanveer>
 そこで面白い映像を見つけた。デビュー前のランチンさんの映像が残っている。アルジュンのように有名な父たちの一家にくっついてのマスコミの撮った写真や映像では無い。彼がアクターの道を模索していることがうかがえる貴重な有名演劇学校の研究生のころの映像だ。米国から帰国してからのものだ(2007~)。

▼2007/11 研究生としての写真 Film Education Oorvazi Irani -Film Appreciation – Kishore Namit Kapoor Acting Institute – November 2007(研修交流か何か?)
 Kishore Namit Kapoor Acting School という伝統の有名俳優養成所があり、リティックやプリヤンカもこの俳優養成所の門戸を叩いてKishore師を仰いでいるところです。古くから多くの有能なスターを輩出しており、スターへの登竜門の養成所でもある。他にもヴィヴェク・オベロイや、アヌシュカ・シャルマもこの学校のランヴィールの先輩であり、この辺りは蒼々たる映画界の子弟がこの師の元で演技を学んでいる。アル・アルジュン君も実はこの学校にいたことがあるそうだ。リティックやヴィヴェクのこの学校でのインタビューの模様などは映像公開されているが、Actingしているものがこれら子弟で紹介されているのは珍しく、デビューした2010-2011は映画で忙しかっただろうが、仕事のあまり無かった2012年にRanveer映像が公開してもらえているのはこの俳優養成所からの後押しボーナスだったのかもしれない。
▼Performance at KNK acting institute
これは最初の数秒見てから2:15秒くらいから見てみてください(笑)アホですw





<ゴールデンボーイなRanveerだろうか?>
 Farhan Aktarの俳優としての2本目「Luck By Chance」(-2009)や、Shahid Kapoorの16本目「Chance Pe Dance」(-2010)を見たとき、どちらも若い野心に燃える若者のスター誕生な映画なのであるがひとつ疑問に思ったのは、このイイとこの子弟の彼らは、実際のこんな経験をしているのだろうか?という疑念が頭の中に浮かんでしまい(Shahidはダンス経験からなのであり得るかもしれない)、わりと素直に映画を見ることが出来なかったのだ(笑)。まぁそこそこどちらも気取らずに見れる面白い映画ですけど。
a0308487_18471147.jpg ランチンさんはYRFタレントという人材で、YRFでは自分のところで見い出したタレントは、必ず2~3本くらいまではしっかり後押しをする。しっかり新人を売るという形は踏んでいるようだがYRFで認められるには門地も含めて実力も要求されるので、そこいらに並ぶ単なる子弟のコネクションだけでは門を叩けないそうだ。それが一種のステイタスにもなっている。ランチンさんのデビューは主役はアヌシュカ映画だったが、2本目の映画はやはりアヌシュカのメインの話だがランヴィール主役で、この時二人は恋人同士だったというちょうど同じくらいのところに立っている俳優同士の嘘か本当かわからないけど、ゴシップとしてもちょうどよい塩梅の宣伝にもなったのではないかと思っている。(Hotシーンがあると必ずそういうゴシップで盛り上げるというやつですね・笑) 彼女は先程もいったようにKNK養成所での先輩にあたるので、演技の点でも二人のケミストリーがいいといわれるのは、案外こういうところからきている芝居のメソッドを双方ともに持っているからかもしれない。a0308487_1845562.jpgこの2本目の映画もそこそこ良い成績を上げ(Parineeti Chopraがこの映画で新人賞獲得)、ランチンさんは、2012は映画は無いものの、2013年の「Lootera」そして巨匠バンサーリ監督(SLBと略)の「Goliyon Ki Rasleela Ram-Leela」で、各賞レースにノミネートされ(でも彼が獲得したものは少なく有名どころは彼は獲って無い。ヒロインDeepikaが主演女優賞で名実ともにTOP女優の年が2013年)、ようやっとその実力と地位を映画や世間に知らせることが出来たのだ。ちなみにDeepikaとはこの2012の頃の撮影がきっかけでRanveerが彼女に猛烈にアタックしたことはゴシップ誌をにぎわせたので、二人はこのころから付き合っているといわれている。
 こうして、彼の経歴を丁寧に追いかけてみると、2010デビューしてから2013までの3年は、彼は決して恵まれたタナボタ子弟スターであるようには私には見えない。むしろ新人の時から並はずれた実力があるその力量は認めてもらえるところにまで足がかりになるまでが長かったこともあって、相当努力を重ねた苦労人のモチベーションとその反骨からくる野心をもった若者に私には見えるのだ。彼は2013の時でも自分の存在を社会に確固として位置付けはしたものの、まだ栄光をつかんではいないのだ。

デビュー以降ステージだらけ
by AkaneChiba | 2016-01-13 01:00 | 10年代 | Comments(0)

キモオタ君!「Arjun Kapoor」

 ひとつ前の記事の余談として少しばかし目をゴシゴシさせてしまったアルジュンについて掘ってみましょう。
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a0308487_2342719.jpgArjun kapoor ・・・1985年6月26日生まれ(2015で30歳)、Mumbai, Maharashtra。俳優歴は2012~と27歳で遅めのデビュー。2003~アシスタントディレクターとして「Kal Ho Naa Ho」撮影に参加しています。両親は映画プロデューサーBoney Kapoor と、Mona Shourie Kapoor の第一子(長男・長女の二人)。Boneyの兄弟Anil Kapoor、Sanjay Kapoorは叔父。その娘のSonam Kapoorとはいとこにあたる。Boney と Monaの結婚は1996年に破局。Boneyは96年に日本でも公開された「マダム・イン・ニューヨーク」(English Vinglish)のSrideviと結婚(二子娘出産)。SrideviはArjunの義母。a0308487_155755.jpg(2014年にシュリデヴィ来てたときに彼も日本に来てた話がどっかにあったが、娘二人はきてたけど彼は来てないはず・・というか2014年は彼は忙しくてそれどころではなかったのではないのでは?)
 元々彼は製作畑を歩くつもりでいたようで、俳優になる気はなかった様子。それもそのはず、以前も紹介しましたが、若すぎる頃の彼って右の写真にあるように140Kgも体重があったので(隣はカトリーヌですね、ちょっと若いころ)、相当でかい様子。使用前使用後のような写真を見ると驚くほかないのですが、製作側から俳優へとその華麗なる転身は驚き。サルマンに俳優になるべきだと言われた時、アルジュン本人も「Are you serious?」と答えたそうで(笑)、その後、俳優を目指したとされていますが、やはり、このキモオタ君→イケメン筋肉スターの変身ぶりには驚かされます。

男になった??劇的ビフォア・アフター!w
by AkaneChiba | 2015-12-05 16:42 | 10年代 | Comments(0)

映画 『2States』 (ツーステータス)-2014

えー、こっそりISHAQZAADE」の評をアップしまして、ネタバレも含まれてるのでツイッターには流しませんでしたが、ちょっと主役のアルジュンがキモオタキモオタといわれ過ぎて可哀そうなので(言ってるのはワタシですがww)、彼の評価を正しく受けてるだろう名作・良作を一本、紹介しておきます。

 a0308487_18164256.jpg2STATES』 (-2014) 2014年に紹介されて、初めは若い二人の作品なのであまり最初からヒットしたという作品になったわけではない(4/18封切)のですが、口コミから評判が評判を呼んでロングラン上映となり、とうとう!100カロールクラブの仲間入りしたという、大スターでもないにもかかわらず、スマッシュヒットとなった2014年の良作なタイトルの一本です。これはインドの現代の小説か何かが原作らしいのです。(追記:「3idiots」(きっと、うまくいく)のストーリーを書いたのはこの方です)
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ストーリー:パンジャビな中流家庭に育った大学生のKrish(アルジュン・カプール)は、同じ大学のちょっと変わった勝気なタミル出身のAnanya(アーリア・バット)と出会い、勉強を教え合う友人から、最愛の恋人同士となります。彼は卒業前に彼女にプロポーズ。二人は北と南、宗教も、家庭も違うことを乗り越えて結婚しようと思っていますが、どちらの家庭も一筋縄では陥落しません(笑) Ananyaの家庭は芸術的なちょっと変わった一家、最初Krishは彼女の家庭に許しをもらうところからあれこれと努力します。またKrishの母は歯に衣着せぬ性格で、父(ロニート・ロイ)はメンタルに問題を抱えて退役した元軍人で横暴で酒に浸る父でもありこの父と息子はなかなか雪解けができない間柄でもあります。どちらの家庭もかたくなで頑固で二人の交際を素直に受け止めれないのです。若い二人は、なんとか認めさせるために、説得にいったり、両親を引き合わせたりするのですが・・・
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https://www.youtube.com/watch?v=CGyAaR2aWcA

インドの結婚の難しさ
by AkaneChiba | 2015-12-05 16:41 | 10年代 | Comments(0)

映画『Ishaqzaade』 (イシャクザーデ:愛の申し子)-2012

  やっぱりインド映画、ラブロマンスはうまいっw(^^;)w 優しくする男性との間にしか恋愛が成り立たないようなラブロマンスしか知らない日本の恋愛ドラマ音痴には、どうしてそこで恋愛が成立するのか理解が出来ない人も少なくないようだ。そういう機微を描かせたら、インド映画は本当に巧いと感心する。2012年のYRF製作の新人2人の映画『ISHAQZAADE』。これはなかなかハードなロマンスのドラマだ。言葉は、愛(=ISHAQ)の子供たち?~の人?的意味合いの造語らしい。現代版ロミオとジュリエットなラブロマンスだ。
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a0308487_12205796.jpg ストーリーゾヤ(ムスリム)とパルマ(ヒンドゥ)は対立する地方議員のライバル一家の子供。一族の対立に例外なく染まって、子供のころから喧嘩をし続けてきた互いの立場だ。
 ヒンドゥの地方議員の家にいる、父を亡くして不遇な扱いを祖父の一族から受けていると感じている父の愛に餓えたパルマ。そのコンプレックスの裏返しが 祖父の政治活動の手助けになるように認められること(父性の代理を祖父に求めている)だが、乱暴者の彼のすることは裏目にしかでない。母は息子の素行不良に心痛めて息子を叱り飛ばす真っ当な母。母には全く頭の上がらないパルマ。
 対立する候補のムスリム議員の家の娘ゾーヤは男ばかりの一家に生まれたお嬢様、ちやほやされてわがまま一杯に育ったので男勝りに父の選挙活動を手伝うが、そろそろ娘に政略結婚だが相手を見つくろうくらいになるも、パーティーの場に乱入してきたパルマの粗暴に、相手の男は彼女を守るくらいの気概のある男では無い、私を守れない男はいらないと、男勝りに兄と共に車を運転してパルマたちを追い掛ける。争いは不発に終わり、家に帰り親に女の行動ではないと咎められるが彼女は「父のように政治家になりたい」という。が、男兄弟家族から笑われ本気にされない。どちら二人も一族では半人前で自分の身の置き所のの無い心地悪さを感じている。
 対立する両家で暴力沙汰も日常茶飯事だが、選挙活動の手前、暴力行為を控えることを手打ちするも、ヒンドゥ議員一族が少々不利な様子。ゾーヤとパルマは同じ大学で、ゾヤの学内での選挙活動をパルマがゾヤの父を侮辱する妨害したことで、ゾーヤは怒って平手打ちをパルマに浴びせるが、それに怒ったパルマがゾヤを銃で脅しても一向に怯まない様子にパルマは関心を寄せる。パルマは一計を案じるが、それが大きく二人の運命を動かしていく・・・。

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 話はラブロマンスですが、主人公たちは、ヒンドゥの男と、ムスリムの女の恋愛の話です。このところインドではモディ氏が首相になったことで、ヒンディ至上主義が鎌首を社会にもたげてきていることもあって、ところどころ不穏な話が聞こえてきています。(モディ氏は昔ヒンディの過激派にいてたとされており、それらの氏指揮によるテロがあった社会でもありますので・・・。このところ3カーンたちがひじょーに気にかけてムスリムの話をしているのは、世界情勢をめぐる変化と、これらモディ政権下の方向を警戒しているからでもあります。)。インドにとっては双方の対立の根は古くからある社会問題の鉄板なネタともいえます。そしてそれは現在進行形でもあり、インドの映画界はそこを映像化することはひじょーに多いことは知っておいてもらえると、この映画も理解がしやすいことと思います。

 このあとは、思いっきり!あらすじに触れます(笑)。でないと解説出来ないので、興味があれば、日本じゃ到底上映があり得ないでしょうから、正規インド版販売品による日本語訳付きのDVDゲットしてから、ご覧になってください(もちろん英語字幕メディアでも楽しめます)。日本での上映を期待して待つよりインド版正規BD/DVDメディアゲットした方が辛い思いせずに映画がしっかり楽しめますよ。
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 さて、ロマンス・セオリーが苦手な日本人には、どーしてあんなクズ男なのに、最後愛に発展してるのか理解できない・・・と混乱する人もいたようだ(^^;)
 前半のINTERVAL時点でのパルマのやり様はまさしく「キング・オブ・クズww」(この映画を見た人からいただいた称号w)なのだが(笑)、この映画を丁寧にみていくと真っ先に恋に落ちているのは誰だ?といえば、実はまぎれもなくパルマの方が先に恋に落ちているのである。意外にそれを見落としてる人も多いご様子。パルマは母にだけは頭が上がらない、母以外は女にはひっぱたかれたことのないだろうパルマが、初めて受けた洗礼がゾーヤの平手なわけだ。家に帰って銃に怯まない勝気な彼女のその時のことを一人思い出しながら彼は食事をしている。同じ席で議論する家族の言葉など耳に入らないほどにパルマはゾヤのことばかり頭で一杯でパルマはその感情が何かも自分自身で気づいていない、この時点で彼はリベンジを考えておらず「あの女、面白い」というくらいにしか彼の頭の中では言語化されていない新鮮な感情が存在するだけなのだ。
 そのぼぉ~っとして今日あった出来事を頭の中で反芻しているだけだったが、心ここにあらずなパルマに、祖父から大学での落ちこぼれを叱責され、彼は祖父に大学での票をなんとかするように命令される。日ごろの家族の中で自分が認められないことを不満に感じている彼は、自分の感情の答えに方向性をつける。彼女に受けた平手の屈辱を選挙に絡んで彼女を出し抜く方へシフトさせたのは、その祖父の大学票を取りまとめるよう叱責されたのがきっかけで、いわばその自分の祖父へのコンプレックスを彼女へ八つ当たりするという責任転嫁でもある(基本的にパルマは甘えん坊体質なキャラ設定だねw)。また彼の普段の行動は、力や暴力でねじ伏せる形で粗暴な行動でしか自分の感情のはけ口やコミュニケがとれない生き方をしてきた「彼流のコミュニケーション術」という、はなはだ周辺からすればハタ迷惑なw行動をするしつけのできていない「粗暴者」。
 銃の脅しにも屈しないゾーヤの気丈さに対し、屈折しているパルマは力でねじ伏せる屈辱的な方法を思いつくことになる。彼はそうでもして「彼女とまだ何らか関わりあおうとしている」と彼の奥底にあるモチベーションに彼自身も気が付いていない。

a0308487_12201525.jpg その偽りの求愛行動も壁ドンで(笑)偉そうに少々偉気高に昨日のことを謝罪するという、悪気ない屈託のない顔であんたに惚れたという。怪訝な顔をしてにわかに信じられないゾーヤだが、トイレでゾヤに羽交い絞めにしたところで、耳元で「こんなところを人に見られたら誤解されて困るのはあんたもだろう」とささやくが、この急接近で単に言葉をいうだけなら、あんな不必要に耳をアップさせることは無い。ゾーヤも彼の「力、たくましさ」と、「耳」のそばで聞く男の声に、微かに性の違いを意識させることになる。嫌な思いをしながらも「男の声」を耳元でささやかれ、今までに感じたことのない性差の何かを感じたゾーヤ。耳のアップのシーンに「ほんのりのリビドー」を漂わせた映像で見せた手腕はなかなかなものだ。(これ理解できた人いる?) だからその後、そのときのおそらく「ゾクっ」っとでもした違和感がゾーヤには何か分からず、その違和感を払拭すべく家で『ヘッドフォン』で音楽を聴く・・・というシチュエーションになっているわけだ。彼女はその違和感の正体がなんなのか自分でも理解できずに気持ち悪さ?あるいは心地よさ?に家でヘッドフォンをして、そのことを打ち消し?or反芻して?耳への違和感の上書で忘れようとしているのか、その耳で囁かれたことを思い出しているのかよくわからない混乱状態にある。
 間もなく彼は自分の愛の証明にゾヤの家に忍び込み(双方の暴力沙汰手打ち協定を知ってるので殺されることは無いことを知っている双方ではあるが、ゾヤは女性らしい暴力沙汰を好まない甘さから、パルマはそれを逆手にとって上手にこれを利用している男性的勝負師的行動。こう書くとさらに彼のクズ度が増すがw)、殴られ追い出される。ゾヤはパルマの本心を少し認め傷薬を持って彼の傷の手当てをこっそりする。

  ここで二人は、同じレベルで同じような環境に育ち、かたやわがまま放題のお譲さまだが気丈でも女性ゆえに政治に参加できないことを歯がゆく思っている、かたや一族の力になれない成績も悪い鼻つまみ者の甘えたな男、どちらもその一族の中に身を置き溶け込んでいるようで、自分の身の置き場の無い違和感を感じている「同じレベルに同じようなところにいる二人」であることを、前半ののっけから示している。a0308487_12193133.jpg子供のころから喧嘩でしか通じ合えないコミュニケーションでもあり、そして同じところに位置している二人なのだ。反目しあうということは、それはそれでいつでも相手のことが頭の中にあることを指すわけで、年頃の男女がその存在を言いも悪いも意識しだしたらそれは恋の領域だ。昨日まで一族の代理で憎み合ってた年頃の男女が、一転して恋人同士になるのもそうは時間はかからない。自分の感情を破壊行為でしか消化できない未熟なパルマは、ゾヤを自分に夢中にさせることに普請し自分に夢中になって行くのを見るのは自尊心も満たされるしいい気になってうぬぼれて彼女を自分に夢中にさせるのは楽しくなかったわけがない。彼女はお嬢様だからちょっと悪な男にはコロッっとなるし、家同士が宿敵というシチュエーションにも酔っている。シャワーを浴びて自分の頭にピストル型の指を当てて狂ってるのか?と見せるシーンは、恋に恋する自分に酔っている若い女を表しているシーンだ。二人ともこの時点で「大人」になりきれていない半人前同士の恋愛ごっこ。どちらも浮かれまくったバカップル状態の二人。軽く結婚も、軽く駆け落ち相談も、軽く宗教を捨てるとも相談する(ヒンドゥや他は改宗できても、イスラムは一度それを選ぶと改宗できない宗教なので女は男に改宗するよう迫る)。彼女が男女の一線を越えるには、どうしても結婚という通過儀礼なしには越えられないが、超えたいと思うほどに彼と愛を確かめ合いたい。ムスリムに改宗するという彼の虚言を信じ、まんまとここでパルマの姦計にハメられ、ヒンドゥ式の結婚式をさせられ、身をささげた彼女はその直後、男の裏切りに直面し絶望の淵にたたき落とされる。男の復讐は見事に成功しハメられた女は、愛した男の裏切りに泣き崩れるしかない。
 彼の歪んだ愛は、欲しい対象を征服/破壊することで達成され、好きな子をいじめて喜ぶ子供の延長上があのINTERVALのシーンだ。心が未熟な二人の不幸なことはお互いが既に体だけは成熟した男女だったからで、男女であったゆえ愛の勝負に彼女は負けたと思い、男は女を心と性を征服することで勝ったと勘違いした。
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 選挙はこの謀によって、大学票を取り込むことに成功したパルマの功績で一族は選挙に勝ち祖父からも認められる。 一方ゾーヤの一族は娘のスキャンダルで選挙に負け、彼女はその悔しさのあまり思い余って銃を片手にパルマの家に忍び込む。ムスリムのゾーヤ人生そのものをパルマに踏みにじられたのだから、パルマを殺すほど憎んでの行動にでる。彼女はあえなくパルマの母に見つかって、パルマの母は選挙に勝って認めてもらってうかれまくっている馬鹿息子のパルマを部屋に引きずって事の次第を問い詰める。
 結婚すらゲームで出来てしまうパルマだが、たとえ冗談でも儀式を終えたらそれは絶対的に夫婦である価値観の国である。ましてや、ムスリムの女性を騙してベッドを共にしたのだから、自分の息子の仕打ちの愚かさに怒り狂う母。このパルマの母はまともな母で、事の次第を息子の口から聴き、「(ムスリムの)彼女の人生を台無しにして、いい思いをしただと!」と烈火のごとく怒り狂って母は息子をどつき回す。
 母は息子に彼女の人生を償う責任があるとパルマに言い聞かせる、渋々承知するわけでもなく、母に逆らえるわけでもなく、しかし母が彼女を匿う。ゾヤの望みはパルマの死でしかこの侮辱は購えないと考えるが、彼の死はすなわち即パルマ一族に反撃されてゾヤに死がもたらされ両家泥沼の一族の争いになる未来しかない。パルマの母はゾヤを嫁として受け入れることで、全力で彼女を守る義母の立場に立つことを即座に決断する(このお母ちゃんはまともだ!!)
 愛の闘いは命のやりとりでは無い、男は力でねじ伏せる闘いを闘いとするが、女の闘いは力では無い闘い方があるのではないかと彼女を諭す「殺すほどの憎しみ(=愛の裏返しでもある)があるなら、彼の野獣のような振る舞いを、あなたの愛で人間らしさに更生させれてはじめて勝利ではないのか」と、諭す。
 ほどなく彼女の一族は、ゾヤの結婚相手がパルマであることを僧侶から聞き出し、彼女の存在は一族の恥であり、葬り去ることでしかなり立たなくなる(イスラムは改宗できない)ので、娘の恥は名誉殺人で購うしかなく彼の父は娘の死を望む。一族に捨てられたことを知った彼女は義母の胸ですがるように泣くことしかできなかった。彼女もまたあの一族での行き場を失くした存在になったのだ。つかの間、義母が彼女を庇うも見つかり、祖父と揉めた末、パルマは自分の浅はかな行動の起こした結果の結末と現実を、真正面から叩きつけられる結果となるのだ。自分が何をしたのかをようやっと気づくのだが、気づいた時には全てが遅すぎ、失うものがあまりにも大きかった。
 祖父への反抗心の正体も、この一族に自分が認められようとした動機もその結果も、この失ったものの大きさをきっかけに自分が取るべき道にようやっと目覚め、自分の居場所はこの一族の中に有るのではないことに気づく。その贖罪から、両方の一族から命を狙われるゾーヤを守る守護神になることを自ら選択する。とにかく彼女を匿い自分の一族を捨てる決心をして彼女の元に向かう。逃げる彼女を敵から追い払い、自分のせいで失ったものの愚かさを嘆き、彼女の人生を台無しにした自分を責め、大学で告白と称して偉気高に高圧的に偽の謝罪していたのとは、まった正反対のくはじめて彼女に自分の頭を垂れ、心からの謝罪を彼女に告げ泣き崩れるのだ。
 双方とも行き場をなくして、双方とも自分の愛をなくして佇むことしかできなくなった二人となった。ここで二人は「愛をなくして愛を渇望する二人」となるのだ。 性と恋、男女の愛と肉親の愛、子供のハートと大人の体、ヒンディとムスリム、元々の肉親と新しい肉親、周辺環境も対立する一族の争いの中で、母の死で全部この二人は垣根を超える、越えざるを得なくなる。失くした愛を、或いは初めから実は手にしてない愛?を埋めるのは、お互い同じところにいる同じような二人だったのかもしれない・・。
 インド規範の式を上げたからには無理矢理でも夫婦で妻を守る義務がある・・・から恋するわけではなく、パルマは自分の中にある未熟さの正体に気づいたら自分の気持ちに素直になれただけで、謝ることのない高慢な男が女に心から惚れたら、ひれ伏すしかなくなったわけで、女は貞操をささげるほどに惚れたので(裏切られたので女の方が感情的には拗れているのだが)、この二人は、どの一族からの縛りも何もかも!離れたところで、ようやっと本当に恋人同士になれたのだ。
 残念ながら本編に収録されていないデリートシーンがあるのだがそのシーンがあると、パルマのハートの推移の補完ができるのだが、そのシーンがないと唐突にパルマが事件への呵責からゾヤに媚だしてるように見えるのが残念だ(笑) なので是非!DVDBDをゲットしてそのデリートシーンを確認してほしいというか、メディア抜きでは理解できないかもしれない。 この後は時間薬の二人だが、元々二人は恋に落ちているわけでそれが一族の縛りから解放され雪解けて行く。
 その日々で、ゾヤはパルマの愛を得ることに成功する。が、イードだからと自宅へパルマを連れていく。パルマの母のいっていた「女の闘い方による勝利」を、本来ならパルマの母に認めてもらいたかったのだろうがそれは叶わない、その女の側の勝利を誰かに知ってもらう誇示する代理行為として、自分の両親に彼を会わせたいと考えたのだ。自分の両親に結婚を認めてもらいたい祝福を受けたいというインド的規範から逃れられないのもあるが、そこには同時に彼女も「親に捨てられた自分」に抗う、それを認めたくない「肉親への愛の渇望」がゾヤの中にあるのだ。  
 このまままっすぐ逃げれれば良かったのだが、破滅願望があったのは女のゾヤの方。男の欠損愛は対象を破壊衝動という行動にでるが、女の欠損する愛は自分の身の破滅願望に帰結する。愛を欲した二人の最後の愛の拠り所はお互いの中にしかない形で純粋に昇華される結末となる。
  「Ishaqzaade」を愛の人とか愛の子と訳すのだが、英訳では「The Love-rebels」と訳されている。直訳すると『愛の反逆者たち/愛に抗う人たち』という意味。現実では愛が得られないでいるからこそ愛を渇望している二人の境遇が切ない。

 解説というより映画のネタバレに近くなってるけれど、この映画のタイトルが頭にあってその通り二人の愛を映画の筋で追っていくと、あんなクズ男についてく女がわからんとか、一度結婚したからと二人が連れ立って行くのが理解できないとか、インド的規範のところで???マークが並ぶ人もいるようだが、インド的規範はそこを物語で表しているわけではなく、ムスリムは改宗できないゆえに行き場をなくしたゾヤの立場とか、パルマが軽率すぎるので母のとらざるを得ない行動や、名誉殺人になるゾヤの親族の立場にインド規範を見れば、無理矢理二人は愛の中にあるわけではなく、お互い近親者の愛に欠乏した二人の道はああなるしか他にないストーリーになっているのです。そうそう、インドの男のマザコンっぷりもインド規範やな(笑) 
 ストーリーはちゃんと愛の中にある二人を丁寧に追っている現代版ロミオとジュリエットな佳作の一本になってるのです。

 とてもよく頭で考えられているストーリーの行間を感じる映画で、デビューしたての主人公二人にピッタシの作品になっていました。是非!メディアを手にとって観賞されることを私は強くお勧めします。

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余談:名作でも日本の配給は手を出すか?
by AkaneChiba | 2015-12-04 03:27 | 10年代 | Comments(0)

映画『Raanjhanaa』 (-2013) (ラーンジャナー)

 さて、インド映画入門編のところをうろちょろしてても、時々とんでもない名作にぶつかることがあるもので、Bollywood作品はわかりやすさやきらびやかなスターを使うのですが、商業ベース過ぎて社会性が強すぎたり深い映画・・・となると他の地域の映画に軍配が上がることは少なくないです。
 カンナダやベンガリ映画なんかも小難しいそうですが、タミル映画も小難しさ半端なくラジニ映画で日本では有名ですが、彼の映画は娯楽性が強いですが(歌の歌詞とかとても深いけど)、タミルのもう一人の大スター、カマルハーサンの映画は小難しいなぁ~とこの間観に行った時にも思いましたがその後に、2000年の別の映画(「Hey Ram」)を観てちょっと衝撃受けまして・・・・。ボリウッドまでで終わっときたかったんですが(資金と時間が・・・・苦笑)、楽しみたい半面、沼の深さにこれ以上足を踏み入れるのをためらいますwww そのタミルの深淵を覗く一本がタミルの若い才能で2013年にヒンディで映画化されています。

映画『Raanjhanaa』 (英題:Beloved One) 2013
https://www.youtube.com/watch?v=ER9vmhxFucg

 2014年のIFFJで紹介されたタミル映画の若き哲学者Dhanushのヒンディ進出映画「Raanjhanaa」。2013年の映画ですが、Dhanushについては彼のタミルでのデビューまもない時の映画を2年ほど前に人に紹介して頂き、若いのに難しい映画をする人だなと感嘆したのですが、そのデビュー頃から+10年、ヒンディでも彼のデビューとなったのが、この映画となります。Dhanushの経歴は、こちらでも確認できます。多彩な才能の持ち主であることは知られていましたが、インドの地域性の複雑さが私にはわからないので、ヒンディ映画デビューという扱いになってるのに、ちょっと驚きました。なんちゅーか難しいのね、インドの世界(^^;)

タミルの若き哲学映画人 Dhanush
by AkaneChiba | 2015-06-14 16:24 | 10年代 | Comments(0)

映画「インド・オブ・ザ・デッド」(原題 Go Goa Gone)

 日本では2015年3月末から上映されていますが、広報担当のツイッター中の人が、超ーイケてまして(笑)、その軽快なキレッキレの宣伝のお陰で、映画ももちろん作品として面白いのでそれも相まって、案外ロングランになっております。 関東/関西で1週間だけだったのが、気がつけば順次上映をする映画館もでており。映画関係者たちは、どうしてこの映画があたっているのかを理解する眼が少しでもあれば、今後の映画の選定が、映画を愛してやまない観客他、少しづつ観客を取り戻せるのではないかと考えてほしいですね。 特に、マッドマックスの吹替えでタレント起用への不満たらたらのタイムラインをみていますと(笑)、映画への愛を持たない映画宣伝/配給会社と、宣伝にお金がかけれないけど弱小でも映画に愛がある意識を見せる宣伝マンの方が、明らかに人の心を確実に掴む・・・ということを、対象的に見させていただいた、この数週間(笑)ありがとうございます。やっぱ、愛だね、愛、映画への愛が企業側にほんの少しでもないとね(^^;) (製作してる人々は愛で作ってますけど、商売にする人は愛は切り捨てすぎますからね。) 映画の興行だって、やっぱり、普通のビジネスと一緒で、顧客対応、新規観客への対応を、どんな風にするかで変わるんですよ。今の若い人はテレビを持たない世代も増えています。スマフォ/パソコンで事が足りますし、逆にネットを通じて集客する方向の方が、効果的なのは誰しもが知っていることです。ネットユーザーは若いですし、今回の映画の中味は爺婆が見に行くような映画ではなく、明らかにネット世代の若い世代のターゲットになる内容の映画です。映画の宣伝方法も、いろいろ変わっているのに、いつまでもその切り替えが出来ないできている業界の体質や、おかしな慣行など、産業の未来を考えることが出来ない方々の頭の固さが、変わることを、私は望んでますよ。

さて、前置きはさておき(長っww)映画評!(評じゃなくって、私が書くといっつも映画の紹介・解説ですねw)
 この映画、お腹痛いほどワラかしてくれた映画でしたがな(笑) ちゃんと笑いツボのところで、観客が笑ってくれて、どっかんどっかん爆笑だったのは、ウレシイ限りです。大笑いするのに気を遣わなくていいって映画である理想形でもありましたね(笑) 大阪は初日、満席、立ち観もでて、上出来なんじゃないでしょうか?一昨年前2013年のIFFJでも上映され、評判の一本でもありましたが、まさか日本上映にこぎつけるとは思ってもみませんでした。
 
==あらすじ==
 バニー(Anand Tiwari)、ハルディック(Kunal Khemu)、ラブ(Vir Das)の3人は、ドラッグに酒にセックスにと自堕落に漬かって毎日を何気なく過ごしてる3馬鹿会社員。が、イケてる彼女ルナ(プージャ・グプタ)に誘われて、ゴアの離島のレイブパーティーでらんちき騒ぎに出された高すぎるドラッグを3人は買えず、でもパーティーを楽しんで翌朝起きたら・・・周りは全部ゾンビになちゃってた?!ゾンビから逃げ回る最中パーティーの主宰者のロシア人ボリス(サイフ・アリ=カーン)とニコライと、6人で島を脱出すべくかけずり回るコメディ。
========
 インド映画はコメディはとてもスパイス効いてて面白いんですが、結構インテリジェンスも観客側に要求されるので、ストーリーだけを追いたいタイプの人には、なかなか理解してもらえません。スパイスなジョークの中味が、世界でも共通するようなジョークだけではなく、インド映画を見てる人にしか通じないインドなジョークなど、その国のことを少しでも知っていると、クスクス笑えるコメディが良く作られています。

a0308487_21145212.jpg この映画はイルミナティ・フィルムズ(しかしなんちゅー名前やw皮肉っとるな ^^;)という、インド映画俳優のサイフ・アリ・カーン自身が持ってる製作会社で作った映画でして、サイフは若い頃から長い間スターをやってきて近年のボリウッドの世界進出を意識した作品が作られていることを十分に知っている人物の一人です。サイフの経歴は、インド映画ファンなら誰しも御存じでしょうが、日本で公開されたのではたとえ明日が来なくても [DVD]でシャールクと一緒にご存じの方も。一昨年は1週間だけエージェント・ヴィノッド 最強のスパイ [DVD]で公開されましたし、90年代から60本近くの映画に出演するスターです。またシャールクとサイフのコンビは、よくTV番組の司会やスタンダップコメディなどを二人で漫才などしており(笑)、こちらのお笑いの持ち味のセンスは、案外サイフの昔やってきたコメディ映画の馬鹿っぽさのテイストを持ってるように思います。ネットで探すと見つかるので、もしよかったら、このシャールクとサイフのステージを見つけてみて、楽しんで見てください。
 そのサイフが文字通り財布となって(笑)、この映画は作られています。というのも、女と薬にだらしないハルディック役のクナール・ケイム彼がこの映画のキーパーソンだからです。 役者としては子役でキャリアのある彼ですがいっとき映画を離れ、その後2005年頃から(大人になってから)映画の世界に復帰した人物であります。私は実は彼を2本みてまして Dhoondte Reh Jaoge Golmaal 3 どちらもコメディなのですが、どっちも「うーん・・・(^^;)」というような芝居と役どころでしたので、彼の存在は全然頭にはいってませんでした(笑) そんな彼が何故キーパーソンかといいますと、このスター・サイフの義理の弟にあたるからです(笑) サイフの妹が、Soha Ali Khanで女優でもあり、ソーハとクナールは数年前から同棲しており、昨年結婚をすることになったという。a0308487_21151224.jpg 歳の差5年の姉さん女房のようですが、どうやら2009年のDhoondte Reh Jaogeで共演してますので、その辺からの長い付き合いのようで、公の場に二人ででていたのでそれは知られている関係だったようでございます。2009年の「99」(ここでもSohaと共演)のあたりから頭角現し、この「インド・オブ・ザ・デッド」=Go Goa Goneのそこそこの成功で、ようやく結婚も出来たのでは?とも思っています。お笑いのひと山いくらなポジションの多い彼でもありますが、この今回のスタッフ含めて今後の活躍を期待したいところです。製作スタッフも含めて「育てる」投資を、サイフの会社もやっており、その一本がこの映画というところでしょうか?(「99」まだ観てないんですよ、評価これ、あるんですよねぇ)

 私はサイフについてはシリアスな芝居より、90年代の頃にやってたドタバタなのも大好きでして(かっこいいよ~キレ長の涼しい眼で、ドタバタコメディやってるのは・笑)、楽しそうに芝居やってる様が、とてもとてもくだけた太子様なのがイイですね(笑)。サイフの経歴はコチラで→Wikipedia 血筋もそういう方なので、インドスターはCMも積極的にやってますが、サイフは車でも高級車の(ロールスロイスみたいなのだっけ?)とかやってましたかね。その商品の宣伝も、客層によって、宣伝する人の身分とシンクロするのも面白い話かもしれません。

 さて、先ほどもいったように映画の中味ですが、コメディですから笑ってもらえればいいのですが、セリフもなかなかシニカルでしたが、そのインテリジェンスが新聞読むくらいに備わっていれば笑える映画ですが、こんな話も聞きました。あるとき関東では、「ロシア人の神は?」のくだりが笑いが起こらなかったそうで、こっち関西ではドッカン笑いポイントになってました。まぁこれくらいのジョークで笑うくらいの柔軟さは、ゾンビ映画をみる程度に大人の人には常識を知ってて貰いたいのですが、その辺どうなんでしょうね?
 もちろん「ショーン・オブ・ザ・デッド」のようなゾンビ映画のオマージュもエッセンスもあちこちに散りばめてありますし、そういう見どころも楽しいとも思います。(結構、ゾンビのメイク他しっかり作ってたよね)。役者はそう有名どころはいわばサイフだけですから、製作費もそう高くなくて海外向けにだすには十分笑いもとれる佳作だと私は思います。(ただインド人にとってゾンビやらSFやらホラーやらはあまり受ける傾向に無いそうですが)
 これを書いちゃうとネタバレになってしまうので、これ以上言えませんが、一番最初のシーンのテレビ画面のチラ・・・ゲフゲフっ・・・いえ、この先は言えませんが・・・・そこに触れてくれてるあたりは、映画ファンにはツボになって私は嬉しかったですよ(^^)v。(インド映画が踊るかが気になる方には満足できたのでは?笑)
 残念だったのが、先に説明したクナール君の「某人」の笑いポイントに反応してくれるお客がいなかったこと・・・orz インド映画ファンというより、基本は「ゾンビ映画ファン」が観客に来ている感じがありましたので、インド映画のネタに反応してくれる人がもうちょっといると嬉しかったかなぁ・・と思いますが。a0308487_2142528.jpg

 映画自体は何も考えずに楽しんでいただければと思いますが、どうせなら私は、映画に行くときも楽しんでしまおうと、上映一時間前に近所の店で買ったジェイソンマスクに赤いマニキュアで5分で加工して、被って記念撮影してきました。時間があればゾンビメイクでもう一回観に行きたいとこではございますwww 他の人もゾンビメイクで見に行くとかあればもっと楽しいんだがwwそんなのするのオレらだけか?(^^;) 関西では元町映画館や、塚口サンサンでも上映してくれるそうですから、友達と示し合わせてゲリラ的に、ゾンビの格好でもして見に行けたらとも思ってます(笑)

/*-----------------*/

ちょっと真面目にこの映画を別の切り口でみる。
by AkaneChiba | 2015-04-16 02:32 | 10年代 | Comments(0)

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