遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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映画『delhi-6』-2009 評価したげてインド人(^^;)

 インドではあんまし評価されてない気の毒なAbhishek Bachchan アビシェーク・バッチャンだが(親父と嫁が凄すぎてw)彼はそんなに言うほど役者として悪くはないぞ(^^;)a0308487_15490571.jpg 狂気系のトリッキーだったりガチでシリアスすぎる役柄は彼に似合わないだけで、何気ない青年やコメディなら彼はいいキャラしてるからなぁ…色気は無いけどw 彼にそういうのを求めても無理だし(酷w)。
 大衆とメディアの一番アカン部分は「情報煽動と思い込みに弱い」って点が、時々とんでもない優秀作を低い評価にしてしまう点だよな(^^;) サルマンのマッチョもシャーの色気もアッキーの万能さも、確かに彼には無く華すら無いかもしれないが(やっぱり酷w)、親父抜きで普通に彼を評価したらそこそこ及第点だせてるイイ役者だと思うんですが彼。そこ評価したれよ…_(^^;) という、そんな作品を一本ご紹介。

「Delhi -6」-2009 Wikipedia IMDb Trailer

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ストーリー:米国在住だった優しいRoshan(=)は、病気の祖母が生まれ故郷のデリーで過ごしたいという願いを聞いてデリーの故郷に戻る。戻ったデリーのTVでは黒い猿の噂などがニュースになるくらい迷信や慣習がアメリカとは全く違う文化や社会がひろがり、一癖も二癖もある親戚や隣人や社会やコミュニティがあり、多少面喰いながらも気軽に楽しんでいるRoshan。近所のおじさんの娘、美しいBittu(=)もそんなコミュニティの住人で結婚を望まず親に隠れてこっそり女優や歌の訓練をする日々。祖母や親せきやAli叔父さんや、子供たちやBittuたちと街を満喫し祖母とのこんな暮らしも悪くないと思い始めるRoshan。ある時、子供のいたずらでRoshan車が暴走して観劇会場に突っ込んでしまう。警察から子供たちを庇ってRoshanの咄嗟の機転で「黒い猿」(という幽霊のような存在?)の仕業だと誤魔化す。警察やテレビ、地域社会を巻き込んで「黒い猿」の噂が日々大きくなりながら、この地域社会をめぐる癖のある住人たちの群像劇が繰り広げられていく。彼らのドラマが進行していくことで、やがてこの「黒い猿」が元の社会コミュニティが持っていた元々の問題点の不安の種を芽吹かせてしまい、それは地域を巻き込んだ大きな火種となる…。
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<ベテラン・オールな映画>
 これ、無茶苦茶よかった…(^^;)UTVの映画で私ハズレって思ったことほとんどないわぁ~!_(^^;)
 映画製作者の質の高さ、出てる脇役のベテラン・オールキャスト、A.R.ラフマーン他のずば抜けてクオリティの高い音楽、映像編集の見せ方がインド流に拘らず欧米のハイセンスな映画見せるような切り口で、a0308487_15485881.jpgそれでもストーリーがインド流は貫き、あまりの出来に最初の30分で監督名みたら、あれ?Rakeysh Omprakash Mehra監督だ(^^;)と気づき(2006 Rang De Basantiや2013 Bhaag Milkha Bhaag 邦題「ミルカ」の監督)、しかも彼の作品は最新作(Mirzya -2016)も含めて、私は彼の作品をこれまで3本も見てるのに、そしてそのうち2本は名作とかメディアやインド映画ファンがガンガンいう作品でありながら、私の心は「まぁそこそこ優秀な作品だったよね(^^;)」っていうくらいで、いうほど他の人ほど心動かされなかった監督の作品なんですが、私が見た4本の中では彼の監督作品の中でこれが一番!!いい映画だと思うぞ(^^;) 自分のそういう見る眼はワシは信じてるので、これに異論は認めないw(笑) 確かに映画の内容が、インド人基準ではなかったのかもしれないけれど、これは欧米基準なら好きになる映画だと思うし、時々描いてる絵コンテがとてもいいのがよくわかる。そしてそれがインド映画にありがちな過度に押し付けではなく淡いロマンス映画をみてるような淡々さがあって、アビーの個性の強烈でもない何気ない気弱な優しい青年像を映像としても踏襲してて、ひじょーーにいい感じの映画なんですわ(^^;)
a0308487_15493352.jpg




<センシティブな時期のインドに製作>
 Intermissionとその少しすぎまで音楽を詰め込んで、デリーとその人々を描いている映像が、後半のドラマ展開に転がっていくさまはこの監督らしい展開なのか、インド流か(笑) 名曲「Masakali Masakali」もさすが!と唸っちゃった。かなりインド流か?といわれると、それはかなり違う。 とてもよく絵の描ける監督さんでありながら、淡々とドラマが進むさまは、ラフマーンの奏でる音楽ととてもマッチしていて、2010年前後ってラフマーンの音の良さが凝縮してるのだが、それを逸脱しない欧米風な、それでもインド風も失わない良い映像になってるんだよ(^^;)この映画もうちょいっと評価したれよインド人…(^^;) やっぱ暑苦しくないと評価されにくいのか?ちゅーかこの映画のアルバム!むちゃくちゃええやないか!!!!音楽好きな奴がこれ聴いて喜ばない奴おらんやろっ!!(きっぱり!)

 この映画の題材を2009年にやってるのか…インドもむちゃくちゃ複雑だからな、この前年まではテロで結構インドも右往左往あったわけで、イスラムとヒンディの対立はセンシティブな題材に扱われるだろうに。この監督はアーミル・カーンのそういう話「Rang De Basant」で賞をもらいまくった人でもあるんですが、2006の映画は、前半中だるみも映画としてはあって、後半展開で目が覚める映画になってましたが、映画の質の点では何かしら未熟さを感じる部分も前半の製作の苦しみにありました。が、わずか3年でしっかりそこを克服してきて、インド流のくどい演出ではない、欧米風な映画の手法な切り口のサラリ感と、さらにインド・ベテラン俳優の多くの個性あるキャラクターをどれもキャラを立たせているけどくどくならずに、それの群像劇に仕立てた手腕はお見事でした! なのに「ミルカ」ではこれでもかーーっていうくらいインド流のスポ根映画作ってるんだから、よくわかんないわインド人ってば(^^;) 映画の質は絶対!Delhi-6の演出や切り口の方がいいわ(^^;)
a0308487_15493437.jpg

<配役>
 主演はアビシェーク・バッチャン(Abhishek Bachchan)日本では「恋する輪廻」(原題:Om Shanti Om -2007)でのゲスト出演や「チェイス」(原題:Dhoom3 -2013)ですでに日本のスクリーンでは紹介されてます、チェイスでは刑事役やってましたね。a0308487_15491197.jpg上映版はカットされまくっててかっこいいんだかお笑い枠なんだかよくわからない枠の刑事でしたが(^^;) 上記の「Dhoom3」はもともとアビシェーク主役のシリーズもので悪役ジョン・エイブラハムに迎え、バイクやモーター船アクションで人気を博した作品「Dhoom」(-2004)で評判が良かったので、「Dhoom2」(-2006)の悪役にリティックとアイシュワリヤを迎えて豪華作品となりこれはさらにひじょーーに売れました。あまりのリティックのカッコよさに主役がリティックな話でしたし、OSOの映画の中でもネタ扱いで(この時はまだDhoom3は製作話すらないw)、「Dhoom5!なぜなら彼は出演していないからだ!」なんてディスりネタにされてまして(^^;) その後Dhoom3がアーミルで作られてる様を見ると、本当にそうなりそうな予感…(笑)なくらいタイトルがビックタイトルになりすぎましてw そんなアビーの存在の脇役感については誰もが気にしているところでございます(^^;) 存在感の薄いという役者としては致命的な個性を売りにしている彼(酷w)ですが、2007年にインド映画界の世界に通じる美女アイシュワリヤ・ラーイのハートを射止めた殿方でございます。それだけでも!殿方の価値はその存在感だけでは語れない深さがきっと彼にはあるのだろうとそう思って、彼が主演ではない映画を見てきました…。まだ彼が主役の映画をあまり見て無くて、是非次はマニラトナム監督の「Guru」を見たいと思っていますが、さて私の時間はいつになりますことやら(^^;)

 ヒロインは、ここではソーナム・カプール(Sonam Kapoor)、言わずと知れたアニー・カプールの娘。母の美貌を受け継ぎ現在も絶好調な美しさと映画の快調ぶりはお見事です。実はこの「Delhi-6」の映画は、彼女のデビューして2本目の映画なんですね。この監督はソーナム気にいってるのかして「ミルカ」でも使ってましたね。a0308487_15485856.jpg作品数はあまり多くはないのですが、その美しさが欧州でもカンヌでいつも注目を集める女優としても知られていますし、モデル業もずば抜けて美女なので今の時代のファッションリーダーでもあります。風貌に似合うお嬢様風な役どころも多く、2013年ごろから2016にかけてかなりいい作品に出てまして、2015は賞レースはランチンさんの年でしたが、誰の年?というにはサルマンがやはりふさわしい年でありそのサルマン作品の片方に出ていたのは彼女であり、2016のNeerjaでその美しさの存在感で主演です。15年後半~16年前半の彼女は2本だけですが相当に存在感のあるポジションに、ボリウッドでの位置があったといえると思います。寡作なのが少し彼女は残念かもしれませんね。

 映画の配役の、祖母(往年の名女優Waheeda Rehman)、父の友人アリおじさん(Rishi Kapoor)、癖ありすぎる暴力警官(怪優Vijay Raaz)、Om Pri、Pavan MalhotraSupriya Pathak Kapur他、名優ベテラン勢を癖だらけの住民たちに配役し、a0308487_15493272.jpgデリーの生活や習慣、モスクの模様やラーマとシータの観劇デリー6区(オールドデリー チャンドニーチョーク街の郵便番号をもじってデリー6と呼ばれるそうな)の暮らす人々のその模様が面白い。そこを一つの話題、事件を起こしている謎の黒い猿の話題で繋いで坦々と次第に狂騒劇に巻き込んでいく。実にIntermissionまでにこの映画の主要な曲をほとんどをつぎ込んでデリーにRoshanがなじんでいくさまを演出している。
 これチャライ日本の安っぽい映画タイトルつける奴いたら、きっと「デリー(6区)に恋したアメリカ人」とかわけわからんタイトルにされそうな、そういう内容の映画になってます(^^;)ストーリーはRoshanが恋をしたのはそのデリー社会の中にいるデリー流の少しはじけた彼女Bittuであるわけなんですが。


<それゆけ頑張れアビー君> 

 二つ前のブログでも紹介した「Ravan」では一応主役を張っていますが、別格のVikramの役者の格が違いすぎて(10年歳の差は無理もあるじゃろw)どうしてもその差を比較されてしまいがちになりますが、この「Delhi6」は2009年で翌年が「Ravan」なので、アビーを評価するなら是非2009年にしてあげたいところです。これだけの素晴らしい作品にでてても、翌年のような強烈な役どころの映画で映画界側もアビー推しのつもりでいたのでしょうけれど、アビーはこのデリー6のような映画の役どころの方が絶対に似合っています。決して凄みの効いたシリアスものには向いていないと思います(^^;)。スーツ姿は着慣れてる品の良さとそのタッパに合うスタイルは感じるので、クールな頭脳系無いシリアスなら実は向いてるかもしれませんけど、でもコメディになっちゃってますねぇ(^^;)
 中には大フロップしたポスター見るだけで吹いてしまうような、白馬に乗った王子風衣装のアビーwの映画「Dorna」もあるんですが(まだ見てません、いつかネタにしてやるw)、これが全然!見た目が似合ってなくって(酷w)、あのポスターも主役の彼が後ろ向きだったのがメインだったような気がするんですが?(笑) そういやこの映画のポスターも後ろ向きバージョンあったな(^^;) Raavanでも後姿ポスターあるし…ふぁっ!もしかして主演で一番ポスター後ろ向き率高いの彼じゃないだろうか?(^^;) a0308487_15493373.jpg製作者側も扱い酷www 草生えるww
 ってポジションにいがちなアビー君ですが、タッパのデカさは父親譲りで、育ちのいい温厚な性格だと細かいことに拘らない鷹揚な人物になるんだと思います。っていうか「Dostana」とかコメディなあれなんかとてもよかったのに、彼にどうしてシリアスを求めるんだろう?製作者側の起用がまちがってるってばww(^^;) 
 何故かというと成り上がってやるというような野心のようなものは、彼の出自がそれを求める必要がないので、そういう反骨心は微塵も感じられませんが、ひじょーに落ち着いた存在のプレーヤーだと思っています。また映画の中味より映画裏方で企画製作などのために、セレブVIPとの間を受け持つ外交的な役割を持つキーマンのような、そのような位置づけにあるのではないか?と思って私は見ています。単に俳優セレブな場面ではなくもう一つ上の社交界やビジネス界などの上流層の中にいる社交特使の方が彼の本業ではないかと思ってみているのです。
 コメディなキャラでは面白い作品いくつも出てますけどね。近年では2014年のシャールクたちとやった「Happy New Year」での彼の演技は大好評でした。何も役者は強烈で個性の強い役柄だけが役者の仕事ではないので、何気ない普通の人を演じることが出来る大切さという点では、どストライクの個性なので、その大事な資質を持ってる彼をいい起用できるイイ監督とイイタイトルに出会えますよう、ちょっと願っておるのですがね(^^;)。親父は神様レベルの世界での扱いなんだから、息子まで神になることはできませんがな(^^;)、そこインドの人がもっと彼を温かい目で(決して生暖かい眼ではなく!_(^^;))見てあげてと、ちょっとばかし思うのですが。

 そんな彼の素晴らしいタイトル「delhi-6」アビーの評価には欠かせない重要な一本ではないでしょうかね?
a0308487_15493311.jpg
 @@見終わった後にデリー6区に恋をして、旅に出たくなる人もいるかもしれないそういう良い一本にもなってましたね(^^)v
by AkaneChiba | 2016-12-24 17:44 | 00年代 | Comments(0)

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