遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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悪役の境地 映画「Agneepath」(邦題:火の道)2012

さて、ここでSanjay Dutt 一人祭り中を、いくつかタイトル書きかけ中をすっとばして、2012の名作について語ってみることにします。
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XII.Sanjay Dutt 一人祭り中 その12 映画 悪役の境地 「Agneepath」 2012

a0308487_23362781.jpg 再びここでサンジェイとリティックが、カラン・ジョハルのプロデュースでAgneepath(邦題:火の道)という超ド級の大作を作り上げます。
主演:リティック・ローシャン、サンジェイ・ダット、リシー・カプール、ヒロイン:プリヤンカ・チョープラ。
ここで2012という年を観てみましょう。http://www.bollymoviereviewz.com/2012/07/top-10-bollywood-movies-in-2012-by-box.html この年のボリウッド映画の興行成績の4位に位置しています。

 2013には、インドはカンヌへ招待国として招かれています。というのは、インド映画100周年に向けて世界的にプロモート準備をしていたこともあって、この年は力作ぞろいの2012年となっているという事情があります。 昨年のボリウッド4で紹介された映画のうち、「Ek tha Tiger」「Jav Tak hai Jaan」の2作品は2012の作品でした。今年はその年の 一番の感動映画 「Barfi!」が日本でも上映中です。が、興行成績をみると、そうなんです、しっかりとこの「Agneepath」が4位にいます。(TOP10本中3本も警官映画じゃん、この年wそれはワロタw あ、タイガーはスパイですなw 5位のHouseFull2は、面白さは無いジャンクなスラップスティック映画で出演者豪華なんでそれで人が入ってるという(笑)インドでも、頭使わずぼけっとみてれる映画って、案外好きなんですねw 上位3位は、モロに大衆エンタテイメント・アクション映画です。)

実はこのAgneepathについては、東京国際映画祭にて、日本で2012に一度公開がなされてる作品なんですよ(これはホントに特別!その年に上映ですから!)。ただ、その後の普通上映にはいたっていませんが、一度は日本で字幕つきで観れた映画となっています。http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=97 ちゅーかあまりにも灰汁が強すぎるのでしょうかね?
https://www.youtube.com/watch?v=z0KPQstwMQw

内容は、子供の頃に島の有力者カンチャーに、誠実な教師の父を殺されたヴィジャイが、母とボンベイにのがれ、悪徳警官を射殺してしまったことをきっかけに地元悪のボス、ラウフのもとで成長。その後15年後、父の敵、カンチャーと対決するという映画。話は複雑ではありませんが、ひじょーに強烈な骨太い作品となっています。親子愛、インドの多彩な祭りシーン、鬼気迫る迫真のアクション等、とても丁寧に分厚く積み重ねられたザ・ボリウッドとも言えるべきエンターテイメントなインド映画です。あくまでもボリモノは非常に娯楽性が高いことだけはここで言及しておきます。




<登場人物の強烈性、迫力>
 マフィアのボス、リシー・カプールの悪役の面構えっぷりも見事ですが、敵役のサンジェイ・ダットの超ド迫力級の悪役の恐さというか、怪物ぶりというか、その桁が外れています_(^^;) おそらく今後どんな作品を観ても、これを越える悪役を演じる絵ヅラの映画は、そう簡単には出ないだろう一本ですし、全てにおいて3人の男たちの顔が面構えが、桁外れなのです。あまりのド迫力にこれを大画面で見たら、恐すぎてしょうがないんじゃないかっていうのもあるかもしれません。インド映画好きなラブロマンス好きな女性には、辛いかもしれません(笑)。この年の部門賞は取っている作品ですが、あまりのど迫力ゆえに、万人に・・・というわけにはいかなかったようで、この年の賞をとった「Barfi!」となってます。真逆のコンセプトですね。映画のど迫力からいえば私はこの映画の方が各賞にふさわしい気がしますが、100周年を前にあまりに黒いインドのイメージは審査委員も避けたのかもしれません(笑)。インドらしさという点では、この年の1番の映画はもしかしたら、この「Agneepath」だと思います。
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 もうひとつ、サンジェイダットが、現在収監されているわけですが、この映画の撮影中も、その裁判で係争中であったこともあって、サンジェイの気合がこの映画の中での溢れ方が半端無いというのもあります。リティックはどんな時でも芝居に全力で挑む人ですから、サンジェイとリティックの気迫のぶつかり合いの演技を、先に紹介した「Mission Kashmir」のころから、12年一回りしたあとの成長ぶりをみるのも、インド映画ファンには楽しいかもしれませんが、まぁそういうゴチャゴチャしたことすらも、スパーーン!と頭の中からすっとんでしまうド迫力ですので、出来ればDVDなりご購入されるなら、あるいは、せっかく日本語字幕があるわけですから、特別上映で1週間でいいからどこかでやってくれないかと願っている一本でもあります。時間はさすがに2:56分あるので長いですけどそんなことを感じさせないこれぞ、インド映画という作品となっております。。

 というか、サンジェイは、プライベートが苦境にあるとき程、いい芝居をする傾向があるのではないかと思います。そんな彼のキャリアの中でも、相当というか物凄い域に到達した映画になったのではないでしょうか?
そして、この映画は、リティックの映画としても、相当の代表作でして、Krrish3のような大衆作も彼はやっていますが、私はどちらかというと、彼の親父さん監督ファミリープロダクツ系の映画よりも、この「Agneepath」や「Jodhaa Akbar」のような超大作に出る彼の方が気にいっています。

a0308487_23362796.jpg しかしこの映画、助演賞をもらってるのは、リシー・カプールなんですね。その理由は年功序列だからか?それともやはりサンジューの裁判が影響しているからか?なのかがわかりません。サンジューもとってないわけじゃないんだけどね。このド迫力のリシーさんが、同じ年の映画で、SOTYでゲイの校長やってんですから、もぉ~どういっていいかわかりません(笑)。

 貫禄のリシー・カプール、ど迫力の恐怖サンジェイ・ダットに、全く迫力負けすることの無いリティックの映画ですので、この映画の一点寂しいのは、女性ヒロインのプリヤンカ。暑苦しい3人の男の映画すぎるので、これはどうにもしょうがないかなぁ・・と思いますけれど。アイテムガールに、カトリーナ・カイフがダンスを披露してくれていますが、もちろんプリヤンカも魅力的なダンスを披露してくれていますが、ですがプリヤンカ彼女程の女優でも、このヘビー重量級画面に埋もれてしまっていまして(笑)そこが少々残念ですが、他にどうしようもなかったかもしれません(笑)。
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 キャラのロールモデルは、ああ、マーロンブランドの地獄の黙示録のコレか・・・なるほどなぁ。ああ、しょうがねぇなぁ・・・またこのDVD引っ張り出してみたくなるじゃねえか(笑)インド映画の泥沼は、そういういろんな映画のオマージュもしくはパクリなんかもあったりして、それって「あれ?そんなだったっけ?」みたいな思わず確認したくなるという、こういうところに泥沼ポイント(笑)あるんで、人生の時間泥棒だよなぁ・・・(^^;)

 残念ながら、アミタブジーの「火の道」を観てるところまで、私が到達していませんので(そこまで時間と手間が届いていません ^^;)、同じタイトルになっている作品の評価で比較してどうのという話はちょっと出来ませんが、そのうち映画は観てみようと思います。

 それと、この映画の中でお見事なのは、ガネーシュ祭のシーンは、さすが!とボリウッド映画の名史に残るシーンとなっています。この映画以前に私が観た祭シーンで感動したのは、シャールクのDON(2006)にみたシーンでして、時代が違うとはいえ両方を見比べてみるのも映画ファンには楽しい場面ですね。
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 なんにせよ、日本語字幕があるのですから、是非ともこれを地方ででも上映してくれる機会が訪れることを、心から望んでおります。リティック主演の映画を、普通上映の興行でおそらく見せれていない日本のインド映画の状況は、日本でのインド映画上映に関して大きな欠落だとは思いますゆえ・・・・(なのにDON2やOSOではゲスト出演してるわけで・・・)


  あ、サンジューの話が飛んでしもた(^^;) まぁ、ある種一種の到達点に達してしまったサンジェイ・ダットの悪役の境地を、画面いっぱいに堪能して、放心状態になっていただきたい映画ですね。って映画の話じゃなく、サンジューババのプライベート話がぁ~~~(^^;)
 少し付け加えるのなら、これは大事なファクターとして。
 サンジューのキャリアの中にある『どうみたって、その筋の人でしょっ(^^;)』の部分で繋がってるかもしれないと言われた部分は、過去のボンベイのボスたちの話にもつながります。例のダウッドなんちゃら・・・の隣国に逃れてる有力者の話ですが、ボンベイから逃れて今はカラチと言う話。 サンジューの悪役の「Khal Nayak」からこっち「Mission Kashimir」、そして、「L.O.C. Kargir」 にしても、非常に社会的にはセンシティブな背景のあるものを題材モチーフにしています。中味はプロパガンダや、大衆超娯楽エンタテイメント性が強いのですが。既に彼の父スニールが政治家であったことから、その作品一つつくるのでも脅す脅さないの山はとっくに超えているサンジューのキャリア。サンジューがそこにいると、少々のセンシティブな問題があろうが無かろうが映画化が出来る???ということなのでしょうか?サンジューは映画界からは絶大な信頼があると言われていますが、役者として優秀だからとか言う様な話だけではないルートを彼はバックボーンに持ってるのでは?とも思っています。 Shootout~の話はまぁ裁判の為の全面擁護宣伝映画(笑)・・・っていう話は横に置き、2010のこれもカシミールの話ですがLamhaa という半分ドキュメンタリーのような映画をやっています。珍しくドキュメンタリー風に作ってるので、もやっと結末の映画でして、このミッションを終えた主人公を演じたサンジェイがやけ酒をのんで潰れるところで終わっています。カシミールを描くことは、インドの映画のテンプレとも言えるモチーフにもなっていて、サンジューもでてる映画の数が膨大だからそういうところを踏みやすいというのもあるかもしれませんが、主役級としてその映画にでているのは、そういうものが日常化しているインドであるからか。はたまた彼がなんとなくその筋に至る部分が気になっているからオファーを受けるのか。シャールクもこういう爆弾話、テロ話の映画を撮ってきていますが、切り口がかなり違いますね。

ボンベイの闇のボス→ボンベイ、ヒンドゥイスラム対立の原理主義、爆破テロ事件→そこに繋がる武器と同じもの持ってたサンジュー→そのことで何度も裁判になり収監されるサンジュー→Vastaavでヤクザボス役をし、その後に「Mission Kashimir」を撮り、LOCもとり、Shootoutでは自己弁護(笑)、Lamhaaを撮り・・・・ ダーウィッドの時代を想起のヤクザ?が横行したボンベイの始まりが、ボンベイテロにつながり、Agneepathは、いわばそれら時代を遡っていたところにある出発点?と読めないことも無いのですが。何でもこの数年はムンバイ映画界は、ヤクザモノその手のものが花盛りで(それらはすべてその人物の実話がベースになってるとも言われてます。いわば日本での仁義なきシリーズモチーフで百花繚乱になってるんでしょうね・笑) このダーウッドとかいう人物に繋がる国際的テロリスト?単なる政治思想を持つボス?(彼だけでは無いですが、彼の大きな影響力)から、インドの複雑さは印パの問題などからも絡み合っているわけですから、犯罪組織は武器商人???としての国際的なルートで、複雑な影響力を持つインド・カシミールの、もっと奥が垣間見えない社会問題とかが、私にはまだまだ全然わからない次第であります。

 サンジューが図らずも映画でそれをトレースしているのは、このインドの半世紀に渡る闇の世界のトレースを代表してきており、その到達点の悪の境地が、Agneepathに投影されたのかな?とも考えています。まぁキャラ立ちさせればこの上なく存在感のあるキャラになるのは、昔から彼の素晴らしさなのですけれどね(笑) 
 先日ネット番組でカシミールの解説をしてくれているところで、「Misshion Kashimir」を取り上げて宮台氏が、映画の背景がよくわからなかったと仰ってましたが、私ももっとまるっきりわかってませんが、その切り口として、Sunjay Duttという役者が出ている・・・ところに何かヒントがあるかもしれないと考えたのは、私の穿ち過ぎでしょうか? その点でこの「Agneepath」も、悪の境地のサンジューの役どころは、はまるべくしてハマったのか、意味があるのか、彼しかいなかったのか?製作者たちにその背景について語ってもらいたいという気持ちもありますね。

  いや、まぁ、超一級の娯楽エンタテイメント、ド迫力映画でございました_(^^;)
by AkaneChiba | 2014-08-30 02:56 | 俳優 | Comments(0)

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