遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

インド映画「沼」再び『Drishyam』2013他

 再びインド映画沼wの話です。実は2013年のマラヤラム映画の大傑作が2014、2015にかけて他4言語それぞれのご当地スターでリメイクされて(オリジナル含めてインド国内で5言語)、さらにどの映画もその興行成績たるやどこでも大ヒットになっているというインド産ドラマ・スリラーの傑作映画の話です。a0308487_03145681.jpg マラヤラムの映画は今ひじょーーに勢いがある若手の才能ある監督が、New Age/New Generationとして俳優や監督・スタッフごと勢いのある素晴らしい傑作/佳作/快作を2010年代に飛ばしています。その2010年代に入ってからの一つの到達点といいましょうかターニングポイントとなった映画の話です。

<「Drishyam」5言語で製作>
 その2013年のマラヤラムの中で最も売れた旗手ともいえるJeethu Joseph監督の名前を一躍スターダムに乗せたタイトルで、2013年12月にマラヤラム映画界の大スターMohanlal(モーハンラル)主演の映画「Drishyam」について簡単に紹介しようと思います。
 この映画は封切られたと同時に、これがその年マラヤラム史上空前の興行成績となり、他の言語で翌年、翌々年、その言語の映画界の重鎮スターで次々リメイクされ、オリジナル言語含めて5言語で製作されたリメイクされまくった作品となり、その上どの言語の映画界でも大好評の素晴らしい興行成績を上げるという、まさしくインド映画沼wな一本のタイトルとなりました(^^;)。映画としてはむちゃくちゃ面白い映画となっている見事なスリラーで、マラヤラム映画のターニングポイントにもなった映画なのですが、その分、とある騒動も起きています。(それは後程後述にて…)

 前回、インド映画沼として紹介した「Okkadu」(2003)、「Ghilli」(2004)、「Ajay」(2006)、「Jor」(2008)、「Tevar」(2015)は、それでもリメイク年度に隔年の間が空いており、一気にブームとなってリメイクとなったわけではありませんし、全部が全部それなりの大ヒット興行成績を上げたわけではありません。このようなタイトルはこの映画だけでなく他にもあるので(プラカーシュラージさんが3作品に渡って悪役で出演してるのは珍しいかもしれませんがw)、これだけが特別というわけでもないですが、それでもテルグのマヘッチ主演のも面白かったですが、タミルのAjayのGhilliの方もさらに音楽がマッシュアップされて面白くファンを楽しませてくれた、各言語ごとの「地方特色を反映した」タイトルでした。a0308487_03023942.jpg同じタイトルでも興行成績はそれぞれにまちまちの違いが出ました。
 ところがこのマラヤラムの2013年のスリラー「Drishyam」は、瞬く間に各地方の映画界で、良い父親世代の演じれる世代のベテラン・スターで次々リメイクされ、そのどれもが優秀な興行成績を上げたという稀有な大ヒットタイトルと言えると思います。いわばこのタイトルだけで全部合わせて稼いだ金額…500cr越えてるんじゃない?(^^;)という、その点でもかなり稀有なインド2013-15年の3年かけた「裏ヒット作品」と言えると思います。まぁ製作・原作者にどれだけ資金が渡っているかは疑問ですがね…(^^;)

<リメイク歴>
 簡単にそのリメイク歴を見てみましょう。
オリジナル ▶マラヤラム語 2013年12月
 Jeethu Joseph監督(ストーリー/脚本兼) Mohanlal主演「Drishyam
☆2014年は2言語、ほぼ同時期公開
▶カンナダ 6月 
 P. Vasu監督 V. Ravichandran主演 「Drishya」 
▶テルグ 7月 
a0308487_03145552.jpg  Sripriya監督 Daggubati Venkatesh主演 「Drushyam
☆2015年も一か月弱で時間置かずに2言語
▶タミル 7月3日
 Jeethu Joseph監督 Kamal Haasan主演「Papanasam
▶ヒンディ 7月31日
 Nishikant Kamat監督 Ajay Devgan主演「Drishyam
 3年の間に同じ映画が5本製作されているわけですね(笑)。

<地方で売れた映画は中央がリメイクするというインド事情>
 先も言いましたように、この映画は5言語で製作されています。
a0308487_03145666.jpg配役が、私はあまり南のことは知らないので、Mohanlalというおじさん大スターくらいは知っていますが、テルグのDaggubati Venkateshや、タミルの御大Kamal Haasan Sirは他の映画でも拝見しているので知ってますが、カンナダの主演のV. Ravichandranは全く分かりません(^^;)。
a0308487_03145518.jpg 実は私はこの映画を最初に、Ajay Devganのヒンディ版で観まして、ひじょーーに唸る傑作スリラーで拍手したんです。ストーリーは家族愛の話でもありますので、家族を守り切る頼りになる父をしっかり演じ、それを執拗に追う警察官の母役が息子を溺愛する愛情を示すといえばこの女優=Tabuという配役でしてこの女性警官がまた恐いんです(^^;)。
 実はこの映画リメイクされたことで、複数の映画に跨って同じ役で出演してる人がいまして、まず家族の中の一番下の妹役の子供はマラヤラム、テルグ、タミルでも出演、そして家族を追い詰めるその恐い女性警官をAsha Sarathマラヤラム、カンナダ、タミルとで重複して出演しています(この女性警官のAshaには映画賞上げてもいいとすら思うほどの活躍ぶりでした)。他にも警官が被ってるような気がしたんですが、みんなおひげで同じに見えて見分けつかん(^^;)、カンナダとテルグが被ってる?のでしょうか?(誰かそこ教えてw 見分けが…w)。
a0308487_03145567.jpg タミル語版は、監督がマラヤラム語のオリジナルの監督です。最初アジャイさんのヒンディ版で見てしまったので、オリジナルがマラヤラムであることは知っていましたが、オリジナルまでは見る暇がなく手を出していませんでした。ところがこのところのマラヤラム熱でこれは見ねばと手を出し、そしてまたこの映画はタミルの御大Kamal Haasanもリメイクしたことを知っていたので(音楽がちょっと私が気になってるGhibranが担当していたので)、マラヤラムの熱に浮かされたのをキッカケに、とにかくオリジナルとタミル版を見ました。
 つまり同じ監督のオリジナルと、リメイクを見たわけです(^^;)
 で、インド映画沼について書きたくなって、その後のリメイクを全部も見てみることにしました。運よくカンナダ版も見つけることが出来て、結局、5言語全部踏破しました。あほですか!オレ…!_(^^;)

<インド映画沼>
 この映画がリメイクされた理由は、もちろん!元のスリラー・ドラマが秀逸であったからでもありますが、それ以上に主人公がいろんな映画をヒントに問題を解決していくという点が面白くもあり、a0308487_03050463.jpg各映画の業界の映像を利用して、その映画から学んだ主人公がお困りごとを解決するのです。自分の家族に関わる重大で深刻な問題を過去に見た映画を元に家族を守り切る…という映画になっているので、この「知恵」のために使われる映画が、そのご当地映画だったりするのが観客には喜びポイントなのだと思います。
 この辺りは映画好きだとさらにツボを踏むので楽しいのでしょうが、私は5言語全部一応見ましたが、各映画のヒントになってる映画については、ほぼ!なんの映画なのかわかりませんでした!(^^;) そりゃさすがにその文化・地域の映画知ってなきゃ無理よねぇ~(^^;)。こればっかりはインド映画にかなり詳しい方に聞かないとわからないかもしれません。私はまだまだ修行(違w)が足りないww
 残念ながら私は映画の中に映される映像のスターの名前を3分の1も言えませんでしたが(南は本当にまだわからない…(^^;))、そういう点も地方言語でリメイクされるに至った理由が一つあるのだと思います。

 テルグだと主人公が見てるTVの中にNTR?映画かしらね?ソヌさんがいて(笑) タミルのカマルだと、家族で見に行く映画はSuriyaさんのS2?だったり(笑) カンナダでは、最初にいろんな地域の映画のワンカット(ヒンディ中心)がでてきてました。また主人公がTVの映画の大人のロマンスシーン見て、a0308487_03035892.jpg仕事もほったらかして家に飛んで返り(笑)夫婦の営みををしようとするくだりはクスクス笑えるシーンですが、各映画ごとに、その映像や演出が大きくは違わないのですが、いろいろと特色あってちょっと笑いましたww 香水はどの地方映画でも必需品かいww ヒンディはサニー・レオネが仮病の頭痛のキーワードかいww そこに至るまでのドタバタはカンナダやテルグ、ヒンディは意外にあっさりw マラヤラムとタミルはちょっと長め?ww しかし絡みシーンがそうあるわけでもないですが(そこはインド基準・笑)
 前半は幸せなどこにでもあるありふれた家族をたっぷり見せてくれています。どれも音楽もご当地作曲家や歌手の手腕の発揮にしどころです。家族旅行のシーンではカンナダの風景だけが、他のどれとも違う映像でもありました。家族が仲良くするのは違いないのですが、カンナダだけ自然がいっぱい映像でしたね(笑)ロケ地が近代化された場所がそうは数はないんだろうねw 家族が参詣する寺院がテルグだとヒンディ系寺院だったり、マラヤラムだとキリスト教寺院などそういう地域色も散りばめれています。

 こういうインド沼な映画で、同じタイトルのリメイクを見ると、映し出される映像の違い、役者の演技がそれぞれに楽しめる…という楽しみ方が出来ますが、元の絵コンテが大きく違うものもあれば、元のオリジナルにかなり忠実なものもありますので、それぞれに比較してスタッフや役者の技量をあれこれいうのも面白い映画の楽しみ方かもしれません。
a0308487_03210658.jpg この映画のオリジナルはマラヤラムですが、モーハンラル主演の映画だと家族との何気ない時間を積み重ねるさまが、南の映画らしいもっちゃり感がある演出脚本でして、そこはヒンディで見た時には、かなり洗練されてマッシュアップされスマートなキレのあるドラマ運びになっています。というか同じ監督で再度映画を撮っていても、2015年のKamalの映画では、2013年のMohanlalの時のような前半のドタバタなファミリードラマ感があまりなく、シリアス向けに冗長なコメディ感を出さずにすっきりファミリードラマを描いています。a0308487_03210652.jpg大きくは変わらないですが、マラヤラムのモーハンラル観客向けと、タミルのカマルの観客向けでは、その辺りの演出を変えているのは、役者ごとの色や個性だと思います。
 テルグは監督は別なのですが、絵コンテは原作に忠実ですが背景の景色などはひじょーーに美しく素晴らしい風景を撮影していまして、この五本共、監督の色が出るのではなく、良い父役をやってる各スターの個性で切り口にしてるのかもしれません。娘や母が美人だったのはテルグやねww
 恐い地元警官で子供を執拗に怒鳴るのは、テルグとカンナダでも同じ警官かな?

 背景が見事に美しかったのはテルグでしたね。別撮りが多かったのかな?映画の技術も含めて、その映像の美しさなどはテルグとヒンディに軍配上がりますが、製作費の違いですからそれはしょうがないですね。ただ、このオリジナルの監督は、ストーリーはどれもリメイク監督であろうと話は一緒ですが自分でメガフォンをとっているときは、監督/脚本/ストーリーの3役をこなし、マラヤラムとタミルでメガフォンを撮っていますので、そのオリジナルの絵コンテが、スリラーのストーリーそのものの秀逸さと映像とに凝縮されてるので、他の監督も変えようがない演出でもあったと思います。ずば抜けてるこの監督の手腕を、他の誰もが変えることが出来ないほど、一分の隙もないタイトルでもあったということなのだと思います。




 <映画の原作でコピー論争起きてます>
 この映画はある外国映画のコピーではないかと言われている話があります。
Drishyam was never an inspired or copied film says Jeethu Joseph
 そこで記事を読んでえ?っと思ってみたら、韓国の「Suspect X」となってましたが、おいっ待てっ!(^^;) Suspect Xって日本の東野圭吾やないかっ!そう!あのベストセラー「容疑者Xの献身」は英語表記で「Suspect X」です。韓国じゃないんですが。ちゅーか版権許可出して韓国や中国でも映画にしてますが元は日本の小説ですぜ(^^;)。インドのメディアはまぁ情報精度は…(^^;)
 そこでこの記事、日本のことが載ってる記事を探してきました(^^;)
‘The Devotion of Suspect X’ vs ‘Drishyam’: The perfect alibi meets the perfect double crime
Why Ajay Devgan’s Drishyam is an unofficial adaptation of Japanese novel The Devotion of Suspect X??
 ああ、日本でもTogetterでまとめられてました(^^;)
ボリウッド版『容疑者Xの献身』の計画と盗作騒動

 要はボリウッドでリメイクされると噂される映画の「容疑者Xの献身」が2015年のヒンディ語のアジャイ主演の「Drishyam」に似てるのでは?という疑惑があって、でもアジャイの映画は元々そのオリジナルはマラヤラム映画で2013年「Drishyam」として大ヒットになって他言語でリメイクされたものの一つです。で、この2013年のマラヤラム映画の「Drishyam」が「容疑者Xの献身」にプロットが似てるのでは?という疑惑をもたれてて、そのルーツが最初日本ではなくまずは2012年韓国の「Suspect X」(←こちらは一応日本の版権を踏んだリメイク)に似てるのでは?という疑惑が出発点のようです。ちゃんと調べるとこの2012年のは日本の映画のリメイクなので、ボリの製作側がインド国内で映画化するにあたって調べれば情報の行き違いにはならなかったものですが、マラヤラムの2013年で先に映画化されてる「Drishyam」映画があるために、ヒンディでリメイクするかもしれないという噂の東野圭吾原作の小説もとにした映画でヒンディ側に疑惑のケチがついてるんで、インドでも日本でも論争になってる…という話だと思います。とはいえインドの噂範囲の狂騒曲はよくある話なので、本当に『ヒンディ版の映画化があるのか?ないのか?』また元々の『2013年のマラヤラムの映画もパクリがあるのか?ないのか?』の真実は、製作当事者にしかまーーったく!わからない・・という様相になってるとは思います。というかインドじゃありそうな話だよな…(^^;)。

<どこが似てる?似てない?>
 実際のところはどうなのか?そういや福山雅治の映画は見たな?と思い出すと、インドの「Drishyam」はとっさの母娘の(正当防衛的な?)殺人をその父が映画からヒントを得て知恵を絞り家族を守り切る…というストーリー。一方、日本の映画のこちらは、花岡母娘のとっさの殺人を隠すための知恵をつける天才学者石神(堤真一)を、旧知の天才学者湯川(福山雅治)が推理し追いつめる話だったと思うのですが、ようは母娘の殺人で犯行を隠すために誰かが知恵をつける…という点と、もう一つ「容疑者X~」のでも、犯人像の行動をトレースするのとは微妙に詳細が違うというミスリードで疑いを払拭するという、この二つのポイントが映画の肝にもなっているので!プロットが似ている点だと指摘されているのだと考えています。
a0308487_03145593.jpg ただこの点に関しては別に東野圭吾原作によらずとも、似たようなポイントで話題になってる推理小説は、古くからの古典領域の推理小説にはよくある手法ではあるので、文章の見せ方や映像の演出の力量でその評価は分かれることとは思いますので、一概に丸侭コピーとは全部を決めつけ難く、アジャイの映画が最初ではないですし元は2013年のマラヤラムの映画ですし、ましてや韓国の映画でもなく、かなぁ~~っり微妙ぉ~~~という気がします(^^;)。グレーといやぁ~プロットの着想点はグレーと言えるかもしれず、かといってまったくコピーではないですし元の日本のオリジナルに、リメイクではなくインスパイアされたんで、リメイド化権を取りに行ったか?というとどうなんだろう?グレー?(^^;)という気もしないではないですし、でもストーリーは別モノの別演出の別作品ですし…。

 というのも母娘のとっさの正当防衛的な殺人から父が知恵を使って全力で家族を守り切る…というあたりのインドならではの家族愛のモチーフや、また娘が盗撮された着替えシーン映像は日本基準からしたらたいした恥ずかしい映像ではないので、日本だと警察に届けて脅した奴がすぐに掴まる範疇の概念ですが、”インドでそれをされるとその娘の人生はむちゃくちゃになってしまうという社会通念が厳しいというのは日本人の価値観で理解するのはかなりハードルが高く、それを隠すのに必死になる父母というのはひじょーーにインド人には納得のいく範疇の社会観であっても、インド映画を見倒してない日本人には理解がしがたい如何にもインド映画らしい~~社会観に立脚してこの映画は作られています。その点からもこれは日本の小説・映画からのもしかしたらインスパイアはあったかもしれないけれど、全くの丸侭コピーやパクリというのでもない『インド流の切り口のリメイド』とは言えると思いますし、映像の演出力等はインドの方が上かもしれません。

 インド映画のどこかで見たことのある何かの映画や小説の導入部分だけのモチーフを使ったリメイドは、インド映画製作にはありがちですが(^^;)、まったく別の優秀な作品になることも少なくなく…、もしプロット・コピーが何かあるのならこの作品はそういう範疇なのかもしれませんし、音楽の世界は有名曲のワンフレーズは似ててもOKとかいう話があるそうで、プロット部分の一部がそのワンフレーズに相当するのなら、インスパイアされてインド流のスリラーとして全く違う話をリメイドしたとも言える範囲かな?…というグレーかorグレーなのかよくわからない疑問は確かにあります(^^;)。インド映画あるある…の範囲ではありだちだよなぁ~(^^;)と、日本側がもやもやするのは当然のこととは思います(^^;)。

<どうしてそうなるのか?国際事情?>
 この話の起点になってるのは、インドではまだなかなか進まない知的所有権の概念の薄さや、インドに限らずユーラシア大陸の国々では、日本製品ブランドとして誤謬させて韓国や中国製品が売られている事実などがあります(^^;)。そういうミスリード戦術を展開してきた韓国や中国企業などに、日本がやられてしまっている土壌がまずあるような「日本への世界側の理解度」なのが、あの手の国の日本に対する認識の現状であるという一点がまずあります。
 そしてインド映画界は、何故か香港や韓国映画と親密さをかなり持っています。映画方面では映画の興行からそういう映画技術、アクション指導の人材などの交流も盛んで、(日本は製品販売とかの企業は別として)日本映画業界はインドのことなど範疇外ですので、日本のことが理解されているとはいいがたい土壌はあります。国境を越えてインド映画業界で活躍する東アジアの人材は、圧倒的に中韓の人材が根付いてしまっているインドであることは当然のことでもあります。
 こうなってくると欧米の在野が【日本と朝鮮半島と中国を一緒くたに考えてる】のと同じレベルで、ハイソサエティな身分の人の教養レベルで政治的なレベルでは理解がなされていたとしても、身分の低い人の集まる世界ではその知識までもないでしょうし、インドも欧州と同じ価値観で日本を理解などしていない/する気もない…という背景がありそうでして。元々の知的所有権に対しての低い意識と、東アジアを中国も半島も日本も全部一緒くたにされてしまう認識の在野…他である下地ですと!、リメイド・リメイクが盛んなインドの映画界では、先のようなこの騒動に繋がってくるのではないかと、私は推測しています(^^;)。
 また日本の映画とかエンタメは何故かひじょーーに外国人率の高い業界ですので(日本のために行動しない日本の映画業界という現状・大苦笑)、インドで起きているのが廻り回って、日本の知り合いの知り合いの韓国の知り合いの更に知り合いのインドの知り合いの知り合い…くらいのルートから、作品の製作許可が(全然関係ない人が)下ろしたなんていう、映画のコピー騒動にでもなってそうな気がしないでもないですねぇ~(^^;)。
 ちょっと前も、日本のインド映画ファンの絵師様の絵が、シャールク・カーンのファンについて書いた内容の本の表紙で製作者の日本人に許可なく別人のインド人の名前でクレジットされるという騒ぎになり、いろんな人からの指摘で日本人の名前がクレジットされるに至ったという話がありました。版権元は大慌てで本人に連絡を取り修正がなされたのですが。元々その日本の方の作品を流用していたインドの人物は(自分のサイトで私が描いたとパクッていた様子 ^^;)、版権元から問い合わせられた時に気軽にいいよとOKしたそうで、その日本人絵師様の作品だと版権元はしっかり確認を取ってなかったことから始まったみたいです。出版元の調査もいい加減ですが(爆)、どうもその気軽にいいよと言った人は映画評論のブログをやってて、業界の端っこに足を引っかけてそうな人物だったようで…しかし詳細は霧の中…(^^;)。まぁまだまだそんな知的所有権に関しては藪の中の社会なのか、価値観が違いすぎるだけなのか(^^;) 
 ちゃんと日本を世界に理解してもらいたいとは思っていますが、残念ながら日本は外務省が害霧省と揶揄されるくらい日本の機関でありながら一番ひどい日本の姿を垂れ流すことを助長しているといわれているので、なかなかそういう理解が進まない世界の価値観…という現状は厳しいなぁ…と嘆いてもいます(^^;) 

 ま、そんなアジア市場での日本の立ち位置を頭に入れて、この『容疑者Xの献身』と『Drishyam』のコピー精度と距離?を考えて、映画を見てからその真贋の真意は判断してみてください。リメイクというコピーではなくインスパイアされたモチーフ使った『インド流くのリメイド』…?というのならある範疇かもしれません(^^;)。
 一応製作側サイドは、確かに一部似てるかもしれないけど盗作ではないようなコメントは出していますがね。
 マイナス点だけの話じゃなく、プラスな点では日本の作品でも世界にリメイクしたいと思われる作品が出きてると、まぁそんな風に捉えることとしましょうか。ちゃんと権利関連が通るしっかりした作品が、世界に出ていくことを心の底から望みますがね。


<で!このJeethu Joseph監督>
 この映画、実はその数か月前にこのJeethu Joseph監督が撮ったやはり傑作スリラーが「Memories」というPrithviraj君主役でありまして、これもひじょーーに興行成績が良い傑作サイコスリラーでした。この監督、そこでも監督/脚本/ストーリーと担当しております。この映画の成功のすぐ後、マラヤラムの大スターのモーハンラル主演のスリラーとなれば、それだけでおそらくMollyWoodのマスコミラインは大騒ぎに騒いだのだろうと予測できます(さすがにマラヤラムのマスコミラインのことはわかりませんわ ^^;)。そしてその期待を裏切らない出来栄えの「Drishyam」となりその年の南系の映画賞を獲りまくってもいます。先のコピー騒動を望外に置くとしたならば、この監督は優秀なスリラーをこの2013年で2本も輩出しており、その後も2016年は再びPrithviraj主演で「Oozham」を秋に公開し、こちらもひじょーーに面白いリベンジ・Bombのスリラー・ドラマを撮っています。
 「Memories」(2013)も「Drishyam」(2013)も「Oozham」(2016)も、どれも優秀なスリラーになっていますし、3本共、監督/脚本/ストーリーに監督自身が名前を連ねていて「Drishyam」のコピー騒動を払拭するだけの2016年の「Oozham」という作品でしたので(間に一本作品監督だけをやっている)、監督の才能を疑うことは無いと私は考えます。一応、2013年の映画に対しての盗作騒動の後の一本で2015年の監督だけをやった作品「Life Of Josutty」を見ましたが、撮ってる「画」はしっかり素晴らしい映像を撮っており、演出もしっかり落ち着いた「マラヤラムの良心的な一人の男」の話を丁寧に撮った映像と演出だったので、監督としての力量は疑うことなく素晴らしいと思ってみていました(ドローン時代になって美しい景色がガンガンとれるようになりましたね)。
 まだ監督デビュー当時の作品とか見てませんけど(^^;)この監督は2007年監督デビューは「Detective」というスリラーでデビューしている監督です。コメディなども撮ってはいますが、シリアスな丁寧なドラマを撮れる彼の力量もそうですが、彼の撮りたい映画というのは一貫してスリラーのようなので、先のコピー騒ぎを払拭する才能あふれる監督として、今後も彼の作品は注目していいと思います。

 でもまぁ、もし監督にインタビューが適うなら「Drishyam」はインスパイアされた作品はないのか?聞いてみたいですね。その前の「Memories」も見事でしたが、この間発表された「Oozham」もとても見事な作品でして、この監督、南の映画の特にマラヤラムのNew Age /New Generationの、シリアス・スリラー部門の監督の旗手という存在であることは間違いないと思います。他の作品もどれを見ても素晴らしかったので、インド産スリラーの旗手がマラヤラム映画から育っているということを知っていただけたらと思います。
 このNew Ageは他にもお洒落な良質ドラマを撮る監督も輩出しており、それについては、後日また紹介したいと思いますが、今回はスリラーの監督の紹介で。


 @@せっかく優秀な監督なのに、インドという国にありがちなインスパイアなのか、パクリなのか、日本への無理解も相まって、びみょぉ~(^^;)なところに立脚してしまいましたなぁ(^^;) でもその後の2016年の「Oozham」も面白かった作品なので、いい意味でインド映画の新しい世代の風になる原動力となっていただきたいと願います…(^^;)

by AkaneChiba | 2017-01-28 03:51 | 監督・スタッフ | Comments(0)

カテゴリ

全体
当ブログについて
当ブログ管理人に連絡はコチラ
マサラ上映
マサラマニュアル
マサラ上映報告
インド映画全般
映画全般
Bollywood
Tollywood
他地域インド映画
Hollywood他
インド映画スター
俳優
女優
監督・スタッフ
10年代
00年代
90年代
~80年代以前
Old Movie
上映館
ハートに直撃
映画美術
小道具・衣装
新・インド映画音楽
古典・インド音楽
音楽
楽器
暴走妄想w
イベント
ワケ
そのほか
Visit to Japan
Intermission
Kollywood
印映感染記マニア編
Mollywood
映画技術
未分類

最新の記事

祝!バーフバリ2 12月29..
at 2017-09-23 03:30
10月 インド映画日本上映 ..
at 2017-09-15 00:59
ICW Japan 9月23..
at 2017-09-12 19:48
『カンフー・ヨガ』は12月 ..
at 2017-09-03 00:45
9月 インド映画日本上映 2..
at 2017-08-29 01:24

検索

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月

タグ

記事ランキング

ライフログ


あなたがいてこそ [DVD]


アラジン 不思議なランプと魔人リングマスター [DVD]


神さまがくれた娘 [DVD]


恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム[Blu-ray]


マッキ― [DVD]


マイネーム・イズ・ハーン [DVD]


命ある限り [DVD]


マダム・イン・ニューヨーク [DVD]


ラ・ワン[ Blu-ray]


スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え! No.1!! [DVD]


バードシャー テルグの皇帝 [DVD]


闇の帝王DON ベルリン強奪作戦 [DVD]


家族の四季 愛すれど遠く離れて [DVD]


タイガー 伝説のスパイ [DVD]


アルターフ 復讐の名のもとに [DVD]


たとえ明日が来なくても [DVD]


エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ [DVD]


スタンリーのお弁当箱 [DVD]


クリッシュ [DVD]


チェンナイ・エクスプレス~愛と勇気のヒーロー参上~ [DVD]

最新のコメント

> あかん人さん ご無..
by AkaneChiba at 17:48
ご無沙汰しております。 ..
by あかん人 at 19:33
this looks v..
by rajesh at 20:33
युकिकोさんブログ..
by AkaneChiba at 23:51
その節は、お声をかけてい..
by युकिको at 15:00
> KBOKさん コメ..
by AkaneChiba at 22:25
たまに拝見しています。 ..
by KBOK at 15:38
こばわーうのこさん(^^..
by AkaneChiba at 00:41
こんばんは バーフバリ..
by うのこ at 22:30
honey_akbさん..
by AkaneChiba at 01:52

ファン

最新のトラックバック

めぐり逢わせのお弁当 ~..
from 黄昏のシネマハウス

ブログパーツ