遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


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インド映画らしくないか?映画評「バルフィ!人生に唄えば」

2012年のボリウッド映画の傑作です。 賞総なめにしとります、もちろん。
https://www.youtube.com/watch?v=yZxrao3zou4

ひとこと評。
映画へのオマージュをアイテムに、絵本のように積み重ねた、バルフィという人物のラブストーリー映画。オマージュが物語にファンタジー性を与えることで、胸にかえって迫る感動を呼んでいる逸品
そして、
日本の広告がインドらしく無いと謳ってるのは単なる無知。最初から最後までインド映画流をそこかしこに見ることが出来る、インド映画の傑作で、ワールドワイドの傑作でもあります』 

 ろうあの青年とと書くと重い映像を想像しがちですが、ろうあはプロットとしての味付けですので重さは無いです。深刻さをメインにするのではなく、バルフィという人物のラブストーリーのファンタジーな映画なので、その方が胸があたたかくなる話になってます。時系列構成がああなってる理由も、2度目、3度目観るとその理由がわかりますよ。一度目はどうなるだろう?というストーリーを追うことにそれが寄与しシュルティベースでバルフィを眺め、2度目には話がわかってるので感情移入する登場人物が別の対象に移り(おそらくバルフィ)、3度目には別の人物かあるいは物語全体を音楽で映画を見るとか、見るたびに視点が変わる映画にもなってます、切り口の語り手が変わったところで視点が変わるのです。それと音楽への感性音痴でなければこの映画は何度観に行っても、素晴らしい音楽が心の中に残る・・・そういう傑作です。

ここは、インド映画をあまり御存じない方向けの手取り足とり評です。私もインド映画一年生の視点で観ていますので。映画の濃いぃ~マニアック解説は、それぞれのインド映画専門に解説なさってくださってるサイトの方をお周りください。インドの文化習慣や解説やらが私には出来ませんので・・その部分がどうしても欠落します。普通の個人感想評と思ってくだされば御の字です(^^)v

----インド映画らしくない?!嘘つけっ!(笑)------
 インド映画らしくないという文言で日本では宣伝しているみたいだが、いやいやインド映画ってフツーの映画もいっぱい作ってきてるって(^^;)インド映画の歴史は100年あるんだって(^^;)あんまりそういうこというと、「ヘル!モガンボ!!」みたいに、「ヘル!ヤポニ!」とか言われるぞ(^^;)え?意味がわからないって?まずは、じゃぁ「Mr.India」を見るところから始めようか、それとも(確か?)グレースケリーのメロドラマ映画をみるところから始めますかね?っと、脱線ww 
 インド映画は 物凄く、哲学的なむずかしーーーーー映画も沢山あり、そういうのは、文化宗教歴史を知ってないと、皆目わかりません。普通の大衆的なミュージカル映画も多いですが、そういう映画ですら、インド人頭良すぎるぞっwwていう小難しさが、実は散りばめてあるのも少なくなく、映画というのはその時代を切り取った文化人類学かなんかの資料映像集だよなぁ・・・といろいろ嘆息させられます。
 あんまり、インド映画らしく無いとか言いすぎると、それは日本のメディアの固定観念が、例えば外人が水戸黄門の印籠から光線のビームが出ると思ってる・・・のと変わらないくらいのノリの誤解で、日本人の私たちがインド映画はカレー食べながら突然踊るくらいの失礼なステレオ化しすぎてるのと変わらない誤解だと思うのですが?それとも日本には芸者と腹切り、忍者がいるのが当たり前でしょうか?そろそろ広告会社も紋切り型の宣伝をやめれるようになりたいですなぁ・・・(切望)

さて、本線に。映画「バルフィ!人生に唄えば (原題; Barfi!)」の話。



 インド映画は地方によって特色があり、その中でも、ボリウッド映画は、あまり小難しく切り取る映画より、スターでわかりやすく大衆的に楽しませ、またインド以外にも輸出する傾向もあるので、映像で見てわかりやすいものを作る傾向が強いです。わたしら日本人には地方の事情は皆目見当がつきませんが、地域性とその尊厳を誇りにするコミュニティを多く抱えてる多文化大国ゆえ、映像で見てわかりやすいということと、音楽はその心情他のわかりやすさを手助けする大きなアイテムとなっています。それがインド映画の根幹になっています。
 最近のインド映画の傾向のインド国内での議論としては「インドらしく無い、西欧っぽすぎる」という批判もあるようで、またインドは植民地支配の過去から、西欧現代テクノロジー文化への憧れも反面、西欧主義的な価値観への反骨反発も深く根ざしているので、グローバリズムの成長期にある彼らの社会の変化に西欧的に追いつかねばならないジレンマと、そこで置き去りにされる自分たちの文化とを融合させる「精神面」での葛藤が、そういう議論になるのだと思います。日本でもこれは同じことでありますけどね。

 実はインド映画は、IT産業の欧米各国の下請けとしても映像をつくってきており、人材交流も活発で、新しいものを取り入れようとする姿勢とそのスピードはあまりにも素晴らしく早く人材豊富で(しかも母数が大きいのでなんぼでも人材現れるww)、ひじょーにダイナミックに経済が発展するのと呼応して映画産業もその例外ではありません。ハリウッドに呼応してボリウッドという言い方をしていますが、在外インド人などの存在も大きな人口ネットワークですので、彼らは世界中に何らかの影響力を持つネットワークを持って当然のことでもあります。ハリウッドが金融マフィアとキリスト教圏、ユダヤ系の権力の牙城なのは誰もが知っていることですが、それ以外の文化宗教圏の映画はどこが作っているの?という問いの答えの中に、インド映画はあるのだと、知っていただけると納得がいく話なのではないでしょうか?ヒンドゥにイスラム他、の文化を持つ国ですから。欧米文化の映画のリメイクも良く手がけていまして、パクりのように言われていますが、彼らの文化宗教習慣に沿った「ローカライズ」でもあると知っていただけると、納得も行くでしょう。 
 
 これらの基本的な世界の流れをわかっていれば、別に踊るだの踊らないだのは、どうでもいいことであって、ミュージカル映画を見慣れていない映画好きという観客の方が笑い話のようなもので、そこに拘る根底にはどういう意識があるのかと、宣伝している広告屋の人たちに、尋ねて回りたくなるのですが・・・。
ってか何度も言うけど、日本の映画だって昔は突然、唄って踊ってたんだってばっ!w(^^;)w それを知らない世代が増えたのはしょうがないけど、マスコミがそれを判で押したように言うのは「お・か・し・い」んだってばっ!_(^^;) 

 さて、この映画は、ダージリン地方の街並みを映すのに、南欧州のテイストのイメージで音楽とカラーを散りばめているので、一部でこの映画を例えるのに「アメリのような」と形容されています。私から見ると「アメリ」が日本でどれだけヒットしたかは知りませんが、アメリとこれを比べるのなら、星が二つくらい格が違う素晴らしい作品が、バルフィの方ですね。日本人が他の洋画をちゃんと見てきてないから「アメリ」のようなとか、そういう単純化した価値観でしか測れないのだとは思いますけれど。でもあの手の映画のカラー配色の映像や音楽は、欧州映画見たら山のようにありましてね・・・・。

 ストーリーは、バルフィという青年と、二人の女性を挟んでのラブストーリー。ろうあの青年と言う主人公バルフィを現すのに、そのプロットとして選んだのが、無声映画へのオマージュ、キートンやチャップリン、アクションはインド人が大好きなジャッキー・チェンアクションなんかもちりばめてありますが。(インドは、ブルース・リーやジャッキー・チェンが大好きです。ジェームス・ボンドもすきだよねw誰が人気なんだろう?シュワちゃんにスタローンも。 他にマイケルジャクソンはもちろん。古いところではクイーンフレディマーキュリーももちろん大好きなのです。) いや、にわとりと卵のどっちが先かというと逆かな?ランビールありきだからが基点に組み立てられたプロットですかね?さてどっちでしょう?

---スターのキャラクターに依ったプロット?------
  何ゆえ、チャップリンかといいますと、それは主役のランビール・カプールという存在そのものを現すアイデンティティでもあるからです。彼は父を、リシー・カプール、その父のインドの国民的名優 ラージ・カプール を祖父に持つ、インド映画界のサラブレッド中のサラブレッドです。偉大な祖父のラージ・カプールと、ナルギスの黄金カップルが1950年代のインド映画を牽引した大スターでして、その祖父、ラージ・カプールといえば、チャップリンな風の「Shree420」という代表作は一度ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=wMiYSJKVhJM
 あたしはこの映画観て「なんて上品にダンスをするかたなんだーーー!」とあの太鼓を衝動買いしてしまった阿呆ぅです_(^^;)。その息子リシーも、映画で(リシーは体質的に子供のころから横に太かったw)、父ラージのように太鼓を叩いていろんな楽器を演奏して見せています。この春公開されてた「スチューデント・オブ・ザ・イヤー」では校長役をやっていましたが、その中でも太鼓を披露してくれています。3分34秒あたりから
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=kZqH9Kfv6BI#t=214
 あの校長の息子が、このランビールなのです。 カプール家は偉大な祖父の残した功績の後を追うのなら、チャップリンの・・・となるのは当然のプロットとも言えるでしょう。映画決まった当時はランビールにチャップリンは早すぎる若すぎるだろうというような記事もあったそうですが(宣伝か飛ばし記事か何かはわかりませんが)、そこをモノともせずに見事に熱演をしていると、私はこの映画を見て思いました。
 ちなみにチャップリンは素顔は物凄い綺麗な顔のハンサムです。そして恋多きプレイボーイなスターでもありました。祖父ラージもひじょうに若い頃はハンサムでした。父リシーさんは横に太くなってしまいましたが(^^;) 息子ランビールは今のインド映画俳優らしい~細い体で、しかも彼も今のインド映画の例外に洩れずに、シャツの下は筋肉を鍛えておりまして、そしてインドでも相当なプレイボーイとしてチャップリンのプライベートのごとく共演女優と浮名を流しております(笑)。ファンサービスも愛想よくしっかりサービス精神旺盛な様子で、お高くとまっていないあたりに、彼のモテる秘密があるのではないかと、とある彼を生でみたことがある映画ファンの方が仰っておりました。
 インド映画はその俳優たちに沿ったプロット(設定)をしっかりつくる云わば「キャラだち」がひじょうにしっかりしていて、この俳優ならこの役柄だろうという点がしっかり練られています。それはどのインド映画の主役にも言えることですが。カプール家のサラブレッドはその名に恥じぬ祖父も演じたチャップリンなどを踏襲した芝居で、インド映画のラブストーリーの傑作を一本作り上げた・・・という映画、それがこの「バルフィ!人生に唄えば」なのではないかと私は思っています。
 
  映画の製作される背景の紹介としてはこの辺でおくとして、 共演女優の話をしてみましょうか。
 気がついた人がいるかどうかはわかりませんが、主人公役のランビールは雰囲気イケメンで体格がよく、顔を見るとそんな風に感じないのですが、ところどころにたばこを吸う様などから一種の殿方の色気を垣間見ることが出来ます。ダブルヒロインの二人とも、素顔は美人この上なく、今回は自閉症の女性役をやってる彼女は普段の美人度は超世界級というか、ミス・ワールドの覇者。美人な上に芝居までできると向かうところ敵なしですな(笑) 日本で公開されてるインド映画の中でも一番その出演数が多いのは、もしかして彼女ではないだろうかと?数えてみましたら、結構でてたので、今の時代のインド映画の日本での知名度で言えば彼女がNo.1でないとおかしな話ですね(笑) ジルミル役のプリヤンカは、歌手としても、女優業としても、モデル業も忙しくこなすスーパーレディ。このところ巧い女優としての称号が欲しいのか、美人ではない役柄ばかりやってますが、絶世の美女ですので、彼女の公式サイトなども訪れてみてくださいhttp://www.iampriyankachopra.com/ 彼女がこの映画に起用されたのも、ランビールのチャップリン風のプロットに合う演技の出来る女優を選んだら、必然的にプリヤンカになった・・という気はします。また絶世の美女が少女のように自閉症の娘を演じる様は、年齢からしても驚くべき様子になっています。若い時でも艶ある大人の女性は演じれるものですが、その逆で尚且つ実年齢の10年以上若い上に子供のように演じる(少女でも女は女だからなw)のは、天晴れでございました。 そして彼女はランビルと同じ年。プリヤンカとはランビールの浮いた噂は聴きませんね。というかプリヤンカがそういう話が聞こえてきませんね(なかったわけじゃないけどw)。まっしぐらに仕事に生きているキャリアウーマンバリバリで、早くから世界的な知名度があるので、ちょっとやそっとじゃ男性になかなかなびかないかもしれませんね(映画なんかの世界じゃないもっと大物と付き合ってそうだ・笑)。
    
----インド映画のメソッド-------
 主人公バルフィがお茶目で愛らしい憎めないキャラになってるのは、ろうあである彼が人と対等に渡り合うための道化行動であって、人を試すというのもそのろうあゆえに人に蔑まれないための防衛本能からくる行動であるからでもあります。主人公のキャラクターを現すのに、キートンやチャップリンだけで無声映画のように表現出来るところを設定の中に取り込んだ時点で、ろうあの青年の恋物語が先に設定に思いついたのか?カプール家のランビールのチャップリンが頭にあっったら、無声映画で結果的に、ろうあの青年の設定になったのか? にわとりと卵のどれが先論争が知りたいところです。 あ、こういうのも見つけました http://www.webdice.jp/dice/detail/4353/ いやーどうだろ?ランビールありきで決まってたような気がするんだが?(^^;)
  コンセプトとしては、映画へのオマージュを重ねる形でシーンを重ね一本の別の物語りを作れないか?と考えた監督が、懐かしの映画を並べるのなら・・・必然としてカプール一族を容易に頭に描いたようにも思います。インド映画はそのパクリ具合(ローカライズあるいはリメイク)は常に当たり前の世界で(アイデア盗み合いは日常茶飯事な香港映画に台本は監督の頭の中にだけあるのと同じように、)、その点では欧米映画界には著作権他の問題でもいろいろ衝突もあるのでしょう。欧米社会の方からの批判として(半分偏見も混じっていますが)、インド映画への世界の側の揶揄を彼ら自身は開き直って、それ以上のものを作ろうとするインド映画製作者の意地の様なモノが根底にあるのは、いろんなインド映画を見てくるとすぐに気が付きます。そういう点でも、この映画はやっぱりインド映画らしい~~彼らの「単なるパクリですませない、自分たちのひとひねりを見せてやる」というインスパイアされたアイデアに映画が満ち溢れています。 そのサイレント映画のような映像の断面の劇中劇が、映画にファンタジーな空気感を同時に与えている演出効果になっているのもお見事です。インド映画界はよくそういうことをします。このシーン、俺たちだったらこう使う・・・っていうのをさらに一味加えて進化させてそのシーンを投影します。単にそのままコピーして物語りで語る心情部分までまるままパクリしているというのでもない(そういう映画も山のように多々ありますがww)、そのひとひねりが面白いのです。(日本の一部のアニメ監督さんはそういうの、かなりやってますよね。実写の方はあまりそれは感じませんが・・) 名シーンを何枚も積み重ねてあちこちから持ってきて、このラブストーリーを綴っている絵本という趣を私はこの映画に感じますね。 
 
 人の動きはそこに言葉など無くても伝わるものがあることをしっかり映画で見せてくれていますが、実は先にも言いましたようにインド映画はこれが得意。複雑な言語の多文化共生の国ゆえに、映像の中でそれを表現することの方が多く、複雑な言葉の多い言葉で説明する映画よりも映像表現だけでそこを見せてしまいます。もちろん音楽はそのスペースになって物語りを進行させるので、音楽の重要性が占めるウェイトが重いのです。 ハートが移り変わることを現すのに音楽は最上のマサラスパイスです。人の心に訴えかけるのにメロディがあれば十分で、これは普通に若い男女が恋愛の一番のキッカケになるアイテムなのは古来より変わっていませんよね(笑) あなたも今そこに愛があるなら、そんな音楽の魔法でそこにいてるのかもしれませんよ(笑) (はっ!音楽の趣味のあわない男だったから結婚破局したのか、もしかしてオレww(^^;)(違っ))

 また、インド映画はその色彩感覚がひじょーーーに見事でして、ごちゃごちゃした感はありますが、色の洪水を彼らに描かせるととんでもない群像群衆シーンを描ききります。反面は物量作戦で行く部分もあるんですが(笑)、それでも普段からそういう光景を目にしていなければ描けない情景があるのだと思います。それはサスペンスアクションのようなハードな映画にですらも片鱗が見えることがあります。その彼らに、監督が「この南イタリアのようなテイストのカラーで」と指定したとしたら、元々の優れた色彩感覚のある彼らは、難なくその色をもってくるのではないか?と思っています。相当映画の中で、役割分業化と組織化、監督製作側による指示が行き届くのだと思いますが、全体の翻意が伝わっていれば、あまり細かいところまで気にしない緩さ描き方が、無理なくそういう映像の積み重ねとなっている気はします。背景映像を映像素材として相当な量撮りためておく映像素材があることにもおそらく成功しているからでもあるのでしょう。

で、結局は、インドらしくないという映画という言い方が強調されているのはかなり気になりますが、どっこい実はとてもインド映画らしい定番の設定でもあり、一人の主人公に二人の異性のような三角関係パターンはインド映画ラブロマンスの鉄板王道です(笑)。 しかもタイトルもやっぱりインド映画らしい~タイトルですよね(笑) インド映画には「人物の名前」を映画にタイトルにすることが多いのです。それは日本の慣習には合わない様子で、日本では副題がついてしまいますが。
 
 もう一つ特筆すべきは、インド映画は音楽が相当量のウェイトを占めています。映像で語る分音楽が物語を進行させる演出のものも昔から多くつくられてきています。突然踊るわけでもなく(そういう映画もありますが)、喜びの表現や、愛情の深度が深まるシーン等に多用され、一曲が終わると幸せなカップルが出来あがっていたりします(笑) 表現の手段としてMVビデオのような映像がそのまま映画の筋立てに寄与しているのですから、映像でストーリーを語る巧さは、他の国の映画のどこよりもっ素晴らしい表現力を持っているのではないでしょうか?
 もちろん、この映画も音楽がなければ、そこのストーリーを進めることが出来ない演出になっているので、毎回インド映画の音楽の使い方の良さには唸ってしまいます。(監督にその造詣が無ければできないわけで。)ものすごくこの映画のキーになっているものは、音楽そのものなのです。あと、もう一つ。この映画の褒めるべき点は、その「衣装」にありますね。00年代真ん中あたりぐらいから目覚ましく衣装センスが向上しているインド映画界。理由はインド綿他を含む布産業のお家芸であるという自負もどこかにあるのかもしれませんね。

 映像のおしゃれ感のあるセンスなどで今までのインド映画と違うと思いこんでる人もいないわけでは無いですが、鉄板3人登場人物ラブストーリー音楽重要性とその演出、いろんな映画へのオマージュ、それをスパイラルさせて一味違う変化させ、加えて、タイトルは人物名(実はインドのお菓子の名前でもある)、映像で話を表現するインド映画のわかりやすさを踏襲し、一度みただけではわからない何度見ても新しい発見がある・・・・という、実に、インドらしい~インド映画の流儀で作られている映画であることを、あえて私はここに明記しておきます。

 インド映画らしく無い?冗談じゃないですよ(笑) このうえもなく、細部にまでインドが詰まっているインドの作り手の誇りを映像から読み取る映画・・・とも称えておこうと思います。
 やっぱり基本の土台はインド映画にしっかり根付き、その実力は長い歴史に裏打ちされたメソッドを持っているのでキャラクターをしっかりプロットを練るインド映画の特筆すべき素晴らしさ、どんな映画でもそれが観ることが出来、ありとあらゆるこの手の永遠の王道パターンをし尽くしながら、さらにさらにと、観客が飽きることのなく様々に表現を生み出すインド映画の底の深さに毎回感嘆させられますが、またそういう映画の傑作が一本生まれたのではないでしょうか(^^)v

 インド映画は、観客がしっかり見れる力があることをわかった上で描いている映像ですねぇ~。観客の力を信じてる映画であるのことが、非常にウレシイ一本でもあります。

---追記----
 特筆すべき音楽のことについて、ちょっとだけ触りを。他の曲も素晴らしいから映画ごと是非堪能を。
https://www.youtube.com/watch?v=wqQ6BF50AT4
とびっきりのラブソングナンバーとなってるこの曲。
"Main Kya Karoon" のくだりは素敵過ぎて・・・o(>▽<、)o キャイーー♪
Main = my me とか、Kya = What How スペイン語だとQue とか。
そしてKaroon は、 to do something とか。 その前の一節に "Tu hi bata iss dil ka main ooh uff... " とあるので、”Main Kya Karoon”は自分の心が溢れだしてしまってどうしよう・・(止めようとしても止まらないほど)に私の(心が)何かをしてるよ言っているよ、みたいなニュアンスだと思います。

”Karoon”ってどういう意味?の質問見つけました
https://in.answers.yahoo.com/question/index?qid=20130409184043AAwSNjb

歌詞ローマ字化したもの
http://www.lyricsmint.com/2012/08/main-kya-karoon-barfi.html#ixzz3BeSmslvS
 
音楽好きが、この映画に目を留めない人など一人もいないということも、合わせて明記しておきます。
-----------------


  @@インドらしく無いインド映画というのなら、では逆に日本らしく無い日本映画とはどういうものなのでしょう?そこの答えが出せない人に、インドらしく無いという形容は私はしては欲しくないと思っています。映画を観てきていない人が多いのはしょうがないですが、ミュージカルを観てきていないのに映画通だと自負する映画通は、映画通ではないことを、しっかりここに明記しておきます。

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by AkaneChiba | 2014-08-28 04:14 | インド映画全般 | Comments(0)

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