遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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Intermission 知ってると、もっと楽しい?!

 インド映画の面白さに、過去の大ヒット作の音楽や、モチーフなどが、映画に捧げられているシーンや、ネタなどをみるのが楽しい・・・という楽しみ方があります。
 これは、大きく今のインド映画に、漏れなくでてくるコネタにもなっているので、最近の映画ではスラップスティックなコメディなどには、特にその知識が無いと、ギャグがわからなかったりします。
 シリアスな映画でも、その映画の設定の時代の背景を映すのに、その時代にヒットしていた映画・・などの看板やモチーフを映画の中に取り込み、観ている観客に時代を見せるという手法もあります。これはインド映画を見てきている彼らにとって、ひじょーーにわかりやすくその時代を頭の中に想起させる重要な演出にもなっています。
 ここで、インド映画ビギナーさんには、ネタがわからないと「え?」となってしまうのですよね(^^;) 私もそこにたどり着くまでに、100本くらいあれこれ見ることでようやくそこにたどり着くことができました。とはいえ、クラッシック・ムービーが、私の中の知識としてどうしても欠落してます(^^;)ちょぼちょぼ観てはいるのですけど、後から追いかけるのは大変ですね。
 そういうわけで、この映画を見とくと、そののちに出てくる映画で、こんなモチーフ使われてオマージュされてるよ~なんていえるような重要な映画を数本タイトル紹介しておきましょう。ボリウッド映画からインド映画に入っていった方に、そのビギナー向けの、この辺のネタ押さえておけば他の映画見るときに、笑いどころやオマージュがわかるよという映画です。



a0308487_0254114.jpg「Shree420」1955(邦題:詐欺師)
 インドの国民的スター、ラージ・カプール、ナルギスの名作。映画の中に「靴は日本製~」と唄う楽曲でも日本で知られている1955年の作品。またここでのラージ・カプールの風貌はチャップリンを思わせる風貌で登場します。シャールクのRab ne~ではこれのオマージュがなされてるダンス映像や、他にも1993の「ラジュー出世する」などは、田舎から都会に出てきた一旗揚げようと若い男性の物語の設定は、この映画の設定と変わらぬそのものです。インドの持つ戦後の歴史と社会感をとてもよく表わしている一本でもあります。

「Mother India」1957
a0308487_0254616.jpg タイトルの通りそのものずばり「母なるインド(もしくは、インドの母)」という映画。タイトルだけでどういう映像か想像つく映画なのですが、それでも!素晴らしい楽曲とその時代の背景とインドの良心的価値観を映像に写し撮った心打たれる名作です。 美しいナルギスが、母親役(老け役)にも挑戦。インドの女性を代表する価値観を示した名作。息子役のスニール・ダットと、ナルギスが結婚するきっかけになったなど(その息子がサンジェイ)、数々のエピソードをも生み、由緒正しき正統派なインドの価値観を代表する映画となっています。

a0308487_218131.jpg「Mugal-E-Azam」1960
 当時のレートでも比べ物にならないくらいの桁違いの資金をつぎ込んだインドの歴史ものムガール帝国の興亡凋落を一大抒情詩のようにあらわした作品。また毎年のようにインドのTVで国民の休日などで放送されるので、日本で言うところの年末の第九みたいなものだろうか?
 あまりのスケールの大きさに、映画人が今も金字塔のように憧れる映像でもあります(今はこの規模はCGでしか出来ません)。2015の「Bajirao Mastani」でもそれをオマージュしたシーンが見られましたね。未だ誰も破ることのできない破格のスケールの豪華絢爛な歴史抒情詩

a0308487_19353597.jpg「Aradhan」1969
 いろんな映画でオマージュをささげられるジープの「Mere Sapno Ki Rani」のSongシーンでも知られるスーパー・スターRajesh Khanna とSharmila Tagoreのラブロマンスドラマ。日本の映画で言うところの昔々の「君の名は」くらいの位置付けにあるドラマかもしれません。とにかくいろんな映画にこの曲や汽車シーンやジープやらがオマージュされまくっています

a0308487_052224.jpg「Sholay」1975
  インド版、7人の侍/荒野の7人 ダルメンドラ、アミタブ・バッチャンのインド流元祖男の友情ブロマンス映画。鉄道シーンも迫力で、Amjad Khanの Gabbar Singhという敵役そのものもキャラクターがその名をとどろかせることにもなる。70年代を代表する超スペクタクル・アクション・エンターテイメント。また、男同士の友情なブロマンスの金字塔でもある。つい最近、3Dリマスターもされた。

「Mr.India」 1987
  当時の世相をわざとらしく超娯楽エンタメにディスって作られたヒューマンドラマ。その皮肉がウケての大ヒットに。a0308487_125293.jpgアニール・カプールの良心的インド人の兄貴、色気満載のダンスを披露するシュリデヴィ、映倫規制のきついインドで、アニールとシュリデヴィのラブシーンを色っぽく作れない時代にそれをどう見せるか?ってのも製作側が苦労して見せてる映画でもあります。悪役のアムリッシュ・プリーのインパクトの強烈さも必見の映画。どうしてモガンボなのでしょうか?(笑) Mr.Indiaのネタはあらゆる映画にあちこちに出てきますので是非チェックを。GUNDAY(2014)ではOPでSpecial Thanks to Bonney kapoor(Mr.Indiaのプロデューサー)の献辞がささげられていますが、息子や甥っ子たちの為にMr.Indiaの映画の一部を提供してくれていますね。これを観た観客は、その時代背景を理解して映画を見るのです。

a0308487_218560.jpga0308487_14222360.jpg「Devdas」1928 1955 2002 他  https://en.wikipedia.org/wiki/Devdas
 インドのベンガリ文学の古典。様々に何度もTV化/映画化されてきた不朽の名作。ディリップ・クマールの映画1955年。00年代に入って巨額の資金を投じて再映画化のされたシャールク、アイシュ、マドゥリらの映画はカンヌでも上映。欧州でアイシュワリヤの名前が不動であるのも「ミモラ」とこの映画が理由。

※・・・ここまでは、クラッシック部門の不朽の名作なグレードの高い作品や、ディリップ・クマールやラージ・カプール等のスター、最初のスーパースターの称号のラジェーシュ・カンナー作品や、アミターブ・バッチャン、リシー・カプール等、いろんなスターの映画がありますが、この辺りまでは至極真面目に作っている作品ですので、オマージュを捧げる形で、後の映画などで引用されたりしてきています。


//------現代作品などの↓ネタにされたりする作品-------

「Dilwale Dulhania Le Jayenge」 1995a0308487_0255216.jpg シャールク、カジョルの青春ラブロマンス・ドラマ。新旧のインドの結婚観や結婚の儀式やそれら楽曲も詰め込んでいます。電車のシーンと、そのポーズシーンも、その後の映画にあちこちの映画にいろんな俳優が真似をする名シーンとなりました。2015年には20年のロングラン上映ともなり、90年代後半以降、インドの映画界の名言、名シーン、二人の魅力満載の金字塔に。

a0308487_1122734.jpg「Kuch Kucgh Hota hai」 1998
 実はこれはかなり影響力が大きい。Karan Jhohar 初監督の映画でもあるのですが、楽曲があちこちで口ずさまれることもあり、その後のインドの青春学園モノ映画の基本タイプとなった映画でもあります。案外思う以上に、この映画って、あちこちでこのスタイルを使い回しされてるのはなぜなのでしょう?

「Dhoom 2」 -2006
a0308487_218396.jpg  Dhoomの前作に続き、ゲストに当節一番人気の俳優を悪役に迎えてのアクション・クライム・ムービー。ダンスのスタイリッシュさや、OP曲の全編英語の歌詞など、インドの当時のおしゃれさ、Coolさを映画に取り入れてかなり西洋化させたアクション・スタント。列車、バイク、船など、乗り物を派手に使うアクションが売り。また、その売れ具合からバイクなどは、あちこちの映画でネタにされるし、音楽ダンスナンバーも使われまくるというスタンス。1も面白かったですが、2が出来たことで、3とシリーズ化していった初の作品でもあるそうです。

「Dabangg」 -2010
a0308487_2181768.jpg  サルマン・カーンの産んだ「チュルブル”ロビンフッド”パンディ」悪徳警官な正義のヒーロー像は、CG映像の進化と共にインド中を席巻した超娯楽アクションドラマ。マトリックス風アクションや、対決シーンは香港映画ww(ドニー・イエンのやんかw)など、海外映画の要素も満載。荒唐無稽な風に見えるアクションは、「サルマン」をリスペクトする映画人たちによって他の映画でも使われ、またサルマンを愛するインド中に愛されています。先に紹介したGUNDAYでも、サルマンの助言で映画界入りしたアルジュンがそのシーンをオマージュしており、実はこの監督がサルマン崇拝の人で、今度SULTANの監督をしています。新時代のインドの警官キャラクター像を打ち立てた一本でもあります

 ※・・・他にも、シャールクのDON(-2006 -2011)は、アミタブ・バッチャンDON-1978 のリメイクですが、DONというキャラクターはインドでの定番イメージになっていたり、SFなヒーローのKrrish-2006 -2013 もネタやオマージュの対象です。新世代時代のインド映画では、インド版キャラクター化がなされています。また95年以降のタミルのラジニ様なども、インド映画ネタとしてあちこちにそのキャラクターをオマージュしてきてもいます。アジャイさんの乗り物二つ跨ぎとかのネタなんかも、そのうち知ると楽しいよねww

 @@これらの映画は輸入DVD販売だけでなく、ネット配信でも見られるモノばかりですので、楽しんでみてみてください(^^)/
by AkaneChiba | 2016-05-28 19:17 | Intermission | Comments(0)

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