遅まきながら2013.2月にインド映画に恋をしてしまいました。


by Akane

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Ⅶ.Sanjay Dutt一人祭中その7 映画『MISSION KASHIMIR』-2000(邦題:アルターフ 復讐の名の下に)

Sanjay Dutt一人祭り中その7 となります。前回 その6から随分時間が空いてしまいました。何しろ、日本でのインド映画上映が立て込みましたので、手が空くまでに3カ月は要しました。でもこっそりかきためたサンジュー祭り中の映像紹介します。彼のキャリアで押さえておくべき一本です。2000年
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ここまで、インド映画観賞143本目で、これにようやくたどり着きました。
143. 「MISSION KASHIMIR」 2000 邦題:アルターフ 復讐の名の下に  
a0308487_19195441.jpg こちらはレンタルでも借りれます(写真はインドで発売してた版装丁。今は違う)。先に紹介した、Khal Nayak は90年代前半の名作のひとつですが、映画の手法としてはインド映画流儀をたっぷりと満載しているエンタテイメントになっていますので、インド映画の流儀がわかっていない人には少々辛いかもしれません。役者の演技を見るという点では、非常に素晴らしい作品ですので是非とも見てほしい、また素晴らしいダンスとその音楽を堪能してほしい映画「Khal Nayak」から7年後、この「MISSION KASHIMIR」となります。(間に99年に Vaastav: The Realityで賞をもらった代表作もありますが、そこはマニアな人しか見ないかもしれないので)

a0308487_19175998.jpg主演は、リティック・ローシャン デビュー3本目の作品。ヒロインはプリティ・ジンタ。もう一人の主役は、サンジャイ・ダット。 1999に賞を貰って、サンジュー兄ぃのキャリアをガッツリ不動に固めたあたりの名作の一本にもなってます。この映画はのちの2012の超大作の映画に繋がる上で、彼のキャリアに重要になってきますので、触れておきます。リティックファンの垂涎の一本です。

ストーリーは、 警察署長がサンジャイ。テロせん滅作戦で村人を巻き添えにしてしまい、その償いに遺児(リティック)を引き取り一度は打ち解けるも、両親の死が義父のせいだと真実を知った彼は出奔しテロリストに成長する。10年前の遺恨を晴らすべく、息子リティックと義父、州長官になっているサンジャイとの熾烈な戦いの物語。 



 これを評価してない映画サイトの評論とか無いとかってことは無いと思うのですが サンジューがこれで賞獲ったのはほんとに!大納得のコンコンチキ(笑)
 実は何気なく借りて、何気なく見てたら、ありゃ?大当たり!!の映画でした(^^;) リティック、サンジャイ、J・シュロフ、ソーナーリー・クルカルニー、プリティ・ジンタと出演者豪華でもありますが、歌の内容もアクションも脚本も、演技も、どれとっても非の打ちどころない一本です。インド映画をいくらか観て慣れてきた頃に、やっぱりアクションでも踊るんだ(笑)と思われちゃう映画かもしれませんがね(^^;)
 リティックの横にはかわいい系の顔の女優さんが合うなぁ。美形系じゃなくかわいい系が推しだな。リティックってわりと横に並ぶ女優さんのタイプが、かわいい系でも、正統派美人でも、ちょっと色っぽいタイプでも選びませんね。まぁどれも美人水準一定以上到達して無いと、彼の方が綺麗すぎて女優が負けますけどね(笑) スタントアクションの豪華さも結構特筆すべきで、火を使わせたら本当に彼ら一流、インド映画。サンジャイとリティックが組み合う泥河側のアジトでのアクションは、いい映像とれてまっせーーーww 
a0308487_19195817.jpg

 映画はレンタル出来るので、気軽にアクションな映画だとでも思って借りてみてください。そして芝居が良い映画でもあるので、油に乗ってるサンジェイと、リティックの真摯で真面目な演技/アクションに取り組むハートも画面から伝わってくる一本でもあります。サンジェイがやる気が素晴らしくて、そういうのが画面に溢れてるのがイイですね。しっかりベテラン陣の製作者たちを据えた見ごたえ十分の大作となっています。

--(追記 2014.09.01)  
 重要だからこれは言っとかないとね。ここで、サンジューは、助演男優賞をいろいろ貰っております。その前の「Vaastav」で賞を貰ってこの数年が、彼にとってのプライズ・イヤーになって行きます。それまでの若い頃のサンジューはスラリとしたイケメンなハンサムでしたが、顔がどんどんと貫禄の付いた風貌になって行きます。Saajanというメロドロマでは、脚の弱いことをコンプレックスに思う繊細な美青年を演じ、Vaastavでは、若さの争いから地方のギャングになっていく顔になり、Mission Kashimirではテロをせん滅する側の地方の警察長官(制服組)という役どころになるわけで、映画を見ていただいた方々にいいサプライズを提供できたこと、その演じ分けた自分のパフォーマンスに賞をいただいた自分の成長を、褒めていただいた賞になったことを、素直に感謝を述べています。この00年代前半のサンジューの演じる映画は、映画の内容はリメイクのものも多いですが、非常に面白い「悪役な顔」をここで積み上げていますので、興味のある方はいろいろ探してみてください。---

 そこで、日本語字幕版の話となりますが、これ日本語版DVDの笑い話みたいなものなんだろうなとは思いますが、他の映画の宣伝トレーラーが収められてて、収録に、ガンジーとアラビアのロレンスまで収めさせられていました。はぁ????(笑) 何考えてんだ日本の販売元(^^;)。
 これは結構微妙なチョイス。日本がインドを知らないから「ガンジー」の映画を紹介まではわからんことも無いが。そのついでに「アラビアのロレンス」の紹介??つまり、日本は「アラビアのロレンス」のようなのを推す側からの立場側と一緒にしかインド映画は紹介できませんぜ?ってことか?これって相当ーーーーー!映画を紹介する側のルートに何らかの圧力あるよっていう話じゃないのか?どんなアメリカの横暴がつまっとんねんっ!やなぁ・・・と(呆) 一度でいいからそういうアメリカ勢力は滅びてしまえばいい(笑)と思った、チョイスだと思った。何が?かって?アラビアのロレンスはイスラム圏の人から見たら売国奴なんですよ(^^;) わかってんのそれ?ww(実際そうだし、だからこそ彼は自分に自虐的な破滅型の生き方しかできなかった哀れさがあるんだけどね。) そしてカシミール・テロの話でイスラム原理主義の複雑なあの地域の状況をモチーフにしている設定の映画で、ロレンスと、ガンジー並べてDVDになってるという日本の発想のPoorさに、かなり驚いてしまいました、このDVD日本語版。それとも手取り足とりなのだろうか?それとも911(2001)の事があったのでこれを出すのもかなり気を使ってDVD販売されたのか?(日本では2003年に発売されてる。) 実際、ワールドミュージックを扱ってるお店の方が、911の後のヒットチャートでも、そういうイスラム圏への圧力は非常にあからさまに感じた話もお聞きしましたし、日本の側の無知なのか、その程度の感覚でしか物事切り取って無いのか、日本でのインド映画のまたイスラムに関する話の扱いでこれですから、日本は一体どういう国だったのかが、こんなディスクメディア販売の一本を観ているだけで驚きます。(というのはこの映画は大衆娯楽エンタテイメントになっていて、問題の本質を深く掘ってるものではありませんので、余計に圧力?とかあるのなら驚くしかないのです)
a0308487_19251479.jpg  加えて、英語アテレコついてましたが、これは殴ってやってよろしい、私が許す、いや全世界が許す_(^^;)。全くっ!聞く価値皆無です(キッパリ)。 せっかくのリティック、せっかくのサンジューの声を聞かずに観てどうするのよ(笑) 英語字幕までならOKですね。っていうくらい吹替えの人の質が悪い・・・。いくつか、日本での過去のインド映画の扱いの酷さについては、以前もここで書きましたが、こんなところにまで国際政治が絡んでいるのかと驚くことしきりでもありました。そこに生きるイスラムに限らずとも、普通に生きている人はみな平和に暮らしているのですが、国際政治の波にのまれるとこんな政治の圧力と偏見の波にのまれてしまいます。とはいえ、映画になったその時代のカシミール地方の政治状況を理解するのは、一筋縄ではいきませんけれど。

 インド映画はそういう社会的な背景をしっかり理解して政治的に圧のあるかもしれない映画を実は撮ってきています。国際情勢をしっかり知る力が必要な社会派な題材を、エンターテイメントに仕上げる技量などはお見事なのです。 インド映画を観ていくと必ず1998の「Dil Se..」という避けて通れない一本にたどり着きますが(この映画は後に、欧米でもいろんな監督に影響を与えた名作ですし、Dil se.. → Inside Man → DON2 に繋がることに気がついていますよね?)、1995のBombayと、このDil se.. を知ることはインドの現代史の歴史に重要なファクターですので、そういう視点でも、他の映画も合わせて、そしてこの「Mission Khasimr」は比較的重さ重点の映画では無いですが、頭の隅にそういう社会的知識があると、どうしてこういうものを作ったかが理解出来るとは思います。

 だからこそ、日本DVD版の中に入っている他の映画の紹介されてるトレーラーのタイトルを、なんとも言えない気分で、「日本・・・・ってこんなに狭い言論の自由の無い国?」まだGHQの支配下ですか・・・orz と、たかが映画のDVD一本で、その時代を観てしまったメディアでした。

 サンジューの映画に置かれてる世界の扱い・・・この辺を知ると、彼の複雑な波乱の人生を紐とけるかもしれません。しかし、911の話となると、サンジューの交流関係の過去の黒いところの部分の話もでてきますので、いやーー全くもって、彼の存在をどう解釈していいか難しくなってしまう一本かもしれません。のちのShootout at Lokhandwala も重要な話になってきますが、そして、このリティックとサンジェイの顔合わせで「Agneepath」という超大作が12年後つくられるのですが、それらの話はまた後日の話ということで。 

あ、この映画でもう一つ、テロ組織のリーダー役をジャッキー・シュロフがやっていますが、ええ顔してまっせぇ~~~(笑) 
a0308487_19411830.jpg


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------追記 2014.09.01
こういう解説対談見つけましたので、もしカシミールについて何か手ががり欲しい方は、一参考にでも。
https://www.youtube.com/watch?v=8RnLM5qYdRk
---------

  @@Dil Se.. 観た時に、このあたりのことあちゃこちゃ読んで見ましたが簡単な概要しかわかりませんでしたわ。ネットレベルじゃ、事の複雑さそのものを理解は出来ませんし。


by AkaneChiba | 2014-05-13 17:45 | 俳優 | Comments(0)

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