遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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映画『あなたがいてこそ』 (原題:Maryada Ramanna )

映画『あなたがいてこそ』 (原題:Maryada Ramanna ) (-2010)

a0308487_030013.jpg 今年2014年の夏に公開されたインド映画の中でも、ピカイチだったのが、実はコレ。「バルフィ!人生に唄えば」と並んで今年2014年日本で上映されたインド映画の中では、ワタクシ一推しです。子供も字幕であっても関係なく見れるわかりやすい映画ですので、そういう点でもオススメなのです。 もう4年も前の映画なので当時のトレーラーがネットでなかなか見つけられませんでした。


 今年は私は「バルフィ!人生に唄えば」と、「ダバング 大胆不敵」(マサラ上映があったので)推しをしていたわけですが、この「あなたがいてこそ」をオススメするのを後回しにした理由は、「インド映画を観慣れていないインド映画初心者な人」が、ガンガンとマスコミの宣伝で「マダム・イン・ニューヨーク」と「めぐり逢わせのお弁当」に足を向けているのを横目で見ながら、それらのインド映画を一通り見終わった人に、いろんなマスコミ広告による偏見がするりと抜けたところでテルグ映画「あなたがいてこそ」を見て欲しかったという理由もあります。

a0308487_0342634.jpg 関東在住でインド映画ファンには、今年の上映順序では、エージェント・ヴィノッド」(関東だけ一週間上映)→神さまがくれた娘」→「スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!」→「デリーに行こう」→「マダム・イン・ニューヨーク」→「ダバング 大胆不敵」→「あなたがいてこそ」→「バードシャー テルグの帝王」→「めぐり逢わせのお弁当」→「バルフィ!人生に唄えば」(→あと「チェンナイ・エクスプレス」「クリッシュ」→12月に「チェイス」がある。)のこの順番に封切らたので、この順に観に行ってるかもしれませんが、地方はそうはまいりません。地方では上映の無い映画もあります。(映画祭上映のモノは除いています)

 上の中で、全部を観に行くことが出来ない方には、是非とも!今年逃してほしくない大画面で見る映画の一つに、私はこの「あなたがいてこそ ~Maryada Ramanna~」をオススメしたいのです。宣伝などの会社も、なかなか手が周る大手もあればそうではないところもありまして、これは寧ろあまり宣伝の手が周っていないのですが、隠れた良作として推したいのです。

 インド映画は、グローバルスターが揃うボリウッドと呼ばれる海外展開もしているインド映画、そして地方のテルグやタミルの映画と、言語ごとの地方色が強い映画大国であるインドでもあります。言語が言葉がやたらあるんですよね(^^;) 私たちが日本で一般的にインド映画というと、その中心地ムンバイから出されるヒンディ映画のBollywood(ボリウッド)か、他日本ではラジニ映画が有名でタミル地域の映画はKollywood (コリウッド)、テルグ映画は Tollywood トリウッド(タリウッド?)とよばれています。そのテルグ映画の近年の活躍ぶりは目を見張るものがあり、才能豊かなスターや監督、製作の人材を輩出しています。ぶっ飛んでる思い切りの良さはTollywoodは痛快で、無料CM付き動画でネットでも落ちているので、是非体験して頂きたいと思いますが、映画館でこれを観れると痛快この上ない突き抜け感を体験できます。そのテルグ映画が、今年3本、日本に来ていまして、そのうちの一本がこの「あなたがいてこそ」なのです。




 この映画、監督は、昨年日本で上映してくれた「マッキー」(-2012)の監督、SSラジャマウリ監督の一本前の製作となった映画です。「マッキー」(原題:EEGA)を見られた方なら、この監督の力量の凄さを存分にご理解なさったと思います。え?まだ観てないって?何を勿体ないことを・・・orz  昨年、どれだけあの映画の価値を懸命にやいのやいのといったことか・・。まだ観てないならレンタルでいいから借りて見てください。お腹を抱えて笑えるストーリ-テラーの監督の力量を是非!体験してみてください。

a0308487_0455838.jpg 彼はテルグ映画の監督ですが、実はこの「Maryada Ramanna」の映画は評判が良かったので、他の地域でもリメイクされ、ヒンディ映画でも別の監督でリメイクされたのが、アジャイ・デーヴガン、ソナクシ・シンハー、サンジェイ・ダット他の豪華キャストで贈る「Son of Sardaar」。こちらは少々セリフ映画のテイストが強いスラップスティックなドタドタコメディとなっており、またDiwali 映画(インドの正月向けにワーッと豪華に楽しんでしまおうという映画と思ってもらえると)になっています。
 しかし、この「Maryada Ramanna」は、ストーリーテラーのSSラジャマウリ監督ならではの、アイデアが映画の中に詰まっておりまして、私はサンジェイダットのファンなのですが、この映画は、ラジャマウリ監督のオリジナルの方が断然に気にいっております(^^)v 

 オリジナルと申しましたが、実はこの映画、バスター・キートンの『荒武者キートン』 (原題:Our Hospitality) -1923 をベースに翻案。ラジャマウリ流作り起こしのストーリー・映像・演出の妙を堪能できます。


 先程も紹介した、「マッキー」(EEGA)は、ヒッチコックの「」やら「The FLYやら映画好きには堪らんリスペクトがそこかしこに溢れていて、そういう楽しみ方もしながら昨年映画を堪能させていただきました。そうなんです、この監督さん!古い映画から何から本当に見倒してる方で、その才能からも私は『インド版のティム・バートン』ではないかと思っております(ロドリゲスやタランティーノではない。ちょっとアニメティックなファンタジーさがあるので)。インドを出られるつもりはないのかもしれませんが、私は彼にインド以外の地で是非ハリウッドで一本映画を撮っていただきたくてしょうがありません。

a0308487_0563030.jpg この映画の前年、南インドの映画賞で、2009の「Magadheera」(右写真)で賞を獲りまくっておりまして、そして2012の「EEGA」でも、賞だらけという、ひじょーーに名誉な栄誉をお持ちの監督でもあります。2009年の活躍は、Ram Charanをスターにのしあげ、2010ではこの映画でコメディアンのSuneelを起用、2012でカンナダ映画界のスターのSudeepを起用と、そのキャスティングも独特の映画作りをしています。あくまでも映画ストーリーありきで、配役を決めるので映画の内容がスターの為に無理に曲がるというわけではないのだと思います。(そういうスターの為に話が曲がる映画は沢山ありますけどね ^^;)
 この「Maryada Ramanna」(以下MRと略)は、スター起用による傑作ではなく、本人も「小品」を作りたかったと仰っているのですが、なかなかどうして「小品」どころか「りっぱな傑作品」ではないでしょうか?

**---簡単にあらすじを----
 冴えないついてない気の優しい貧乏暇なしの辛い毎日を送るラーム(Suneel)に、過去の遺産の通知が。喜び勇んで、昔、今は亡き母がそこからワケあって逃げてきたことを隣人の懇意してるおじさんに止められるも、関係ないとばかりに遺産の土地を受け取り売却しようと、故郷に向かう。その道中、電車で出会う絵を描くのが大好きなアパルナ(Saloni Aswani)に出会い短い旅を楽しむ。a0308487_144950.jpg故郷についたラームは早速、その土地の礼儀を重んじる実力者ラミニドゥに土地を売る相談をしようと訪ねることに・・・。その実力者こそ、実は過去に亡き母が逃げ出した原因となった、ラームの伯父であり、ラームの(遠縁?の)伯父は、二十年も前のその出来事に復讐すべく今もラームの命を狙う人物でもあった。お互いは素情も知らず知りあって、ラミドゥは彼を家へ招き入れてしまう。その『礼儀と伝統を重んじる』ラミニドゥの一族と、命を狙われていることに気付いたラームが繰り広げるドタバタ模様を、ラームもラミニドゥもそして観客も!手に汗握ってしまうコメディアクション。冴えない男ラームの運命や如何に!!
--------**

 随所随所のワンカット挟みこまれるシーンが、物語をとてもよく映像で語るシーンになっているのですよ。足を清めて客人を迎え入れるシーンの水のシーンなど、ああいう映像のタメ?間?とでもいうんでしょうかね?そういうのが、観る側に伝わる演出になっててまたいいんですよね。ひじょーーに映像でモノを語ることに長けている監督さんでして、映像を学ぶ人、ストーリーを学ぶ人、演出他製作を学ぶ人なら、この監督の映像の細部に渡って丁寧に挟みこまれるシーン等を、じっくり勉強してもいいと思います。「間」を取るのがとても上手な監督さんなんだと思います。でも、そんなこと頭からすっ飛んでしまって映画に夢中になって、いつの間にかみんな主人公の応援団になってる!っていう話に引き込まれる様は、マサラ上映のような少々騒いでも大丈夫な上映には、ぴったし!だとも思います。
 そう!この監督の映画は、すっかり主人公の応援団に観客がなってしまう!という。え?普通の映画はどれもそうだって?いやいやそのスターの魅力を堪能するファンの映画は沢山ありましょうが、一回きりのそのキャラクターそのものに応援団になるくらい飽きることなく最後まで食い入るように見てしまう映画は、そうなかなかないのでは?(^^)v

a0308487_112813.jpg わき役もテルグ映画が大好きな方々には、しっかり安定の「腕っ節の大男といえばっ!」他、キャスティングで、楽しませてくれています。写真はNagineeduさん。Linked Inで見つけちゃったよ(笑) 製作事務方畑の方だったようで意外にも役者歴は2002年。この2010のMRの映画をきっかけにベスト悪役賞を戴いてその後、映画に頻繁に出ておられるご様子!長い長いキャリア歴のあられる名優さんかしらと思っておりましたら、さっきIMDb他Wikipediaを見てびっくりっ!!w( ̄Д ̄;)w つーか!やっぱりSSラジャマウリ監督!あんた凄いよっ!!そんけー!!リスペクト!!!ww
 他、この映画を見た後に「バードシャー テルグの帝王」を見ると違う映画ながら、キャストが数人被っているので(笑) それを楽しむのも、今年の日本でのインド映画の楽しみの一つではないかと思います(^^)v この夏、この映画の上映で一部のファンにはプチブームになって盛り上がってたブラフマジーさんの思いっきりのドヤ顔(笑)なんかも楽しんでください(笑)。

 今年一番日本で紹介されたインド映画の中で、いろんな意味でサプライズな傑作な隠れた逸品であるあなたがいてこそ ~Maryada Ramanna~を、劇場まだ地方を回ってやっていますので、観れる間に映画館でその映画を堪能してみてください!(^^)/


**---------日本版のトレーラーです。
 日本は、観客を信じない会社側の編集で、あまりにも「見せ過ぎ」ます!日本のトレーラー作る人の価値観が、懇切丁寧過ぎて観客が「何だろう?」と自分で考える力を奪うトレーラーをつくっている限り、日本では映画館へ人の足が向かうことを、衰退はさせても、増やすことはありません。そういう編集技術/能力を磨くことが出来ない以上、映画業界全体が、日本でダメになると宣言しておきます。いい加減頭の悪い、思考硬直化した老害をさっさと隠居させて、映画業界、価値観変えましょうよ(^^;) 


@@ 私はまだ今のところBollywood中心に、インド映画を見ています。インド映画初心者の導入口には、ヒンディー映画がその入り口となりやすいのですが、タミルやテルグなどを少々まだ取り混ぜながら見ていますが、あまりにインド映画の深淵は深すぎてこのまま行くと泥沼です(^^;) だから出来るだけ範囲を広げないようにしたいのですが・・・。インドの地方の映画については、いろいろ役者も製作状況も映画の業界の様子も知らないことばかりなので、そういう解説は他のインド映画のお詳しい方の解説をお読みになられてみてください。そこまで知ったらフツーにインド関連専門家ですよね・・(^^;) オレはフツーの映画ファンで十分ですので、専門家にお任せします(笑)

a0308487_1124399.jpg


//----追補 2016.5.24------
 「あなたがいてこそ」のGif画像が出回ったので、それを見られた方で、インド映画ってどういうのか知りたい方には、簡単にインド映画についての日本での状況などについて簡単に解説しました。インド映画初心者の方には、簡単なガイドになってますので、こちらの方も御覧ください(^^)/
インド映画ビギナーの方へ・・・http://osolove.exblog.jp/22803340/ 
----------------------//


by AkaneChiba | 2014-11-12 02:32 | Tollywood | Comments(0)

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