遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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映画『BOSS』 -2013

a0308487_18033758.jpg これを最初に見たとき、何気なくガハハと笑ってアッキーらしい~映画で楽しく見てそれだけで終わってしまったコメディアクションでした。…が、先日、あるものを探していて、それについて調べることで、この映画の評価がガラッ!と変えてしまう一本となってしまった映画となりました…_(^^;)

<インド映画百周年の年、2012-2013>   
 2013という年は、前年の2012年と合わせてインド映画百周年を祝う映画業界が、世界に向けて国挙げてのプロモーションを行っておりました。ですので、この2012-2013と珠玉の作品ぞろいでして、その中でも大衆人気のこのアクシャイ・クマールも、2013年の作品にはそれなりに気合を入れた作品を作っていないわけがないと思います。実際、このBoss という映画は、音楽も、映像もとてもいいので、ストーリーのありきたりさがイマイチ、シンプルすぎて、アクションコメディの話というには、その映像音楽の質と、ストーリーの質との「差」が勿体なくも感じており、私の中で評価が???となった・・・というのが正直なところの作品なのでした。・・・・・・が!!!・・・・・↓

★「BOSS」-2013 Wikipedia IMDb

https://www.youtube.com/watch?v=zaoDtl0GL2E




<アッキーの2012年は100周年に向けて盛り上げ役?>
 アッキーは毎年4作ほど主演でつくる多作な出演の方なのですが、毎年のように、前年の2012年は、半分はいつもの実験冒険+職づくり+スタッフ育成映画でしたが、そのうちの1本は『確実に売れる映画』を、また他の1本は『売れる売れない関係ない脚本の良い映画』をつくっていました。2012年はHousefull 2Rowdy Rathore JokerOMG – Oh My God!Khiladi 786アッキー多作の年でもあります。翌年の2013年の100周年に向けてアッキーも映画を盛り立てることに尽力していることが、その作品からも伺えます。
 この中でもRowdy Rathoreは大ヒット映画となり、OMG – Oh My God!は主演ではないですが素晴らしい秀逸な脚本のレベルの高い一本となりこちらも興行成績は良かった一本となりました。この年のアッキー映画はRowdy~やOMGだけでも相当にクオリティの高いものを作った年だったと思います。
a0308487_18043084.jpg
<2013年に向けて100周年>
 そして翌年、2013年の映画100周年の年。インド映画業界は、インド映画を世界へ宣伝すべく2012-2013に向けて頑張っていましたが、アッキーも前年あれほど精力的に力の入った作品やプロデューサー業をしてきていましたが、他のスターと同じようには、アッキーは「世界」をあまりメインにしていない傾向の映画を作ったように感じられました。世界には他のスターが飛び出しているので、むしろ国内の充実をはかったアッキー・・・と!私には感じられました。もちろん2013年も彼は精力的に活動しています。国内で数本の映画とプロデューサー業とがっつり活動しています。a0308487_18360012.jpgその作品のうちの、クオリティの高い脚本勝負の「Special26」は、まさしくSpecial級の一級スリラーを生み出しまして、見終わった後に監督の名前を思わず確認してしまいました(^^;)。数本のうちの一本はいつもクオリティ路線で、S26がそれに当たります。他数本はアッキーらしい映画ではありますが、いつもストーリーが少々甘い作品ばかりだったのも事実で、2012ほどの凝縮度を感じなかったのが、2013年のアッキーの印象となったのです。
 まずは若手支援映画Bhaji in Problem(アッキーはメインじゃない)、こちら脚本メインの一本Special 26、そしてエンタメ映画Once Upon ay Time in Mumbai Dobaara!(しかし話はいまいち、1作目が出来が良くこれは2にあたります)。a0308487_18033790.jpgそして最後を締めくくるのはアッキーの役者のキャラにぴったりのタイプのアクションコメディBOSSです。プロデューサー2本+自分の映画=計4本、他、スペシャル・アピアレンス2本と大忙しですが、この2013年のスペシャルの年のアッキーのスペシャルな一本としては、年の初めのシリアスドラマ「Special 26」は別にして、映画の繁盛記へ向かう10月秋の映画としての「BOSS」という映画の立ち位置が、製作サイドの意図がわかりませんでした(ジャンルは「マサラ」となっています)。
a0308487_18033679.jpg 正直、Once~2も、Special26 の後では、何を見ても物足りないストーリーの薄さです。そして立て続けにBOSSも!ストーリーはいつものアクション、コメディ、ちょっと泣きというベタなパターンです。興行的には赤字にはなりませんでしたが案の定Flop。10月繁盛記だろぉ~(^^;)とそこでイマイチってええんか?と。でも、それとは裏腹に、BOSSの画面はひじょーにいいし、アクションも、映像もスタイリッシュで、多少若手育成支援の部分は前半にあるものの、アッキーかっこいいし面白いし、脇の配役も相当~~~!いいので、コメディなアッキーでがっつり稼ぎに行くことを狙った映画…と思っていましたし、それだけ音楽が何より良くて。a0308487_18033622.jpgですが見終わった後、ストーリーがイマイチと思って、なるほど興行につながらなかったなぁ…と映画を見て納得したので、この映画のことをすーーーっかり!忘れていたんですよ(^^;)。 映画の音楽は良かったこともあるのか、わりとこのときのアッキーのMVシーンの映像や、ワンカットは、記事や他の映画の宣伝の間に挟まったりなどしていて、割と頻繁に目をした2013年だったようにも思います。2013年は夏にシャールクのChennai Expressで盛り上がりましたからね。その後10月にアッキーならあててもおかしくないのですよ。11月12月のビックタイトルKrrish3やDhoom3とぶつかってるわけでもないわけですし2013年10月はほんとにアッキーのためにあった月なのに、どうしてあのストーリーがイマイチ??(^^;)。アッキー側もそれをあてこんでるからこその音楽の出来、映像のスタイリッシュさ、だったろうと思うのですが・・・。

 この考えが!インド人ではない!インドがわからない者には、さっと結論を出すには早計過ぎたっ!ってことが、映画を見てから2年越しでようやく先日、理解しました(^^;)。うーん…アッキーも深い…。

<10月祭りの季節>
 年がら年中祭りやってそうなインドですが、Diwali時期のお祝いな映画というのが、毎年10月~11月辺りに封切られます。華やかでとても楽しそうな娯楽色の強いエンタメ映画が、スターで作られるのです。2013年はいわば100周年の記念の年にそういうお祝い向けの映画なら、そりゃぁ~資金もかけて楽しくお祭り映画になることだろうと。 a0308487_18033633.jpgそれゆえに映画の宣伝もかねて、この映画の音楽が良く流れてましたし、この映画の中で使われてる一曲「Hum Na Tode Phode」は、すでにインド中が知っている名曲で、以前ここでも紹介したインド映画沼の「Okkadu」のリメイク「Ghilli」の大ヒット曲「Appadi Podu」のヒンディ版です。
 その大ヒット曲まで引っ張りだして、プラヴディーヴァをスペシャルアピアレンスに呼んで、いかにも楽しそうな様子で。
a0308487_18033798.jpg そういえば、この映画のアッキーが登場するオープニングの曲も、また砂漠の中でかっこいいアッキーが登場するシーンも音楽もよく、映像を見ると「あれ?もしかしてこの映画、アラビア語圏も意識して出すつもりで作ってる?」と思いながらみました。アッキー映画ならそれもありえるでしょう。
 先日、Ganesha Chatuthi 祭の、ガネーシュ讃歌なにぎやかな一曲の話をコチラでかきましたが、たいがいのスターはこのGanesha Chatuthiな一曲を自分の持ちネタとして持っているというか、スターゆえにお金もかけれるので作ってないわけがないのですが、シャーやサルマン、リティックなどもみつけれましたが、絶対こんな曲を何度もやってそうなアッキーで、古い若いころの映像ではなく、今の彼の作品で見ることができないなぁ~~と探していたのですが、一向に見つかりません。検索で引っかかってくるのは、この映画のBOSSのテーマ曲しか引っかかりません。(^^;)? いやこの映像はどう見てもGanapati Bappa Morya って歌う讃歌じゃないじゃん!(^^;)と映像と曲に疑問符並べて、この映画の他の曲を聴きながら再度映画をみていくうちに・・・・がっ!( ̄□ ̄;)こ、これっ!「Pitah Se Naam Hai Tera」の曲の2度目の登場シーンで、はじめてこの映画が、この映画全体が!!!Ganesha Chatuthi 映画だということに、やーーーーーっと!気が付いたのでした(^^;) そりゃ気づかないよ「Pitah Se Naam Hai Tera」のところで称えてる神の愛が「アッラー」になってるんだもん(^^;)。Bappaとかじゃないんだもん(^^;)

 映画の音楽と映像を丁寧に見ていくと、砂漠を車で走るアッキーのハウスなバスサウンドの重低音音楽に始まり、この映画はイスラム圏にいるインド人にも見てもらえるようなつくり?と思わせ、女性はいるものの女性の露出やロマンスシーンは抑えアッキー主役の話にはさまず、話のメインは父子物語にしたのは、規制の厳しいイスラム圏に向かって!映画を出す気が満々の造りの映像になってるんじゃないか?!と、そう気が付いたのです。ですが、あちらの国では神はアッラーのみ。ガネーシュ祭はヒンズーのお祭り。a0308487_18033662.jpgこの「BOSS」は、2010年のPokkiri Rajaというマラヤラム語映画がベースとなったリメイドで、この映画「BOSS」のストーリーはインドのガネーシュの物語に見立てた父子の確執の和解物語で、でもその讃歌のところは、ガネーシュ讃歌のセオリーな曲のアレンジにはなってるものの「神の愛はアッラー」をメインにサビで歌詞をつけ、それでもインドを知ってる人には、父子の愛/父の子の雪解けと和解を、ガネーシュと父クリシュナ神の物語を、容易に頭に思い浮かべるように作られた映像のストーリーなのです。そこでようやっと!!どうしてこの映画に、タミル映画のヒット曲を突っ込んだのかも!同時に理解できました。OPのタイトルソングの、高らかにつんざくホーンの音の味付けも、ガネーシュ祭りの讃歌を意識してのもので、始まるわけで・・・。
a0308487_18044516.jpg

<まごうことなきマサラームービー>
 これは私が映画やその時の記事などを見た上で私の予測でしかないですが、映画の興行先に「今まで行ったことのない規制に厳しい宗教文化圏」にもこの映画を出そうと思って、作るにあたって内容に制限をかけ、けれどそれでも!その国にインドを紹介するためには、マラヤラム映画をベースに、タミルのインドの曲で、テルグ出身の有名ダンサー&コレオグラファーによる、北のボリウッドマサラー映画を作り、話もヒンドゥーの昔話をベースにしたインドらしい~父子物語ガネーシュ物語や讃歌を紹介し、それを演じるのがパンジャビーシーク教徒アクシャイ・クマール!!!(^^;)…という!!「インド中を詰め込んだ」マサラームービー!!だったのではないでしょうか?…
w( ̄▽ ̄;)w

 その狙いが必ずしも当たったとはいい難い国内興行となってしまったのは残念ですが、a0308487_18033641.jpg 一体この映画インド以外はどこの国で興行されたんだろう…さすがにこれは気になるのですが言葉がわからない私にはこれは調べようがなく…(^^;) 絶対に東南アジアとかじゃなくガチガチのアラビックなイスラム圏だよ。ドバイやエジプトみたいな欧米感覚に近いところじゃなく、サウジくらい風俗的なことに厳しそうなところ(^^;) そりゃ映像いいに決まってるよ、スタイリッシュにみせて、音楽もその地域が理解しそうな音にして、なおかつしっかりインドの文化を映画の筋から音楽に散りばめてインド音楽的定番の「カタ」は踏襲し、言葉だけ神は「アッラー」にだけ絞ったガネーシュの物語。
 
 …と、ここまでたどり着くには、ずいぶんかかってしまいましたわ(^^;) っていうか、わかるかいっ!インド映画見始めてまだ3年~4年目の400本越をようやっとしたばかりのニワカな私には、そこまで読み取る力はなかなか…(^^;) こういうことはできればその方面のインドの専門家の方々に読み取っていただいて初心者向けにヒントを下されば、はじめて理解できることでもありましょう…って探したけどこういうことに触れてるブログは、見つけられなかったなぁ、日本語では。英語か現地語で探せばあるのかもしれませんが(^^;)

 まぁ興行的にはイマイチだったのかもしれませんが、アッキーは翌年、2014年には会心の作「Holiday」やa0308487_18033607.jpg2015年の彼のシリアス・スリラー・アクションの最高峰「Baby」と彼の持ち味を存分に生かしたクオリティの高い作品で、他作品共にヒットを飛ばしています。今年2016年には「Airlift」「Housefull 3」「Rustom」で興行成績ではおそらくアッキーにとってはいまだかつてない興行収入を上げている年にもなっています。来年2017年、ラジニ様の2011年「ロボット」の第二弾「2.0」での、相当キワモノの敵役を演じるアッキー、また法廷ドラマの名作「Jolly LLB」の第二弾「Jolly LLB 2」もアナウンスされています。彼の活躍にまったく目が離せないですね(^^)


  @@見方が変わると180度評価が変わる映画ってのを、アッキー映画で見るとは思いもしませんでした(^^;) 彼の映画は興行収入と映画のクオリティとは必ずしも一致しなさすぎる上に、多作なので追いかけるのが大変でもあるので…。素直に笑い無しのアクション・シリアスはこのところ裏表考えることなしにクオリティ抜群なのですけどね(^^;)  アッキーが多作なのは興行に出す先の地域の違いも含めて製作もしてるのかもしれないと、今回初めてそう考えるに至りましたわ(^^;)
a0308487_18033785.jpg

by AkaneChiba | 2016-09-11 19:06 | 10年代 | Comments(0)

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