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遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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こっそりおまけ

さらにCEについておまけにもう一つ気になったシーンから推量をしてみようか。(日にちわざとずらして投稿してます)

 先に書いた、スコップ/シャベルの件だが、何故スコップもって戦うのか?のところも、ちょっと気になったシーンなのだ。一番最初にスコップ/シャベルを振りかざすところから始まってるし。

 映画の中では、スコップ持つ前は、鎌=南インドの代表的な武器(違っw)を取ろうと苦心する様がコントタッチになっている。いや、本来は農耕具だが(笑)、南インドの映画では、鎌は立派な武器だったりする(笑)。それを取ってミーナ人質にとって逃げてみたり、何とかして鎌を取ろうと近づいたりしてる様は、クスクス場面だ。--追記2015.12.16-彼女を脅して車に乗り込んで、それを阻止するタンバガリが車につかまって引き摺られ泥まみれになる・・というシーンはテルグ映画の「Okkadu」-2003という映画のパクリですね(笑) ようやっと先日そこに気付きましたわww インド映画の沼は深い(^^;)--
 一度目はバイクで逃げ、2度目は南の鎌で逃げ、3度目は鎌を取ることも阻止され、しかし子供+村人がその場面を助けてくれる(あの子供が出てくるのはなんの比ゆか、何かの映画のパロディか?そこわからん)

 で、先に書いたスリランカの話を、ここに持ってくることを仮定して、そのコントシーンを眺めてみよう。
 ラウルは北の都会人の投影、ミ-ナは終始サリーを纏う南の伝統的な象徴なら、そこでタンバガリが何を現すのだろう?とみたら武力で物事を測るタンバガリはタミルの強硬派?の意見をいった国内圧力とも取れなくもない。

 そういや、その村のファミリーが中国の人口のようだという驚きの一節も最初気にかかる。印中の関係は微妙だから中国への皮肉がでるのはインド映画にはよくある話だが、どうしてあそこで中国のようだという言葉が出てきたのだろう?人口の多さについてはインドもどっこいなわけで。 
こっそりおまけ_a0308487_0525379.jpg
 村が見つかって、ラウルが逃げるためになんとかしようとするが、武器を取ろうとするがミーナは彼のお調子言葉に怒ってしまいドタバタコメディをはじめてしまう。「あの鎌(武器)を取りたいんだ」と目くばせし、ようやっとミーナが気付き「それがあなたのストラテジー(戦略)なの?」と問いただす。武器を取りたいのに取れなくてぐだぐだする、その二人のドタバタぶりが面白いんだが少々ダラダラ感もあってこのダラダラ感はなんだろう?とも思ったのだ。ここをスリランカ内戦が長引いて何度も仲介をしようとするインドが、グダグダしてしまってるぶりを「オレ等インドがスリランカの件でやってることはまるでコメディかっ!」と盛大にあてこすってるのじゃぁ~ないだろうか(笑)と・・・。(Madras cafe 見といてよかったぁ~。お陰で少々わかりやすくなったわw)
 インドというか現地のその最前線にいる人々は、怒りを通り越してあきれ果てた先は、笑うしか無くなる・・・という(現実がそれだけ厳しいいからこそ乾いた笑いしかなくなるというものなんだが・・・)社会の現実、ひじょーーにセンシティブな内容に『こりゃ、コメディにすることしか出来ない内容かもなww』と、シニカルな皮肉な笑いがこぼれる他なかった。

 そしてラウルはタンバガリと闘い、スコップやバケツでそれの応戦する。鎌でなくスコップやバケツなのは、開発や治水の象徴か?ラフルは戦いの上、追い詰めて鎌をのど元に突きつけるが、武器を手放し彼を生かすことで終わる。そして、ここが少々現実と違う。現実は、スリランカは中パの協力でその抵抗ゲリラ勢力を追い詰めて殲滅してしまうことで終結するのだ(長年の争いの結果、難民を多く生み出すことになってる経緯もあるのだが・・・)。スリランカの経済的投資額など一番の外国は実はインドではなく中国と言う現実もある。北の逃げ腰で、南との対等なパートナーであるにも関わらず、同胞だからと手をこまねいているうちにあの結果ではないのか?と。それを終わらせるのはインドだったら追い詰めて同胞を殲滅させるような真似はしなかったかもしれず、それが出来る道もあったのではないか?と、国の歩んできた道を振り返って自戒しているようにも、思える。---追記2015.1.13 現在スリランカの政権は、親印、親西側諸国側に取り戻しています。海域のポイントでもあるので親中、親パキスタンでは軍事的にも西側諸国は困るのです。今日は二十数年ぶりに、ローマ法王がスリランカに訪問していましたので、これらの政権への政治的な後押しにもなってるように思います。---

 この映画DVDにはデリートシーンが何故か収められていない。ただ、ネットで探すとデリートシーンとして、その時に検索に引っ掛かってくる映像が、あの「Ksshimir main, Tu KanyaKumari」だったりもする。歌のシーンだからサックリ削除もあり得ないわけではないが、それはインド以外の国の日本のような頭の固い映画事情の価値観だけの話であって、インド内の国の価値観で音楽シーンをデリートすることはない。もちろんそれらの検索にひっかかってくるのはインドのサイトなわけで・・・。やはりセンシティブな一曲であることは間違いがないようだ。
こっそりおまけ_a0308487_0524549.jpg
 ちょっと別の話をここで。音楽に関してはいつも思うのだが、一体どういう過程を経て、注文通りの音楽を作り出せる作業してるんだろう・・・というのが、ひじょーーにその製作過程が気になる。監督、脚本家、作詞家の相互の連携の近さを思うと(それらを全て兼ね備えてる才能豊かな監督とかもいるが)、彼らの映画作りのそのメソッドそのものが、ミュージカル製作過程の積み上げられた技能の習得が素晴らしいレベルにあることを、痛感せざるを得ない。丹念にその作品のヴィジョンをしっかり練ってプロットを作り上げる引き出しをどこまで持っているのか、驚くほかない。記憶力は抜群の人たちが集まる国でもあるけれどな・・・。その記憶力があるからの複雑なディティールが幾重にも重ねられてる映画なのかもしれないよなぁ~。頭の良さがちょっと尋常じゃなさすぎますわ・・・パチパチパチパチ(^人^;)

------------



 まぁ、そんなことをツラツラと考えながら、この映画を見てみるのもよいかもしれない。但し、センシティブな内容の含みがあることに気付いたからと言って、そこをわざわざ外すような元の作品の趣旨に手を加えるあるいは無視するような権力や思想がその(日本側の)提供者側にもしいるのなら、それは日本があまりにもどこかの方向に目が向いてしまってると言わざるを得ない。インド映画についての日本の配給側の無理解や無謀っぷりは、いろいろと見ていてファンとしても歯痒い場面に何度も出くわす。今回のこれの上映もDVDスルーでは勿体ないからか何か知らないが、急遽決まったようなもので、そのツケとして翻訳があまりにも、あまりなモノになったかも知れず・・・。 ここまでの長い期間無理解だらけの日本でのインド映画をみてるのと、やーーっぱり!日本の業界内に何かあるんですか?っていう勘ぐりが払拭できないでいるのだ。そんなものに恣意的に曲げられる作品をみるのは、ファンは嫌だろうし。それもこれも全てそこにあるよと提示した上での、どれをチョイス?するかの考える選択肢を最初っから人から奪ってはいけないのだ・・・。最初から全てを排除してしまうような価値観は、民主主義にはあり得ないし、それは民主主義では無い。

 確かに映画は映倫や検閲の世界のあるものではあるが、日本が拘ってるのは、性的表現のヘアが見えるか見えないか(笑)のようなものや、他には、映像表現の暴力シーンの残虐性くらいなモノと、狭い範囲のものであってほしいのだが、何でも削除削除でなかったことにして辛い現実に向き合える力の無い偽人権系の言いがかりなんかで、映像や言葉狩りがなされたりしないことを望むのだがな。

 日本の映画界がリベラルだというのなら、表現の自由を守りこそすれ、映画を見る側に負担をかけないよう努力するモノだし、その企業努力が良い商品となって消費者の元に届くよう努めるのが当然で。その国の文化的な背景まで削除してしまう部分にまで口出しして改変してしまう検閲は、メディア側の人間にあっては欲しくないなと、あるいは、その業界に携わる人たちには、自分たちの生活を守るための自由を守る努力をしてほしいなと、そう願うわけだ。こっそりおまけ_a0308487_0594231.jpg
 守るべきは表現の自由であって、それはそれを見る観客の生活の自由を守ることにそれは等しいはずで、そこを恣意的に自分たちだけの利権で囲うような真似をする価値観しか無い狭い狭い視野では、権力圧力に抵抗することは到底できないし、権力におもねることしかできない犬でしかない。なんでもビジネスだが、ビジネスでもこの商売には、検閲と言うお上の権力がついて回るのに、はなっから裾野を狭く狭くしてしまう行動は、そこを通してその先に居る良い商品を望む観客の「自由の機会」を奪うことにしかならない。それは結局ビジネスの機会を自分で狭めてしまうのだ。商品の質を保つための努力のはずが、なんだかよくわからない基準の為による商品の品質の低下を招くのなら、それはもちろん、お客の足は映画館から遠のいてしまうことに他ならない。
 ソフトコンテンツの中でも、特に感情に訴えるようなものは、だからこそ審査基準があいまいでブラックボックスになりすぎるとそこに一定の恣意に影響されると、過度な干渉を招き、自由が失われる・・・。物をよく知った方々の上から目線で商品品質を観客に与えてくださるものではなく、行き過ぎた表現のやり過ぎの度合いを簡易にチェックする程度のモノであって、その先の観客の感じる「考え」や「感情」にまで、立ち入るくらいの規制にまでは、なってほしくないものだ・・・。その判断は民主主義の元にある私たち国民にゆだねられるべきなのだ。

 何でもかんでもケチつける団体のいわば脅しに屈服しすぎるメディアの体質を、一定の方向に歪んでいると感じている在野を甘く見ないで欲しいと、最前線で表現の自由と闘ってるだろう真のリベラルな方々(今はそんな人、まーーーったく日本には皆無で、反日ばかりの歪んだ連中ばっかだけどなw)に、自分の属する業界の難しさに太刀打ちすることなく、この世はこうなってると思いこんでるものを、良い作品を世に送り出すために壁を破る、(つまりは圧力に負けないという)努力を常にし続けていただきたいものだと、私は思うのですがねぇ・・・。

 そのテーマがセンシティブでインド国内では出せない・・・というものもあるだろうが、インド国外だからこそ表にだせるというようなモノも中にはあるだろう。それをする機会を持っている「一応、民主主義の国のこの日本で」、一定の愚かな狭い価値観の人々で範疇を狭められるのは、そこに私たちは何らかの恣意的圧力を透かしてみてもいいのではないかと、日本は一体どこの言論統制の国なんだと、問いたいと思うのだが。

 昨今のメディア方面全体の世間一般の所感が、嘘をつく何らかの外国勢力影響下にあるメディア・・・やメディアに連なるソフトコンテンツを、時折、腹立たしく思う流れは、変えられないと私は思う。

   @@好哇,加油!香港人奮力拼搏。現在也運氣。好哇,加油!雨傘革命!

こっそりおまけ_a0308487_0443080.jpg

by AkaneChiba | 2014-12-10 00:13 | ワケ | Comments(0)

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