遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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映画 「めぐり逢わせのお弁当」

 インド映画らしいインド映画 「めぐり逢わせのお弁当」です。 
 インド映画らしく無いという触れ込みで広告を打ってるお陰で、すっかりへそを曲げてしまっているワタクシ。さて、この映画のどこがインドらしくないというのか、私にはそれがよくわからん、でてこいっそんなキャッチコピー書いた宣伝マン、小一時間膝づめ談判インド映画ファンとさせてみぃ~w(^^;)wと思っておる(笑)
 あまりインド映画の地方映画の小難しい~~~映画を観たことが無い日本の観客が「視野の狭さ」「インド映画への知識の無い」のはそれも納得も行きようが、一般的な映画業界の人ですらインド映画への基本の知識が少なくないようで、いろんな諸評を読んでいて驚く(少なくともいい意味の驚きでは無い)ばかりなのだ。
 インドの文化や歴史やインドの地方による社会観、等については、残念ながら私の知識の中には殆ど無いので、現代のストーリーでも神話の世界を投影して語る映画などを解説することは、インド関連の学問の専門家か、インドに長く在住した人にしか、おそらく出来ないだろうと思われる。そういう解説は、インド映画をずっと解説してきている方々のブログをしっかり読んでいただき、その後もネット等でいろいろ調べることが出来ると、それらの作品への深い理解が生まれることにもなるだろう。

 実は、インド映画を一年半で駆け足で180本観てきた私には、この映画はお手上げw(^^;)w の部類に属するひじょーーに難しい映画だ。根本的にインド文化への知識が無いからなのだ。そういう「ひじょーーに難しい映画」であることを、観に行った方々は理解して「いい映画だったわ~」と言っているのだろうか?と、もしそうなら、いい映画だったと語る方々に、是非とも!インドの文化や慣習に無知なこの私に映画の解説も含めてご高説を賜りたいと、本気で願っている(^^;)

つまり、こう ぶっちゃけ→「おまえら、わかってないだろぉ~~~~!!(^^〆)凸」と思ってる。「知ったかするなよ、オレはこれは全然っ!わかんねえよっ!ww」なのである(笑) 別にわからなければならないということはないですし、わからないから悪いということも無いですし、多くの人がその映画を観に来てくれるのは、素晴らしいことなので、それはそれで構わないのですが。

 ダッパーワーラーという職業とそのカースト、コミュニティ、労働賛歌が、彼らの習慣や考え方の中にあり、それについての解説は、ネットや映画のパンフレットなどで紹介してくれているので、手掛かりにはなりますが、映画の結末を知る手掛かりとしては、かなり勉強しなければわからない映画だ。そして今現在も調べ回っても私には、わかりません。わからないんです。

 インドはこういう映画も含め沢山もちろんのこと作っています、大衆ヒーロー映画から、小難しい高尚なものから、酷く低級な映画まで様々に、その中でも比較的私達日本人でもわかりやすくつくられているボリウッドといわれるヒンディ映画や、テルグ語のテルグ映画等は昨年と今年も沢山日本に上陸しました。ただ日本に紹介あまりされて来ていないだけで、年間1000本以上2000本に達しようかという映画がつくられてるインドでは、何も唄って踊ってだけがつくられているわけではありません。そう思い込んでる日本の観客の無知で、宣伝会社が紋切り型の広告を打つ手法は、私はひじょーーにおろかな日本だと思っております。それだけ日本の観客の層が育っていない証拠でもあるのが残念なのですが。この映画はそういう点でも、観終わった後にかなり頭をつかわさせられるという映画になっていて、そういうのはマラーティーとかマラヤラム映画とか、タミルとかでもあるよね?何本かそういう難しい映画を見せていただきましたが。とても大衆的なヒンディの映画ですらも、ラーマヤナの神話などをベースにしていたりするので、実はそういう知識があることも映画を観る上での大事なファクターになっています。

 映画のストーリー自体は、妻を亡くした男と夫に見向きされない女それぞれがどちらも今の生活に何らかの心の齟齬を生じている2人が、偶然の弁当の誤配から始まる交流です。イラとサージャンの手紙のやりとりが弁当を通じて行われる、その手紙の行間に通じあう二人の間の生活を交えて静かに描写する映画です。




(以下、ネタバレ↓結末まで含みます)

 劇中には、通勤列車やお堅い勤務先の勤勉な主人公の様子や、少々いい加減な後進のインド人らしい登場人物をアクセントに散りばめ、インドに在住の人には懐かしいインドのテレビ番組が映り、ブータンのラジオが繋がり、イラは懐かしい映画の音楽名曲をおばさんにせがみます。
 その元曲はこちら↓(サンジェイ・ダット、マドゥーリ・ディクシット、サルマーン・カーンの映画「Saajan」(1991)から)

https://www.youtube.com/watch?v=60c7aJSGS5Q
追記・・・何故かこのところインド映画関連動画が、YouTube正規チャンネルが他に移動する現象起きてます。どういうことでしょうか?DailyMotionのURLもはっときますhttp://www.dailymotion.com/video/xnutob_madhuri-song-mera-dil-bhi-kitna-pagal-hai_shortfilms
”Mera Dil Bhi Kitna Pagal Hai” 『私の心はどれほどいっそう狂るおしく・・・』 という意味のタイトルの美しいラブソングです。 mera = my main, dil=heart, bhi = even、 also, kitna= how many , pagar =crazy, hai= is、be動詞 この辺は覚えておくと、インド映画音楽に良く出てくる言葉なのでいいかもしれません。(ただ私はあの独特のモジは判別ついてません、ローマ字化されたところで判断してます ^^;)。
 この古い映画は、話は典型的なメロドラマ。一人のヒロインに2人の男性、三角関係と、男同士の友情と。インド版シラノ・ド・ベルジュラックというような趣の映画です。主人公のサンジェイ・ダットが気弱で繊細な詩人の美青年を演じています。今の時代の感覚で見ると、教会で文句垂れてるのを思い直すシーンなんか、突っ込み所満載ですが(ジャンボシエシトとかつっこんでしもたし・笑) メロドラマの典型的な作品もあの名曲のお陰で名作になっております。
 この映画の中で、Saajanの曲を使ったのも、顔の見えない手紙で深まる交流が元になっているからのチョイスですが、監督曰く、名前が先に決まってて、あとからこの曲のことを思いついたそうです。それがインド人なら(インド映画好きなら)誰もがわかる演出効果になってるところが、良いですよね。

 物語は、最後2人は、出会うのか?出会わないのか?というところで終わっています。これは、わざと、ダッパーワーラーの唱える讃歌とともに、ダッパワーラーと一緒にサージャンが電車に乗ってどこかに向かうところまでで話が終わっていますので、これは観終わったあと、必ず観客は「この二人は出会えたのだろうか?」という疑問を残したままのエンディングとなっています。

 そこで、ダッパーワーラーの唄ってた聖者の名前をひたすら唱える歌が、ここでようやく字幕が付きます。でもぱっと観ただけで覚えられません(^^;) 家に帰って、「あれなんていってたっけ?」とネットを調べると、出てきたのは日本語で唯一この件に触れてくれていたのはコチラのインド映画について知られてる有名サイトのみ。ここで、ようやく賛歌の固有名詞を初めて知ります「トゥカーラームとギャーネーシュワル」。とりあえず英語表記でそのどちらかを検索かけてみるも、聖人譚がそこにならんでいますが、マニアック過ぎてさっぱ私にはわかりません(@@;) そう、この映画はインドの神さまや聖人にまつわる話がわからなきゃわからないんだよ。それが彼らの社会の中にどう文化や社会観として息づいてるかがわからないと余計わからない。そういうのは英語でなんとか解説落ちててもそんなのは「お偉い人がお偉い生き方をしました」っていう「聖人人生譚」なわけで、そこを見つけ出すだけで文化を知らない人間には一苦労なわけだ・・・(>.<、) 今はそれでもネットがあるからだいぶ調べやすくはなったけどなぁ~(遠い目)

 そちらの解説に依りますと、トゥカーラームは妻の死別の後の結婚をして、ギャーネーシュワルはこの世から去っているそうです。その前の最後のシーンに至る過程で、イラは子供を連れてサージャンのオフィスに会いに行く行動をしていますが、会えなかったイラは、結婚の印となるネックレスなどの装飾品をはずし、翌日、子供を通常通りに送り出しています。ネックレス類は外した彼女がそこでナシークに行くとも行かぬともわからない様子で。一度は母子心中をしようと試みた(もしくは考えた)ことがあるイラは、子供を学校に送り出していることから、子を連れての心中は無いと考えます。サージャンはダッパーワーラーと共に弁当の行き先を探し求めるのですから、イラの居所を突き止めることに成功するでしょう。その時、イラがどう決断しているかとしては、私は、考えるだけで動かない妻の立場にあるイラの諦めを、子供を見送る彼女みます。変えることの無い日常の中で彼女は夫はとうに心の中で捨て、ネックレスを外した自由な心で、だから心の中でナシークに旅立つかのような遺書ともとれるモノローグになるのではないかと考えます。この話の結末としては、サージャンは弁当の返却する時間に間に合う形で辿り着き、これまでの弁当での交流を夢の中の出来事のように考えてようとしていたイラと、サージャンは何らかの形で出会うだろうと、私は結論付けました。
 ナシークに行こうとして戻ってくるサージャンは、あれはすぐ引き返したのですかね?それなら2人は生きて会いますね。そこ服とかちゃんと見て無かったわ。服着替えてたら数日後とか時間がたってからになっちゃうからね。服が変わってたのなら、バッドエンディングだね。それならイラ自殺、サージャン間に合わず。でも、インド映画は希望持たせる方が多いので、「ランチボックスの代わりに、サージャンが到着する」と考える方がすっきりエンディングかな?と思います。

 インド映画はハッピーエンドでというものも多く、結末がもやっとエンディングは珍しいと思われていますが、意外にもやっとエンディングな映画はつくられて来ています。ハッピーエンドなのにもやってする映画が結構あって「えええ?そんでいいの?」って突っ込みたくなるんですよ(笑)。ただそういう映画を私たちの日本のインド映画の上映のチョイスする側が積極的にチョイスをすることがないだけで、根本数はいってきてないしビックビジネスになるボリウッド映画ですらこの数年で日本で再注目されてるという現状で、こういう難しい映画はそうそうはいってくることはありません。イルファンのネームバリューあったからこその日本での興行となったと思われます。インドらしく無いという言い方をする広告は、念ながら全くもってこの映画にも当てはまりません。元々、インド映画にはそのメソッド、システム、撮影規模、人材が見事にハリウッドのごとく成功しており(というか人の数が多いので、母数がいくらでもでてくるww)、それらの背景をしっかり知っていれば(そんなのはネットで調べたらすぐわかるレベルのことです。如何に広告屋が何も調べ物をしてないかがわかる紋切り型ステレオ化広告は愚か以外何ものでもありません)、と思います。

 そしてそんな広告に吊られてくる方々にも、多くの方に観てもらえるのは映画としては幸せだと思いますが、ただ、広告の先入観でこの映画を理解したように捉えるのは、出来ることなら避けていただきたい。そんな簡単な中味の映画じゃないことを、伝えておきます。

 どなたでも結構ですので、聖者の逸話についてしっかり解説してくれる日本語、あるいは英語でわかりやすい物語りの確信をつくサイトなり、お教えいただけると幸いです・・・<(_ _)>
 

  @@ 映画館見事に御年輩の人ばかりでしたわ。でもってその御年輩の方は、そこまでわかって映画観てるんでしょうか?別にわからなければならないということはないですし、それはそれで構わないのですが、ずーーと、ずーーっとそれが不思議でなりません。人生経験の分だけわかると思いたいですが、そこの浅い広告屋に釣られて映画館に通ってる様をみてると、とてもじゃないけど、そうだと思えません。すいません、ほんとにそこだけは、疑問でなりませんです、はい(^^;)

-----------------------------
=追記: 2014.09.30= 
 あまりにも、この記事にアクセス数が多いのでびっくりしてます(^^;) ただ、この映画は、小難しい映画が好きな御年輩の方にはウケはいいようですが、難しい部分はどなたもまだ解説して下さる方にワタクシは出会えておりません。相当インドにお詳しい方に、すっきりと誰か解説お願いしたいですプリーズ、専門家。

 そこで、この弁当の映画を見られた方で、この映画が難しかったと仰る方は是非とも「バルフィ!人生に唄えば」を観に行かれてください。インド映画の幅を必ず知ることが出来る2012年の名作の一本ですので、そちらも合わせてどうぞ。わかりやすい今のインド映画の一般的名作のところからインド映画を理解するという行動も、どうか忘れずになさっていただければと願います。
 特に若い人ほど!バルフィ!人生に唄えばオ・ス・ス・メ・!です。
 いやいや「めぐり逢わせのお弁当」くらいどうってことないよ、もっとオレは小難しいのがみたいよ・・・って方がおられましたら、「David」(2013 タミル版)を英語字幕(しかないと思いますが)で、試してみてください。ヒンディ版リメイクもありますが、こちらは私は未見)。そしてしっかりその解説を読ませていただける方が他に現れてくださるのを、心よりお待ちしております(-人-)。
----------------
=さらに、追記(笑)-2015.03.14=
 めぐり逢わせのお弁当 DVDが3/18に発売されるので、最近アクセス数が増えてます(^^;)。もし、DVD買うか買わないか悩んでる方は、是非!買って損はしません!(きっぱり) インド映画は言語の翻訳者少なさも加えて日本語訳でみれる貴重さがかなりありますので、しかもこの映画はハリウッドでも名前の知られたイルファン・カーンが、香港とかのアジアでも賞をいただいてる映画ですので、非常にインド以外でも海外評価の高い映画であることも付け加えておきます。 
 また、その映画の中で紹介されているインドの日常風景をもちろん堪能するだけではなく、映画の中に出てくる超有名の楽曲の元になった昔の名インド映画「Saajan」が、なぜこの映画の中で使われてるかも「Saajan」の映画の映像ご覧になって理解して頂けると、さらにインド映画の深い世界を理解出来て重畳です。私はこの「めぐりあわせのお弁当」(原題:The Lunch Box)の中で紹介されているSaajanの名曲のは大好きです。頑張って日本一のサンジュー・ファンになってやるーーー!(>▽<)って追いかけてる最中ですが・・・(^^;)・・・・道は遠い・・・・・。
---------------------

こっそり追記・・・その昔の「Saajan」解説も書いています。それと「めぐり逢わせのお弁当」と同じ年の2013年の作品には、「Raanjhanaa」というさらに名作が生まれています。是非ともインド映画の古いものも、そして新しいものの「深さ」もいろいろ知っていただきたいです。
by AkaneChiba | 2014-08-27 19:44 | Bollywood | Comments(0)

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