遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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今ここで日本で是非「My Name is KHAN」を・・・

事件が報道されてからイスラミックセンタージャパンの出した声明は、素晴らしい声明になっています。そして、残念な結果になってしまってからも、彼らは犠牲者の二人へのお悔やみと声明と抗議をしています。

 日本のマスゴミはどうしても「イスラム国」と言い方を変えません。国と認めてしまうような存在では無いのに、世界各国ともISISあるいはISIL等の言い方で対応しているのに、そしてまともなジャーナリストや議員などはそのように言葉を使っているのに、マスコミに申しいれもしたのに、マスコミはイスラム国と言い続けます。特に過去にオウムに加担したTBS、現在中国とがぶりよつのテレ朝、(NHKもなのだが)が、顕著に目立って「自分たちはテロの味方だよ」といわんばかりに支援する呼称をしています。過去には申し入れがあって、喩えは悪いですが、トルコ●呂→ソー◎ランドなんて言い方にTV局や新聞雑誌週刊誌側がいい方名称を変えたことがありますから、イスラム国→ISIS/ISIL(アイシスや、アイシル)と言い変えたところで何も問題は無いものを、イスラム国と言い続けています。日本の一部のマスコミには世界の常識が通じない何かがあるのだと言うことを、そしてその呼称で誤解される、誤謬されるかもしれない人々の存在をもこの日本のマスコミは踏みつけていることになります。(そのような事件の話もどこか新聞?書いてましたが)

 私は名もなき一般人として日本人として、イスラミックセンタージャパンの方々が出した日本へのいたわりの声明に御礼を述べたいと思います。 それとともに、日本で放置されているこのような恥ずべき日本のマスコミ団体の存在を社会の公の器の私企業を、私は一般人として日本人として許す気にはなれません。断固、恥ずべき日本のマスコミの行動に抗議の意思を示したいと思います。
 そして、イスラムの文化の元に暮らす人々が、このような愚かな社会の公器を自称することも憚るような日本の報道団体の「わざと」の行動で、日本社会で誤解や偏見を受けること無いよう、心より望みます。

---------
 私たちには他に何もしようがありませんので、難しい宗教テロやらの話を勉強するのも大事ですが、映画のようなわかりやすいツールから何かを受け取ってくださる方法もあるかなと思い、あえて、良く知られたこの作品を今、紹介します。まだご覧になってない方は、是非、どこかのレンタルでもいいので、日本語字幕でみれる作品なので、手にとって見てみてください。

a0308487_245083.jpg「My Name is KHAN」(邦題:マイ・ネーム・イズ・ハーン) -2010  
 シャールク・カーンの名作の一本です。世界にインドを理解してもらうグローバルアイコンとなった一本だと考えてもらえると納得がいくでしょう。前々からもちろん彼はアジア圏/欧州中心に知られていましたが、彼の存在を決定づけた一本でもあり、北米でも成功した一本です。インド映画ファンになったばかりの方々が必ず「見る」だろう一本です。日本では上映会などでの上映は成されましたが、基本はDVDスルーで発売されています。しかも簡単なパッケージで(苦笑)。私は英語字幕版DVDも所有しています(PAL形式)。この映画を配給するだけの器は日本の上映する側にはないのは、あまりにも愚かしいと今でも思っています。今からでもこの映画は、全国上映でされてもおかしくない名作の一本です。昨年2014年夏、みんぱくの上映会でこれを観れたことはとても大収穫で、会場に集まった観客数も相当多く、改めてこの映画の良さが多くのみなさんに伝わった思います。

 この映画は、FOX配給の一本です。インド映画でFOX配給なんです。私がこの映画を見た時、真っ先にそこに目が行きまして、内容を見終わった後に、再度なるほどと納得もしました。
a0308487_244931.jpg ストーリーは、軽度のアスペルガーを持つムスリムのインド人の主人公(おそらくカーストも高くない)が、アメリカに渡り恋もし結婚もし生活する中で、911のテロ以降、自分の環境は一変。ある目的の為に大統領に会うために旅をするというストーリーのロードムービーです。
 この映画は何よりもその主人公のプロット一つで、全てのボーダーを越えるストーリーになっているところが素晴らしく、単に気の毒な可哀そうな人の話というような映画ではありません。どうしても、障害持つ方の映画やストーリーは、その困難の実話をどのように克服したかのハウツーや僕頑張った物語になってしまいがちで、それを感動の実話と称して宣伝している広告などを良く見ますが、そういうものに私は時折、原作者を食い物にしてるその製作者側の性格の悪さ/ウソ臭さが透けて見えて白けてしまうことがあります。
 しかし、この映画はあくまでも「オリジナルなストーリー」として、この世に出している「フィクション」の世界として書いていることが、私には好感が持てました。ノンフィクション実話と称してベタベタに演出する製作者の腹の中真っ黒な映画の方が明らかに薄く思えますし、どんなに社会派だといってもそういうものは私は賛美も評価もしないのです。編集で話を作り上げるようなことをしないドキュメンタリーは別価値観に見ることが出来ますが、最近ドキュメンタリーも酷い台本あるいは撮りたい絵を撮るために映像を作り上げるきらいがあるので、ドキュメンタリーも半分以上はフィクションなんですよね、実態が。そのことに気がついてる方はどれくらいいるのかわかりませんが、注意深く見るとそれがわかってしまうのは悲しい話ですけどね。 「フィクション」であっても、そこに「そのテーマの経験」投影するのが、映画やドラマ、小説などをつくるものの力量です。人にわかってもらうために、伝えたいことを伝えるための手段としての技術・技量であるのです。それを駆使した「フィクション」の方が、人にすっと伝わることがあるものです。この映画はそれを主人公の設定一つで決定づけている逸品になっています。

 まずそこで、この映画の中で表現されている、911の時の空気を思い出してください。テロに対してアメリカは一斉にマスコミをもつかって宣戦布告をしウサマビンラディンを追い詰める戦争を行います。当然のごとく、マイノリティである米国内でムスリムが受けた扱いについての様々な問題についても、ニュースや記事に流れてきました。その後、アメリカ側のとった行動の総括もなされるようになり、アメリカ側の描く映画にもなったり、或いは戦争時の行きすぎの一部も聞こえてきたりするようになりました。アメリカ側の立場の犠牲になった人々の話を描く映画は、いくつもつくられましたが、その陰でいわれなき善良な人々がうけた迫害側をしっかり映像にした映画を、アメリカ側はまだ作ることが出来ませんでした(全く無いわけでは無かったですが)。或いはアメリカ側には、彼らの不寛容さでこれからもその人たちの立場に立った映画は未来永劫作れないかもしれません。けれど、その誰かがそれを描かねばならなかったストーリーを、描いている・・・そういう位置づけでもある大事な映画でもあるのです。それゆえに、FOX配給で北米他ワールドワイドでこれを上映出来たのは、とても大事なことなのです。それが出来たのも彼らインドの映画だったからかもしれません。
a0308487_244928.jpg 話の内容は一人のムスリムの話ですが、映画を見始めると、特定の宗教の人だけの扱いをどうのこうのいう映画では無い点にも、観客はすぐに気付きます。インドでも障害者は理解されない主人公(カーストや差別の問題は深刻な社会)は、米国に渡りさらに911で生活が一変し、二重にも三重にも理解されないという状況に置かれる人物となり、その彼の存在プロットそのものが、「差別」というものの本質をしっかり描きだしている一本になっているのです。
 何もその人は、障害も、イスラム教の人も、違う宗教や文化でも、特定の何かにカテゴライズされている人物だから、酷い扱いになっているわけでもありません。それをカテゴライズして特定の何かを悪いと気にいらないと差別するのは「私たち社会の側が勝手にそれをやっている」のです。従来の障害者などを扱う映画や映像だと、その特別さゆえにそこを強調して本人もその特別ゆえに他の人と違うマイナス点を優遇されたい/理解されたいと、思いがちな価値観のものも少なくありません。あるがままにそこにそのままあって、それを受け入れることができない周囲の健常者の視点からだと、どうしてもそうなってしまうのかもしれません。逆に特定だから差別されてるという考えにこの主人公が陥ってるわけでもないところにも、この「プロット一つでこの映画の出来の良さ」を顕しているとも言えましょう。インド映画の名作なものは主人公たちのプロットがひじょーーによくよく練られており、そこに舌を巻くこともあるのですが、この映画はその中でも飛びぬけているのではないでしょうか?

a0308487_334318.jpg この映画に散りばめられているものに、実際にスターの彼らたちが911の時期にアメリカを訪れていたことで有色人種やムスリムだということで空港で取り調べられた逸話等もあり、またこの監督はカミングアウトしているゲイでして(インド社会でそれをカミングアウトすることは、とても大変で困難である社会規範を持つ国)、また自国の社会問題についても自分たちの生活の眼で観てきたカーストや差別問題意識も、見識も、それぞれに持っているでしょうし、そういう彼らの体験そのものも、映画の中にインスパイアされて反映されています。
 またこの映画の製作の過程で、彼シャールクはヒンディー系原理主義過激派に脅迫を受け、去った後のステージに手榴弾を投げ込まれたこともあったそうです(大事には至りませんでしたが)。宗教が違うことや社会問題を扱うことは、彼ら身に危険を与えることにもなる一筋縄ではいかない社会なのだと、時折思い知らされます。インド映画にはそこにでるスターたちにかかる逸話も相当に大変なものを持っているかたもいますので、赤狩りがあったような昔と違って、今の時代のチャライ表面っつらのハリウッド俳優なんかより、そういうものを越えてきているインドの俳優の方が実は今は凄いのかもしれませんね。(加えて明らかにユダヤ資金系はイスラムに嫌がらせするからねぇ・・・困ったものだ・・・)このストーリーはフィクションにしている分、ファンタジーなハッピーエンドにしているのは、この映画の話に救いをみるので私はそれでいいと思います。そこを深刻モチーフでバッドエンドになるのはフィクションですからそこは勘弁してほしいですかね。
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  映像の美しさ、カラフルさもまた、カラン・ジョハル監督らしい~作品になってるので、それも堪能してください。この映画はいろんなエピソードを生み出した映画でもあり、それだけ内容が社会にとって物議をかもすものだったのかもしれません。カラン監督本人はこの映画を作ったことで、何もかも全部この映画に自分自身をも心血注ぎ過ぎてしまったので、とても疲れてしまった・・・といってしばらくの間、メガフォンを取るのをやめてしまいました。おそらくは相当に組織圧力やらカルトなどの圧力や脅迫や何やらあったのかもしれません。(イスラムとヒンドゥの対立、欧米のイスラムへの偏見、vs過激派原理主義、欧米の有色人種への偏見、障害者への偏見他・・・)疲れてしまうのも無理はないかもしれませんね。 
 とある方がこの映画の評で面白いことを書いておられました。これを見た先がイスラム圏での場所でみられたそうですが、とかくメディアでイスラムは悪く言われがちなことで劣等感を持っている部分もあるそうで、この映画を見た人たちが何か誇らしげに映画館をでてくる様を見たのが胸に残ったような話を、どこかで読みました。観客の反応として、素直にこの方の仰る話はとてもするりと私の中にはいってきました。 しかし、日本では、配給会社はこれをしっかり上映出来る器がありませんでした。幸運にも特別一回きりの上映会で大きなホールでこれを見ることが出来たのは、私は幸運だったと思います。私はこの映画は既にレンタルで見ていました。その後DVDも英語版のDVDも両方手に入れ堪能しました。出来るならレンタルからではなく、上映館で先に観たかった・・・。 残念ながら日本ではDVDスルーであること、そしてその日本語版パッケージをみるにあまりにも酷い扱いを受けていることにも愕然ともします。まだ買っただけマシなのかもしれませんが・・・。 日本がこの2010-11でもインド映画への理解が無いこと、自分たちもアジアの片隅にいる欧米価値観からは差別される側にいる存在である日本人にもこの映画は理解が出来る一本であるにも関わらず、アメリカに逆らえない価値観をそのまま引き摺って時には自分の立場を同じにに思い欧米の価値観の悪いところを吸収している点も無いとはいいません。この映画を大きく上映に漕ぎつけることが出来なかったことにも、日本の視野の狭さ、観ている方向のベクトルが間違っていたことに気がつかされる一本ではないでしょうか?。(今の日本の興行する側は、懐が小さいっ・・昔もっと冒険してたでしょう!と言いたいのですが・・・いつからこんなに、懐狭い日本になったのでしょうか?)
 実際この映画上映に関して、噂だけで嫌がらせをした思想集団などもいたりしたので、インド各地での上映時にはピリピリした警戒もされたりもしたようです。内容をみれば明らかに、愛と寛容を謳っているにも関わらず・・・・。争いが絶えないこの地球上で、一方が勝手な理屈で他方をカテゴライズして排他/排除してしまう、その差別/区別の究極の行き先の形は、武力/暴力の衝突になる戦争や紛争です。今からでもこの映画を再度上映権を買って公開する器のある配給会社は日本にはないでしょうか?是非とも!今、これを上映できる器が日本にあることを示してもらえる社会であればと、そう心から願いって、この映画の解説を了としたいと思います。
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by AkaneChiba | 2015-02-07 04:37 | Bollywood | Comments(0)

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