遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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Ⅴ. 映画『Khal Nayak』 (カールナヤック:悪役)-1993

<Sanjay Dutt 一人祭り中 その5>
前回までの続き Sanjay Dutt一人祭り中 その4 -続・Khal NayakとSanjayのAK-74
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映画『Khal Nayak』 (-1993)
 さて、ここまでサンジャイの簡単な人生の概要を振りかえって、エポックとなったこの「Khal Nayak」という映画そのものについての感想です。
a0308487_2365819.jpg いやぁ~、まぁ~もぉ~~、マドゥリも美しくダンスも素晴らしく、OPと同じ曲が映画後半の見せ場で出てきますが、歌がまた詞がなんともいえず物悲しくモチーフソングがひたすら胸に迫ります。
「あなたはヒーローじゃない、貴方は悪役、邪悪で無慈悲で、どのくらい愛に価値があることなんか知らないだろう、貴方は愛に値しないか、それも知らないだろう」と、情夫の女が歌うOPタイトルとなります。酷い男を愛した女の恨み節ソングですが、プレイボーイなサンジューにはふさわしい(笑)一曲かもしれませんねw  ストーリーの解決の仕方はひじょうにご都合主義インド的ではありますが、そこは垢ぬけないと言われ続けた時代のインド映画のモノなのでご容赦を(^人^;)。おそらく、この映画は90年代前半の何本かあるうちの名作のひとつに入っているでしょう。




「悪役」というタイトルですが、主人公 バルゥのキャラクターが、冷徹な犯罪者でありながら、自分を理解してくれる存在の愛に渇望するという、悪い男でありながら母性本能くすぐられるキャラ設定は、がーーーっつり女性には、ハートにくるところでしょう(笑)。無精ひげというより、汚い乞食っぽいけれど、ぎょろと目を向く髪の隙間から見せるするどい眼光は、あのNargisの息子だーーー!(≧▽≦)と、嬉しくなってしまいます。牢の中でインスペクターRamとサシで話をするシーンの芝居がかったしぐさが、ひじょうに女優的な表情を見せるのでたまりません!(堕ちどころ・笑)

a0308487_241498.jpg ストーリーは、息子を思う母の姿から始まります。政治闘争で(国際的)DONの手先として活動する犯罪集団のリーダーであるBallu(サンジュー)のテロ行為直後の逮捕から始まります。その捜査にあたるエリート捜査官Ram(ジャッキー・S)が、彼の背後にいる大物黒幕人物への捜査に彼を協力させたいのですが、それどころか一筋縄でいかない狡猾で強力な人物であるために、厳しい取調べでも牢内の尊大な態度でも対立。しかし、その後、刑務所から逃げられます。RamのフィアンセGanga(マドゥリ)も警察官で、(事件が片付かないと結婚ができない事情から)Ramの手助けをするために単身潜入捜査官として、踊り子として酒場で踊り、Balluに気にいられ(この辺簡単に会え気にいられちゃうところが、印映らしい~ご都合主義ww)、逃避行に同行します。

 Ballu一行と同行するGangaを心配し焦るRam、何度か追い詰めるも一行は逃げぬき、その過程でGangaの正体もばれ一転、人質に。しかしBalluはGangaとの逃避行に、Gangaの魅力にひかれているBalluの心の距離が近づきそうになり・・・ 母の愛、父の愛を失ったBalluが悪の道の踏みいれるのですが、心の底では自分を理解してくれる存在を求めて愛に渇望する孤独な男の像を、あのサンジューのキャラでよくこなしてると思います。サンジューの筋肉見せるためのサービスシーンもww 返ってこない愛を求めてさらに孤独になっていく彼が、哀愁の開き直り?(笑)で、OPソングの「あなたは悪役」をアンサーソングするかのように「そうさ、俺がならず者だっ!」と叫ぶところのメインMVシーンへの、心情の描写は、映画の一番の盛り上がりシーンとなります。
a0308487_320266.jpg


a0308487_3202368.jpg また踊り子扮するマドゥリのダンスも、全編に渡って散りばめてくれていて見ごたえ十分です。酒場のかた足シーンはお見事!後でその真似をするサンジューの片足は長続きしてませんが、そこは御愛嬌w 「ブラウス(下着?)の下に何を隠しているの?」ってこの曲もいいよねぇ~♪ 前半の見どころのこのマドゥリの群舞ダンス。逃亡中の歌のしりとり?みたいなことに興じているときのマドゥリの芝居も楽しく、あの中で次々でてくる歌を、何の歌かわかるくらいには、そのうちなりたいものですが、今のところどれ一つとして私にはわかっていません(笑)。
 インド映画は何らかの神話や昔ながらのストーリーになぞらえていることも多いそうで、そういう解説もところどころで見ますが、私には残念ながらそれを解説出来るだけのインドについての知識はありません。ラーマヤナの簡単なあらすじくらいしか頭の隅にありません。ので、ヒロインの役どころは、連れ去られる姫なのでしょうか?と思ってみたり。
 しかしこの二人噂があった時の映画と言うからでしょうか?2人の芝居の絵がとても良く、GangaがBalluに何かしら同情な心の寄り添いをしてしまう錯覚を、見ている側に起こしそうになるのは、演出だからなのか、噂があるからなのか?
 ちなみにあたしはジャッキー・シュロフもお気に入り俳優でして、この映画の中では、堅い遊びの無いスーツをビシっっと着こなすエリート捜査官を演じていますが、その様がスッキリと、メインテーマ曲のところのワンシーンで映える映像になっています。三者三様ともにその存在感にメリハリがあるのは、インド映画が3人の存在を長年使い続けてきたからでもありますが、パターンなシチュエーションを飽きもさせずにこなしていくその技量の根底には、一体どういうメソッドがあるのだろうと、いつも感心させられています。

 余談ですが、 この逃避行男女の愛というネタでいえば、敵の本拠地を知るために逃亡犯のフリをしてチャンチーと一緒に行動する金城武と、アンディ・ラウの(自分の恋人だった)を心配する House of Flying Daggers (2004) (十面埋伏) も設定が面白く、女の心が次第に移っていくのもいいですよね。

 収監前のサンジューの、復活後の頂点のところでの、キャリアがまた間のあく次の復活はあるのか?誰も先の予想のつかない彼のキャリアの代表作となった一本を、もしよかったら堪能してみてください。私は、シャールクのちょっと手法は古いけど大好きな映画の一本に「KOYLA」があるんですが、あれを好きになったのと同じアンテナで、このサンジューの「Khal Nayak」を、とても気に入りました(^^)v
そしてまた、復活してくるサンジューの96年以降のキャリアについては、他の映画も見てから触れたいと思います。


   @@86年のNaamのあたりのドバイロケが、Dawoodと知り合うあたりか?そして映画界あげての全面擁護プロパガンダな(笑) Shootout at Lokhandwala 2007にまで、さていつ、辿り着けるか(笑)
by AkaneChiba | 2014-05-13 04:26 | 90年代 | Comments(0)

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