遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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TUFSシネマ~東京外国語大学 インド映画上映

 今年の娯楽系のインド映画の上映(IFFJ他)は一段落付き、東京国際映画祭やのような上映や、大学のような場での上映がきています。一般上映では、懐かしい芸術系の名画や、社会派なテーマの映画など。2013-2014年の時のような商業的娯楽作品が、今年は殆ど映画祭のみでしか扱われていないのは残念です。プロの業界にかかわる方々には是非とも!がんばってインド映画の人気娯楽作品などを上映していただければと心から願います。社会派とか小難しいのとかそういうのは抜きにして(学校の先生レベルにコメントいただくと、どうしてもお固くなりがちですから・・・)、一般的な大衆映画でも今の日本には大事なことを発見できることが山のようにありますので、どうかどうか上映してください。私のような初心者向けブログでも確実にそのインド映画ファンの裾野を実感できるアクセス数をいただいておりますので(2014の夏にwowowで地上波で流れたのは大きかった・・全国区にようやっとなり始めた感じ)、まだまだ伸びると私は思いますし、何より大画面で見ることを前提に作られてることを熟知している製作者がしっかり揃ってる映画大国インドなので(日本はそれがつくれる人材が育って無くて減ってる・・・苦笑)、普通の上映館で観客を戻す可能性がある映画が生まれていることを、どうぞ知っていただければと願います・・(-人-)。
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 さて、ちょこと関東の方のお知らせ。こちらは大学の提供してくれる上映会のお話。ですのでちょこっと映画の内容はお堅い系な社会派な映画の話ですね(笑)

東京外語大学インド映画上映会があるそうです。詳細発表は以下のサイトを更新でご確認ください(^^)/

TUFSシネマ
http://www.tufs.ac.jp/abouttufs/cinema/
TUFS cinema India Facebookページ
https://www.facebook.com/TUFScinemaIndia?pnref=story

 時期は11月~翌年1月 計4回に分けて。そのうちの2本は、大阪のみんぱくでも上映された映画です。

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 こういう大学などの場での上映会では、解説がつきます。が人から聞くだけではなく、自分でも事前にネットでもいいし本の一冊を読むなりして調べていくと、映画を見る視点や幅が広がってさらに楽しめると思います。ちょこっとヒント解説をつけますので、そんなのを手掛かりにして調べてみてくださいね(^^)/ 各映画のトレーラーは、既に紹介されてるものは大阪みんぱく上映会や、こちらでのミルカの紹介しているので省きます。

◎2015.11.28(土) 
カーンチワラム サリーを織る人(原題:Kanchivaram) -2008 タミル語 117分

★「カーンチワラム」は、そのカースト=その職業という機織り職人の方々の話です。単に上下関係のカーストの考え方もありますが、職業=カーストという職業カーストもあります。 また時代背景もインドの独立の頃の話なので、大きく国が揺れ動いた中での彼らの環境を描いています。労働カーストのところには共産主義の台頭も広がり、ガンジーなどのことをご存じの方には糸車の意味をご存知ですが、その織物産業にかかわる職人が織機を一部壊して起こした運動のことなどを知っておられる方もおられると思いますので、そういう時代を少し知っていると見やすいかもしれません。タミル映画は娯楽な映画ではなくこういう難しい映画を作る方がずっと系統としてありますので(にぎやかなのはテルグやヒンディになりますね)、難しいタイプの映画も堪能してみてください。また主演のプラカーシュラージさんも名前のよく知られた名優ですので彼の演技も楽しんでみてくださいね(^^)


◎2015.12.5(土)
ミルカ (原題: Bhaag Milkha Bhaag) -2013 ヒンディ語 153分
 日本公式サイトはコチラ

★「ミルカ」 こちらもまた、1947年のインドと東・西パキスタンの両国が分離独立の時に、宗教対立の大移動の際に各地で摩擦、暴動、虐殺が起こります。その混乱で逃げてきた子供の一人が成長して国民的なアスリートとなります。その彼の物語を雄大に描いた一本となっています。手法はエンタテイメントな映画なので、見やすい映画となっています(音楽はかなりいいですよ。主役の彼がシンプルなロックバンドもやっているので、伝統的な音楽のところに焦点を当ててる映画ではありませんので、そういう音も楽しんでください)。
 社会常識の範囲の歴史の話ですが、1947年のインドの独立の話、ご存じない方は英国領インド帝国が独立して分裂する歴史を少し知ってみてください。ちなみにこちらでも、軍教官の役のところにプラカーシュラージさんはいますね(笑) その後のミルカのパキスタンとの友好試合のところなどの話も、印パの対立はインド映画の鉄板ネタとして背景として描かれることが多いので、パキスタンの選手を憎々しく描いてるのはご愛嬌です(笑) 私たちはそこは第三者の眼で見れると思います。


◎2015.12.12(土)
シャモルおじさん 灯りを消す(原題:Shymal Uncle Turns Off The Lights) -2012 ベンガル語 65分 日本初上映

★「シャモルおじさん 灯りを消す」は、私も見ていませんのでこちらにトレーラーらしきのを置いておきます(笑) https://vimeo.com/54219151

 あることに社会に対して疑問に思ったシャモルおじさんは、あちこち回ってその提案をしに回るのですが・・・。インドの社会システムの硬直さなどを、ドキュメンタリータッチで淡々とまとめてる映画です。インドの映画はドキュメンタリーも多いですが、フェイク・ドキュメンタリー手法のものもあります。これはフェイク・ドキュメンタリー手法(純粋にその対象だけを映像に追う形ではなく、そのドキュメンタリーな内容を役者さんなどに演じさせて再現するようなタイプのドキュメンタリーです)で作られています。


◎2016.1.23(土)
ファンドリー(原題:Fandry) -2013 マラーティ語 103分  

★「ファンドリー」 これはインドの小さな村のカーストそのものの話です。家庭の事情も厳しい中、思春期の反抗期に突入した少年、そしてお年頃ゆえのクラスのカースト上位の少女に片思いです。そんな彼の日常の話をここでは描いています。この映画のカーストの話は、大学側の先生にご解説いただくとして、ちょっとばかしマラーティー語の映画という話を。

 インドは多言語国家で、各地の言語で映画が作られています(各地ごとのご当地スターが違います)。ヒンディー映画だけは、インド全土で公開され各地の言語に各地のスターの吹き替えによって公開されています。そのヒンディーの映画の製作地「ムンバイ」(かつてのボンベイ)は映画産業の都でもありインドの西側の位置する大都市でもあります。そこで作られる映画はヒンディーなのですが、実はこの地域に地方言語としては「マラーティ語」がありまして、近年その地域のTV局製作などで映画が作られております。(先日ここでも紹介した「移動映画館」はマラーティーでした。)
 地域に根差した映画をインドでは作製なさっていますので、各地域の言語の映画はその違いをみるのもインド映画の楽しみになっています(海外の人からみた視点でしょうね)。地域の映画は地域に根ざすので社会派の映画路線になりますのでこのマラーティー映画は、ムンバイで作るヒンディーな大衆商業なボリウッドとは一線を画しています。マラーティー語がわかる日本でも研究しておられる方は、ほとんどおらず数えるほどもないと聞いていますので、その点ではこういう映画は貴重だと思います。ちなみにみんぱくのときの上映では、マラーティー語監修に「ひらめきGanesha」さんが名前を連ねておりました。「ひらめきGanesha」さんとは、プネの日本語学校のスタッフの方々のネットでのハンドルネームの総称だそうで、SNSなどで日印の友好になりそうな出来事を紹介などなさってくださっていますよ(^^)v (新しいマラーティー語の識者の開拓が出来た結果なのかしら?)


 是非、映画を観る前にネットなり、文献なりで、これらの映画の背景になるような社会事情を、少し頭に入れて見に行くのも、研究系の上映会には、良い見聞を広められて面白いと思いますよ(^^)/

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 こういう研究会系の講演や映画を見るときに、一般の方でちゃんと勉強なさって来られてる方ならいいのですが、頓珍漢な質問をしてみたり、偏見の塊のような言い掛かりにも似た質問?などをなさるような方がちらほらいます。社会派ぶってるだけで妙な質問をする「親父たち」などが、自分の主張や思想などをそこで宣伝していくような類の方々がいるのです。実は、前にもみんぱくの上映会等の時にも、そんな「変な凝り固まった親爺」がわいたことがありまして、それをみている他の方々はどんなふうにああいう方をみているのでしょう?と疑問に思ったりもします。おそらくは『そんな社会的なことに意見してみてる自分に酔ってるだけ』の偏屈な方で、こういう方は自分の考えが第一なので、そのテーマについての勉強をしてきたりなどしていなかったりします(笑)。ディベートの土台にすら立てないタイプ(知識を反芻してから行う議論ですから)でもあります(^^;)。
 その方々の質問に共通して言えることは「日本や自分だけの常識(他では通用しない)に当てはめて、その対象を考え、分類しようとする」というひじょーーに紋切り型の概念で考えられる方が多く、「世界にはいろんな価値観があって、そのいろんな価値観に、是も非も無い」「環境が変われば立場も変わる」ということがご理解できない方々が、多くおられるのを実感します(^^;)。
 自分が生きている範囲は本当にちっぽけで小さな小さな場所ですから、ここではそれが「赤」に見えても、環境が変わればそれは「青」に見えるかもしれない社会が、世界中にそこかしこにあるわけで、それを知るためにあるツールにもなる「映画」という風俗文化研究材料を、まずは賛同するしないは別の話で、自分とは違うとか、ここは自分と変わらないとか、そういうことを知る・・・というところから、見聞が広がることは始まります。

 時々音楽ファンなんかの話になるのですが「僕はこのジャンルしか聞かない」というような偏った感性の方にまま出会うことがあるのですが、じゃぁその音楽を作り出している人はというと、僕はこれしか聞かない・・・というような人がいるだろうか?と思った時、決してそんなことは無いわけで、『一般社会の中にある多くの価値観に触れる』ことで、自分の目指してる音楽の道が深さもでるでしょう。それを何でも聞いてみるという行動なしに凝り固まるのは不思議でならなかったりすることがあります。(日本はとにかくジャンル分けしたがる人が多すぎ、エンタメ部門そんなにジャンル拘るのは本当に日本だけですよ。) 映画の世界は、単にたんなる映像の連続した羅列ではありませんし、映像という記憶媒体にも、風俗文化史の研究にも、総合芸術にも、そして観る側の感性を育ててもくれる素晴らしいツールでもあります。まずはそこを頼りに興味の湧いたことを知ってみようとしてみると、新しい発見があったりして、本当に製作者なりが表現したかったことを読み取ることができるかもしれませんよ?(^^) インド映画を見てて面白いのは何度見ても違う角度から色んな事が発見できる名画も多く、私のようなブログはその手助けのとっかかりみたいなもので(インドにお詳しい専門家の方は他に数多くおられますので、そちらを参考になさってください。私はインドのことは皆目わからない一般在野の人間ですので。)、そういうものを手掛かりに自分なりに考えを巡らせてみるのも楽しいのではないでしょうか?
 出来ることなら、そのような研究的な上映や講演などの機会が手元に来ましたときには、少しでもその方面についてネットでもいいので御調べになってみてから、世界にはいろんなさまざまな価値観があるいうことを「尊重して」、(否定するのではなく、まずはその存在を認めて、どうしてそうなるかを相手に立場に立って考えてみるところから尊重は生まれます。その上で、それをその個人が好き嫌いも含めて受け入れるかどうかは別の話なのですから、受け入れなくても、そこの国にはそれが存在することだけ知っているだけでいいのです) 色々と自分の頭で考えてみてください(^^)。  勉強/教養は学歴で培うものではありません、こういうところをとっかかりにして、自分でその興味のもとを追いかけて知って考える・・ことで培われるのではないでしょうかね(^^)
by AkaneChiba | 2015-10-27 23:18 | インド映画全般 | Comments(0)

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