遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

Item Girl Hot Dance 超セクシー編

 前回に続きその2です。今度はもっとセクシー濃密度をあげて男性に眼福な映像と行きましょうか(笑)

 昨年から今年にかけてのボリウッドでの相当にヒットしたアイテムガール曲と言えばこれ!!懐かしの名曲1980年の「Laila O Laila」をカヴァーしたナンバー
▶映画「Raees」(2017)より[Laila Main Laila]

 これはヒットしましたねぇ(笑) 何度聞いても私これ大好きですわww
 シャールクの映画「Raees」の封切りで、映画の中に差し込まれた娼館踊り子のシーンですが、映画の上映プレミアムでシャールクに盛り上がる大騒ぎするファンがいるのは見知った光景でもありますが、その映画の中でこの曲がかかるとさらに上映館内が盛り上がってた光景を撮影したものが、今年の封切り時から3日間くらいSNSなどで見ることが出来まして、改めてこの曲が国民的に浸透してる一曲であるだけでなく、踊る彼女の存在もインドでひじょーーに人気があるということを、改めて再確認した大ヒットソングとなりました。

<彼女の名前は、サニー・レオーネ>
 もちろん映画の中では彼女はアイテムガールとしてこのダンスシーンだけに出てきます。シャールク映画に、彼女、サニーが出るというのは、アイテムガールと言えどとても重要な意味を持つと私は考えています。なぜならサニー・レオーネは(このブログでも何度か紹介していますが)、北米で活躍するモノホンのポルノ女優だからです(^^;)。
 いくらインド映倫の厳しい映画界と言えど、セクシーなものを欲しがるのは大衆の常。セクシー路線の女優さん今までにもたくさん出てきていますし、女優の質としてはそのグレードの質もピンキリです。インドにだって一応ブルーフィルム、ポルノのような映画はもちろんありまして、下品な映像もないわけではありません。そうなると、正直グレードが低くい女優さんなわけで、女優というにも美人とも言いがたい女性が豊満な肉体で男性と絡んでるようなものももちろんあります(^^;)。ですが映倫規制が厳しいのでどの程度まで見せてるのかは疑問です。
 古すぎる映像でそういうのがいくつかあったので見てみましたが、腹筋が崩壊するギャグ映画範疇でしかなかったのですが。現代だと海外輸入のポルノなどをもしかしたら上映しているのかもしれません。この辺りのことは事情の分かる殿方にぜひ解説していただきたいのですが…いかんせん女性ではなかなかこういう情報はキャッチがしにくく。ネットで見る質の悪いインド映画のブルーまがいの映像は、いくつも見ることが出来ますが。
 
<インド映画にポルノ女優?>
 そんな中、ボリウッド界に2012年から入ってきた、北米で活躍していたペントハウス・ガール‼のマジもんのポルノ女優Sunny Leoneが、インド映画界入りしたわけです。こちらは驚くばかりでございます。そして彼女の出てる映画はインドではポルノではなく、エロティック・スリラーやサスペンス路線、或いはエロティック・コメディなどの「普通の作品」で、決してポルノでは無いです。多少大人向けではあるのでPG規制はかかりますが、彼女が北米で出ているような全部そこまで見せます!的な映像では無いんです(^^;)。彼女のOfficial Site(←注:18禁です、大人だけ。子供はダメよw)見に行ってくださいな。北米ではがちでマジもんポルノなのに、インドではエロティック路線の一般映画のスターなのです(^^;)
 すでに北米ではポルノ女優としては地位を確立していた在外インド人(NRI)ですから、本人がボリウッドに出たいと自分から言ったとはあまり思えず、エロティック・スリラーをインドに持ってくる際に、一体誰が彼女本人にオファーをだしたのか?がとても気になります。
 映画界は映倫と表現の自由との狭間で闘いながら作品を作ってきています。インドの映倫当局と闘ってきている映画業界の人材が、わざわざ彼女のような存在の人間を招聘したように思える彼女のボリウッド界入り。エロティック・スリラーでインド映画デビューしていますが(相手役はあのRandeep Hooda)、インド的にはポルノ女優がインド映画じゃ脱げないだろうに、脱げなくても大丈夫なのか?とか思いながら、その後の彼女のセクシーな活躍を楽しんでいます。
 以降、演技はあまりできる方ではありませんが、ダンスもだんだんにうまくなりインド国内での彼女は人気もあって、そしてとうとう今年のシャールクの映画で、アイテムガールとして出演(この映画上映が国際情勢などの事情で一年延びてます)。 シャールクといえばインドを代表する映画界のトップスターが、たとえ普通映画ででもポルノ女優と同じスクリーンに映ってるわけなんです。インド映倫と闘ってきたインド映画業界的には、これはもぉ~とても重要な意味がある場面でして、また映像的にはセクシーだけど普通映画範疇映像でした。彼女の他の映画はエロティック描写がなされても、ことごとくインド映倫にかかってなかなか思うような作品がインド国内では上映できていませんので(カットもかなりカットされまくりで多い)、少しは映倫側へ「作品の内容を損なわない表現の幅があるCensor」を今後考慮してくれることを願ってもいます。 
 そういうわけで、映画の初日上映でシャールクが出てくるシーンは盛り上がるのは当然ですが、サニー姐さんの登場シーンでも!大騒ぎとなったのは、とてもすんなりと私も大衆が望む気持ちになりました(笑)。この曲は昨年から今年にかけての大ヒット曲となりました。

<オリジナルのLailaは?>
 上の「Laila」という「モチーフ曲」は、インドにとって懐メロ範疇にある昔のヒット曲のカヴァー・バージョンです。
 
 キー高いっww! 確かにセクシーですが、品の無いセクシーさではなくその古い時代のセクシーさをもつ懐メロなセクシーさですね(笑)。というか今流行ってるLailaとはずいぶん趣が違うw。キャバレーでお色気歌手(でも爽やか)が歌ってるという程度のセクシーさ。インドの映画のセクシーさについては、古い映画でもいろいろツッコミどころがあるものも多くて(笑)、そのうちその手の映像を、範疇としては昔のは「ギャグ」的なネタ要素になってしまうので。アミタブさまの若いころのでも、笑いたくなるダンス踊りだすセクシー女優とかいたな… (^^;)。そういうのはまた今度そのうち紹介したいと思います。90年代の雨のシーンなんてセクシー基準が世界から30年遅れくらいのセンスに腹筋ぶっちぎりによじれちゃいますからね(^^;)
 インド映画が新しくなった00年代くらいからですと、サンジェイ・ダットやアジャイが出ている映画なんかで、かなりセクシー通り越して「エロティック」なギリギリのところでダンスをしているアイテムガールが割といます。逆にそこで、ある程度の品性の保てるダンスがかっこよくできれば、他のさらにスター映画のヒット作にも出れることもあるみたいです。サンジュー映画はいわばセクシー女優のお試し映画って感じもあったのかな?(^^;)

<他のLaila o Laila もセクシー?>

 サニーレオネの今回のシャールク映画の「Laila」というモチーフ役への起用は、たぶん彼女のボリウッド進出して2年目のこのアイテムソング…に由来しているのもあるでしょう。その懐かしの名曲をイメージしたインスパイアソング(メロディは別モノ)で映画「Shootout At Wadala」(2013)から「Laila

 これが彼女のボリウッドの初のアイテム・ガールな一曲でもありまして、これがその後の彼女のボリウッド出演の方向性決めた感じとなる一本となりました。

 ですがこのオリジナルのLaila曲は古いですから、その2年位前にはやはりこの曲でセクシーな娼館ダンスショーのシーンにワンフレーズ使われています。
▶映画「Chalo Dilli」(2011)より[Laila O Laila]

 オリジナル曲はワンフレーズだけサビの部分だけなんですね(笑)ずいぶん曲が違いますが、セクシーダンスという点ではこの辺りのイメージが、このLaila~の曲のイメージの定番になってますね。
 Laila~といえば中東の古典「
Layla and Majnun」というLailaに狂った恋をした男の悲恋の昔物語は有名な話がありますし、いつの間にか「Laila」=「男を狂わせる女」というセクシーなモチーフにも使われるようになったのかもしれませんね。昔物語のライラは純愛物語なんですけどね。クラプトンのあの名曲もこの中東の古典からインスピレーション沸いたとかそうでないとかw


更に過激にセクシーに!でもインド基準(笑)
# by AkaneChiba | 2017-03-21 21:39 | 新・インド映画音楽 | Comments(0)

Item Girl Hot Dance 爽やかセクシー編  

 今回は、インド映画に大事な要素に「アイテムガール」というのがありまして、このアイテムガールにダンスをさせると、何故かかなり色っぽくてもインド映画の映倫当局はOKなのかしら?という疑問が最近ありまして(笑) セクシーなダンス映像を集めて比較してみることにします(笑)。

<アイテムガール> 
 映画のストーリーには関わりませんが、インド映画のお楽しみ要素として、ダンスシーンが様式美になってますが、ゲストなどで出ていただいて映画に華を添えるものだったりします。
「Dabangg」(2010)より[Munni Badnaam Hui]

 アイテムガールのダンスと言えばムンニー姐さん!=マライカ姐さん!というくらいの有名ナンバーですね。

 この「アイテムガール」のダンスシーンは、時にこれから売り出したい女優だったり、あるいは大物スターに出ていただくには予算がないのでアイテムガールとしてだけ出ていただくことでそのスターのファンの集客を狙うような目的だったり、またダンスの踊れる女優をそこに特別出演だけしていただいたりなどするのに使われます。よくあるのは悪役がギャングのような話だと娼館で騒ぐダンスシーンや、結婚式の余興で呼ばれる群舞ダンサーなどのシーンは映画の中によく差し込まれます。
 インド映画が国際版で世界で上映されるものになると、ストーリーに関係のないようなボーナスなダンスシーンはカットされたりするので、飛行機なんかでインド映画を見る人にはカットされまくりの映画を見ることもしばしば(苦笑)。映画の本編ではあまりセクシーな表現が出来ない規制の強いインド映画では、ダンスシーンなどでそのセクシーな表現をしたりもしますので、主役男女二人が踊るMVシーンが丸々カットされちゃったりなんかするとガックリしてしまうことも。逆にこのMVシーンをそれを楽しみにする観客がいるのもわかります。
 またそれだけに、アイテムガールで出る方の実力も相当に踊れる方である必要がわりとあっったり、もちろんセクシーなだけwの方もいれば、見てるだけで唸るようなダンスを見せてくださる方もいます。

▶映画「Dum Maaro Dum」(2011)よりDum Maaro Dum

 こちらはまだまだデビューしてから売り出し中の頃のDeepikaちゃんを、懐かしのヒット曲(インド人にとっての懐メロ曲)を時代風にアレンジしてアイテムソングとして躍らせた一本ですね。

 インドのダンスだと伝統舞踊系となると、セクシーなものではなく技能のものになりますが、現代ものだと現在では欧米風なクラブ・ミュージックシーンな、ハンサムヒーローの周りに美女を侍らすようなセクシーなダンスもありますし、娼館ダンスだと踊り子の姐さんの胸や腰をくねらせる艶っぽさは必携です。
 映画の中の場面で、場末のポールダンスのような場所のダンスは、ボディがまずセクシーでないとだめで、見た目も艶もそして踊りの技能もすべてにおいて、センターで踊る女性の実力は素晴らしいものがありますよね。単に踊れるというだけでなく、ボーナスシーンとしてのダンスシーンでもありますので、セクシーでホットなダンスを観客に楽しんでもらおうという目的もかなり含まれてます。主役が踊るのもあれば、ゲストで踊ってくれるものもあるので、そういうグレードの高い女優のセクシーなダンスシーンなど集めてみました。


セクシーでも別格の質
# by AkaneChiba | 2017-03-21 02:57 | Intermission | Comments(0)

マサラ上映「バーシャ!」準備 at 布施ラインシネマ

「バーシャ!」マサラ上映
  準備はできましたかーーー!(≧▽≦)/


a0308487_02115537.jpg「隊長!紙吹雪、投げ銭準備できました」
「足りん!3千万分位しかないではないかっ!10倍の3億、いや100倍の30億くらいの束をつくれ!」
「無理です!3000万実際見たことないのに(><)、量がわかりません!(泣)」
「私が一回ゆったら100回言ったも同じだ、100倍だ100倍だ!」
 2月25日「バーシャ」用準備。
 先日、休日となったので、一日頑張ってつくってたけど、全然、投げ銭(新聞紙)、こんなの足りる気がしません!_(^^;)。 あと二日くらいは時間かけれそうだから、チョキチョキ切るかぁ~。阪急デパの紙袋(ローカルw)いっぱいくらいにはなるか?
 インド人、毎回どんだけ作ってきてるんだw ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今回グッズ持っていくものいろいろ考えると、紙屑ばっかりそんなにかけていられないし。
太鼓持っていくこと考えると、あんまり荷物ふやせないよなぁ・・・(^^;)
https://twitter.com/Rajini_Japan/status/830294348914839552 
 あ、歌の練習もあるーー!!(><)

 わけわかんない様相で友人と盛り上がっております!何しろ「マサラシステムの先駆者!」様の企画する、しかも日本初のマサラシステム上映のその時と同じタイトル、ラジニSirのタイトル「バーシャ!」での上映!!
a0308487_22451447.jpg 既にデジタルリマスターで拝見された方が、デジリマの効果を感動してネットでは伝えられています!私も楽しみです!!!(≧▽≦) バーシャ!バーシャ!バーシャ!バーシャ!
 そしてガンガン、明日の布施ラインシネマでの新たなマサラ上映の聖地誕生!!に今から胸ドキx2、wktkです!!(すいません、若いっこぶりっ子して慣れない言葉を使ってます・惑乱) バーシャ!バーシャ!バーシャ!バーシャ!

 

 たぶん私は、バーシャの弟の格好wをして当日向かいますので、うろついて大きな荷物持ってるやつを見かけたら、「うちの娘が結婚する持参金が足りない…」と合言葉をおっしゃっていただけると、バーシャから預かった「例のブツ」をお渡しします(笑)。気軽に声かけてくださいね!

 明日は、紙吹雪、巻き散らかすぞぉ~~~~!\( ̄▽ ̄)/ 
a0308487_23211977.jpg
 @@ああ!ダンスの振り付けがわからない!!(><)
   そこまで練習してる時間がないっ!!( ̄□ ̄;) 

# by AkaneChiba | 2017-02-24 23:25 | マサラマニュアル | Comments(0)

2月25日「バーシャ」インド風紙吹雪の作り方?!

<「バーシャ」関東でも、先に上映>
a0308487_03213339.jpg Space Box Japan さんの上映枠が、関東地区2月18日19日26日とおこなわれます。こちらは普通のいつものSpace Box Japanさんが行う上映形態。
 詳細は→「コチラ」から! (関東、実はリティックの「Kaabil」も18日、19日であるらしい(^^;)。スケジュールかさなるーー!と印映友人、嘆いてはったよ(^^;) )

★「バーシャ」(原題:Baasha) -1995  タミル語(今回、日本語翻訳あり)
 デジリマ版特報予告 Wikipedia IMDb


 さて、2月25日バーシャ」が大阪・布施の上映(マサラシステムで!)という話でひじょーーに今からwktkしていますww 
 さて、この際!せっかくですから、本場インドの初日上映の大騒ぎ模様がどんな様子かをここでも以前掲載していますが、新しいところの模様を見ながら、紙吹雪の話なんかしてみようと思います。


<マサラシステムは日本が起源?>
 まず、マサラシステム/マサラ上映という呼び方は日本だけの呼び方です。a0308487_23190787.jpgマサラ上映好きな方でそれを知らない方はよもやおられないと思いますが、簡単に説明だけ。
 インドでは、プレミアム上映/初日上映などに特にインド大スターなどを中心に、大騒ぎに騒ぎまくってお祝いする上映があり、それを日本に持ってきた方がおられて(それがラジニjpの方々)その有志の方々が名付けたマサラシステムでの上映が、そのまま日本での呼び名になったわけです。あちらインドでは普通に初日上映(プレミアム上映)として大騒ぎしていますし、映画が大ヒットしていますと楽しいヒット曲があると、初日でなくともその楽曲の時にはスクリーン前で踊ってたりする人がぎょーさんおります(笑) さすがインドww 最近ではインド以外の地域でも、欧州なんかや香港/東南アジアなどのインド映画上映でも、人気スターは大変な盛り上がりで上映されていますし、いつぞやは欧州滞在中だったボリウッドのスターが、欧州で(自分とは違う主役の)ボリスター映画の上映で他の観客と一緒になって壇上上がって踊ってたwお茶目さんもいました(笑)a0308487_23193489.jpg  先日も北の映画でもシャールクの新作の映画でも初日から3日間くらいは上映館での大盛り上がりを見せてまして、そのことはこのブログでも大騒ぎ模様の様子URLを紹介しましたよね(笑)。

 大体には南インドの映画のスターでの盛り上がりがその中心で、その時の盛り上がり様は、ネットでも様々見つけることが出来ます。最近ではSNSなどでこの手の画像が見つけられまして [映画のタイトル]+「reaction (in theatre)」「crazy / craze reaction」「FDFS」(多分First Day Festival's の略だと思います 1st Day 1st Show 初日初回の意味ではないかとお教えいただきました。Mさんありがとうございます ^^)などの用語やハッシュタグで検索すると見つけることが出来ます。ちょっとだけその盛り上がりの映像を集めた動画見つけましたので紹介。
 
 各スター様ごとに集めた映像集いいですね(笑)プラバス君のバーフバリ予告トレーラーでも盛り上がるインド観客ww
 2017年1月早々には、久々のChiranjeeviの10年ぶりの復帰作ということで「Khaidi no 150」の 映像もはいってるのかな?相当に賑やかでしたし、下のは昨年2016年のPawan Kalyanの「Sardaar Gabbar Singh」の時の映像で、紙吹雪の舞い方に笑ってしまいますww  Ram Charanの2016年の12月の「Dharva」でこのリアクションww(≧▽≦)。ついこの間は、タミルだと人気タイトルSuriyaさんの「Singam 3」でも盛り上がってて、もぉ~なんだか羨ましくて羨ましくて(笑) 感情表現が素直に出来て、お祭りになって、ってとても楽しい社会ですよね(笑)


「バーシャ」日本初!だった映画
# by AkaneChiba | 2017-02-16 02:45 | 小道具・衣装 | Comments(0)

『Premam』『Bangalore Days』ニュージェネレーション

 さて、このところずっと夢中になってるマラヤラム映画から2本紹介。
 マラヤラム映画と言えば、御大スター様も南インドな太った髭のオジサンが義に篤く正義を見せてくれるような映画を作ってきている印象が私にはありますが、2010年代になってからその様相が大きく違ってきています。タミルは元々映画の製作も長く名作も生み出していますが、テルグはIT関連産業地のハイデラバードの躍進で映像含めてものすごい躍進を遂げてきて、ひじょーーに面白いエンタメな質の高い映画/映像が次々生まれています。タミルはチェンナイ、テルグはハイデラバードと、予算もそういう産業都市を背景にしている分、最近は大スターになると資金がかけれるようになっています。が、他の地域の映画もそれに追いつけと言わんばかりに資金面の辛さはありますが、かなり頑張って「質の高い作品」を生み出す努力をしているんですね。
 その中でもマラヤラム映画は限られた予算の中での映画製作とはいえ、元々教育レベルの高い地域(ケララはインド一識字率が高く就学率も高い)でインテリジェンスが高く、実験的だったり新しいことをしてみようという気質も持っているようで、そういう映画がいろいろ生まれています。お金がないと頭を使う…そしてそこから素晴らしい才能の映画製作者が排出もしています。
 2000年代後半このマラヤラム映画業界では、映画人材の育成を積極的に取り組んできており、ショートフィルムの盛んなインドの製作者が、スターを使って「Kerala Cafe」(2009)というオムニバス映画を作りました。 この辺りの取り組みが、その後のマラヤラム映画の新しい潮流となる「Traffic」(2011)を基点に、「New Generation」といわれる監督・撮影・脚本/ライター・他スタッフ・俳優等を新世代の傑出したクオリティの映画を生み出しているようです。New GenerationとかNew Ageとか呼ぶようです。そのNew Generationの監督は後日紹介しますが、その中から育ったそれを代表する俳優二人の2本紹介します。
----------------
<映画『Bangalore Days』> -2014
★『Bangalore Days』2014 Wikipedia IMDb

//-----
a0308487_04133926.jpgストーリー: 現代っ娘のKunju(=Nazriya Nazim)と型にハマらない自由の持ち主Aju(=Dulquer Salmaan)とちょっと生真面目なKuttan(=Nivin Pauly)と学生時代子供のころからの幼馴染で大親友。3人の友人関係も従来のインド価値観とは違う自由な男女の垣根の無い親友です。Kunjuも年頃となり見合い結婚でShivadas(=Fadhadh Faasil)と結婚しバンガロールに住むことに。夫は出張がちで、KunjuはAjuとKuttanたちと楽しくバンガロールで青春を満喫します。この3人の自由さは、インドの今までの社会規範の型にはまるものではなく、3人の楽しい青春群像は同時進行で進みます。生真面目なKuttanは勇気を出して飛行機のスッチーに声をかけうまくいってるように見えてハートブレイク、Ajuはバイクショップの仕事の傍らレースの日々、バンガロールのDJ:Shara(=Parvaty)に恋をするも、あることで彼女にあまり近づけないでいます。妻であるKunjuはあまり家庭に関心を示さない夫との間がしっくりいきません。そんな3人の抱えるバンガロールの生活がツイストしていき…。
---------//
 マラヤラムのNew Generationを代表する若手世代、Nazriya NazimNivin PaulyDulquer Salmaanによる男女3人の青春群像ストーリー。a0308487_04133920.jpg昨年マラヤラム映画で日本での初の一般上映となった「Charile」(2015 現在も順次上映中)でDulquer Salmaanを知った方もおられると思いますが、マラヤラムのニューシネマを代表する若手俳優が彼です。a0308487_04134065.jpgまた2015年の東京国際映画祭でマニ・ラトナム監督OK Darling」というのがありましたが(原題『O Kadhal Kanmani』タミル語)、こちらでも日本で彼は紹介されていますが、マラヤラムを中心に活躍するNew Ageを代表する俳優です。上記のマニ・ラトナム監督の「OK~」は、あれを見られた方は「マニ・ラトナム監督にしてはお洒落なラブロマンス?」と思った方も少なくなかったようでして、その理由はこれらマラヤラムで起きている映画のムーブメントを知っていると納得できることと思います。名監督がそのマラヤラムのムーブメントの代表俳優であるデュルケール君を使って、そのニューエイジの波をタミルに持ち込みたかった映画?ではないかと容易に推測できます。
a0308487_04133841.png
 この「Bangalore Days」の映画では若手3人の群像劇なので、物語のリードはNazriya女性で始まります。a0308487_04134099.jpgまた、ニューエイジのもう一人Nivin Paulyも後で紹介しますが、そのムーブメントの映画の中心にいる俳優です。映画の話のメインではないですが話の肝にもなるFahadh Faasilも、マラヤラム映画のニュー・ジェネレーション作品の代表する作品に多数出演する俳優で、世代的にはデュルケールやニヴィンより先輩世代で、Prithviraj君と同世代の00年初期から活躍する俳優です。他にも、過去の恋人役で先の「OK Darling」のヒロインをやったNithya Menon、CharileのヒロインのParvathyなども出ています。a0308487_04133984.jpg インド映画のニューシネマ・ムーブメントのお洒落さや新感覚映像で魅せるバンガロールの若者群像の傑作。あちらこちらの海外の映画祭に出されたら間違いなく話題になるだろう逸品です。2014年には南インドの各賞で賞をいただく一本で、マラヤラムの地域で50cr近い興行成績(マラヤラム史上Top10内に入る成績)をあげ、この映画はタミルでもリメイクされています。
  全篇に渡って、映像がとても現代的でおしゃれでナチュラルで、そして自由な南の風を映像から感じます。従来の古くからある南の映画の持つ説明臭い演出のぼったり感とは全く違う鮮やかな映像は、ミニシアターでおしゃれな映像が大好きな人にはたまらないでしょうし、またボリウッドでもそういう映画がありますがそれでもボリ映像は濃い濃縮度のある印象のボリウッドに対して、こちらの南の風は透明感/解放感に溢れた映像を見ることが出来ます。また展開も演出具合もかなり難しい様相で、練られた脚本やストーリーが伺える「ツイスト様相」な作品も多く、とにかく一筋縄ではいかないタイトルも。
 この映画のような良い映像は絶対に日本の映画マニアな人たちは大好きで、口コミでマラヤラム映画のファンが増えること間違いないマラヤラム・ムーブメントとして、a0308487_04133931.jpg日本の映画ファンには、是非に!知っていただきたいタイトルが「Bangalore Days」です。
 ちなみに私のハマりどころは、この監督の力量と音楽とFahadh Faasil(笑)。結局もれなく私の趣味はオッサンですかオッサン。イイ役者には弱いんだよ~(^^;)


<映画『Premam』> -2015
★『Premam』2015 Wikipedia IMDb

//---
ストーリー:George(=Nivin Pauly)は高校生。学校に気になるかわいい女子が気になるお年頃。a0308487_04150757.jpgどこにでもいる普通の兄ちゃんは、彼女を追いかけカワイイあの子の家の前で歌いだしたくなるウキウキ気分を過ごす毎日。ある日その気になるあの娘に声をかけられ有頂天…かと思いきや、彼女が気になるある男の子との橋渡しを頼まれ、あっさり失恋wで始まるGeorgeの初恋。Gerogeのその後の青春も、そうそうかっこよく何か話があるわけでなく、劣等生な落第生で悪ガキのまま大学に通い…さてさて次の気になる女性が出てきます。学校の女教師に片思いかと思いきや、いい雰囲気でアプローチも進むのです…  
---//
 こちらも、New Age世代のNivin Pauly主演の、一人の普通の男の「愛=Premam」の青春ドラマ。日本ではインド人コミュニティ向け上映会でこれが上映なされていまして、その時、映画マニアの友人が大絶賛していた一本でもあります。私もマラヤラムの入口はプリトヴィ君からひと世代前のスターからどっぷり漬かりましたが、この「Premam」映画は見た途端「この監督!誰だーーー!(><;)」と画面に向かって絶叫したタイトルです(^^;) ひじょーーに!映像感覚が全く素晴らしい出来栄えで、演出も音楽もすべてを含めてどう表現していいか、文章の下手な稚拙な私では言葉が見つけられません!!_(^^;)。
 a0308487_04150734.jpgまた主演のNivin君、若い高校生レベルの学生姿から、劣等生兄ちゃんから社会人の落ち着いた姿まで通しての見た目も見事に変わっていってますが、年齢不詳な3変化にはちょっと驚きます(笑)。でも映画の肝は彼の風貌の代わりではなく、彼演じる主人公の幾度となくやってくる恋愛模様のお話。Nivin君のキャリアは実は浅く2010年代はいってから、大学を卒業してからのキャリアです。a0308487_04150767.jpg先に紹介したデュルケール君は、彼の出る映画は全て「New Generation」のカテゴリーに含められるそうですが、Nivin君はそうではない従来の映画にも出れる幅の広さのある個性を持っていますので、いろいろ楽しみではあります。際立ってイケメンというのではない普通っぽい個性が映画の画面の中では重要であるので、今後もファンをかなり楽しませてくれると思います。マラヤラムの脚本の難しさを、画面の中でぴったり何気なくハマる個性の俳優として(華やかなスター様作る傾向の強いインド映画とは違う向きの)、マラヤラムだけでなくタミル/テルグを牽引していく一人になると思います。
 ちなみに先に書いたデュルケール君は既にタミルデビューしていますが、ヒンディでもデビューの噂があるそうです。ヒンディ業界もマラヤラムのNew Generationの作風を気に入っていないわけがありません(New Generationは世界で闘えるレベルの作風のクオリティですから)。ただヒンディの観客がマラヤラムの風を理解するかどうかは全く別の話です。海外向けのヒンディの観客層には受け入れられるでしょうが。この乖離が実はインド映画の弱点でもあり、まだ克服にはかなり遠い話なんでしょうねぇ。
a0308487_04150787.jpg この映画、とにかく!映像/演出が際立っていまして、4crの製作費で60crの興行収入、上記と同じく近年のマラヤラム興行のTOP10に入っており、音楽も素晴らしくこれを映画館で見ることが出来た人が羨ましくてしょうがないです…(^^;)

 この2015年のやはりマラヤラムの映画賞では、デュルケール君の「Chalie」が賞もとっていましたがそちらは話が分かりやすさもありましたが、こちら「Premam」もいろいろ賞を獲りまくっています。a0308487_04150620.jpg何しろ映像の紡ぎ方の感覚がかなり斬新で、ストーリーを追うというのよりも映像の演出で作りだす情景や画面の絵面は、私の中では「恋する惑星」のウォン・カーウェイ監督を見て以来の感動を覚えまして。もちろんこの映画は今の時代なので、時代が違うと手法も違うでしょうが、かつインド的であるにもかかわらず現代的でありますが新感覚な美しい映像です。 ショートフィルムなどを支援するマラヤラム映画界のプログラムが、確実に実力のある映画人を育て上げている成果の一人の監督です。
 この一本を、映画マニアあるいは映画好きがとにかく見ないってことは、まずありえないっ!とまで断言させる一本となっていますので、自称でもあなたに映画好きの自負があるなら、絶・対・に・っ・!見るべきタイトルだとお伝えしておきます。(私は残念ながら映画マニアというほどには毎回映画に足を運べない環境に生活が限られてる者ですので、そんなあたしが見た!んですから、映画マニアと自称する人は「見て当然!w」だと思います、はい(^^;))。この映画、2016年にはテルグでリメイクされてます。
a0308487_04150742.jpg

-------
 こういう映画を一般上映で日本で上映できるくらいの力が、日本の映画会社にあるのなら、まだまだ日本の配給も捨てたものじゃぁ~ないなぁ~と思えるのですが(^^;)。

これを日本で一般上映できる力が欲しい
# by AkaneChiba | 2017-02-11 06:14 | 10年代 | Comments(0)

字幕の難しさ

 ソフト面の商品ってのは、その品質をはかるのはとても難しい時代になっています。ゲームだったらあからさまなバグが出るなら商品品質にクレームも出ますし、商品を配信する側がそういうものに対処します。また特定のSNSなどで一定の独特のルールを引いたらそれが、世間一般の常識と外れていたと炎上したりなんてのもそういやありました(笑)。商品そのものが無形材(=有形の形あるものではない財やサービスのこと)である、その商品の品質をはかるクオリティってのはどこで判断できるんだと思います? これが映画だったら、面白い映画、見て満足する映画…ということになりますが、日本に住んでる日本人なら日本語がわかるので日本語映画なら話の中味を理解できるので、商品として提供されてる映画の質が自分で判断がしやすいですが、これが「自分のわからない言語」の国の映画で、その翻訳された言葉がいい加減だったりした場合、素晴らしい作品であっても、製作者が意図するところが伝わらなかったり歪曲していることがあるなら、あなたは消費者としてそれをどう受け止めるでしょう?それともどうせ外国語だからわからなくて当たり前、気づかないなら大きく製作者の意図を外した翻訳の作品でも、その場所で満足出来たらそれでOKとそういうものですか?

 今回は字幕のお話です。

<字幕は、翻訳家の高い技能が必要な専門職のはず…>
 字幕には、かなりの難しさがあります。字幕には文字数制限があるからです。
 吹き替えは複雑な脚本でない限り、単純なセリフだと脚本に近いものでも大丈夫なこともあり、映像の口の動きに合わせる技術で声の役者がすりあわせますが、意味やニュアンスが大きく変わるセリフになるわけではありません。字幕ではそういうわけにはいきません。字数制限の短い言葉で、日本語の能力にも長けて尚且つ、脚本を起こす能力もある程度必要になってきますので、字幕は『映画の内容とニュアンスとを読み取った』上の専門的なもので、単に直訳すればイイというものでは無く、翻訳は訓練された職業の元にある仕事のはずです。

 単に映画の意味を知るだけだったら、インド映画に限らずとも、英語字幕はどこの国の映画でもDVDメディアなどでつけていますので、それを見ることでだいたいのストーリーやニュアンスがわかることも多いですし、世界市場を意識したメディア販売/ネット配信に向けての製作者側は、字幕までは映画製作の既定の路線でシッカリした翻訳技能者や、吹き替えならば吹き替え専門の職を置き、それがビジネスの範疇に入っています。販売網が英語圏だけでなく他欧米言語やアラビア語などの地域など特殊な地域向けの商品だと、もちろんそれらの言語の翻訳メディアが販売されています。海外の映画において日本語は、当初からそういう販売網の範囲に入りにくいこともあって、日本語だけ特別に別に翻訳字幕を日本版で販売しなおしていたりしますよね。ちゃんとした日本の商品なら翻訳も、しっかりした日本語で翻訳がなされて販売網に載りますが、意外に欧米以外の映画の文化圏の言語ではそうとは言い難い商品も時折存在します。だから酷い無茶苦茶な日本語訳にぶち当たった映画を見る位なら、英語字幕をDVDについてるのを見る方が、かなり映画の製作者の趣旨を損なわずに物語を楽しめることも少なくないです。
 最近はYou Tubeなどは、映画の中の音声で聞こえたものを自動翻訳で文字化する機能がついています。欧米言語の流れのものは聞き取りやすいうえに同系列の他言語にも翻訳がしやすい様子ですが、日本語では、あまり精度の高い自動翻訳に出会うことはほとんどありません。(もっと日本人側が英語発信できる相対数増やさないと、これはなかなか進まないと思います。) 日本語字幕は言語の特色からなかなかスムーズに世界の言語との翻訳が進んでいませんし、ろくな翻訳になってないことはネット翻訳などを見ていてもよくわかることと思います。日本語は難関なうえに、字数制限のある翻訳+日本語による脚本作成能力…の難易度は、世界でもかなり高い技能が必要であると思われます。

 ときどき日本で紹介されてない海外映画などを自分たちで翻訳してみるようなSNSコミュニティなんかもありまして、こういうのはおそらくその地域に住んでたことがあるような方や、仕事赴任先や大学などでその方面の語学勉強したことがあるような方なんかが、翻訳してみようとなさってることもあるようです。
 そのように、その方面の言語や文化や習慣を良く知っておられる方でも、英語や欧米の言語のように多くの人が学んでる言語でなら、間違いがあってもすぐに修正されますが、インドに限りませんがレアな言語になってきますと、それを本当にキチンと訳せる方…というのは、専門の大学などで学んだ方ぐらいしかいなかったりするので、その専門性に加えてそれらの言語を知っている方の元の数がさらに少なかったりすれば、必然的に仕事として受けられる方々の範囲が決まってきます。

 インド映画は、あまりにもインドの映画業界が多岐多様で言語ごとの映画業界があって言語が多すぎて特殊すぎるので、この訳者の母体数が日本で多いわけではないのです。専門性の高い言語だと、そういう学術的な機関から紹介を受けた方々が、職業翻訳家としてお仕事をなさってる世界だと思います。(産業翻訳家という仕事で、主に出版や企業関連翻訳などでご活躍されているわけです。)そういう方の仕事の範疇の一つには、映画翻訳というものもある…ということでもあります。特殊技能を持つ専門職というわけですから、本来はきちんとした報酬の元に仕事として依頼するべき分野でもあります。
 ですが、日本は映画産業は料金システムや労働形態が世界のどこのよりも比べ物にならないくらいブラックな産業である事実が大きく、欧米言語でも映画字幕だけでご飯が食べられる方はなかなかいないそうで、映画字幕翻訳家という方は一握りの売れっ子さんだけだといいます。日本は映画産業の上映状況に関しては、ひじょーーにビジネスとしての意識の低い業界である事実は、様々な方々が口々におっしゃってたりしますね。職業としてまだ何とか成り立つのは英語系列欧米系の映画の翻訳なんかの話ですが、まだそれでも観客が多く入る映画でしたら、そこそこしっかり仕事料金はいただけるかもしれませんが、あまり観客数のまだついてない稀少言語の映画の翻訳…となると、お仕事としてしっかり料金をもらえてるのかどうか心配になります。日本の映画産業があまりにも、企業側も製作者も意識が低い為、映像を作る場所でのプロフェッショナルはそれは存在しっかりしているかもしれませんが、観客の届けるための職業をしっかり養成してきていないようで、観客に見えない部分でそれら映画を支える場面でのプロフェッショナルが育っていない旧態前のまま…というのが、今の日本の映画産業の現状なのだと、理解しています。(また諸外国と比べるときに、円ベースで比較するからおかしくなる話で、その国の物価基準に合わせれば話は違います。日本は映画などのエンタメ産業は広告商社や興業屋元締めが金を抜き取りすぎて、末端製作者にお金が落ちてこない仕組みになりすぎです。中抜業者がつぶれない限り日本の映画産業は決して復興することは無いと私は思っています。自分たち産業人の驕りで自分たちで首を絞めておいて、お金が回らないと喚いている、そういう産業構造になっているのを、誰も打破しようとしない産業界だと思っています。)
 キチンとした労働対価にキチンとした料金を支払わないと、キチンとした仕事を私たちは手にすることができなくなります。ちゃんと訓練を受けた方々によるプロの仕事なら、それに見合うプロセスを経たプロジェクト仕事になるはずで、いい加減なプロセスによって為されたプロジェクトでは、とても「悲しい質」のものを社会に商品として出してしまう結果になってしまいます(^^;)。 
 インド言語は稀少性が高すぎるものもあるので翻訳者の数がおそらく限られてくる…ことは容易に想像がつきますし、そういう場合ですとやはり専門の研究職の方等限られた条件の方だけしか出来ないのではないかとその専門性の高さに感謝するばかりですが、果たして日本で映画を送り出す側のブラックやグレーな価値観しかない日本の映画業者が、その意識をもってちゃんとした仕事をしてきているのかどうか?は、時々大きく疑問に思うことがあります(^^;)。

 実際、ここのブログでも何度か、私のようなインド映画初心者でも「その翻訳、ちょっとまてーーー!(^^;)」とツッコミたくなるような翻訳のインド映画が商売として上映されたこともこの数年何回かありましたので、正直、インド映画ディーラー側の難しさの問題だけではなく、日本の側の配給側の「意識」については、業界全体で産業構造を見直していただいて、そういう不幸ないい加減な商売にならないでいてほしいと、切に願うしかないと思ってもいます。
 忘れないで欲しいのは、英語字幕ですら「そんな訳し方するのか?」と英語を聴ける方なら思う翻訳も結構ありまして、そういう翻訳者の力量に疑問を呈する人気タイトルについての騒動なんかもあるように、その翻訳が必ずしも映画製作者が意図する表現を100%表しているものではないことは、皆さんもある程度頭の隅入れて映画を見ていることとは思いますが、映画のストーリーに関わるエッセンスをすっ飛ばすような翻訳では、その翻訳者のプロとしての技量を問われてしまうでしょう。時に、プロトタイプで翻訳した監修も受けないタイトルが、そのまま市場に流れてしまった…ってなモノもないわけではなく、映画の本編に字幕者の名前が掲載されないタイトルとかを見て…「これは、なんか揉めたかグレーなことしたな…(^^;)」と推測できる商品も見ないわけではありません。どのタイトルがそれだとは言いませんがっw

 本当にその映画を愛する方々=消費者 に対して、そんな商品を売りつけているような一部心持ちの悪い業者…に対して、そんな商品を売りつけるなっと言えるか言えないかは、その商品を判断する私たちの側の「商品を見る眼」にもかかっているわけで、映画のようなソフト商品においては、なかなか判断がしにくいむずかしさがあるとは思います。が、私のようなインド映画初心者に突っ込まれてるようでは、とてもとても「プロとして金取っていいとは言えない」のではないかと、心の中で「できるだけここの組織のタイトルは(映画や観客を蔑ろにしてるから)避けよう」と思ったものも正直にあります(^^;)。作品製作者へのリスペクトというのは、それを見てくれる観客へのリスペクトなしでは成り立つものではありません。ままあることとしては、事情の分かってない観光客日本人をだまくらかす外国人…ってのは海外旅行先ではよくある話でそれもいちげんさん故にまだ笑い話にしていられる範疇ではあります。が、一回きりではない長く続けようと思う相互取引のビジネスでは、信頼関係を築くのは大変に難しい話で、少なくとも取引相手に最低限度の「リスペクト」尊重する姿勢が無ければ、長い付き合いは出来ることにはなりません。品質を保とうとする姿勢を見せずにその敬意を払えないディストリビューターを誰もが信用する気になれないのは当然のことと思います。「この程度の質でも、この程度の観客なら、売れるから大丈夫だろう」なんて馬鹿にされ方された商品では、消費者としてはお金を払いたくないからですけどね。(メーカー勤めしてた人ならこの辺の意識とてもよくわかるよね(笑)。日本製品が品質が素晴らしいのが何故だかわかりますわw) 商品への愛があるから、商品を自信をもって市場に出せるのですから、この精神無くしては社会の需要と供給はバランスが保たれなくなります(^^;)

 ちゃんとしたプロジェクトにおいて、ちゃんとした報酬が払われてた品質のあるちゃんとしたプロの商品…を映画としても見たいと思うのは、ビジネスでお金を払う以上当たり前のことだと思っています(単なる自主上映会ではないのですから)。またちゃんと報酬が支払われる仕事でなら、プロの仕事は見事なものですからね(^^;) そういうところは日本人几帳面なので、質のいい商品を目に手にすることが日本では可能なので、是非ともそうして欲しい、間に入っている「会社/企業の姿勢」によろしくお願いしたいものなのですが、実際はどうなってるのでしょうかねぇ…(^^;)。

 また、どうも近年、この翻訳や監修(ディレクション?スーパーバイザー?)と言われる存在の「日本の質」が低下してるそうで、映画好きの年間400本から映画を見る友人はそのことを大変憂いて嘆いておられました。昔は一本の映画に丁寧に時間をかけることが出来たそうなのですが、最近は年間に入ってくる映画の本数や言語の範囲が広がったこともあり、一本のタイトルにしっかり時間がかけれなくなっている・・という状況もあるようで(それならそれでしっかり仕事が増えて雇用を生み出してるのだから、本来は活性化するはず。ビジネスとして製作費・人材にお金をかければいいのに、それが出来ない業界?!ってことなのですかね?)、人材の拡充と質の維持が出来ないというのは、産業界全体の意識の取り組みがなされていないからです。産業界全体がどうすべきか…という意識にならない限り、日本の映画業界には、海外映画だろうが邦画だろうが、未来はないと私は思います。


変な翻訳?
# by AkaneChiba | 2017-02-01 16:23 | Intermission | Comments(0)

インド映画感染記 忘備録5 2017年

インド映画感染記 忘備録 更新まとめのリストURLはコチラ  
-------------------------
<2017年>
2017.3.20…2月の内に500本を超えました。既に2017年封切られた映画も課金サイトで見れるところが出てきたり、珍しく大阪でも封切り時間置かずに上映会があったりとか。ボリもそこそこ2017出だしは好調のようです
2017.2.14…昨年秋に南インドは大豊作に気づいて見倒したら、止まらなくなったマラヤラム映画(^^;) 昨年のうちに500越えは無理と思ったが、2月末までになんなく丸4年で500本越えそうだ。インド映画は現地住みや、ネット駆使でもしない限り、そんなに数見倒せない(^^;)

2017年
----3月中-----
521. Manichitrathazhu 1993 チャンドラムキのオリジナル。舞踊シーンはいると、それだけで映画の格があがったような気がしました。
520. Black 2005 SLB監督流ヘレンケラー。映像美はさすが巨匠。
519. Si 3(Singam3) 2017 キャーー!目がハートスーリヤさん~~かっくいー!(≧▽≦)揺れるハート シュルティでてるのもツボです(笑) ってかとにかくツボって面白かったw
518. Happy Ending 2014 イマイチ。なんというか深みがなかったです。
ex.  xXx: Return of Xander Cage(邦題: トリプルX:再起動)2017 ディピカちゃん3番目のクレジットはお見事です。
517. Bairava 2017 Vijayポンガル映画ちょっと暗め?昨年ほどのお祭り感がない
516. Cocktail 2012 さすがのサイフ、ディピカちゃん渾身の演技となかなか面白かった。後半ちょっと重たくなったかな?
515. Daawat-e-Ishq 2014 この Aditya Royは唯一好きだ。ダウリーの習慣は難しい社会、496条のA項か。
514. Khoobsurat 2014 ソーナム&ファワドのラブロマンス。ファワドの演技のサポートするリードで、切ない気持ちもちゃんと伝わるいい映画でした。
513. Commando 2: The Black Money Trail 2017 アクションがいいのと配役が上司と女優が少しグレードアップしました、予算万歳(笑)
512. Commando - A One Man Army 2013 Vidyutのアクション見ごたえ十分。ヒロインの彼女が美人なのかそうでないのか微妙でなぁw
511. Badrinath Ki Dulhania 2017 ヴァルンがどんどんフェロモンのあるイケメンになり始めてて、この手のコメディ若手はそろそろ無理になる前に。
510. Welcom Back 2015 話全然わからんジャンクコメディwベテランが遊びに行った先で撮った映画のパターンw
509. Rangoon 2017 これは日本買い!日本人が出てるからじゃありません。インド映画と言わないで黙って出せば気づきませんよきっと日本の人(笑) サイフは祖父世代から話をこの時代のこと聞いてそうだよなぁ(^^;)
508. Kaabil 2017 リティック新作復讐譚。復讐動機になる事件が話重い(^^;)
507. ABCD: American-Born Confused Desi 2013 デュルケル君のおばかなコメディ。Charlieの監督さんの作品
506. Pulimurugan 2016 モハンラルの昨年とびぬけた興行成績を打ち立てた虎アクション。
505. Phantom 2015 サイフの骨太なスパイアクション。興行成績は行きませんでしたが、作品の質はいい。2008タージ・ホテルテロの報復にパキスタンに潜入作成遂行という話。

----2月末まで-----
504. Ungil 2014 なんだこのクソ面白くない映画はw せっかくのストーリーも脚本の練りの甘さで台無しな感じするなぁ・・・
503. Shaandaar 2015 これは面白い!但し玄人ウケすぎるっ!私は大好物!!
502. Baashha デジタルリマスター版 1995 マサラ上映。濃い一日でした! 
501. 22 Female Kottayam 2012 恋愛映画だと思ったら!ヒドっ!w( ̄□ ̄;)
500.  Arjunan Saakshi 2011 サスペンス劇場マラヤラム流。気兼ねせずに見れた
499. 1983 2014 インターバル前に大爆笑w Nivin君いいポジションの俳優だw
498. Oppam 2016 Mohanlalシリアススリラー。盲目の父ちゃん、耳と知恵で活躍
497. Action Hero Biju 2016 警察官はよろず相談所w Nivin君おひげ警官お似合い
496. Traffic 2011 マラヤラムのNew Generationの基点。
495. Neram 2013 Nivin君新感覚シリアスドラマ。New Generationの一本。
494. Twenty:20 2008 もっちゃり感があるのはこの時代故でしょうね。
493. Tammar Padaar 2014 プリ君は3番目くらいのコメディ。演出が飽きずに良い
492. Action Jackson 2014 いろいろと知りたいことが草w 岡村さん!!w
491. Raees 2017 シャー様かっこよかったw
490. Robinhood 2009 これ面白かった、よいアクションサスペンスだわ。
489. LollyPop 2008 批評と検閲で結末書き換え
488. Calender 2008 やっと面白くない映画を見たw
487. Kaashmora 2016 念力観賞。全篇後半のような映像するお金が続かなくての前半?w
486. Ayalum Njanum Thammil  2012 プリ君医者になるw
485. Befikre 2016 Vaani Kapoorが素晴らしい!YRFは本当に踊れる人材好きやね

----1月末------
484. Double Barrel 2015 この監督!今後楽しみですよ!
483.  Talaash 2012 アーミルの映画?ナワズさんの映画だろww(違っ)
482. Rakta Charitra 2 -2010 Suriyaさん見たくて見た映画。服脱いだ途端喜んだオレ(^^;)
481. Life Of Josutty 2015 この監督の技量を知りたくて見ました。一人の男のいい話でした
480. Rakta Charitra 2010 Vivekよりヒロイン役の彼女が気になった私w Sudeep様ツボ
479.  O Kadhal Kanmani 2015 立て続けにデュルケル君のマニラトナム監督。
478. Usted Hotel 2012 マラヤラム・ムーブメントの一本。
477. Kaminey 2009 こちらは監督の力量がさすが!演出もかなりいいし。
476. Jab We Met 2007 やっと見た。シャヒドうまいんだよ~。
475. Drishya 2014 P. Vasu監督 V. Ravichandran主演 
474. Drushyam 2014 Sripriya監督 Daggubati Venkatesh主演
473. Papanasam 2015 カマル主演の Jeethu Joseph監督による「Drishyam」リメイク
472. Bangalore Days 2014 むちゃくちゃ名作じゃん!!!!!!!
471. Memories 2013 Jeethu Joseph監督がムッチャ気に入りましたっ!!!
470. Oozham 2016 むちゃくちゃ面白いやんけっ!(>_<)Drishyamの監督さすがっ!
469. Kaaviya Thalaivan 2014 シッタルダ君とPrithvirajの面白い配役。念力観賞、いい作品
468. Ghajini 2005 アーミルだと萌えないのにSuriyaさんならMVシーン見てられるというw
467. Fanna 2006 一応みとこうと。私はアーミルに萌えねぇわぁ~(^^;)
466. Kabul Express 2006 このころのジョン役どころピッタシやな。Karbir Khan監督さすが
465. Dangal 2016 おもしろくないことはないですがこんなものでしょう。
464. Omkara 2009 やっとみた。3本の中ではこれが一番エンタメ性が高い。
463. Kelala Cafe 2009 マラヤラム映画オムニバスドラマ。この辺りから今のニューエイジと呼ばれるマラヤラムの新風が吹く原動力になってる様子。
462. Dishoom 2016 ジョンとヴァルンの凸凹刑事もの。面白かった頭使わないで(^^) ヴァルンはこういうおバカもの一歩づつキャリア重ねて育ってほしい。ヘリスタント頑張りましたGJ!
461. Puthiya Mukham 2009 やっと面白くないプリ様映画を見たwおもろなかったー(笑) 辻褄合わんしw 口実つけてとにかくアクション見せたいだけの映画のようです(笑)
460. London Bridge 2014 プリ君チャラ男、屑男っぷり全壊ひどっw でも健気な普通の娘に恋して改心するのねw プリ君ファッションショーな映画かもな(笑)
459. Thanthonni 2010 南らしいドタバタ風な辻褄合ってない無理やり伏線回収したような、実は主人公正義のお金持ちってご都合主義映画w ビミョーなカッコよさ?(^^;) 
458. Theri 2016 Vijay昨年の大ヒット作。いつものVijayって感じ。
457. Nandanam 2002 プリ君デビュー作
----------------


  @@忘備録4 2016年はこちら
# by AkaneChiba | 2017-01-31 04:36 | インド映画全般 | Comments(0)

3月 インド映画 日本上映 2017

 ちょっと気の早い3月ですが、情報が増えてきましたので2月とは切り分けました。というか大阪アジアン国際とかの季節なんだけどね。

<インド映画に関係のある上映>
「汚れたミルク あるセールスマンの告発」
(原題:Tigers -2014) 印・仏・英合作 2017年3月4日~ 新宿シネマカリテ
Wikipedia  IMDb  日本語オフィシャル・サイト Trailer

映画『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』予告編

 ▽大阪テアトル梅田3月18日 各地順次巡回

 こちらは2014年サン・セバスチャン国際映画祭で上映された映画だそうで。ダニス・タノヴィッチ Danis Tanovic 監督(ボスニア・ヘルツゴヴィナ出身)の作品。日本でも初公開ですが映画祭公開以外では、世界でも初公開となるそうです。トレーラーを見るからに骨太なシリアス社会派ドラマとなっている様子。キャスティングには、イムラーン・ハシミ Emaraan Hashmiアディル・フサイン Adil Hussain などインド俳優も実力国際派な配役を据えたタイトルとなっています。
 イムランは日本でインド映画ファンにはおなじみですが、日本で公開されてる映画はあまりないかな?インド初のエロティックスリラー「Murder」(2004)なんかの路線で作品に出ていますね。Murder2とか、Raaz 3Dとか、インドあんまりこういう路線のスリラーは無かったのをBattファミリーがインドに持ち込み、その映画一族の一員として渋めの路線で映画に出ている30代半ば過ぎのとても良い俳優です。映画祭上映で「Ek Thi Daayan」や「Once Upon a Time Munbaai」くらいならあるかな?ネットなどで見るなら「The Dirty Picture」(2011)とかあたりなどお勧めですよ。
 アディル・フサインは「ライフ・オブ・パイ」(原題:Life of Pi)とか「マダム・イン・ニューヨーク」(原題:Einglish Vinglish)で、主人公の夫役やっていたのでなじみのある方は多いと思いますが、ひじょーーに渋い脚本の選んだ作品に出ていて従来のボリ俳優とはスタンスが全く違いますね。ヒンディ映画中心ですが、英語圏の映画にもかなり出てるので、しかも映画祭とかに出すような映画とかその手のが多い、渋過ぎな俳優ですな(^^;) そういう骨太な配役で印仏英合作映画としての一本、ちょっと楽しみですね。関西見れるのかなぁ?…こういうのって関西で回ってくるのは、きっと数か月後~半年後くらいに九条や十三辺りのミニシアターってとこやろなぁ…(^^;)はテアトル系で上映です

<ゆうばりファンタスティック映画祭2017>

 なんと!ゆうばりで南インド映画でゾンビ映画が来るそうです。
3月2日~6日 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

★3/3上映「ミルサン」(原題:Miruthan)2016 タミル語 ゆうばりHP Wikipedia IMDb 


 タミル映画初のゾンビ映画ということらしいが、タミルの映画ってフツーに昔から幽霊物はやってきてるよなぁ~、つまりホラーは古くからある。しかも血だらけ過ぎだよねっ(^^;) ゾンビが無いのかな?ゾンビ映画はヒンディでも作ってたし、最近ヒンディはロマンティック・ホラー/スリラー路線ってのでインドでのジャンル確立してる。ちなみに、ホラー路線はインド各地で作られてるのは知ってるけど、あんまり成功はしてない?のかしらね? 普通の映画の残虐シーンがふつーに恐いんで、ホラーにする必要がないのか?(^^;) インド映画タミルでのこの手の映像だと、今南インドの映画はとても勢いがあってアイデアいっぱいで面白いと思うので、楽しんでください。107分?タミルで?短い!w(^^;)w まだまだ他の映画のようには予算がそこまでいかないか?



<イスラーム映画祭2> ▼公式サイト ▼Facebook ▼Twitter
 一月に渋谷と名古屋でやってた映画祭が神戸(3/25-3/31元町映画館に来ます。
ラインナップ
『私たちはどこに行くの?』 2011年/フランス=レバノン=エジプト=イタリア
『敷物と掛布』2013年/エジプト
『泥の鳥』 2002年/バングラデシュ=フランス
『蝶と花』1985年/タイ
『改宗』2008年/タイ
『バーバ・アジーズ』2004年/チュニジア=ドイツ=フランス=イギリス
『マリアの息子』1999年/イラン
『十四夜の月』1960年/インド
『神に誓って』2007年/パキスタン
『ミスター&ミセス・アイヤル』2002年/インド
  ●渋谷ユーロスペースの映画祭の時のチラシは コチラからダウンロード
 
 元町映画館からの情報はでてます。「神に誓って」が必見!!


トランシネマ第5回上映会
2017年3月20日 せんだいメディアテーク 7階スタジオシアター 詳細はこちら http://peatix.com/event/208156?lang=ja

「移動映画館」(原題:Touring Talkies -2013)
  マラーティー語映画 Trailer Wikipedia


 既に2013年のIFFJや高崎映画祭などで紹介されている「移動映画館」(Touring Talkies)です。このほど仙台で上映がなされるそうなので、二度とこれを映画館で日本語付きで見る機会が訪れるかどうかは疑問ですので、まだの方は是非足を運んでください。映画の匂い香り立つ隠れた名品!ですよ。「ニュー・シネマ・パラダイス」みたいな映画が大好きな人にはツボる逸品ですね。映画を愛するのに国や人種や製作者がだれであろうと、そんなことはどうだっていい話です。インド映画を固定観念で紋切り型に見る人も多い日本で、この映画は、そういう紋切り型の視野の狭さを、しっかり打ちのめしてく、そして映画を愛する気持ちを大事にしたくなる宝物を見つけた気分にさせてくれる一本ですので。またインド映画は、地方映画がこのところ特に傑出したドラマを生み出しており、マラーティー語というそれまた日本で翻訳できる人が貴重/寡少な言語でもありますので、この機会を逃さないで欲しいと思います。
 私はこの映画に惚れこみまして、チャンス少なく計3回しか見ることが適いませんでしたが、鮮明にワンシーンワンシーンが脳裏に焼き付いており、このブログでも何度もテーマにして(→「映画愛って?3 -プロの愛って?-」等)取り上げさせてもらっています。さすがにオフィシャルサイトはもうなくなってしまいましたが、貴重なこの機会をどうか逃さないで欲しいと願います。


大阪アジアンは一本だけ
# by AkaneChiba | 2017-01-28 16:46 | 映画全般 | Comments(0)

インド映画「沼」再び『Drishyam』2013他

 再びインド映画沼wの話です。実は2013年のマラヤラム映画の大傑作が2014、2015にかけて他4言語それぞれのご当地スターでリメイクされて(オリジナル含めてインド国内で5言語)、さらにどの映画もその興行成績たるやどこでも大ヒットになっているというインド産ドラマ・スリラーの傑作映画の話です。a0308487_03145681.jpg マラヤラムの映画は今ひじょーーに勢いがある若手の才能ある監督が、New Age/New Generationとして俳優や監督・スタッフごと勢いのある素晴らしい傑作/佳作/快作を2010年代に飛ばしています。その2010年代に入ってからの一つの到達点といいましょうかターニングポイントとなった映画の話です。

<「Drishyam」5言語で製作>
 その2013年のマラヤラムの中で最も売れた旗手ともいえるJeethu Joseph監督の名前を一躍スターダムに乗せたタイトルで、2013年12月にマラヤラム映画界の大スターMohanlal(モーハンラル)主演の映画「Drishyam」について簡単に紹介しようと思います。
 この映画は封切られたと同時に、これがその年マラヤラム史上空前の興行成績となり、他の言語で翌年、翌々年、その言語の映画界の重鎮スターで次々リメイクされ、オリジナル言語含めて5言語で製作されたリメイクされまくった作品となり、その上どの言語の映画界でも大好評の素晴らしい興行成績を上げるという、まさしくインド映画沼wな一本のタイトルとなりました(^^;)。映画としてはむちゃくちゃ面白い映画となっている見事なスリラーで、マラヤラム映画のターニングポイントにもなった映画なのですが、その分、とある騒動も起きています。(それは後程後述にて…)

 前回、インド映画沼として紹介した「Okkadu」(2003)、「Ghilli」(2004)、「Ajay」(2006)、「Jor」(2008)、「Tevar」(2015)は、それでもリメイク年度に隔年の間が空いており、一気にブームとなってリメイクとなったわけではありませんし、全部が全部それなりの大ヒット興行成績を上げたわけではありません。このようなタイトルはこの映画だけでなく他にもあるので(プラカーシュラージさんが3作品に渡って悪役で出演してるのは珍しいかもしれませんがw)、これだけが特別というわけでもないですが、それでもテルグのマヘッチ主演のも面白かったですが、タミルのAjayのGhilliの方もさらに音楽がマッシュアップされて面白くファンを楽しませてくれた、各言語ごとの「地方特色を反映した」タイトルでした。a0308487_03023942.jpg同じタイトルでも興行成績はそれぞれにまちまちの違いが出ました。
 ところがこのマラヤラムの2013年のスリラー「Drishyam」は、瞬く間に各地方の映画界で、良い父親世代の演じれる世代のベテラン・スターで次々リメイクされ、そのどれもが優秀な興行成績を上げたという稀有な大ヒットタイトルと言えると思います。いわばこのタイトルだけで全部合わせて稼いだ金額…500cr越えてるんじゃない?(^^;)という、その点でもかなり稀有なインド2013-15年の3年かけた「裏ヒット作品」と言えると思います。まぁ製作・原作者にどれだけ資金が渡っているかは疑問ですがね…(^^;)

<リメイク歴>
 簡単にそのリメイク歴を見てみましょう。
オリジナル ▶マラヤラム語 2013年12月
 Jeethu Joseph監督(ストーリー/脚本兼) Mohanlal主演「Drishyam
☆2014年は2言語、ほぼ同時期公開
▶カンナダ 6月 
 P. Vasu監督 V. Ravichandran主演 「Drishya」 
▶テルグ 7月 
a0308487_03145552.jpg  Sripriya監督 Daggubati Venkatesh主演 「Drushyam
☆2015年も一か月弱で時間置かずに2言語
▶タミル 7月3日
 Jeethu Joseph監督 Kamal Haasan主演「Papanasam
▶ヒンディ 7月31日
 Nishikant Kamat監督 Ajay Devgan主演「Drishyam
 3年の間に同じ映画が5本製作されているわけですね(笑)。

<地方で売れた映画は中央がリメイクするというインド事情>
 先も言いましたように、この映画は5言語で製作されています。
a0308487_03145666.jpg配役が、私はあまり南のことは知らないので、Mohanlalというおじさん大スターくらいは知っていますが、テルグのDaggubati Venkateshや、タミルの御大Kamal Haasan Sirは他の映画でも拝見しているので知ってますが、カンナダの主演のV. Ravichandranは全く分かりません(^^;)。
a0308487_03145518.jpg 実は私はこの映画を最初に、Ajay Devganのヒンディ版で観まして、ひじょーーに唸る傑作スリラーで拍手したんです。ストーリーは家族愛の話でもありますので、家族を守り切る頼りになる父をしっかり演じ、それを執拗に追う警察官の母役が息子を溺愛する愛情を示すといえばこの女優=Tabuという配役でしてこの女性警官がまた恐いんです(^^;)。
 実はこの映画リメイクされたことで、複数の映画に跨って同じ役で出演してる人がいまして、まず家族の中の一番下の妹役の子供はマラヤラム、テルグ、タミルでも出演、そして家族を追い詰めるその恐い女性警官をAsha Sarathマラヤラム、カンナダ、タミルとで重複して出演しています(この女性警官のAshaには映画賞上げてもいいとすら思うほどの活躍ぶりでした)。他にも警官が被ってるような気がしたんですが、みんなおひげで同じに見えて見分けつかん(^^;)、カンナダとテルグが被ってる?のでしょうか?(誰かそこ教えてw 見分けが…w)。
a0308487_03145567.jpg タミル語版は、監督がマラヤラム語のオリジナルの監督です。最初アジャイさんのヒンディ版で見てしまったので、オリジナルがマラヤラムであることは知っていましたが、オリジナルまでは見る暇がなく手を出していませんでした。ところがこのところのマラヤラム熱でこれは見ねばと手を出し、そしてまたこの映画はタミルの御大Kamal Haasanもリメイクしたことを知っていたので(音楽がちょっと私が気になってるGhibranが担当していたので)、マラヤラムの熱に浮かされたのをキッカケに、とにかくオリジナルとタミル版を見ました。
 つまり同じ監督のオリジナルと、リメイクを見たわけです(^^;)
 で、インド映画沼について書きたくなって、その後のリメイクを全部も見てみることにしました。運よくカンナダ版も見つけることが出来て、結局、5言語全部踏破しました。あほですか!オレ…!_(^^;)

<インド映画沼>
 この映画がリメイクされた理由は、もちろん!元のスリラー・ドラマが秀逸であったからでもありますが、それ以上に主人公がいろんな映画をヒントに問題を解決していくという点が面白くもあり、a0308487_03050463.jpg各映画の業界の映像を利用して、その映画から学んだ主人公がお困りごとを解決するのです。自分の家族に関わる重大で深刻な問題を過去に見た映画を元に家族を守り切る…という映画になっているので、この「知恵」のために使われる映画が、そのご当地映画だったりするのが観客には喜びポイントなのだと思います。
 この辺りは映画好きだとさらにツボを踏むので楽しいのでしょうが、私は5言語全部一応見ましたが、各映画のヒントになってる映画については、ほぼ!なんの映画なのかわかりませんでした!(^^;) そりゃさすがにその文化・地域の映画知ってなきゃ無理よねぇ~(^^;)。こればっかりはインド映画にかなり詳しい方に聞かないとわからないかもしれません。私はまだまだ修行(違w)が足りないww
 残念ながら私は映画の中に映される映像のスターの名前を3分の1も言えませんでしたが(南は本当にまだわからない…(^^;))、そういう点も地方言語でリメイクされるに至った理由が一つあるのだと思います。

 テルグだと主人公が見てるTVの中にNTR?映画かしらね?ソヌさんがいて(笑) タミルのカマルだと、家族で見に行く映画はSuriyaさんのS2?だったり(笑) カンナダでは、最初にいろんな地域の映画のワンカット(ヒンディ中心)がでてきてました。また主人公がTVの映画の大人のロマンスシーン見て、a0308487_03035892.jpg仕事もほったらかして家に飛んで返り(笑)夫婦の営みををしようとするくだりはクスクス笑えるシーンですが、各映画ごとに、その映像や演出が大きくは違わないのですが、いろいろと特色あってちょっと笑いましたww 香水はどの地方映画でも必需品かいww ヒンディはサニー・レオネが仮病の頭痛のキーワードかいww そこに至るまでのドタバタはカンナダやテルグ、ヒンディは意外にあっさりw マラヤラムとタミルはちょっと長め?ww しかし絡みシーンがそうあるわけでもないですが(そこはインド基準・笑)
 前半は幸せなどこにでもあるありふれた家族をたっぷり見せてくれています。どれも音楽もご当地作曲家や歌手の手腕の発揮にしどころです。家族旅行のシーンではカンナダの風景だけが、他のどれとも違う映像でもありました。家族が仲良くするのは違いないのですが、カンナダだけ自然がいっぱい映像でしたね(笑)ロケ地が近代化された場所がそうは数はないんだろうねw 家族が参詣する寺院がテルグだとヒンディ系寺院だったり、マラヤラムだとキリスト教寺院などそういう地域色も散りばめれています。

 こういうインド沼な映画で、同じタイトルのリメイクを見ると、映し出される映像の違い、役者の演技がそれぞれに楽しめる…という楽しみ方が出来ますが、元の絵コンテが大きく違うものもあれば、元のオリジナルにかなり忠実なものもありますので、それぞれに比較してスタッフや役者の技量をあれこれいうのも面白い映画の楽しみ方かもしれません。
a0308487_03210658.jpg この映画のオリジナルはマラヤラムですが、モーハンラル主演の映画だと家族との何気ない時間を積み重ねるさまが、南の映画らしいもっちゃり感がある演出脚本でして、そこはヒンディで見た時には、かなり洗練されてマッシュアップされスマートなキレのあるドラマ運びになっています。というか同じ監督で再度映画を撮っていても、2015年のKamalの映画では、2013年のMohanlalの時のような前半のドタバタなファミリードラマ感があまりなく、シリアス向けに冗長なコメディ感を出さずにすっきりファミリードラマを描いています。a0308487_03210652.jpg大きくは変わらないですが、マラヤラムのモーハンラル観客向けと、タミルのカマルの観客向けでは、その辺りの演出を変えているのは、役者ごとの色や個性だと思います。
 テルグは監督は別なのですが、絵コンテは原作に忠実ですが背景の景色などはひじょーーに美しく素晴らしい風景を撮影していまして、この五本共、監督の色が出るのではなく、良い父役をやってる各スターの個性で切り口にしてるのかもしれません。娘や母が美人だったのはテルグやねww
 恐い地元警官で子供を執拗に怒鳴るのは、テルグとカンナダでも同じ警官かな?

 背景が見事に美しかったのはテルグでしたね。別撮りが多かったのかな?映画の技術も含めて、その映像の美しさなどはテルグとヒンディに軍配上がりますが、製作費の違いですからそれはしょうがないですね。ただ、このオリジナルの監督は、ストーリーはどれもリメイク監督であろうと話は一緒ですが自分でメガフォンをとっているときは、監督/脚本/ストーリーの3役をこなし、マラヤラムとタミルでメガフォンを撮っていますので、そのオリジナルの絵コンテが、スリラーのストーリーそのものの秀逸さと映像とに凝縮されてるので、他の監督も変えようがない演出でもあったと思います。ずば抜けてるこの監督の手腕を、他の誰もが変えることが出来ないほど、一分の隙もないタイトルでもあったということなのだと思います。


日本の小説の盗作騒動
# by AkaneChiba | 2017-01-28 03:51 | 監督・スタッフ | Comments(0)

『Picket43』『James & Alice』酷い「漢」Prithviraj 君!

<マラヤラムに夢中←今ココw>
 気に入った俳優の映画を次々扉を開けていくような映画の見方をする私ですが、シャールクも、サンジェイも、一通り有名どころも含めて何十本も追いかけてきましたが、(出演本数の少ない若いタレントは別として)今その勢いで見倒し追いかけてるのが、マラヤラム映画のスター「Prithviraj Sukumaran」君です。a0308487_22555187.jpgいやぁ~やられた、こういう役者にわしゃ弱いんだよ…(^^;) マラヤラムの話題の若手デュルケール君じゃない、そのひとつ前の世代のところが私がオバサンなことを示しているかもしれない(爆) マラヤラム映画も今2010年代前後辺りから若手スターだけでなく才能のスタッフ・監督などを生み出してNew Age/New Generation といわれる映画を世に出しています。
 まだ私もマラヤラムのことはよくわかっていないのですが、南の映画は発想力も才能もとても豊かですが、資金が北ほど充実してるわけではなく、地域色が濃いと社会の環境や頭の固い紋切り型の規範や慣習が強く(特に女性の概念は北の映画の方が西洋風に開放的で、まだ南は強さはありますが開放的さはなかなか見ることが出来ません)、そこを型を破って出演する俳優は実力ある若い世代…という事のようです。ある映画ではヒジュラとか女装とかではなく、ゲイの役割をはじめて演じたってのが10年代入ってからで評価されていますので、やはりかなりまだインドという場所は、映画の世界であっても社会規範など難しい国なんだなぁ‥と思いました(南はキリスト教強い地域だからかな?)。
a0308487_23174745.jpg ただケララなどは元々欧州植民地に侵略された歴史もあって、キリスト教文化も強く、また教育熱心なインドでも一番就学率識字率の高い地域だそうで、とても映画の内容も意識が高い知的な映画が多く、インドらしい~哲学な小難しさだけでなく、西洋文化なテイストの規範もかなり映像の中で見ることが出来ます。派手な群舞やセットを立てる予算がなくとも、高い教育に根差した知恵はある地域で、観客もそれを見る眼を持っているということですから、そりゃ面白い映画が次々出てくるってものですよ(^^;)
 インド映画を意識して3年半かかって420本目にしてマラヤラム映画を見、それから三十数本、やっとマラヤラムのスターにハマるというこのポジションにやってきました(^^;) (現在、2017年1月で480本目の印映観賞中w)
------------------
 彼の作品は素晴らしいものがいくつもありますが、最近見た中で、2本をご紹介。

<映画『Picket 43』> -2015
a0308487_23173410.jpg カシミール情勢が現在でも微妙なインドとパキスタンにあって、昨年もそのことが原因で俳優の行き来が国を超えて出来ないような事態が問題になっています。またインド映画においては『カシミールもの』というのは鉄板ネタとしても、多くの監督や俳優たちによって映画化されてきています。この映画はいわばそういう「カシミール」「イン・パのいざこざ」「インドの軍もの」という鉄板ネタを、Prithviraj主演で切り取った珠玉の「一人舞台劇のようなドラマ」になっています。
 
Picket 43-2015 Trailer Wikipedia IMDb  
  
//-------
a0308487_22555052.jpgストーリー:ケララ出身の気弱なHari(Prithviraj Sukumaran)は、ある理由から気の進まぬ軍隊に出向くことになり、そこでカシミールのパキスタンとの国境で現場を監視するピケ・ポイント43番を監視する命令を受けます。そのポイントは一人で過ごさねばならず、彼の御伴は犬とラジオだけ。国境鉄条網を挟んで真向かいにあるパキスタン側のピケ・ポイントのテントには、後任のMusharaf(Javed Jaffrey)が着任し、闘いたくない気弱なHariと、敵に対して気負わないMusharafとの間に、友好的な友情が生まれます。ですがあるときカシミール・テロゲリラの一群によって、その均衡が破られ銃撃戦に巻き込まれ、必死で防戦し本隊に状況を報告もなかなか届かず…
---------//
 もともとマラヤラムの映画はそんなに予算のあるものではありません。Prithviraj君はスターですから稼いでもいますが、それでも映画製作の資金が潤沢な地方業界とはいうことが出来ず、また彼の映画は興行成績が上がるようなタイプの映画では無いものを撮る傾向にあるので、彼の才能と知性で生み出される映画の数々は、ドラマや映画が好きにはたまらないものがあると思います。
 この映画は一応他のキャストも出てきますが、メインはPrithviraj君と、そしてJaved Jeffreya0308487_22555079.jpgJaved Jeffreyといえば、ヒンディ/ボリウッドでも脇役で良く映画に出ている知った顔だと思います。80年代後半からインドの映画やTVで同じみの顔で、彼の父もコメディアンだったこともあり、彼もコメディ系の役柄でよく映画に出ていますよね。
 この映画は出演者をガシっと絞っているのでその分予算も有効に使えているでしょうし、またJavedが出てきたとき、ボリファンにとっては「おっ♪」と喜べもしました。
 この映画はマラヤラム語ですが、軍ものですので英語率が高くなり、そして赴任地がカシミールなのでパキスタン兵士はヒンディ語を喋る・・・という言語もチャンポン様子が強く、Javedはマラヤラム映画の出演は初めてですが、彼はこの中でパキスタン側の兵士役ですのでヒンディ語をしゃべっています。

 こういう映画はスタッフもガッチシ揃えてないとできない映画でもあって、とてもいい芝居ドラマになっているので、a0308487_22555139.jpg何というかどこかの大学や研究会のような上映会が、カシミールを解説するがてら、このような南の製作の性格俳優によるイイドラマ映画を紹介してくれるといいな~と思うような、映画祭や研究上映会向けの一本…というような作品ではないかと私は思っています。a0308487_00373496.jpg 英語字幕で見ることが適うので、是非、こういう映画に主演しているPrithviraj君や、どうしてこういう映画を撮ったのかを知るのも監督を知ることで理解できそうな一本でもありますのでトライしてみてください。この監督がまた凄い!ホンマに軍関係者なん?!w。この映画の撮影監督も撮ってる作品軒並み凄いのばかりじゃないですか!スタッフがマラヤラム映画だけじゃないけど、南は本当に人材豊富で、才能豊かな人がどんどん育っていくんですねぇ~(感心)。

a0308487_22565166.jpg
 2015年にいい作品にプリトヴィ君、自身がめぐり合って?いや彼のインテリジェンスでチョイスできてる?…と感じさせられた、彼にしかできないかもしれない映画だったように思います。(他のスターじゃ踊らなきゃならないからねぇ…(^^;))



<映画『James & Alice』>-2016
 一点、2016年の作品です。a0308487_23173440.jpg2015-2016とかなり精力的にいい映画を撮ってるプリトヴィ君ですが、2016年は「Paavada」もイイ映画でしたし「Oozam」もむちゃくちゃ面白い映画でしたが、前年の2015年の「Ennu Ninte Moideen」が彼は評価され興行成績も上げまして、実在の人物のラブロマンスの逸品だったので、その印象が強い方にはこの「James & Alice」が少し弱く感じられたようです。ですが私は先の「Ennu~」も素晴らしく美しい映像の映画でしたが、こちらの「J&A」は号泣してしまった作品となりました。ストーリーずれしてる私を号泣させるなんてなかなかそんなドラマはないですよ…(^^;)

★「James & Alice」-2016 Trailer Wikipedia  IMDb


//------
ストーリー:日常の忙しさに追われる夫婦。James(=Prithviraj)はCMフィルム撮影の仕事に追われ、子供の送り迎えを大幅に時間を超えてしまう。やはり共働きの妻Alice(=Vedhika)も子供を迎えに行けず遅くなる。a0308487_23192999.jpg妻が子供を迎えに行くが、そのことで夫婦は言い争い、このところ夫婦の溝が大きくなる一方だったのを、決定打を迎えてしまう。夫婦は妻の父の反対を押し切っての結婚だったが、その妻の父と、Jamesの和解が出来ないまな妻の父は死を迎える。その辺りから夫婦の溝は大きくずれはじめ、その後の些細なことの積み重ねでとうとう妻は家を出、離婚調停を申し立てる。修復不可能を感じたJamesは、Aliceの申し出を全部受け止めることを了承する代わりに、娘と過ごす最後の誕生日を準備企画し、山のようなプレゼントを車に乗せ誕生日の会場のレストランに向かう途中、Jemesの車の外にある男を目に止め…。
------------//
 なんとなくストーリーの出だしは、どこかで読んだことのある小説や映画のパクリのようなプロットの匂いがしますが(アバウトシュミット?だっけ?なんだっけ?笑)、ドラマが進むにつれてハートが痛む作品になってまして(^^;) a0308487_23174713.jpgワタクシ離婚歴があるもので(爆)、余計にこのドラマを見てるのがツライと言いましょうか、奥さん役の彼女の気持ちも、旦那側のプリトヴィ君側の役の気持ちも、どっちも胸に突きささるほどよくわかる…m_(^^;)という作品になってました(笑)。夫婦の針がずれていくさまの微妙さ加減が本当によくわかりまして(痛タタタw)胸に突き刺さりまくりましたな(^^;)。
 前半はその夫婦の壊れていく様のドラマなんですが中盤急展開に。そこでIntermissionに入った時点で、やっぱり!「インド映画ってこういうのなんだよ~~前半と後半ガラッと変わるんだよぉ~(^^;)」って唸っちゃいました(笑)。
 後半の二人の美しかった時間を重ねるロマンスの部分も「わしもこんな伴侶とだったら離婚しなかったのかしら?」等と考えてしまってw、それもまた胸に刺さるささる、刺さりまくるっ!タタタタタタっ…(^^;) 物語の終盤に、主人公が泣きながら膝から崩れ落ちる時点で、見てる私の方もハンカチ無しでは見られない号泣で崩れ落ちてましたわ(T^T;) 

 プリトヴィ君の映画って基本「酷っw」って言いたくなる展開のあるドラマが多く(笑)、一筋縄ではいかん奇天烈さがあるんですが(南のインド映画にありがちな凝った理不尽な難しさw)、2015年のある映画では映画の中で主人公プリトヴィ君がその事実を知って目を丸くして驚くシーンがあるんですが、それを見ていた観客である私の方も「目が点」になって驚いて呆けてしまう…というプリトヴィ君と同じ表情になってしまった映画があるんです。この「J&A」映画も、主人公役のプリトヴィ君が号泣して膝から崩れ落ちるところで、私まで崩れ落ちて号泣させられてるんですから…なんといおうか、むちゃくちゃ悔しいですよ!o(><、;)o
 ストーリーそのものはシンプルですが、ドラマが丁寧に作りこまれていて、こういう作品は役者と演出と監督の器量が相当に必要なので、ぐい~っとドラマに引き込まれていっちゃってるなと感じたころには術中にハマっててw、観客を画面の中の主人公と同じ思いにさせるのは、監督の手腕なのかプリ君の演技力なのか?困ったもんだよ…ここまで引きずり込みやがって…くそぉ~王道なのにやられちゃったよぉ~(><、)とか言いながら、この映画は見てしまいましたわw。
a0308487_23174837.jpg
 一点、プリ君若いころから老け顔なんじゃがw 若作りするときはおでこ隠すので、というか御髪生え際がやばい俳優(酷w)でもあるのでw 役作りのためにヅラをよく使うのは有名な彼のトリビアでして。この長髪プリ君一見してマラヤラムの若手のデュルケール君風なのにはワロタw。ま、毎回映画で観客をいろんな方面から、目が点になる打ちのめし方をしてくれるプリ君映画ですので、見るたびに「え?そんなんあり?酷w(≧▽≦)」(←喜んでるw)となる彼の映画は今後も私は追いかけまくるでしょうね(もしかしてM体質か?(^^;))。
 そんな一筋縄ではいかない彼のインテリジェンスが選ぶ脚本/ストーリーにしては、この映画は正統派の引き込まれるラブストーリーでしたが、あなたも彼と一緒になって、膝から崩れ落ちて号泣していただけると、この映画を紹介した甲斐があるかな?と思いますです、はい(^^;) ハンカチ必携の一本なので胸にチクチクしこりを抱えているそこの貴方、ドラマの中だけでも幸せになってみませんか?(笑) 
a0308487_23174858.jpg
 ドラマを作る人たちの姿勢が丁寧であり技量もありアイデアも詰まりまくっているインド映画の前には、いろんな点でひれ伏してしまいますわ(^^;)。あんまり感動映画で涙を流さないタイプの私ですが、そんな私があっさり陥落してしまうのも、或いは映画の中の主人公と同じ表情になってしまうのも、そういう映画作りのスタッフの姿勢に引き込まれてしまって、映画をしっかりと見てしまうから、感情移入もしやすくなってしまうんでしょうかね(^^;)。 


 @@Prithviraj君の映画だけでなくマラヤラムは他にも素晴らしいのがいろいろありますんで、今後もマラヤラム映画を紹介していこうと思います。というか言語の問題がカバーできてないんで、どうしようかむちゃくちゃ困りまくってます(^^;)。やっと「にゅあ~」と「わらっ」だけ、わかるようになった。って誰でもわかるか、その程度なら(^^;)

# by AkaneChiba | 2017-01-27 23:30 | Mollywood | Comments(0)

カテゴリ

全体
当ブログについて
当ブログ管理人に連絡はコチラ
マサラ上映
マサラマニュアル
マサラ上映報告
インド映画全般
映画全般
Bollywood
Tollywood
他地域インド映画
Hollywood他
インド映画スター
俳優
女優
監督・スタッフ
10年代
00年代
90年代
~80年代以前
Old Movie
上映館
ハートに直撃
映画美術
小道具・衣装
新・インド映画音楽
古典・インド音楽
音楽
楽器
暴走妄想w
イベント
ワケ
そのほか
Visit to Japan
Intermission
Kollywood
印映感染記マニア編
Mollywood
映画技術
未分類

最新の記事

Item Girl Hot ..
at 2017-03-21 21:39
Item Girl Hot ..
at 2017-03-21 02:57
マサラ上映「バーシャ!」準備..
at 2017-02-24 23:25
2月25日「バーシャ」インド..
at 2017-02-16 02:45
『Premam』『Banga..
at 2017-02-11 06:14

検索

以前の記事

2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月

タグ

記事ランキング

ライフログ


あなたがいてこそ [DVD]


アラジン 不思議なランプと魔人リングマスター [DVD]


神さまがくれた娘 [DVD]


恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム[Blu-ray]


マッキ― [DVD]


マイネーム・イズ・ハーン [DVD]


命ある限り [DVD]


マダム・イン・ニューヨーク [DVD]


ラ・ワン[ Blu-ray]


スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え! No.1!! [DVD]


バードシャー テルグの皇帝 [DVD]


闇の帝王DON ベルリン強奪作戦 [DVD]


家族の四季 愛すれど遠く離れて [DVD]


タイガー 伝説のスパイ [DVD]


アルターフ 復讐の名のもとに [DVD]


たとえ明日が来なくても [DVD]


エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ [DVD]


スタンリーのお弁当箱 [DVD]


クリッシュ [DVD]


チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~ [DVD]

最新のコメント

honey_akbさん..
by AkaneChiba at 01:52
> ふんさん コメント..
by AkaneChiba at 13:10
あなたが誤解を招く文章書..
by ふん at 12:10
> 高田世界館スタッフ・..
by AkaneChiba at 00:14
akane様 初め..
by 高田世界館スタッフ・西山 at 16:53
「熱い解説を!」さん(で..
by AkaneChiba at 19:33
ありがとうございました!..
by 熱い解説を! at 23:31
どもども(^^) 悪役..
by AkaneChiba at 00:17
Amrish Puri様..
by 玻璃 at 21:22
玻璃さん、こんにちわ~..
by AkaneChiba at 16:19

ファン

最新のトラックバック

venussome.com
from venussome.com
venuscozy.com
from venuscozy.com
venusgood.com
from venusgood.com
http://venus..
from http://venusso..
www.whilelim..
from www.whilelimit..
http://while..
from http://whileli..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
めぐり逢わせのお弁当 ~..
from 黄昏のシネマハウス

ブログパーツ