遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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引き算監督SLBの映画 「Bajirao Mastani」(バジラオとマスターニ) -2015

Bajirao Mastani」を見てきました。
 歴史絵巻を音楽作曲と共に舞台劇にしたかった監督が、舞台にできる土壌が無いインドでは映画にするしかないことを十分知った上で、その監督が(ストーリーの中にある心情の機微には焦点をあてずに)淡々と、その物語が描かれた本のページをめくった歴史絵本・・・という映画でした。
 映画の観方にもいろんな観点があって、監督が何を目指しているのか?は大体オープニングのところで、この映画はこういう映画だよ・・・と予告してくれる演出をしてくれる監督もいまして、これはオープニングに「この映画はそういう歴史絵巻絵本だよ」っていうのを示してくれていました。(そのことに気付いた人はいますか?)

a0308487_0221381.jpg この映画は、巨匠Sanjay Leela Bansali という監督の映画でして、彼の作品でインド映画ファンなら誰しも知っている映画は「Devdas」(-2002)ですね。その前は、サルマンやアイシュの日本でも紹介された「ミモラ」(Hum Dil De Chuke Sanam -1999)。音楽的なものもそうですが、ひじょーーに美しい映像を撮る監督でもあります。そしてとても豪華な映像を見せてくれる方でもあり、インドの芸術は素晴らしいんだよということを誇りに思ってそれを前面に出してくる巨匠監督でもあります(日本でいえば、溝口?マキノ?タイプかな・・・いや、市川?篠田正浩?かしら?うーん・・日本でそれを表現するのは私も誰だとは言い切れず・・・。伝統好きでその継承もしますが、エンタメにも迎合もしてくれて稼ぎますし、この監督に推してもらえたら俳優は、一応インドでは確固たる名前も地位も固まるっていう監督でもあります。女性をとにかく美しく演出させるのはお見事な方です。) その監督の初の歴史ものということでインド国内でも期待もひじょーに高い一本となりました。

 ただこの映画を見るにあたっての問題は、この映画を見るだけの知識見識が外国人であるインドのことが分からない私にその知識があるかどうか?(^_^;)っていう点がありました。英語字幕すらもおぼろげな私なので、他の娯楽映画と違ってこの映画そのものがわかるのか?という不安のまま足を運びました。 その芸術家監督の拘った部分をのどこが疑問に感じるだろうか?の点を数点列挙してみます。




 その1. インドの歴史がわからない。時代背景がわからない(^_^;)
  ムガール帝国が衰退し、マラーター王国が台頭することでその治世も盤石になっったのち宰相がその権勢を奮う。a0308487_0351860.jpgそのマラーター王国の宰相バージラーオ(父逝去の後、世襲。ゲリラ戦法の名将、英雄。バラモンのカースト)。 かつてはムガール帝国配下にあったブンデールカンドの領主チャタルサールが、ムガールの侵略に囚われ、バージラーオに応援を要請し救出される。チャタルサールはそれに感激し領地の割譲と、娘マスターニを嫁がせる。これにより、チャトラサールはかの「マラーター同盟」の諸侯の一人として、ブンデーラー候となる。バージラーオの権勢にとっては無くてはならない同盟相手のその娘・・・なので、この結婚の意味はバージラーオにとっては大きい。しかしマスターニはペルシャ・ムスリマ(もともとその地はムガールの地であって衰退してチャタルサールの時代になっているが宗教はイスラムになる)。ムガール帝国の支配下からその後の衰退となり、マラーター王国のヒンドゥの勢力が台頭する時代(そのマラーターの勢力の後、今度は英国植民地につながる海外勢力にやられてしまうのですが、その前の話)。
a0308487_022787.png バージラーオの最初の結婚の妻、Kashibaiは裕福な金貸し?商人の娘で身分的には権勢に影響はしない(実家の裕福さは影響した?)妻です。実質、バージラーオの先代の父と(この映画の主人公)バージラーオの権勢で、マラーター王国を取り仕切ったことになるのですが、この宰相家系一族にとっては、ムスリマであるMastaniの存在は煙たかった(王族の血統+ムスリム)ようで、さらに、バラモンと王族は結婚しちゃだめっていうようなルールが当時あったらしいので、彼の一族からはこのMastaniはかなり疎まれていた事実があるようです。この辺りが映画の中味の確執として、純愛物語のようにドラマになったり、物語本になったり、映画や小説になったりという、そういうサブカルチャー的な表現の対象となっているモチーフというこでもあるらしい。
 バージラーオの物語だけでも歴史の英雄なのでそれはそれで語り継がれてるらしいので、(マラーティー言語の文化地域、プネにはバージラーオの居城や像もある)、インド人的にはそういう英雄の映画なのでワクワクしながら見ることになった期待もあったそうな。
 この辺はネットで一応調べてみて、概略だけは読みましたがわからなすぎます(^_^;) ありがとうWikipedia(笑)。

 2. 建築様式や、遺跡の解説が欲しい。
 バージラーオの居城シャニワール城(プネの観光名所)とかはわかるんですが、ムガールのとこだったアンベール城とかでてましたね(笑)。a0308487_0402171.jpgマスターニの実家?をここにしたのか?地域的には違うんじゃ・・・(笑) まぁインドの観光名所を映像に落とし込むのも映画のコマーシャリズムでもあるので、そこはご愛嬌でしょうかww アンベール城は言わずと知れたジャイプールの有名観光地ですが、 シャニワール城も今回のこの映画のお陰で観光客が増えてるそうです(ツイッターでそういうツイートみました・笑)。そうそうこのアンベール城は、ゲランのコマーシャルにも使われてましたね。インド人スタッフがつくってる映像でしたし、オチにわらってしまいますがww 
a0308487_046614.jpg
 あと、とても豪華絢爛な映像ではありますが、ロケ地やそのVFXの合成や、建築物の内装なんかの建築様式とかで、その時代のことが分かることもあって、単に豪華でキラキラ綺麗~~~っていう話では無いはずだと思います。一番知りたいのはやはり、あのキンキラキンの踊るとこ「Deewani Mastani」。一応セットだそうで、ジャイプールの鏡職人を集めてこの素晴らしい内装の間を、この映画の為だけに!作ったそうで、これを壊すのは勿体ないからミュージアムにしてくれーとインドの記事でそういうことを訴えてる人もいました。Mugal-E-Azamという映画がありましてその有名シーンへのオマージュでもあり現代版でもありといわれています。このMugal-E-Azam観たときの私の感想も、この時代にこの金のかけようは一体なんなんだっ!( ̄□ ̄;)と驚く顎が外れる映画・・・(1960年初出、ただし当時は白黒。デジタルリマスターで2000年代にカラーデジタルリマスタリングしています。DVDは、EROS盤とShemaroo盤があり、若干中味が違うようです。)。 この監督はとにもかくにも必ず何かしらの建築物を作る・・という傾向にある監督なので、Devdasもただただひたすらに顎を外すのですが、このMEAの映画のスケールのでかさを追い求めている監督なのかもしれません。
 

 3. 音楽もこの監督が総監督。どうも素晴らしい有名伝統音楽家/舞踏家を招いて演奏を行っているらしい。
 音楽と、ダンスは、一体の伝統舞踊。美しい旬のDeepika Padukoneに、カタック舞踊を踊らせたかった・・・という意図は理解できますが、前回のRam-Leela音楽監督を務めて作曲もしたSLB監督。a0308487_0221963.jpg 今回も音楽総監督もバンサーリ自身で(作曲はいろいろですが)、そこに拘った映画作りをしたがっているようです。素晴らしい伝統音楽家の方にも演奏に参加していただいているとのことなのですが、インド音楽の伝統ものに関しての知識がまーーーったく!ないので、どなたかお詳しい方解説プリーズ(>人<;)・・・・というくらい、このあたりのことが分からないのがもどかしくなっております。一曲ばかし、Ranveerの宣伝向けのノリのいい曲は商業向けにはいっているものの(「Malhali」、プレイバックシンガーは言わずと知れた当節人気のVishal Dadlani)、全体の音楽に関する蘊蓄を語れる人・・・やっぱりそこは全然わからない私には難関でございました・・・orz 詩も曲も伝統を最優先させた上での映画向けに・・・と作り上げる向きがあるので、新しい音というものではございませんが、そこは監督のこだわりなので、その辺りをしっかり解説できる専門家がいると嬉しいのですが・・・。
 追記--- こんな記事見つけました。ダンスの方の話です。Deepika was apprehensive about ‘Mohe Rang Do’, says Birju Maharaj 偉い先生の凄さとか、伝統舞踊がわからん私にはそこが知識が無いので、そういうのは専門家の方に本当に解説お願いしたいです。プリーズ!---

 4. 実は1955年にデサイー監督の「Mastani」という映画があるらしい。
インド映画は常に過去の芸術への継承と進化をしっかり映画の中に取り込んでここまで成長してきた経緯があります。もちろん映画の伝統へのオマージュも忘れることなく継承していますが、この「Bajirao Mastani」を見るときメインで語られるのは、「Mugal -E- Azam」は当然のごとく語られますし、実際その映画へのオマージュなシーンとかもありまして(最初のディーピカのダンスシーンはそのオマージュ)、そこはわかったのですが。どうも、さらにデサイー監督の映画が一本あるそうです。
 ~The story of Baji Rao and Mastani was made into a motion picture, Mastani, directed by Dhirubhai Desai, and released in 1955.-Wikipediaより引用

 先程もいいましたように、この歴史物語はTVドラマやらになってもいるモチーフのもので、またマラーティー語の90年代の人気小説でこのバジラオとマスターニの物語もあるそうです。インドのTVは歴史ものとか、神さま物語とか、ラーマヤナやマハーバーラタ等はTVドラマが良く作られています。それを巨匠監督が味付けしたら豪華にお金をかけて、物語本風の映画になったという感じでしょうか?ほら、よく西洋なんかの教会にあるような装丁された蔵書があるじゃないですか、でっかいの。あのページを開けると片面はその場面を現す挿絵になってて、片面は数ページにわたってその伝聞や物語が、流暢な書体で書きこまれている・・・ような、ああいう立派な本ですよ。 まぁ一般人がおいそれとは目にすることが出来ないような本ですね。その手の本ってページめくると別の話になってて、本全体に一貫したストーリーの脈絡があるかといわれると、場面場面を詳細に書くことには固執しても、本全体でおはなしになりましたーというようなストーリー付けは、もっと歴史的には近代文明に近づいてからの話でして、古い古い寺院なんかの図書室に眠ってる本とかはページめくると話に脈絡がなかったりします。 ですので、この監督はそういうイメージ?でこの映画を作ったのではないか?・・・とその豪華な映像を見ていて思いました。 この辺りは、過去の映画のことも知らないとわからないこともいっぱいあるでしょうから、それを解説できるインド映画の古い映画を知りつくした人プリーズ(/_;),・・・・
a0308487_0222263.jpg
            (写真は本当にある鏡の間。ジャイプールのアンベール城内。)
・・・・とまぁ、大きく4点!こういう視点でこの映画をどなたか解説いただけますと、もっと理解がふかまるなぁ・・・と思いながらも、そこまでいったら・・「学者レベルやん!_(^∀^;)」・・・というわけで、やーーーっぱり!一筋縄ではいかんかった、SLB監督の難しい~~映画(でも表面的には、超豪華歴史絵巻、愛憎物語の様相)・・・と、私は感想を持ちました。


<私見>
 ここまでは、フツーの人も同じように、「わかんないよねぇ~」とか「なんで愛憎なの~」とか「コスチューム凄いよねぇ~」・・・で終わるんだが、こっから先が私の視点。a0308487_0221114.png  これで、もし一般的な愛憎ドラマに主眼を置いた映画にしたら、超豪華な映像と共に、見る側がもしかしたらお腹いっぱいで胸やけを起こすのかもしれない・・・だから、坦々と絵本をめくるような映像にしたのではないかと思ったのは私だけでしょうか?(^_^;)

  実際、彼のDevdasは超豪華な、しかもメロドラマにしたもので、本当にその豪華さに顎も外れますが、観終わった後にこれでもかーーーっていうなんというか脳からゲップもでてしまう映画(笑)でもあります。それはそれで私は好きですが(笑) ところがこの監督、決して足し算のゴテゴテだけの映像を作っている監督でも無いのは他の作品を見ればすぐに理解できまして「Guzaarish」を観賞なさった方はご存じのことと思いますが、あの映画は、全くの!引き算の映画。華美な装飾を排しているのだけれど、あの主人公の館の調度品を見るだけで、どれほどの趣味人かつ芸術家であるかがわかるという、そういう映像にもなっていました。一見シンプルに見えますが、その実は豪華。決してゴテゴテ装飾ではありません。でも画面に焼き付ける「画」の完成度の密度はとてもとても濃く、引き算の映像でそれを表現する素晴らしい一本となっておりました。

 そこで、今度のこのBajirao Mastani。前回のGoliyon Ki Raasleela Ram-Leelaは、ディピカを名実ともにトップ女優にふさわしい一本にさせ、そこにランチンさんとのカップリングで、SLB監督のロミオとジュリエットで観客にわかりやすい映像にしました。そうする必要性があったからです(主人公二人のスターとしての位置がまだ少し控えめだったので)。その前回の成功があるので資金も集めることもできますし、それに見合うパフォーマンスもできる成長している役者です。豪華絢爛さは当然のように彼の頭の隅にあったでしょうが、このBajirao~はカラフルな映画か?といわれるとそうでは無く、ワントーン一色を豪華絢爛に重ねる・・・という見せ方をしています(その中にBajiraoだけが別の色とか、そういう見せ方)。前回の色とりどりのカラフルさとはひじょーーに対象的な、ワントーンの重ね方の豪華さでもあります。それでも無茶くちゃ豪華なのがあっぱれなのですが。ストーリーは愛憎ものゆえに、ここでコッテリこてまろ、たっぷり脂ぎってやりすぎてカラフルにさせすぎてしまうと?見る側はどう思ったでしょう?監督はその辺りを考慮に入れて引き算の映像にしたのではないか・・・と私は考えています。

  ここでもう一つ、同じ2015にはSSラジャマウリ監督が夏に歴史風Baahubaliで一大スペクタクルエンタテイメントで一世風靡しています。インド映画は何故だかその年には同じ方向のモチーフが重なることはしょっちゅうですが、その夏のBaahubali旋風の後に、歴史英雄物語・・・を監督としては作れるでしょうか???同じものは、絶対に並べない・・・と私は思うのですよ。

 そこで、この監督は、足し算では無く、引き算の映像をつくることを目標に(この数年そういう傾向にある監督)、何を引き算したか?というと!!こってり愛憎劇のストーリーを!!!引き算した?!のではなないかと!!この映画を理解しました。あんだけ豪華な映像で引き算かいっ!どこがっ!wwとツッコミもされるかもしれませんが、ストーリーが坦々と進む様は、やはり、そうとしか考えられず・・・・。

 まぁ実際のBajirao の伝記とかの詳しい話などを知らない私には、この味付けの仕方が、フルコースディナーなのか、日本の懐石料理みたいなものなのかが判断できずにいるのは確かなのですが、一見して物足りない・・・とおっしゃる方々も、映像もストーリーも英雄譚もベタベタの映像を見たかっただろうか?と想像してみて、この監督は観客を裏切る方向にベクトルを向けるのじゃないかと思っている次第でございます。

 この監督はオペラの舞台もされる監督だそうですが、最近の現代オペラの傾向は、いっときの豪華で豪奢なものでは無く、現代オペラは60年代にあったようなちょっと難しいシンプルな舞台で抽象的な表現のものが主流にもなっています(ワシはオペラ観にいけるほどの金は無いよぉ~~)。日本でいえばインド映画は歌舞伎のように私は例えていますが、最近のオペラは足し算のウケる演出のものよりも引き算の潮流、何をやってるかわからないくらい小難しい「能」の世界・・・ではないかと思っていまして・・・。この監督は実はそこを目指したのではないかと・・・。
  この映画って「能」と思えば、能ってその「曖昧さ」や「幽玄さ」の部分で、時代によってその解釈を観客側がひじょーーに変えたり考えさせられたりするという部分があります。詳しく書かずに曖昧にすることで、見る側に想像力を与えることが可能になります。大概の映画やストーリーは時代を通してその過去のことを切り取って観て、現代なりの解釈を映画の中にベクトルとして「付加」するのが、監督の意向となって作品に現れるのですが、 この監督の傾向としては、『思いっきりゴテゴテ豪華→その次はシンプル→次豪華→シンプル・・』・ってな映画の作り方してるなぁ・・と思っていましたが、今回はその順番で行くと、今度は引き算の映画ですが、王族とかそういう関連の話ですから、当然装飾は足し算だらけの映像になります。また彼は音楽も総監督努めていることもあり、ファンの期待もどんな豪華なこってり皿に山盛りに積んだごちそうを食べさせてくれるんだろう?と期待して観に行ったことと思います。それらを全部皿に盛ったら・・・・お腹いっぱいになりすぎてしまってしまう・・・とでも考えたのでしょうか、そこでストーリーを昔話の絵がついた本の頁をめくるように、坦々とそれを並べていく・・・というところで、どこにシンプルさを持って行くのか?で彼はそこを「インド映画にありがちな全部説明する・・・という手法ではなく、全然説明しない事象並べただけ・・・というシンプルさに削るところで、バランスをとったのではないか? ・・・という推測を、私はしています。

 最近の映画の傾向として、流れとしては、淡々と並べてスピード展開を見せる映画の傾向が強い現在です。昔の映画はそこに至るまでの説明を延々と説明しないと次に進めなかったのですが、歴史映画とかが好きな人にはこっちに慣れてる人かもしれません。
 で、能とかの舞台を見られる方には、わかるかもしれませんが、同じ型を長い歴史に受け継いで演じられる舞台というのは、見る観客の持ってる社会背景や時代によって解釈が変わります。一切の余分な過剰な演出や説明脚本を排したいわば「引き算」の舞台での中から、観客側が見つける感じるものを求めてもいます。
 スピード展開はスリラーやアクションものには効果的な演出方法でもあるのですが、歴史事象を並べるには、歴史ものを→アクション映画にするか?スリラー映画にするか?あるいはそれ以外のもにするか? でかなりの趣が変わることになります。 この監督はハナっからこの映画を、アクション大河ドラマ にはするつもりは全くないことが、オープニングで読み取ることが出来ましたので、本来ドロドロになるだろう不倫ドラマ(笑)を、ページをめくる絵本仕立ての映画のコンセプトにしたのです。

 歴史英雄寓話絵本を誰かに語りきかせるとき、誰に聞かせるかで、愛なのか、美しい姫の話か、あるいは戦いの場面か、どこでそれにワクワクするかは、子供、大人、男、女、その立場によってかなり違いが出るでしょう。そのどこの部分をページを開いても、その本の中で完結している文字とその隣に挿絵が並びます。古い古い本になればなるほど、次のページをめくると別の話が展開され、決して前のページとのストーリーに整合性が取れるものでもありません。
 この監督が歴史スペクタクルトドラマ目指したらおそらくその尺は180分こえは来るでしょうが(というか7時間オペラとかゆうにありえるのとちゃうかww、ワルキューレじゃないけどさぁ~ww)、それでも150分代になんとか収めたその理由があの淡々と絵本のページをめくるストーリー・・・という形になっていたのではないかと。

  能の舞台をこの監督に理解できる範囲で見せたいと思いましたし、きっとこの監督はそれをわかってくれるに違いない!と、この映画を観終わった時の私の一番の感想となりました。どこかにそれを共感してくださる方がいるといいなぁ・・・と思い、ここにこの映画についてしたためております。

 ガッツリコテコテドラマをお望みの方には理解できないかもしれませんし、私も一度見ただけでは全然未消化です。マイナスの美学が好きでたまらない方に、王国やらの派手になりがちなものを、そうでは無い表現で、この映画は、あーでもない、こーでもないと、観た観客に側にいくらでも!頭を働かせせたり、自分で歴史を調べてみようと思わせたり・・・という方向になるような、「余談」を与えることを目的にした映画・・・・だったのならば、まんまとそこにハマって、このような解説?いや私見をあーでもない、こーでもないと書いている私・・・という次第でございます(^_^;)
a0308487_1184280.jpg

   @@引き算がわかるのは絶対日本人だと私は信じておりまする。そうそう、余談ですが、エンディングのクレジットの「Priyanka Chopra」だけ単独で項目があって、メイクさんやらドライバーやらスタッフの名前が全部連なっていたのにはワロタww さすが、世界のプリヤンカでございますww
by AkaneChiba | 2016-01-31 18:01 | 10年代 | Comments(0)

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