遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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映画愛って?3 -プロの愛って?-

前回の 映画愛って?2 の続きです。内容が長いので3回に分類分けしてお届けしています。
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★<Touring talkies を見て>
 映画愛って?1では、個人ファンの視点の話、映画愛って?2では、愛好家のために行動している方々と参加者の視点で話をしました。さてここ「映画愛って?3」では、映画ビジネスに関わるプロ側の人の話に視点を移しましょうか。
 そこで、一番最初のところで触れた「移動映画館」(Touring Talkies) -2013 についてです。おそらくもう映画館で見れる機会はないと思うので、少し中味に触れるとします。(ネット課金だとおそらく見れます)
 
a0308487_0213823.jpg ストーリーの中で、姉弟は自分たちの上映小屋の経営窮状苦しく追いつめられる中、姉弟は他のライバルの上映小屋から自分たちがかける映画の宣伝ポスターを破られる嫌がらせをうけるハメになってしまい、まだ子供の弟はそれが悔しくてつい、そのライバル主のかけてる映画のポスターを仕返しに破いて引き裂いてしまいます。それを見た姉は弟を平手で頬を叩き弟に「映画のポスターを(八つ当たりで)破るな!映画に罪は無い!」とその行動を諌め、映画を愛しているのならそのような妨害行動はするなと言い聞かせます。自分もポスターを破られてる側でありながら、映画を作る人の思い、それを見る人思い、その映画が大好きな彼女の思いをあらわすシーンで、その様子を見ていたこのトラック上映小屋の旅に同行している映画監督は、その彼女への映画愛の深さに心を動かされるシーンでもあります。
 この映画はその、作った側、出演した側、上映する側、愛で上映する側、ビジネスで上映するライバル、そしてそれを見にくる観客、中には映画が目的ではない変な観客(笑) と、映画に必要なキャラクターがすべて揃ってこの映画を構成しています。観客側の話については「映画愛って?1、2」の方で話をしましたので、今度は映画の主人公側の映画を観客に届けるプロの側の話なのです。

 映画を作る側は、そりゃもちろん一人でも多くの人に映画を見てもらいたいので自分の映画を大事に愛してやみません。多くの観客のもとに届くことを祈って作り出しています。ビジネスの面もありはしていても、まず第一彼らの頭にあることは、「作ったものをどうやって観客(消費者)に届けるか?」ということ他なりません。
 そして上映館はその役割を果たすわけですが、どんな作品をそこに持ってきたら、よりお客が入って上映館の小屋が満杯になるかを考えてビジネスにします。その上映館という存在もやはり「一人でも多くの人に映画を見てもらうか?」を考えるわけです。さらにこの映画のストーリーでは、ライバルは主人公の小屋がほしがる動機も、もっと、多くのお客を映画に呼び込むための彼なりの自己中心的な行動であります。動機や行動は三者三様であっても、目的はひとつ「一人でも多くのお客に映画を届けること」なのです。




★<ビジネス競争> 
 映画の興行の権利の争いで、この映画の中ではライバルと主人公の争いが繰り広げられますが、まぁ実際、ビジネスが絡むと愚かな争いはどこの世界でも争いごとをしてるとは思いますが(笑)、そういう事情は一観客の側に伝わることはまずありません。というか、そのようなものを一般観客に見抜かれた時点で、普通に考えてプロ失格です(笑)。観客は、映画という夢の時間を買いにきているわけで、その夢を売ってる商売のプロが、夢を壊すようなことをしては本末転倒です(苦笑)  ところがですね、インド映画を知ることになって私が一番最初に気付いたことは他でもありません、日本の映画会社とか、興行会社って、一体何を基準に映画を選んでるの?観客の方に目が向いてるの?? という疑問に大きくぶち当たる日々を実感したこの2年半となりました。ビジネスだからこそ、よりお客を呼び込むためにはどうしたらいいか?と、地方の上映館は必死になって考えて行動していますが、大阪のようなある程度大きな箱のある中途半端なそこそこ都会での上映では、こんなにもインド映画だけでなく観たい映画をみるのに苦労するのか・・・・orz ということを痛感する日々を送る羽目にもなりました。田舎に住んでた話は先に書きましたが、田舎に住んでたら映画館に行けなかったので、諦めて有料テレビに切り替えてしまうことで、まだ観たいものがまだマシに観れていた・・のは事実です。

 2年半前OSOを見たときにそれを作っている製作側はインド映画を作ってる側の「映画の楽しさを観客に届けよう」とする気持ちが、映画の中からそれがほとばしり溢れているのを私は受け取って、その彼らの映画愛の姿勢にもハートを打たれて、十数回も同じ映画に何度も何度も通ったという、人生初めての経験をしてしまいました。それほどあの映画は映画への愛にあふれた映画だったのです。それが観客の私には伝わったのです。ですが、同時に日本の上映側の事情との間には、日本海溝よりも深い深い溝があることにも私は気が付いてしまったのです(^^;) 単にビジネス的なお金の問題の話ではないのです。日本の映画の業界にある独特の慣習や固定観念や、業界にいる人ですら調べ物をしてないようなタレントや、果てはお金を頂いて宣伝している広告会社までもが!映画をみる「観客の顔」なぞ、何も見てきていないことに気がつきまして・・・・そうでなくてもマスメディア媒体の社会病巣はネットでは政治や社会面では色々言われていますけれど、エンタテイメント方面の惨憺たる有様も同じなのかもしれませんが、お金をもらってる側の(大手側)業界の人が「仕事していない」ことに気付いた時の愕然とさせられたあり様には驚くほかありませんでした。

 そこには何かしらの利権は絡むのかもしれませんし、それはそれです。それは業界側の人間がしっかり話をつけてくれればいいことですが、それを怠ってあるいはビジネス争いの嫌がらせなどで、観客にしわ寄せが来ることがあってはならないはずでしょう。けれど、今の日本の映画ビジネスの業界の人々は、観客に平気でしわ寄せをしてくれることをしてくれます。そんなことは日常茶飯事にある映画業界。それを一般観客に気がつかせるレベルで業界に携わる人々のその方たちの姿勢に、どこにそのプロの姿勢があるなどといえるのでしょうか?映画を好きでその業界におられるのなら、一にも二にも「一人でも多くのお客に映画を届けること」を目標にしないで、何をするというのでしょう? それともおエライお企業さまはわれわれ庶民にその映画をわざわざ「与えてやって」くださってるというものなのでしょうか?(^^〆)凸

 日本の映画がダメになったのは、TVやビデオやネットというツールのせいでもなんでもありません。その裾野を広げるために開拓する努力を、エンターテイメントなビジネスとして多方面に組織や産業の構築をしてこなかったから以外何モノでもないことは明白です。そのことに憂いて気づいてる少数のその業界のプロフェッショナルの方々もおられないわけはないでしょうし、あるいは、そういう方々が真っ当に意見も言えないような硬直した業界土壌を育成してきてしまった・・・というのでしたら、そんな業界はつぶれてしまってもしょうがないでしょう。(本当にエンタメ方面、映像メディア方面だけは、TPPなんかの方向からメス入れられまくって、おかしな占有やらがない公平な世界になって欲しいと心から願っていますが・・。)

★<映画愛は観客への愛?>
 映画を愛する気持ちがあるのなら、その映画が観客に届くことを邪魔するようなことはしない・・・あまりにも単純で、あまりにも基本的なことで、あまりにも当然のことであるにもかかわらず、それを忘れる浅はかな「業界側の人々」が大きく変な利権を握っているのなら、それは当然その産業の消費者である我々はそっぽを向くに決まっています。 TVの視聴率が上がらなくなったのも同じ話です。業界のやり方を打破できずつまらない形で、スポンサーにばかり目を向けて、電波の画面の向こうにある人の顔を忘れてしまったからでもあり、そのことに視聴者が気が付いているからテレビに価値がなくなってしまっただけのことです。私の部屋にはTVはありません。PC画面で、映画もニュースも見ることができます。TVチューナーはつけていません。必要ないからです。TVをつけて見ている視聴者を馬鹿にされるような番組や報道ですらも見たくありません。TVの世界はとうの昔にプロフェッショナルが消えたと思ってもいます。 映画も同じことなのです、ツールにイイワケをかぶせてきて、映画の世界の宣伝方法もパターン化させてしまい(そこでどうやって金を吸い上げるかの利権になった広告屋という話です)、観客がどんな顔をして映画を見ているかを忘れた方々が、ビジネスの数字だけ見て判断してるのです。そりゃぁ~映画の業界がどんどんダメになっていったって、自業自得そのものですよね(^^;)

 少ないパイの奪い合い・・ではなく、少ないパイを広げるパイに展開するビジネス展望を業界全体が持ってもいない、そして個々ライバル会社同士が切磋琢磨して競い合うのは本当は面白いものがどんどん生まれるはずなのですが、競い合うのは、あらかじめサクラで決まっているパイの奪い合い。つまらない映画を押し付けられて、大手の上映館はマクドナルド形式と同じ不動産業化している実態で、間違った方向にばかり普請するありさま。優秀な人材は皆老齢化し引退、若い人材は育ててきてなかったためすっからかん(今その反省をしてここ10年はなんとか業界側も育てる方向にやっとシフトしてますが)、しかし、製作側を育てることにはようやく眼が行っても「観客を育てる」ことには「視点が向いていない」おきざりのまま、気がつけば昨年~映画配給会社がつぶれたり、有名な映画雑誌が廃刊となったり・・・と。

 TVが視聴率を取れなくなったのも、若者が酒を飲まなくなったのも、映画館に観客がいなくなったのも、すべて同じ理由なんですよ。単に人口動態の嗜好傾向がどうのこうのっていう話じゃありません。広告やメディア周りにかかわる産業のところにある人たちが、自分たちから変わろうとして、消費者を増やす努力をしてこなかった・・・ただそれだけのことなのです。その上、業界同士で嫌がらせもありのなんてしてりゃぁ~そりゃトバッチリは観客にくるのは当然ですよね・・・(^^;) 消費者馬鹿にしてる産業に未来はあろうはずはございません。ビジネスの形という視点でものを見ても、有形の財の商品を売る企業ならば、商品の品質や市場にまで出回るルートをしっかり調査もし、地域によって商品の傾向が変わることもリサーチし、商品の差別化や付加価値をつけるなど企業努力をし、販路を確保し、様々な努力をしているものです。一人でも多くのお客様にその商品を手に取っていただくためにはどうするのか?そのことを考えているのが普通の企業です。 顧客の中には、一般大衆が相手ではない企業などもありますし、そういう企業は広報方法はかなり異なるものですが、映画はいわば大衆向けの消費財商品と何ら変わることのないお客様を相手にしている商売です。マニアックな映画をわかってくれるだけの業界向けの映画だけ作っていればいいものでもないはずですし(海外映画祭向けとかね)、特定のどこかの成金金持ちや変な団体のようにご自分様身内様向けの映画を撮っていれば産業が支えられるというものでもないでしょうし、作ってる人たちは自分の満足の為に作っているわけでもないでしょう?。

 映画を愛して已まない人が、映画を提供する側の人たちが、一人でも多くの人にそれを届けようと思わないということは無いはずです。それをもし邪魔する者がいるなら、それはその業界に関わってはいけないプロとは到底呼ぶことができない人たちです。あるいはプロを目指そうと思っているようなところにいる人でもそのような情けない行動をする人がいるのなら、それはプロを目指す資格はありません(プロなら自分の技術実力で勝負するのが当たり前です)。
 日本で映画産業が衰退したのはそういう業界に関わってはいけないような価値観で仕事している方々が、幅を利かせるようになってしまったから・・・ではないかと、私は思っています。何度もこのブログで私は書きましたが、私は日本の映画は30年ほど前に嫌気がさして見捨てました。ちょうどチャラチャラした広告会社が天狗になりすぎたころの時代です。客の上に胡坐をかくようになった企業が続出し始めた時代の話です。あれから30年経っても日本の業界は何も変わっていなかった・・・(それでも30年前は作品作れる人はいたけどね)。

 映画愛は、観客の側は映画を見たいと思う気持ちから来るものです。そしてそれを提供する側のプロの側の愛は、自分の作品がいとおしいと思う愛だけでなく、その映画を見て喜んでくれるお客さんへの愛失くしては語ることはできようはずもないのですから。
a0308487_3343020.jpg
 Touring Talkiesの映画の中で主人公が、おかしな金持ちの女優目当ての客の為に女優に化けて一緒に映画をみるシーンで(結局はおかしな客を追い出すのですが)、あの時の主人公の涙の中にあるものは、苦しい場所にいる自分の境遇への涙だけでなく、映画を愛する自分が必死になって何をやっているのか迷走している自問自答する情けなさの涙でもあるのですが、あの悔し涙が頭から離れないのは、映画への愛で必死になる彼女の姿(映画の中のストーリーですが)と、現実社会のこちらではそれを忘れた行動にあるプロに携わる方々の出来事を目撃?したからでしょうか・・・。

 インド映画の素晴らしい作品を見るたびに、私は映画を愛して已まない人にその思いを伝えようとする熱烈な映画へのラブレターをみている気分になるのです。その思いが一人でも多くの観客に届けば、観客は映画館に戻っくるのだと思います。映画という夢をみる観客としては、どうぞプロの方は私たちに素敵な夢を見させ続けてくださることを心より願います・・・(-人-)
 
   
   @@愛の行動はたったの一つ「一人でも多くのお客に映画を届けること」
by AkaneChiba | 2015-10-09 21:31 | そのほか | Comments(0)

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