遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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印映感染記マニア編 「Keemat: They Are Back」 1998

「印映感染記マニア編」のリンク集ははコチラ
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 B級カテゴリーにわけられそうなドタドタ映画ってのは、確かに90年代には沢山作られていました。その中でも特にAkshay Kumar は 女性の色っぽさと自身のプレーボーイさで、女性との絡むシーンで如何に映像で大衆受けさせるかの方向を狙って名前をあげてきています。
 美人の女性とそれと絡むことを期待するセクシーなシーン、そしてかっこいいアクション・・・と、男性視点の絶対に映画に不可欠な娯楽要素をどこまでてんこ盛りに盛れるか?を狙ってるので、ストーリーに中味がなく全く頭に残らない内容(笑)ですが、その場で見てるだけならとても楽しく見れる娯楽映画になっています。なのでアクション以外は、相当にツッコミドコロ満載でもあり、A級とB級の境目くらいの作品が90年代に多いです。
 
a0308487_00140098.jpg アクシャイ・クマールはそういう映画にてんこ盛りに出てきた人材で、空手や合気道の黒帯なので、アクションがしっかり出来、この手の娯楽ものに多く出演しています。そのアッキーについては、以前Khiladiシリーズについてここで2回にわたってアーティクルにしました。シリーズものでは無いのですが、そういうドタバタなアクションコメディラブロマンスな一本を、ひとつここで紹介しておきます。それがこの「Keemat: They Are Back」1998

 残念ながら映画が古すぎて、しかも大量生産おバカコメディな映画時代のものなので、ネットでCM付きでみるか(セクシーすぎるシーンとかはカットされてる可能性ある)、課金でしっかり見るかしかできませんが、またお金払ってまで見る価値があるのか?も全く!薦められませんが(笑)、ジャンクなドタバタBクラスムービーとしてはツボった一本となりました(^^;)
a0308487_00192467.jpg
 かつてのダルメンドラのKeemat (1973)のスパイ映画をタイトルをもじってるパターンで中味は全然違うという、まぁありがちなコメディアクション映画になってます。別に内容は単なるラブコメでどたどたするだけの映画ですので価値など無いに等しいです。わたしがこれは後にも先にもバカシーンだけで大笑いして、インドの映倫良く通ったなぁ~と(日本なら通ってもインドじゃいろいろ難しい)、アッキーとサイフの開き直ったコメディシーンを笑っていました。




 面白いなと思ったのは、これを当時見ていた人の話が、この間ネットの中で映画談義で語られていたので少し紹介しますね。
 そのKeematについてAkshay本人を前にして、Ranveerが子供のころに観た思い出話を語っています。26:55辺りから https://youtu.be/9t9nbq5R1WE?t=1615


 当時のCensorの厳しいインドで良くやるなぁ~wwと感心できる映画でもあり、この映画では他にもHOTな男女ダンスもあってセクシーな男の基準が胸毛時代でしたし、アッキーのフェロモンもムンムンに溢れてる一昔前の時代の映画でしたのでwと、今の人が見たら笑いにしかならないんじゃないかという映像でもあります。サイフと二人で裸で抱き合って身を隠したり開き直ったりwなどシーン見ながら私は現代の感覚でゲラゲラ笑ってましたが、インド規範の価値観ではどうやらかなりその辺りが違うようです。
 絵面が、水浴びシーンでビキニパンツ一枚だったり、サイフとアッキーがパンツの代わりに葉っぱで前を隠して踊るダンスシーンですから、それだけでギャハハハです。a0308487_00164988.jpgが、この4人の対談の中でランヴィールは当時中学生になるかならないかくらいの子供で、カナダ?でサッカースポーツチームか何かのあつまりで、誰かがインドから持ってきた映画を「『あのスターの!』アクシャイ・クマールの映画だー!」と喜んで家族なんかにも声かけて、みんなで見始めたらそれがこの「Keemat」で、しかも女性や子供が見るには、その葉っぱシーンはちと過激な下劣なタブーなセクシー?シーンだったこともあり、まるでセキュリティガードに守られるかのように画面の前から女性や子供が連れられて行った話をRanveerが笑いながら話しています。またRanveer自身はそのシーンを瞳をさらにように見開いて口をあんぐり空けて見ていた話をしています(笑)。その後、彼はそのアクシャイ達の役者としてのハートに興奮して喜んだ話をしています。 そこでヴァルンが「じゃぁ、(ランヴィールの)自分の映画でそれをやるのかい?」という冗談を受けてRanveerは強い口調で「やらねぇっ!(きっぱり)」と笑いながら否定(笑)。
 
 インドの映画のセクシャルな表現の厳しさについては、何度もここのブログで取り上げていますが、そういうところと当局と闘ってきた映画界の反骨心を見るには、Akshayの映画のセクシーシーン90年代はむちゃくちゃ面白く、今の現代の私たちの価値観で見るとたいしたシーンではなくとも、寧ろ笑いにしかならないシーンでもそれをずっとやってきた映画の積み重ねが、今のインド映画の中にあるわけです。

 そしてそれを見て育ってきたRanveerがそのロックな反骨心を表現という形で身につけて気風を吸収していまして、いやいやなかなかどうしてこの2016年秋公開となるラブロマンス映画「Befikreとんでもない恰好wで撮影してくれております。「やらねぇっ!」っていってたのにやってるじゃん!w(>▽<)w やっぱいいわランチンさんロックやわぁ~w 曲の歌詞も dare to do (it) =「あえて(それを)する」という曲になっていて、この4人の対談番組を見てた人には『本当はやってみたかたかったんじゃね?ww』と思いながらこのBefikreの映像を見てるかもしれません。
 
a0308487_00171137.jpg 結構セクシーなナンバーになってることを見ると男女の恋愛のセクシャルな部分をおしゃれにパリを舞台に、Aditya監督が久々のメガフォンで撮っています。インドもやはりそういう表現の自由を模索するところで、映倫当局とのせめぎあいがあるのはすでにご承知のことと思いますが、「あえて当局と対抗する」ことを今回、正面から挑んできたであろうと思われるAditya Chopraの新作はひじょーに楽しみにしています。今日本では2014年の「PK」が宗教のタブーに切り込んだ作品として2年遅れで注目を浴びていますが、これについてはこの宗教タブーについてはとっくの昔にインドはOMG(-2012)そしてその前身となるTV番組で社会に挑んできているわけで、今頃日本がここに注目してるのですから、日本は本当に世界のどこからも遅れた映画上映上映状況だと言わざるを得ません。a0308487_00175089.jpg そしてインドの映画のやはり一番の映倫の高い山は「性的な表現」や「インド社会の倫理観」のところで、長い間当局とのせめぎあいをしてきただろうところの話に尽きると思います。インドで上映される国外の映画って滅多なことではカットされずにセクシーなシーンも上映されるんだそうです。でもインド製作の映画では当局に規制が敷かれてしまいます。
 その一番顕著な例は、やはり女性がセクシャルであるシーンとなります。それでもさすがにカーマスートラがある国(笑)ですから、セクシャルな表現はいろんなダンスシーンでしょっちゅうみかけるインド映画(笑)。今年2016年は「Udata Punjab」等がその憂き目にあいかけて今年のボリウッドは「映倫の年」といっても過言ではない様相を見せています。映倫の厳しさの理由としてやはりヒンディ至上主義の首相というところにある規制があると思われます。以前の首相は融和政策だったので、規制を緩和する側に向かっていたのだと思います。残念ながら世界情勢は不穏な雲行きなのでテロなどを懸念すると、この規制傾向はしょうがないのかもしれません。その針の振り幅にしっかり映画業界の人がセンシティブに反応しての、今度のRanveer主演のAditya監督の新作はその上映範囲がどのように、またCensorがどのように設定されるかで、インドの今後のしばらくの映倫の動向を知るきっかけになるかもしれません。なんでもBefikreはドバイがプレミアム上映で最初の発信だそうで。やはり国内のインドの当局とのせめぎあいを懸念したのかもしれません。この辺りの「表現者としての自由と、それを可能にする製作側の戦略」が彼らのビジネスにかなり影響する様の傾向を、私はまだつかみきれていませんがそのうち解説できればと思っています。映倫規制されると上映館限られてしまって売り上げに響くからね。

 この「Keemat」の時代と比べれば、今のインド映画でもかなり表現ができるようになったとはいえ、今でも当局とせめぎあう最先端に彼らは表現者としてそこにいるわけで、その20年近くも前の作品でそんなせめぎあいの中上映がなされたものが今にも至っています。あの時、それをみていた中学生がその時代の反骨の気風を吸い込んで、今度はそのパフォーマンスをあえて自分でしているのを、私たちは時代が進んだとみるのか、あるいはまだまだ時代は進化し続けていて、それに挑戦する人たちが当時もいたけど今もそういう存在がいるとみるのか、考えてみていただけるヒントになればと思います。
a0308487_00183781.jpg
 @@爆笑シーンはお下劣な見せ場でもあるわけですが、それを気兼ねなく笑えるのも大人の楽しみではありますね(^^)v

by AkaneChiba | 2016-11-16 00:42 | 90年代 | Comments(0)

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